2008年02月

2008年02月29日

こちらもどうぞ

 秋田経済新聞さんに『ナガ、チン族展』の記事が掲載されております→こちら

 秋経さん、いつもありがとうございます。今回の見出し「頭蓋骨製アクセサリー」はインパクトあって最高です(笑)

 秋田在住の絵本作家・渡部哲也さんが催事の感想をブログに掲載されております→こちら

 詩的な美しい文章でナガ族のことなどを書いていただいています。家族全員感激です。

 

kazukuti at 11:01|Permalinkイベント 

2008年02月28日

チン族の布

32154798.jpg 昨日はナガ族について書いたので今日はチン族の布についてても少し。

 今回出品しているチン族の工芸品は昨年5月ご隠居がミャンマー西部・ミャウー周辺を旅し収集してきました。
(その時の模様はこちら

 布の多くはチン族の中でもその地域に多く住んでいる「カミチン」と呼ばれる部族によって織られたものです。

 ご隠居が「この人たちは世界でも有数の織物名人だ」と胸を張るだけあり、緻密な柄によって埋め尽くされた布を見ていると、カミチン族の織物技術の高さが分かります。青森の「こぎん刺し」という刺繍に似た文様があり、一見すると刺繍か織りか分からない布が多いです。

 今回カミチン族の織機も展示しておりますが(写真)、それはまさに最も原始的な形の織道具。こんな簡単な道具でどうやってあんな布を織るのかと思っていたら、一日10cm織るのが限度だそう。カミチンの女性たちがかつて使っていた胸当ての布(約30〜70年前)も出品しておりますが、それにいたっては一日2cm位だとか。まさにひたむきな労力と優れた技によって生れた織物です。

 しかしこうした優れたカミチンの織物も最近は担い手が少なくなっているとか。中国産の安い衣料品が世界の隅々まで普及したお陰で、手間隙をかけて布を織る必要が無くなっているのです。これは私もこの仕事を初めてからあらゆる国々で目にした世界的な傾向で、「またか」という感じです。

 グローバルに対抗する術は数少ないですが、こんな優れた手仕事が失われてしまうのはもったいないので、新しい形での製品を考え、その技を残していくしかない。今回父もカミチン族に実験的に作らせたものが何点かありますが(詳細はお店でご覧下さい)、我々も手工芸を扱う上でこうした試みを続けていかなければいけないと、近年切に思います。

kazukuti at 14:06|Permalinkイベント 

2008年02月27日

ナガ族の布

95224073.jpg 『ミャンマー辺境の民・ナガ、チン族展』、ありがたいことに初日から多くのお客様が足を運ばれ好評開催中です。昨年の『俺のスザニ展』の時もそうでしたが、ご隠居企画は今回も人気で、本人は毎日張り切って店に出ております。

 売れている商品はやはり布が多く、当初結構数があったナガ族の刺繍入りブランケットなどはそろそろ底が見え始め、期間中に展示するものが無くなる心配も出てきました。価格帯もナガ族の布が3500円から、手織りの巻きスカートが2500円と、値段はそのものにしてはかなりお手頃です。

 ナガ族の布は私も以前から大好きでした。10年ほど前、タイのチェンマイで初めて見たのですが、その時の印象は「アジアっぽくない布」。他の少数民族の布とは色使いも図柄も一線を画したものばかりで、強烈に目に焼きました。

 ナガ族の居住地域はインド北東部からミャンマー西部にかけての山岳地帯。インド領はナガランドと呼ばれ、インド人でも立ち入りが難しいというエリア。ミャンマー領もまたしかりで、今回ご隠居は年に一度だけ外国人の立ち入りが許されるナガ族の新年祭に参加して、彼らの祭りや生活を生で見ることが出来ました。

 かつては首狩族として恐れられたナガ族ですが、現在はその風習も無くなり、いたって平穏ないい人たちだったそうです。何よりも顔立ちが日本人とよく似ていて、おそらく日本に来ても全く違和感を感じないだろうとのことでした。

 ナガ族が生み出す工芸品は布だけでなく木彫や、アクセサリーもありますが、どれもプリミティヴな感性に溢れ、とても日本人と同じような顔立ちをした人々が作ったとは思えないほど。私が以前「アジア的ではない」と感じた印象は、今回ご隠居が集めてきた工芸品を見ても感じることですが、かといって他のどこかに似たデザインかと言われると思いつくものも無く、これは孤高の存在なんだなと思う他ありません。いったいこの民族のルーツはどこにあるのか、今とても興味を持っています。

kazukuti at 14:59|Permalinkイベント 

2008年02月21日

ナガ&チン族展

0c506d0b.jpg いよいよ明日から『ミャンマー辺境の民・ナガ、チン族展』が開催されます。父が昨年6月と今年1月にミャンマー、インド国境地帯を訪れ、収集してきたナガ族、チン族の工芸品を中心に出品いたします。早めに準備できたのでいつもの前日のドタバタもなく、ディスプレーはほぼ整いました。

 展示を見渡して思ったのは、今回の催事はかなり濃い、ということ。メインとなる工芸品は布ですが、他はといえばナガ族が儀式の時に使っていた"槍"とか、ある動物の頭蓋骨でつくられたアクセサリーなど、商品なんだか資料なんだか分からないものばかり。現地に民俗資料館があっても、決してひけをとらないと思います。写真パネルも飾っているので、少数民族のディープな雰囲気にご興味のある方には絶対お奨めのイベントです。

 因みにミャンマーの淡水パールやヒスイのアクセサリー、雑貨など比較的薄味(?)の商品もございますので、マニアックなものはちょっと、という方にも十分ご覧いただけると思います。

 詳しくは当社HPをご覧下さい。


 トップページにはこの催事のPR用にとアニメーション動画も作ってみました。チープな出来でお恥ずかしい限りですが、実はこれには訳があります。。。


 友人のヒロト君が発起人となり昨日ココラボさんで開催された「高橋歩・ビーチロックトリップ」に行ってきました。これは人気作家の高橋歩さんがその仲間と共に全国各地でトークライブ&飲み会を企画するというもの。実はこの話を聞くまで高橋歩さんについて全く無知だったのですが、世界一周したことを本にしている人だとヒロト君から聞いて参加することにしました。

 歩さんのトークライブは2時間ほど。内容云々は別として、衝撃を受けたことが二つありました。まずは話の上手さ。女の子をナンパするような軽い口調でこれまでの人生について淡々と語るのですが、余計な間や話を噛むなんて事はほとんど無く、50人以上の聴衆を前に、まるでカウンターでサシ飲みをしているようなリラックストークを繰り出す歩さん。まさに講演のプロです。

 もう一つは自分自身と家族をプロデュースして、それを商品化する肝っ玉の太さ。トークの合間にDVDの映像を何度か流すのですが、それが奥さんと一緒に世界旅行へ行った時のものだとか、家族との団欒の風景のものなど、第三者にはどうでもいいようなホームビデオ。そんなビデオをプロが映像編集してプロのミュージシャンが曲をつけて、さらに合間合間にカッコイイ(?)言葉を入れたりすると、一見ごく普通の歩さんご家族が、まるでジョンとヨーコのご一家かというくらいの存在に見えてくる。そんなありえなくカッコイイ自分の映像を人前に晒されたら凡人であれば冷汗ものなのに、歩さんはマイクで「これ、〇〇です」と冷静に解説をしたりしている。この人の神経の図太さには脱帽です。

 そんなプロフェッショナルな講演を聞けただけでもこのイベントに足を運んだ価値はありました。当初は眉間に皺を寄せつつも、結局本を買ってサイン貰って握手までしてきちゃいました。ミーハーだな〜、俺。

 歩さんの自己演出法を少しは見習わねばと思い、HPの案内もちょっと大げさにしてみようと例のアニメーションを作ってみました。ネタは自分じゃなくて親父なので、彼がストップをかけない限りいくらでもできるんですけどね(笑)。

 最後は成りきって・・・催事のPRも歩さんっぽくやってみようかな。「今回のミャンマー展、チョーあついよ!マジで脳内スパークしまくりって感じだね。みんな観に来てみて。」。

 書いてて鳥肌立ってきた。柄でもない事はやらないようにしよう。

kazukuti at 21:12|Permalinkイベント | 店主の日常

2008年02月16日

ジプシーキャラバン

47b15e00.jpg シアタープレイタウンさんで3日間だけ上映されている映画『ジプシーキャラバン』観に行ってきました。この映画はロマ音楽をルーツに持つインド、ルーマニア、マケドニア、スペインの5つのバンドが全米を周ったとツアーと、それぞれの地元での生活を追ったドキュメンタリー。キューバの老ミュージシャンを取り上げヒットした「ブエナビスタソシアルクラブ」のジプシー版と言ったところでしょうか。この手の音楽は大好きなので、上映が決まった時から期待を膨らませておりました。

 結論から言うと期待していた以上に面白かった!ジプシーの音楽家一人一人の人間臭さ、極めて職人的でありながら聴く者のソウルに響く音楽、ロマというルーツへの誇りと憂い。2時間はあっという間に過ぎた感じで、昨年以来観た映画の中では一番のヒットでした。

 映画の中では私が初めてインドに行った時に訪れたジャイサルメールの街も出てきてました。その近郊の村からツアーに参加したインド人バンド「マハラジャ」は、ステージ上では神懸り的な演奏を披露するものの、アメリカの空気の中ではかなり異質な存在に映って、ツアー中のオフショットではついつい笑いがこみ上げてきました(失礼!)。どこへ行っても立っているだけでその場の雰囲気をインドにしてしまう彼らの存在感、さすがです。

 映画のハイライトはルーマニアのバンド「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」の長老・ニコラエ・ネアクシェの生前最後の映像。彼の死後、葬儀で夜通し演奏をするメンバーの表情を観ているとなんだか胸がつまり、その音楽に潜む悲しみが一層リアルに伝わってきます。

 この手の音楽や文化が好きな人には間違いなくお勧めです(苦手な人にはちょっと勧められませんが)。上映は日曜日までですが欲いえばもっと長くやって欲しいです。いろいろな人に勧めたいし、私もまた観に行きたくなりそうだ。
 

kazukuti at 12:59|Permalink店主の日常 

2008年02月15日

イエルカさん

イエルカ この冬一番の寒波と吹雪で身の凍る日々が続いております。春が待ち遠しい・・。

 明日までですが現在2階ギャラリーで過去当店にて個展を開催した工芸作家の作品を展示いたしております。
 
 敷物のイエルカ・ワインさんもその一人。ギリシャ山羊の毛で織られた敷物を3点展示しております。無駄な装飾はいっさい無く、自然の一部分をそっと写し取ったような優しい敷物は、長野南アルプスの麓で自給自足の生活を営むイエルカさん夫妻の人生そのものといった印象を受けます。中近東の柄が細かいキリムもいいですが、自然の素材に囲まれた日本の家にはこんなシンプルでいて存在感のある敷物がより似合うのでは。

 展示は明日までですが作品は常時ストックしております。ご覧になりたいという声があれば出しますのでいつでもどうぞ。

 最近イエルカさんは焼物作りに没頭しているとか。縄文時代からの日本の陶芸史にとても造詣が深いイエルカさん。どんな陶器を焼いているんだろう。久しぶりに工房を訪ねてみたくなりました。


kazukuti at 18:05|Permalinkイベント 

2008年02月13日

R.I.P.

 先週の土曜日、親の代から家族ぐるみで付き合いがあり、私も子供の頃から良く知っている20代前半の男性が不慮の事故で亡くなりました。日曜の朝、うちの両親と叔父叔母の5人で弔問に出かけたのですがあまりにもかわいそうで、彼の亡骸とご家族を前にして何も言葉が出ず、ただただ泣いて帰宅しました。

 その日はよりによって中学校時代の同窓会。とてもそんな心境でなく、キャンセルしようかとも考えましたが、思い立って顔を出すことに。「すぐ帰るぞ」と決めていったものの、会場で久々に会う旧友の顔を見たら心のボルテージが一気に上がり、結局帰ったのは午前様でした。

 翌日11日は私も参加している仲小路JAZZ実行委員会主催の小沼ようすけコンサート。寝起き間もなく友達が車で迎えに現れ、しばし待たせてから会場へ。当初心配されていた客席の埋まり具合も当日券がかなり出たのか、ほぼ満員に近い感じでした。もちろん小沼さんの演奏も素晴らしかったけど、芳賀さんの頑張った甲斐があったということを実感できて嬉しかったです。

 終わってからはライブに一緒に行ったメンバーでninas設立2周年会を正会員2名、裏会員2名の総勢4名でお祝い。うち3名は前日の中学校同窓会にも参加しているという新鮮味の無い打ち上げながらも、ワイワイ騒いで楽しく終了。帰宅して「あ〜、楽しかった」といろいろ感慨に浸りながら床に入りました。

 そこでまた、2日前に亡くなった友人の事を考えました。大学卒業後は家の仕事を継ぐために東京で修行していたこと。親元に送ってくれたお金で、彼の家族5人とうちの家族3人で食事に行ったこと。昨年ようやく秋田に帰ってきて、これから兄弟そろって仕事ができると、彼のお兄さんが嬉しそうに話していたこと。「こんな歳で突然死ぬなんて酷すぎる」。楽しかった同窓会やコンサート、ninas2周年会がまるで反動であったかのように、再び深い悲しみに包まれました。

 生きていれば辛い事も悲しい事もありますが、15年ぶりに会った幼馴染と小学校時代の話で盛り上がれるのも、同世代で力を出し合ったコンサートの成功を喜び合えるのも、親しい人といつでも屈託の無い話ができるのも、ここまで生きてきたからこそ味わえる楽しみなんだと、つくづく感じました。当たり前の事だけど、命は大事にしなければ。何よりも後に残された家族の気持ちを思うと。
 
 何というか、まだ「安らかに」という言葉くらいしか思い浮かばない。それくらい痛ましいです。

kazukuti at 01:02|Permalink店主の日常 

2008年02月03日

2月の予定など

 昨日まで開催しました『大高亨展』。会期中は厳寒の日が続きながらも、大高さんのご友人が声を掛け合ってくださったこともあって、地元初の個展に相応しく多くの方々に足を運んでいただきました。大高さんの作品は今週末までお借りできるということで週の半ばあたりまで展示いたします。それから2月中旬までの間、2階では当店で扱っている工芸作家さんの作品を中心に展示する予定(詳細は後日)。22日からはご隠居のミャンマーの会です。

 今日は久々の休日。ミャンマーの展示に向けていろいろと準備をしなければと、まずはアイデア探しに『季刊民族学』のバックナンバーを読み始めたらかなり面白く、今日は結局何も手に付かずじまい。最近は読書にほとんど時間をとらなかったので、久々の活字が新鮮です。さて、ジムに行ってこよう。

kazukuti at 16:49|Permalinkイベント | 店主の日常

2008年02月01日

無題

11aa093c.jpg 2月です。裏ページ(小松家生々流転)恒例の「今月の表紙」は久々にボン&ギン。犬用の半纏、その名も「おしん」が最近の普段着です。毎日寒い日が続いているせいか、ほぼ冬眠状態の二匹。特にボンの方は一日20時間以上は寝ております




kazukuti at 23:34|Permalink店主の日常