2013年10月24日

1391512_525738614170868_1295894844_n 現在2Fギャラリーで開催中の『群言堂と昭和堂展』&『山本景子・木の仕事展』、連日たくさんのお客様に足を運んでいただいております。今週のはじめには群言堂と昭和堂さんから新たに商品が入荷し、一時少しさみしくなっていた展示が充実いたしました。会期はまだ一週間以上ありますので、深まりゆく秋と共に日々レトロな味わいを増してくる展示会場に是非お越しください。







ga13 山本景子さんの作品は今回もアクセサリーや小物を中心に人気があります。山本さんの制作スタイルである巻胎(けんたい)について、なかなか耳慣れない単語であることからお客様からもよく尋ねられますので、ここで少しご説明をいたします。





2 巻胎とは一定幅に揃えた薄く細長いテープ状の木や竹を巻き上げながら成形していく技法のことで、現在でもミャンマーや沖縄などの漆器の素地に用いられています。写真はミャンマーで収集した巻胎の制作途中のもの(竹製)とそれに漆を塗って仕上げられたもの。巻胎には気温など環境の変化による素地の割れを防ぐという利点もあります。
 正倉院宝物の漆胡瓶もこれと同じ技法で制作されており、巻胎という名称は正倉院事務所によって命名されたそうです。



3 山本景子さんは佐賀大学大学院在学中から巻胎の創作と研究を積まれてきました。写真手前が制作途中のもの。厚さ0.2〜0.5ミリの数種類の木の板をコイル状に巻いた山本さんの巻胎は、大作になると一ヶ月以上要する労作です。






yamamotonews 今朝の秋田魁新聞に山本さんの記事が掲載されました。

 『群言堂と昭和堂』、『山本景子・木の仕事展』は11月2日(土)まで(期間中無休)

 小松クラフトスペース 

(13:42)