2013年10月

2013年10月28日

参加募集〆切迫る!『あきたまちなか大学−遊里をゆく』

yuri 先日のブログでもご紹介した「あきたまちなか大学−光と影の文化、遊里をゆく」今のところ7割ほど予約が埋まっておりますが、まだ受付可能です。準備の関係で、お申し込み締切を10/31(木)午前中とさせていただいておりますので、参加をお考えの方はお急ぎくださいませ!

タイムテーブルが決まりましたので、あらためて告知させていただきます。


『あきたまちなか大学−光と影の文化、遊里をゆく』

<日時> 11月2日(土) 18:00開場 18:30-21:00

<教室> 香雲亭(秋田市千秋公園本丸)

・タイムテーブル

18:00 開場

18:30 開演 主催者ごあいさつ

18:40 講座1、渡辺豪先生(遊郭史研究)

急速にその痕跡が消えようとしている遊郭、赤線の跡を訪ね全国を歩く。そこで生活した人々の思いを丹念なフィールドワークと資料分析から読み解く。

19:20 講座2、井上理津子先生(フリーライター/日本文藝家協会会員/『さいごの色街 飛田』著者)

遊郭の名残りをとどめる、大阪・飛田。社会のあらゆる矛盾をのみ込む貪欲で多面的なこの街に、人はなぜ引き寄せられるのか!

20:00 香雲亭・中村富子さんによるお話とお座敷舞踊

20:10 講座3、小松和彦(小松クラフトスペース

秋田県内約30ヵ所に存在した遊里。なぜそこに作られたのか、歴史資料や人々の証言から考察すると今の秋田が見えてくる。

20:35 鼎談(井上、渡辺、小松)

21:00 閉会

<料金> 2000円
お一人様1ドリンク(ソフトドリンクもあり)に秋田名物きりたんぽをはじめ郷土料理のおつまみ各種が付きます。(2杯目からは別売り、各種お酒ご用意しております)

<企画展示>「トクの部屋」香雲亭の一室に昭和初期の娼家の一室を再現。古道具の販売もあり。提供:アート&クラフト昭和堂

渡辺豪氏による貴重な遊郭資料の展示も。各講座ともプロジェクターで写真等をご覧になりながらお話を聞いていただきます。

<資料提供>秋田県立博物館、秋田市立千秋美術館

※要予約 予約、お問い合わせはあきたアートプロジェクトまで

電話:018-866-1559(ココラボラトリー内)

メール:machi-muse@akita-art-project.net

秋田経済新聞様にもご紹介いただきました続きを読む

kazukuti at 21:22|Permalink イベント 

2013年10月24日

山本景子さんの作品

1391512_525738614170868_1295894844_n 現在2Fギャラリーで開催中の『群言堂と昭和堂展』&『山本景子・木の仕事展』、連日たくさんのお客様に足を運んでいただいております。今週のはじめには群言堂と昭和堂さんから新たに商品が入荷し、一時少しさみしくなっていた展示が充実いたしました。会期はまだ一週間以上ありますので、深まりゆく秋と共に日々レトロな味わいを増してくる展示会場に是非お越しください。







ga13 山本景子さんの作品は今回もアクセサリーや小物を中心に人気があります。山本さんの制作スタイルである巻胎(けんたい)について、なかなか耳慣れない単語であることからお客様からもよく尋ねられますので、ここで少しご説明をいたします。





2 巻胎とは一定幅に揃えた薄く細長いテープ状の木や竹を巻き上げながら成形していく技法のことで、現在でもミャンマーや沖縄などの漆器の素地に用いられています。写真はミャンマーで収集した巻胎の制作途中のもの(竹製)とそれに漆を塗って仕上げられたもの。巻胎には気温など環境の変化による素地の割れを防ぐという利点もあります。
 正倉院宝物の漆胡瓶もこれと同じ技法で制作されており、巻胎という名称は正倉院事務所によって命名されたそうです。



3 山本景子さんは佐賀大学大学院在学中から巻胎の創作と研究を積まれてきました。写真手前が制作途中のもの。厚さ0.2〜0.5ミリの数種類の木の板をコイル状に巻いた山本さんの巻胎は、大作になると一ヶ月以上要する労作です。






yamamotonews 今朝の秋田魁新聞に山本さんの記事が掲載されました。

 『群言堂と昭和堂』、『山本景子・木の仕事展』は11月2日(土)まで(期間中無休)

 小松クラフトスペース 

kazukuti at 13:42|Permalink イベント 

2013年10月23日

あきたまちなか大学「光と影の文化、遊里をゆく」

79 一昨年のはじめ頃から遊郭跡めぐりと遊郭にまつわる資料収集がライフワークの一つになっております。ある時、近世以降の町づくりの中でどんな身分や職業の人々がどこに居住していたのかを古い地図を元に調べているうちに、遊郭が形成される立地がとても特徴的であることに気付いたのがきっかけでした。試しに秋田市内や近隣町村の遊郭跡を歩いてみると、そこには往時の建物が今にも取り壊されるのを待っているような状態でわずかに残っているのを目にし「これは今のうちに調べてみなければならない」と思いました。

 秋田県の遊郭史を記した書籍に佐藤清一郎先生(故人)が約20年前に書かれた『秋田県遊里史という名著があります。地方の遊郭史を近世から赤線廃止まで書かれている本というのは全国的にも稀で、資料価値の高い一冊です。この本を元に県内の遊郭跡をめぐり、現地の方からお話を聞いたり、建物を拝見させていただいたりしております。そうして訪ねていくうちこの本には書かれていない地域にも遊里があったり、意外に身近な方からも絶対記録には残らないような貴重な証言をいただいたりして、驚かされる事が多々あります。私の本棚は数十冊の遊郭関係の書籍に占拠される事態になりました。

17 秋田県内のみならず、東北各地、東京近辺、京都や奈良の遊郭跡も訪ねています。現在は旅館や料亭として営業されているところもありますが、廃墟同然に放置されている建物が多く目につきます。現在では再現できるかどうかもわからない見事な設えを施した古建築でも元遊廓となればなかなか文化財として保存されるケースは少ないようです。当時を知る方も高齢となり、遊郭を調べられる時間はかなり残り限られています。



60 遊郭の歴史は昭和30年代に施行された売春防止法により、「闇に消えた」日本社会の一部分です。その実態は女性への人身売買、性的虐待といった現在の人権意識からは考えられない残酷な面ばかり目につきますが、遊郭から生まれた様々な文芸、芸能、映画、そして建築装飾やファッションにいたるまで、日本文化を語る上では切り離せない「花柳界」という言葉に代表される光の部分も数多くあります。
 遊郭はまさに「光と闇」が表裏一体であることを顕著に示す文化であると言えます。かつて遊郭であった建物やその生業を伝える記録はその多くが消え去ろうとしていますが、その痕跡には知れば知るほど奥に潜む不思議な魅力に引き付けられます。男と女の性(さが)が直接対峙する場であるからこそ、より人の想像力をかき立てるのかもしれません。

1 「秋田美人」は地域の魅力の一つとして今でも観光促進事業などに使われておりますが、かつて秋田の貧しい農村からたくさんの娘たちが、県内のみならず吉原をはじめ全国各地の遊郭へ身売りされていていたことをどれだけの情報が伝えているでしょうか。現在は過疎に悩む山間の集落にかつて紅灯華やかな色街があったことなど、誰が信じられるでしょうか。遊郭史はある面で経済産業史でもあります。なぜ昔そこに遊郭があったのか、土地に関わる人々の流れなどから現在の秋田県が抱える問題点についても見えてきます。

 そんな歴史や文化を見ていこうというイベントが11月2日(土)千秋公園にある「香雲亭」にて開催されます。

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光と影の文化、遊里をゆく

<講師>
井上理津子先生(フリーライター/日本文藝家協会会員/『さいごの色街 飛田』著者)
渡辺豪先生(遊郭史研究)
<モデレーター> 小松和彦(小松クラフトスペース
<日時> 11月2日(土) 18:00開場 18:30-21:00
<教室> 香雲亭(千秋公園本丸)
<料金> 2000円(酒/肴 付 *ソフトドリンク有)
<定員> 40名 *要予約
<内容> あきたアートプロジェクト期間中、「逆説の森」と名付けられた千秋公園の本丸にある貸し席「香雲亭」にて、消え去ろうとしている影の文化、遊郭について知る授業。
*香雲亭の女将中村富子さんのお話もあります。

お申し込みはあきたアートプロジェクトまで
machi-muse@akita-art-project.net

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 井上さん、渡辺さん共に遊郭に関連した情報量は国内トップクラスのお二人です。お二人に混ざって私も秋田の遊郭史についての発表をする予定です。 先日の旅マサーカスで一日だけお目見えした「トクの部屋」も再び会場内に設えます。

 まだ申し込みは受け付けているそうですので、ご興味がある方は是非どうぞ!

kazukuti at 18:33|Permalink イベント 

2013年10月21日

ヨシダダイキチ&ママドゥ・ドゥンビアLIVE

ym 秋もだんだん深まり、少しづつ肌寒くなってきました。新米が美味しくてたまらないこの頃です。

さて来月11月16日、インド&アフリカの伝統楽器の名手によるコンサートを企画いたしました。今回は当店が会場となります(トークイベントは何度もありますが、コンサートはお初です)

ヨシダダイキチ&ママドゥ・ドゥンビアLIVE

2013年11月16日(土)開場:18:00 開演:18:30
料金:3000円(お土産付き)
会場:小松クラフトスペース2Fギャラリー

 日本を代表するシタール奏者のヨシダさんは昨年のAlayavijanaライヴや一昨年のインド古典音楽ライヴにもご登場いただきました。昨年末の浅野梅若50周年記念公演にゲストとして出演されたことも記憶に新しいです。

 そして今回秋田初上陸なのがママドゥ・ドゥンビアさん。アフリカの中でもブルースが発祥したと言われる音楽大国のマリに生まれ、若くしてギタリストとして活躍。世界的なミュージシャンで私も大ファンのサリフ・ケイタと活動を共にし、あのサンタナと共演したことも。90年代に来日。音楽を通じアフリカ文化の紹介に長年務められています。今回はコラというマリの伝統楽器を持参して演奏していただきます。

 今回のコンサートの特設ページはこちらです。

 スペースの大きさの関係でお客様はあまり多く入れません。チケットは今日から発売しております。ご予約、ご購入はぜひお早めに!



taso 今回のコンサートはご隠居・小松正雄『たそがれ写真展3』に併せて企画いたしました。こちらは11月8日(金)からの開催。あの『たそがれ見聞録3』も発売いたします!
 こちらの情報はまた後日。

kazukuti at 17:49|Permalink イベント | ご隠居コーナー

2013年10月15日

『帰ったよ!旅マサーカス団』大盛況でした

tabi1 10月12、13の両日、秋田市千秋公園の「元割烹・松下」での旅するマーケット「帰ったよ!旅マサーカス団」おそらく今までの旅マで最多となる人出でした。他の部屋のブースを見る余裕はほとんどないくらいの忙しさで、いらしていただいたお客様とゆっくりお話をする時間もありませんでしたが、秋の夜の料亭建築で開催されたナイトマーケットをたくさんの方々に楽しんでいただきました。

 先月企画段階で初めて松下に入らせていただいた時は、中はまるで廃墟のような佇まいで「ここで本当にできるのか」と思いました。その後、掃除ワークショップを契機に何度も清掃に通ったアートプロジェクトの皆様や旅マ代表の尽力の甲斐あって、歴史ある料亭が蘇りました。今回のマーケットが終わった頃には建物から廃墟臭が消えていました。まだまだ壊すのには勿体ない建物なので、今後もイベントに利用できるようになればいいですね。




tabi2 今回旅マの企画として、何度もデリカテッセン紅玉さんでの旅マで開催している百子の部屋のような「一室まるまる架空の女の子の部屋」というのをやってみたいと思っていました。下見に行った時「こんな部屋に住んでいるのはお姫様か女郎さんくらいしかいない」と思い、迷わず後者を選びました(実は狙い通りだったわけですが…)そこで昭和十年代に二十歳だった娼妓で「もしかしたら百子のお祖母さんだったかもしれない」トクという架空の女性の部屋を一室設えました。トクのストーリーは私が急ごしらえで仕上げ(旅マのブログに連載されておりますが、私自身は恥ずかしくて2度見できません)調度品や衣装、道具類はほぼアート&クラフト昭和堂さんから出品してもらい、なんとかトクの部屋の実現に漕ぎつけました。

 ところが初日は諸事情あって準備途中のままマーケットがスタートしてしまい、トクの部屋が完成したのは二日目になってからでした(初日にご覧になった方には本当に申し訳なく思っております)何人もの方から「一日だけでは勿体ない」というありがたいお言葉をいただきました。

 早速ですがトクの部屋は11月2日、一日だけ千秋公園に姿を現します。今度は場所を変えて本丸にある香雲亭で「あきたまちなか大学・光と影の文化、遊里をゆく」の関連企画として展示いたします。

 このトークイベントのこと、そして「なんで今遊郭なのか」という話は後日あらためて書きます。

kazukuti at 18:16|Permalink イベント 

2013年10月11日

『群言堂と昭和堂展』&『山本景子・木の仕事展』

ga9 今日から当店2Fギャラリーにて『群言堂と昭和堂展』と『山本景子・木の仕事展』がスタート。あいにくの雨にも関わらず、この企画を楽しみにされてきたたくさんのお客様に足を運んでいただきました。
 群言堂昭和堂の組み合わせは、「どこか懐かしさを伝えられる展示会にしたい」というご隠居の発案で実現いたしました。全国の織元に発注した和の布素材をベースに島根県石見銀山で制作された群言堂の服飾作品、かつて秋田の庶民が愛用した生活道具や当時の風物詩を伝える勝平得之の作品で日本の田舎らしい秋を楽しんでいただければと思っております。



ga10 群言堂の秋冬の新作はとても軽く肌触りの良い綿素材や、味のある風合いの良いウール素材など、品のある繊細な素材の洋服が揃いました。今回「暮らしの雑貨」は1Fにて展示。人気の「島根のうまいもの」コーナーは早くも数が少なくなってきましたので、ぜひお早めにどうぞ!





ga8 「アート&クラフト昭和堂」を主宰する庄内昭男さんは秋田県立博物館の考古学の学芸員として長年勤務され、以前から私もお世話になっております。考古学者らしいモノの本質を見る目で集められた古道具はどこか私の師匠である田中忠三郎さんのコレクションにも相通じるものを感じます。庄内さんの著作『秋田やきもの好』も1000円で販売中。





ga12 山本景子さんの作品展は2年ぶり3度目。山本さんは秋田公立美術工芸短期大学(現・秋田公立美大)を1999年に卒業した後、佐賀大学、次いで大学院に進まれ、現在は横浜に在住しながら全国各地で個展、グループ展を開催しております。今回も巻胎と呼ばれる木の板を巻いていく技法で制作したアクセサリーやオブジェなどを出品。今までの展示会では見られなかったユニークな造形の立体作品も多く、創作力の進化に驚かせられます。山本さんご本人は13日(日)の午後に来場いたします



ga14 2F奥の和室では先月の「着物と骨董展」に引き続き、お着物を展示しております。今月は来年の新成人の方にぴったりの振袖を出品いたしました。京都・藤井絞千切屋など老舗の振袖からこだわりの逸品をセレクトいたしました。日本の染色工芸が凝縮された一生に一度の晴れの着物を。





20131009_248939 さて10月12、13の両日は秋田市千秋公園にある「元割烹・松下」で開催される旅するマーケットにも出店いたします。目下、その準備にも大忙し。今日も何度か搬入に行きましたが、会場の重厚な雰囲気と相まって今までない面白いマーケットになる予感がします。今回はさらに開催時間が16:00〜21:00というナイトマーケット。夜でこそ楽しめる料亭建築の趣きにもご期待ください。

kazukuti at 23:00|Permalink イベント 

2013年10月02日

10月のイベント

song 早いものでもう10月。ご近所のお店では秋の風物詩・きりたんぽ作りが始まりました。この香りが漂う頃になると食欲が沸いてくると同時に、また一つ歳をとることになるな、と複雑な気分です

 現在2Fギャラリーでは先週に引き続きアジア各地の古陶磁を展示しております(10月5日まで)折しも秋田駅周辺では『細見美術館名品展』(秋田市千秋美術館)や『藤田嗣治の1930年代』(秋田県立美術館)が開催中。芸術の秋、是非足をお運びくださいませ。




gazo 来週10月11日(金)からは秋恒例の石見銀山・群言堂の作品展。今回はいつもお世話になっているアート&クラフト昭和堂の庄内昭夫さんがセレクトした明治〜昭和の古道具と併せ『群言堂と昭和堂』というタイトルで開催いたします。併催は木工造形作家・山本景子さんの2年ぶりとなる作品展(詳しくは当店HPにて)
とても盛りだくさんな秋の催事、お楽しみに!





20130923_233963 10月12、13の両日は『旅するマーケット・帰ったよ!旅マサーカス団』も秋田市千秋公園にある元「割烹・松下」(通称・松下亭)で開催されます。会場の松下亭は堂々たる明治以来の料亭建築ですが、ここ十年程は使用されずに空き家となっていました。この度のイベントでは雑貨、アンティークなどのマーケットの他、飲食ブース、アート展示など、秋の夜長に格調高い松下亭の建築と一緒に楽しめる企画です(営業時間は16:00〜21:00)当店も二日間出店いたします。

kazukuti at 16:48|Permalink イベント