2016年10月24日

『秋田県の遊廓跡を歩く』が発売になりました!

IMG_8001 この度、私の初めての著作となる『秋田県の遊廓跡を歩く』が正式にリリースされました。版元のカストリ出版さんの特別な計らいで発行日は私の40歳の誕生日。完成した本を手に取ってみると本当に感慨深いです。

色街調査紀行・秋田県の遊廓跡を歩く

・著者:小松和彦(文)/渡辺豪(写真)
・発行:カストリ出版
・発行日:平成28年10月23日
・B6 203ページ  全ページ・フルカラー
・特典:矢島町の酌婦のブロマイド(復刻)

■収録地点
・湯沢市(平清水新町)
・横手市大森(大森町)
・由利本荘市矢島(田中町)
・秋田市土崎(稲荷町)
・南秋田郡五城目町(古川町)
・大館市比内町扇田(第一新開地・第二新開地)
・潟上市昭和大久保(新開地)
・北秋田市李岱、米内沢、阿仁合(新開地・裏町)

 店主の処女作ということで定価2,592円(税込)のところ、少し値引をし特別価格2,500円(税込)にて小松クラフトスペースにて販売しております。

IMG_2469 カストリ出版を主宰する渡辺豪さんと県内各地の色街跡をめぐったのはちょうど昨年の秋。最初は半分冗談で「本でも出せればいいですね」と言っていたのが、予想もしていなかった出会いの連続に「この記録は形にしなければならない」とお互い決意を固めました。その後も、何度か二人で取材を重ね、調査期間は数週間に及びました。聞き取りした取材内容の裏を取るために、足しげく図書館に通い秋田魁新報の過去記事のマイクロフィルムや市町村史などを読み漁りました。仕事を投げ出して調査研究に没頭している間、店を守ってくれた家族、スタッフには感謝の言葉もございません。

 最初の頃は絵面的に魅力のある妓楼や遊廓跡の風景が楽しみでリサーチしてきました。しかし、次第にそこを取り巻く数々の人間模様、色街ができた社会背景などが最も大きな関心事となりました。この本はかつての遊廓の取材が表のテーマですが、近世から現代にいたる基幹産業の移り変わりや現在の秋田における少子高齢化問題が裏のテーマになっております。

 私の書いた部分に関しては読み返すたびに「こんな風に書けばよかったかな」などと後悔する点が若干ありますが、いずれ誰かが秋田の歴史を調べる際に役に立つであろう史料を本にできたことは良かったと思っております。そして何よりも渡辺豪さんによる息を呑むくらい美しい写真の数々、そして「涙なしには読めなかった」との感想もすでに聞こえてくる豪さんの筆による珠玉のエッセイは必見です。

 ぜひ手に取っていただければ幸いです。

muse 10月22日「30代最後の日」に秋田県立博物館で講演会『秋田・遊廓の文化史』を開催させていただきました。ご来場いただいた皆様、記念すべき日に貴重な機会を与えていただいた県博の皆様、本当にありがとうございました!

 それから一夜明けて40歳に。晴れて中年の仲間入りです。子育てもまだ長い道のりですので、「もう若くはない」事を肝に銘じ健康に気をつけて日々精進したいと思います。

kazukuti at 23:02│ 店主の日常