August 22, 2013

舞台 キャラメルボックス 雨と夢のあとに

‘み’は舞台には殆んど興味も知識もないんですが、ちょっと紹介されて面白そうだなと思ったキャラメルボックスの「雨と夢のあとに」をサンシャイン劇場に見に行ってきました。
座席もS席をちょっと安くしてもらいましたし(^_^;)
1308サンシャイン劇場01
キャラメルボックスの舞台としては2006年が初演だそうで、この2013年は再演にあたるようですが、‘み’は柳美里の原作小説も2005年にテレビ朝日でドラマになっていたことも今回初めて知ったんですよね(^_^;)

再演されるだけあって評判も良いのか、平日の夜だったのにも関わらず見える範囲は殆んど座席が埋まるほどの盛況でした。

1308サンシャイン劇場02

で、あらすじ的には・・・


2人暮らしをしている中学生の雨と父親の朝晴。朝晴は台湾に「コウトウキシタアゲハ」という幻の蝶を捕まえに行ったが、その蝶を捕まえた際に穴に転落し、そのまま帰らぬ人となってしまう。
ところが、朝晴が自身が死んでしまっていることに気がつかず、幽霊として帰国して雨の元に表れる・・・という感じ。


ぱっとこのあらすじを聞いて連想したのが、映画のシックス・センス。映画の方は‘み’も完全に騙されたので非常に印象が強かったんですが、これは観客を騙してしてやったり的なエンターテイメントで、舞台の方はハートフルな感動作と聞いて居たのでニュアンスは違うんだろうなと思いながらの鑑賞です。


ということで、以下ネタバレアリの感想を少々。


率直な印象ですが、パンフレットからイメージしていたような感動しっぱなしで涙が止まらないという感じではなく、随所にじわっと来るような描写や表現がある感じで、ちょっと予想を裏切られました。
チラシとかの雰囲気から温かい感じのふんわりとしたイメージを勝手に作っていたんですが、もっとインパクトが大きい部分や、思いっきり笑いを摂りに行っているようなギャグもあったりしたんですよね。
1308キャラメルボックス 雨と夢のあとに チラシ01

更に、‘み’は演劇というか舞台慣れしていないので、役者さんが非常に抑揚をつけた話し方をするのに戸惑った部分もあります。なんか映画を観る様な感覚がどこかにあったんですが、これはそういうものではないんだなと。


とは言え、感動的でなかったかというと決してそんなことはなく・・・


死してなお人が人を思う気持ちが幽霊として人をこの世に実体化させるという設定(一部の人にしか見えないとかいう部分も含めて)と、これに驚き振り回されながらもこれを受け入れていく登場人物たちの様子が演じられていたんですが、大きな話の流れが雨を守りたいという仲間のスタンスで描かれていて随所随所にこれが伝わってくるんですよね。
舞台だったこともあってか朝晴と雨の気持ちがダイレクトに伝わってくるように感じられ、たまに挟まれるギャグもあってなんか断続的にじわっと心を揺さぶられたなぁと。


まあ、ストーリー面では雨の死んだはずの母親が実は生きていた→実の父親も朝晴ではなかったとサスペンスドラマのようなどんでん返しもあったものの、これにオカルト的な設定が混ざってくるので、そっちのインパクトがちょっと強くなってしまいましたかね。
幽霊が稲妻を発したり、生きている人に幽霊が触ると生気を吸ってしまうとか(この途中で判明した設定は朝晴にとって決定できだったようにも思いますが)、‘み’が最初に書いたようなシックス・センスもありましたし、個人的にはもうちょっとおとなしくして欲しかった気もしますけどね。


そうそう、改めてテキストにしていて気がついたんですが、娘の雨と父親の朝晴の名前。
「雨が降っても朝になって晴れる」のは普通の光景でしょうし、「止まない雨は無い」とも良く言われる表現。朝の晴れという希望に満ちた状況を連想させる朝晴がなくなってしまい、それと相反するアンニュイな気分を想起させるような雨が残る・・・ そしてその朝晴が成仏する前に残した曲のタイトルが「永遠の雨」・・・ 互いを思う気持ちはこれ以上無いほどだったんでしょうが、相容れないこの名前を使っている以上、こういう運命というか定めというかを示唆していたのかも知れないなぁと。
この10日間は文字通り「夢」の日々で、雨と夢のあとには人を思う思惟が残ったんでしょうかね。


う〜ん、結局ここへ繋がってしまいましたが(^_^;)


あ、雨が終盤に乗る観覧車。雨が観覧車が好きな理由を「お父さんを独り占めできる」と語っていましたが、これには娘のいない‘み’もまるで自分の娘でもあるかのように感じちゃいましたね(^_^;)
雨役の吉田里琴はまだ現役の中学2年生で、これが初主演舞台なんだそうです。その分演劇風の台詞回しが余り出来ていなかったようには思いますが、‘み’的にはこの方が聞き易かったですしね。中学生だけあってカーテンコールの途中で21:00時になってしまい、文字通りシンデレラのように先に帰宅していましたが、良い笑顔してたんですよね〜

1308キャラメルボックス 雨と夢のあとに チラシ02

思っていたものとちょっとイメージは違いましたが、普段見ない演劇ということもあってなかなか新鮮な気持ちになりました。たまにはこういうのもいいんですね。


公演は既に東京を離れていますが、名古屋・大阪公演もありますので、お近くの方は行かれてみるといいかも。

‘み’は原作小説も読んでみましょうかねぇ


Posted by kazumitsuzuka at 20:30│Comments(0)TrackBack(0)clip!
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