October 11, 2009

F1 日本GP〜アンファン・テリブルの再来

現地観戦したこともあり、予選に引き続いてなかなか録画した地上波を見る機会が無かったんですが、PSPに転送して電車内でようやく鑑賞終了したので、まだ整理しきれていない現地でのショット(撮影はいつもどおりCanon EOS 40D +EF 300mm F4L IS USMEXTENDER EF1.4×IIです)を多少交えながらのエントリを。

予選でのイエロー無視ペナルティで随分グリッドが混乱したようですが、現地でも場内放送で決まり次第お伝えしますなんて言っていた割には特に目立ったアナウンスも無く、スタート直前までグリッドがわからなかったんですよね〜 とは言え、ポールのベッテル、2位トゥルーリ、3位ハミルトンは変わらず、‘み’的には意外と抜きにくい鈴鹿での1コーナー先陣争いが気になってはいました。
天候も完全に回復し、土曜日のFP3辺りからは完全にドライ。‘み’はこの2日間でかなり日焼けしている程で、津ではかなり強く吹いていた北西の風(名古屋でも同じように吹いていたようです)もそれほど強くなく、天候要因での混乱も無さそうでした。気温26度&路面温度40度と、天候だけを見るとタイヤに火が入りにくいブラウンGPにやや有利に傾いたようにも感じられましたが、予選でのベッテルの走りはかなり圧倒的に見えたので、ベッテルが有利な状況には変わらないのかな〜と。それでも、予選でクラッシュしたグロックは欠場、予選を走れなかったウェーバーはピットスタートと、予選の混乱を引きずっているので、レースにも波乱もありそうだなぁとか・・・ 現地観戦ならではの思いをめぐらせつつ14:00のスタートを迎えました。

スタートではイエローこそ振られたものの、大きな混乱も無くベッテルが好スタート。トゥルーリは動き出しこそ良かったんですが、偶数グリッドが災いしてか加速が伸びずにKERSハミルトンに先行されてしまいました。‘み’はC2スタンド最上段から見ていたので、1コーナーへのアプローチを真横に近い位置から見ることが出来たんですが、先頭のベッテルにシルバーアローがすごい勢いで並びかけるのが見えたんですよね。TVで正面から見ているとそれほど感じませんが、横から見るとKERSの加速力は圧倒的でした。そのまま大外からベッテルをかわしてしまうのではないかと思われたぐらいですからねぇ

とは言え、スタートではクラッシュも大きな順位変動も無く、ベッテル-ハミルトン-トゥルーリ-ハイドフェルド-ライコネン-バリチェロ-スーティルというオーダーとなりました。 これがスタート直後、2コーナーにアプローチするトップ4。
2009 F1 鈴鹿 決勝スタート
















同じく後続。バリチェロはこの位置。
2009 F1 鈴鹿 決勝スタート2
















更に後ろ。バトンはペナルティもあってここまで下がってます。
2009 F1 鈴鹿 決勝スタート3
















あ、ウェーバーはスタート直後からピットインを繰り返していて(現地では判らなかったんですが、ヘッドレストが固定できていなかったようですね)、完全にレースの蚊帳の外。FP3でのクラッシュがあったとは言え、ちょっと可哀想にすら思えちゃいました・・・ ちなみにこのウェーバー、(多分)5回のピットストップを終えた後、ラスト2Lap辺りでファステストラップをマーク(^_^;) 場内から一瞬歓声と言うか失笑と言うか、ちょっと変わったリアクションが起きていました。良くライコネンが終盤にこの手の「オレが一番速いんだ!」的なパフォーマンスを見せてくれることがありましたが、ウェーバーもフラストレーションがたまっていたんでしょうかねぇ
2009 F1 鈴鹿 決勝 ウェーバー

















レースに目を戻すと、Lapを重ねるごとに目に見えてベッテルは逃げ始め、予選までの勢いがフロックではないことを証明してくれました。この時点では燃料搭載量が判らなかったので、実は結構軽いんじゃないかと思っていた部分もあるんですが、なんと16Lap目に先にピットに入ったのは2位ハミルトン。トゥルーリも次のLapで1回目のストップ。ベッテルは更に2Lap引っ張り、トップのままコース復帰。確かロズベルグが2位に挟まっていましたが、上位3台の相対的な位置関係は変わらず。
ベッテルを追走する2位ハミルトン。追走というよりはこれ以上引き離されないように耐え忍んでいたという方が合っているかも。
2009 F1 鈴鹿 決勝 ハミルトン
















セカンドスティントもベッテルが逃げを打ち、目に見えて判るレベルでハミルトンとの差が広がっていきました。もう1回ピットストップが残っているとはいえ、ベッテルの走りを見ているともう何か無ければ決まりと思えるほどでしたね。特に1〜2コーナーでの走りを見ていると、常に2コーナーのクリップを外さずにぴったりトレースしているのが流石だなと。

首位快走中のベッテル。もう手がつけられないような印象でしたが・・・ ちなみにこのショットは渾身の流し撮り。我ながら中々いい感じかと。
2009 F1 鈴鹿 決勝 ベッテル
















2コーナーの走りについてはハミルトンもほぼ同じようなレベルでしたが、Lapによってたまにアウト側に孕んだりしていましたし、トゥルーリはもっとその頻度が高かったように思います。あ、ちなみにハミルトンは2コーナー出口の縁石に殆ど乗らないラインを取っていたようで(もちろんたまには左リアを乗せていましたが)、珍しい走り方のように見えましたね。

と言うわけでいよいよ2回目のストップ時期。


ハミルトンが38Lap目、トゥルーリが40Lap目にピットインしてコース復帰すると、ぎりぎりでトゥルーリがハミルトンの前に! 地上波の中継では「スタンド総立ち〜」とか言っていましたが、そこまでではなかったかと(^_^;) とは言え、一瞬スタンドが沸き立ったのは事実。母国での初勝利の可能性が少しだけ残ったんですから、盛り上がらないわけは無いですが、ベッテルの走りを生で見ていると、奇跡期待することになるのが判ってしまうので・・・
実際にベッテルはこの直後に2回目のストップを敢行しましたが、あっけなくトップのままコース復帰。その後もファステストラップを記録しながら逃げ、このままレース終了かと思われた45Lap目、なんと予選から大暴れのアルグエリスアリが130Rで大クラッシュ! 130Rで内側に巻き込むようなクラッシュで、予選のグロックのそれと同様に余り見かけないクラッシュでしたから、どこか壊れたのかも知れませんが・・・ いずれにしてもこれでタイヤバリアが大きく抉られてしまい、マシン撤去だけでなくこれを修復するまでの数Lapはセーフティーカーランに! アルグエリスアリには悪いですが、正直これは奇跡の序章かと思えました。全く届かないと思えたベッテルとトゥルーリとの差がリセットされ、まあ、同時に3位ハミルトンもKERSを持って(この時点で既に不調だったようですが)迫ってきますから、SC明けの数Lapで順位が決まるスプリントレースになったことになります。

このままレース終了もあるかと思われ始めた残り4Lap時点で、いよいよSCが収まりレース再開。再開時にはトヨタが配っていた赤い(万歳?)フラッグがスタンドの至る所で打ち振られ、トゥルーリのオーバーテイクに期待が掛かりました!
SCラン中のトゥルーリ。予選でのミスを取り戻すチャンス!!
2009 F1 鈴鹿 決勝 トゥルーリ
















が・・・ ベッテルの直後には周回遅れのグロージャンがいた上、ベッテルがリスタート時に上手く後続に差を付けた為、オーバーテイクは見られなかったんですよねぇ・・・ グロージャンは場内放送で「空気を読んでくれれば」なんて言われてしまいましたが、ヘアピン辺りまではそのまま走行していて、その間にもベッテルが逃げる逃げる。見る見る差が開いていき、気が付いた時にはもう仕掛けられるような車間ではなくなってしまったんですよねぇ・・・ まあ、‘み’的にはマッチが地上波でコメントしていた通り、リスタート時のトゥルーリの位置取りには大きく問題があったと思いますが、それを嘆いても後の祭り・・・

小競り合いはあったものの、結局SC明けのスプリントレースでは大きな順位変動は無く、ベッテル-トゥルーリ-ハミルトン-ライコネン-ロズベルグ-ハイドフェルド-バリチェロ-バトンというオーダーでのフィニッシュとなりました。
ウィニングラン中のベッテル。本当に鈴鹿では速かったんですよね〜 まさにミハエル2世と言っても過言ではないパーフェクトウィン。ミハエル同様、‘み’の中ではアンファン・テリブル再来です!
2009 F1 鈴鹿 決勝 ベッテルウィニングラン
















タイトルが掛かったバトンはここ数戦と同じような傾向で優勝戦線には絡めず(絡まず?)1ポイントを堅実にGET。バリチェロもバトンより前でフィニッシュしたものの、獲得したのは2ポイントに留まり、共にグリッド降格が痛かったなぁと。
綺麗に流し撮り出来たバリチェロ。ちょっとリアが欠けてますが・・・ BGP001って撮影すると蛍光イエローが白っぽく飛んじゃうんですね。ちょっとマルボロレッドを思いだ出してしまいました。
2009 F1 鈴鹿 決勝 バリチェロ

















同じくバトン。ここ数戦は完全に守りに入っているように感じるのは‘み’だけでは無いはず・・・
2009 F1 鈴鹿 決勝 バトン
















あ、ここまで触れてきませんでしたが、中嶋一貴はQ1脱落したあたりから全く良い所が無く、決勝でも1ストップ作戦を採ったものの、終始ポイント圏内には届かないような位置をを走行。更にはリウッツィに1コーナー入口で絵に描いたようにオーバーテイクされる有様。マシンが軽くなった辺りでピットアウトしたロズベルグに頭を抑えられてしまった不幸はありましたが、母国で15位完走に終わってしまいました。いよいよ今シーズンも残り2戦、ノーポイントで終わる可能性も高くなり、ますます来期のシートが心配ですが・・・
2009 F1 鈴鹿 決勝 中嶋一貴

















あ、そういえば・・・ サーキットビジョンでの確認になったんですが、ピットロード〜コースのホワイトライン内でコバライネンとフィジケラがやり合っていて、これはちょっと面白かったなと。どちらもチームメイトが上位入賞している一方でのポイント圏外争いなんですが、コバライネンはシートが危うそうですし、フィジケラはフェラーリで思うようなリザルトを残せていませんから、意地同士がぶつかり合ったように見えたなぁと。

もう1人、個人的に期待していた鈴鹿を知っているスーティルですが、コバライネンとシケインで接触して順位を落とし、結局は13位完走に終わっていました。いい走りをしていただけにちょっと勿体無かったですねぇ 写真は綺麗に流して取れたんですけどね〜
2009 F1 鈴鹿 決勝 スーティル

















さて、これでドライバーズポイントはバトン:85、バリチェロ:71、ベッテル:69。バトン&バリチェロの差が1ポイント縮まって14ポイント。同じくバトン&ベッテルの差は9ポイント一気に縮まって16ポイント。残りはブラジルとアブダビの2レースだけですから、バトン圧倒的有利な状況に変わりはありません。バリチェロは4位5ポイント以上が必須、ベッテルは7ポイント以上=2位8ポイント以上が必須で、バトンがノーポイントに終わらなければタイトルが決まってしまいますし、バトンは6ポイント=3位に入れば2人の結果に関わらず自力戴冠ですからねぇ

コンストラクターズの方は事実上ブラウンGPに決まりなんですが、計算上はブラウンGP:156、レッドブル120.5で35.5ポイント差があるので本当に首の皮一枚で決定なかっただけ。まあ、残り2戦でこの差なので、「ブラウンGPが2戦で0.5ポイントも獲得出来ない」&「レッドブルが2戦連続で1-2フィニッシュを達成する」と言う奇跡が起きない限り参戦初年度でのタイトル獲得ですけどね。あ、レース終了後の場内放送では決定したようなことがアナウンスされていたなんですけどねぇ

さて、次戦は10/18のブラジルGP。いよいよバトン&ブラウンのダブルタイトル決定レースとなりそうですが・・・ ブラジルって時差の関係で放送開始が既に遅く、毎年明け方まで放送するんですよねぇ(^_^;)

レース結果
http://fmotorsports.cocolog-nifty.com/f1gp/2009/10/f1-19b1.html

ニュース記事
http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/091004085503.shtml
http://fmotorsports.cocolog-nifty.com/f107/2009/10/gpto-78f4.html
http://f1.gpupdate.net/ja/news/2009/10/04/221056/


  


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