2013年01月

2013年01月29日

真夏のマラッカから真冬の秋田へ

malay お久しぶりの投稿です!今月の13日から約2週間、ご隠居(父)とマレーシアへの海外出張に行っておりました。東南アジアでは数少ない未踏の国だったマレーシア。ここ数年、スマトラ島のパレンバンやスラウェシ島のマカッサル(いずれもインドネシア)など、かつて「海のシルクロード」の交易で繁栄した都市に行っていたので、歴史的に最も重要な港湾都市であったマラッカには一度足を運んでみねば、と常々思っていました。今回はマラッカの他、ボルネオ島のクチン、マレー半島のイポー、そして首都・クアラルンプールを訪ねてきました。

 面白い手工芸品やアンティークを仕入れられる、と思って行ってみたのですが、そう簡単には問屋が卸しません。目を引くものは数あれど、今や先進国入りしてバブル景気真っ只中のマレーシア、値段の高さには目が飛び出ました。現地のアンティーク店では当店と同じ商品がうちよりも高い値段で売られているものも多々あり、「ここは買い付けに来るところじゃなくて売りに来るところだな」と思った次第…(公共交通などの値段は安いのですが、飲食にかかるコストも意外に高くて驚きました)現代の手工芸品、雑貨は個人的に気に入ったものは皆無でした。

 そんな所なので収穫は少なかったのですが、それでも中国やヨーロッパ、日本のアンティークで商品になりそうなものは手に入れてきました。早速今週から店に出しております(左写真・上はヨーロッパの100〜150年前の酒瓶など、下は日本製のマジョリカタイルや中国の陶磁器)マレーシアは観光としてはとても面白かったので、旅の話は改めてブログに書きたいと思います。



talk マレーシアと秋田の気温は約35度!寒さに凍えて帰って来た2日後の1月27日、秋田県立美術館で開催されているアートイベント『東北を開く神話展・第2章』の記念トークセッションで、ゲストの皆様に交じって参加させていただきました。私のトークのタイトルは「第二の道具と原始美術」。縄文時代の遺跡から出土する土偶や石棒といった信仰の道具であったと推測される「第二の道具」(考古学の用語ですが今回の美術展のテーマになっております)を、私が普段かかわりが深いアジアやアフリカの原始社会で製作されたプリミティヴアートと関連させ、実際現物もご覧いただきながら話しました。トークの内容は時間的に旅先でまとめざるを得なかったのですが、それに向けて美術と宗教の関係などについてじっくりと考えさせられる事が多く、とても良い勉強の機会を与えていただいたと思っています。




kazafu1 今週、2月1日(金)から当店2Fギャラリーで『斉藤洋x高木絵麻展』が開催されます。斎藤洋さんの作品展は2年ぶり3回目。モスリンやガラ紡など昔から愛されてきた布素材を色鮮やかに染めたシャツ、コート、反物、ショールなどの新作が揃います。前回の斉藤さんの展示会で不思議可愛い「えまぐるみ」が話題になった高木絵麻さんの作品も楽しみです!

斎藤さんが一昨年から岩手県の被災地で取り組んでいるクラフトプロジェクト『風の布・パピヨン』のチャリティーマーケットも同時開催。 2月2日(土)13時半からは斎藤さんのトークイベントが開催されます(入場無料・参加自由)ぜひご来店ください。

斉藤洋 x 高木絵麻展』 2月1日(金)〜2月23日(土)期間中無休

小松クラフトスペース

kazukuti at 18:22|Permalink イベント | 

2013年01月05日

『冨田潤展』+『吉例初市』

1 1月4日(金)から2Fギャラリーで『冨田潤展』と『日本の絣と世界の絣展』、1Fで『吉例初市』がスタートいたしました。新年最初の企画展は例年にない程の盛り沢山な催事になりました。何といっても今回の目玉は当店では初となる冨田潤さんの作品展です。






2 『冨田潤展』ではパネル作品とタペストリーが出品されております。抽象絵画のようにも見えますが、絣の技法を応用して何色もの色糸を複雑に織り込んだもの。現在染織工芸を代表する作家の一人として世界的にも知られている冨田さん。見るたびに引き込まれるような深い表現世界です。







3 2F奥では昨年ご隠居・小松正雄が収集したインドネシアの絣布(イカット)と日本の伝統的な絣織である久留米絣や結城紬などを出展。冨田さんの作品が現代の絣であるのに対し、こちらは古典的な絣です。糸をくくって染め、機にかけて織る絣の技法はインドから東南アジア、中央アジア、日本、そして南米にまで伝えられております。

ご隠居がインドネシアのレンバタ島、フローレス島をイカットを求めて旅した紀行記は『たそがれ見聞録・レンバタ島編』に掲載しております。




4 1Fの『吉例初市』では毎年恒例の20%OFFセールを開催中(干支もの商品は除く)世界各地の工芸雑貨からアクセサリー、1F奥の着物コーナーまで年に一度の割引セールです。この機会をお見逃しなく!






5『冨田潤展』、『日本の絣と世界の絣展』、『吉例初市』は1月19日(土)まで(期間中無休)


小松クラフトスペース

kazukuti at 23:42|Permalink イベント 

2013年01月01日

謹賀新年2013

IMG_6501  2013年、新年あけましておめでとうございます!今年も実家でお酒とお刺身を肴にお酒を楽しんで年越しいたしました。師走の忙しさも一段落して、穏やかに新年を迎えることが出来ました。






hatsuichi6 昨年もたくさんのお客様、作家の皆さまに支えられ、充実した一年でした。多くの素敵な出会いがあると同時に、お世話になった方々との哀しいお別れもありました。一年のうちに12回の企画展を開催したのは、私が店を継いでからはもちろん、当店の創業以来60数年の中で最多です。これができたのも、応援していただける方々のお陰だと感謝しております。

 今年は仕事でもプライベートでも大きな変化がある年になります。皆さまの変わらぬご愛顧、よろしくお願い申し上げます。





hatsuichi2 さて2013年の仕事始めは4日(金)から、『冨田潤展、日本の絣と世界の絣』(2Fギャラリー)と『吉例初市』(1F)にてスタートいたします。2Fの企画展は「絣」をテーマに、新しい絣織の創作が世界各国で高く評価されている染織家の冨田潤さんの作品展と昨年の秋、ご隠居・小松正雄がインドネシア・ヌサ・トゥンガラ諸島で蒐集してきた絣織物(イカット)と日本の伝統絣織物などを出品いたします。絣という織物文化を通じて、日本と世界、伝統と現代を多角的に見ていただける展覧会にしてみたいと思っております。是非お楽しみに!

詳しくは下記HPにて

小松クラフトスペース

kazukuti at 14:00|Permalink 店主の日常 | イベント