スチームボーイ
「AKIRA」の大友克洋が「構想9年、総制作費25億円」を掛けて製作したというスチームボーイ。結構期待して鑑賞しました。え〜率直な感想として、今一歩。
以下、ネタバレありの感想です。
まず、絵は凄くいい感じでした。特にスチームを使った機械モノがかなり沢山出てくるんですが、そのの動作やギミック、更には全編に渡って描かれるスチームそのものの描写が、「へぇ」って感じでしたね。まあ、19世紀末が舞台なので、現実離れしたメカ類であることは確かなんですが、動かし方や見せ方が良かったかと。この辺の雰囲気は宮崎アニメに近いような印象すらありました。
細かい話ですが、特に背景(CGチックな建物や機械、風景等)とセル絵(表現違うかも知れませんが、人物とかの所謂アニメの部分)の境界が上手く処理されているような部分も良かったかと。アニメで背景の一部が動くとき、例えば山が沢山連なっていて、その一部が動いたりするような場合、動くところだけセル絵で描かれていたりすると、事前にあからさまにその山が動くのが分かってしまったりして個人的に凄く嫌なんですが、こういうところがなかった(少なくとも気にならなかった)んですよね。ここは非常にいい感じです。
で、イマイチというかNGだったのが、「声」。主人公のレイ役が鈴木杏、お嬢様ヒロインのスカーレットが小西真奈美と話題性は十分だったんですが、声優としての演技がヘタなのか、どうしても画面から読み取れる人物のイメージと合わなかったんですよね。聞きなれない声だとかそういうレベルの話ではなく、最初から最後まで違和感の塊みたいな・・・ 主要キャストの中でイメージがずれなかったのはレイの父エドワード博士ぐらい。祖父のロイド博士も(これは演技のような気もしますが、意図的なものならなおさら止めて欲しかった)ちょっと・・・ いずれにしてもこのキャスティングは完全に失敗だったんじゃないかなぁと思います。
ストーリー的には割といい感じだったんですが、2時間オーバーの時間的な問題があったのか、クライマックスに向かうシーンの描写ががちょっと弱かったかと。科学技術の用途というか、その根源にある趣旨や意義、危険まで含めて、「死の商人」や「国家」も含めた表現になっていてテーマ性も十分だと思うんですが、ロンドン市内でスタックしてしまったスチーム城をキーにいつのまにかキャラクターの立場というか相関関係が変わってしまったような・・・ それ程重大な事件だったと思えばそれまでですけどね。この辺りはもうちょっと見てみようかと思っていますが、特にスカーレットの行動がちょっと不可解な印象です。
レイが科学の平和利用について信用(共感?)していたロバート博士&デイビッドとのやり取りはかなりしっかり描かれていたので、余計に気になるところですね。
実はこのクライマックスの辺りでうとうとしてしまったので、余計に話がわからなくなっているんですが(^_^;) その辺で眠気を誘う作品って一体・・・
ってことで、総合的には星1つ半。やっぱり声がなぁ・・・
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