May 10, 2016

映画 名探偵コナン 業火の向日葵

毎年新作の公開前にTVで前年の作品を放送してくれる名探偵コナンの映画。今年は2015年公開の「業火の向日葵」を録画鑑賞しました。



あらすじ的には・・・


鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉がオークションでゴッホが2番目に描いたという『ひまわり』を3億ドルという圧倒的な入札額で落札した。次郎吉の目的はゴッホの『ひまわり』を7つ全て集め、日本で「日本に憧れたひまわり展」を開催するというものだった。
次郎吉は『ひまわり』を守るためにその道のエキスパートといして「7人のサムライ」を雇うが、その会場に怪盗キッドが表れた上、羽田空港への空輸の最中にも『ひまわり』を狙ったかのような爆破事件が起きる。

怪盗キッドが本来狙わない絵画を狙った上、人の命を軽視するかのような襲撃を行ったことにコナンや鈴木園子は疑念を持つが、損保ジャパン日本興亜美術館に展示されているゴッホの5枚目の『ひまわり』にも怪盗キッドからの予告状が届く・・・


という感じ。


‘み’は絵画の知識はほとんどありませんし、「『ひまわり』って7枚あったの?」というレベルなんですが、ここからはページを変えて感想を少々。



まず序盤。

ここで一気に引き込まれました。


本来存在しない筈の工藤新一が姿を現し(明らかに素の黒羽快斗なのは分ってしまいましたが)、その工藤新一も同乗する『ひまわり』輸送中のチャーター機?の貨物室の扉が爆破されたことで、その機が羽田空港に緊急着陸。

ここ・・・


‘み’の好きな8作目の「銀翼の奇術師」のクライマックスにそっくりなんですよね。「止まれ」の回数も違いましたし、ラダーペダルも踏んでいませんが、キッドと『ひまわり』が空中を飛び交うスピード感もあって、緊張感は同等以上でしたし。
特に新一の乗った飛行機が緊急着陸し行方が分からないと思い込んでいた蘭が空港のロビーで崩れ落ち、携帯の画面に涙が落ちるシーンは感涙ものだったかと。

その後もキッドが犯人かと思わせるような展開が続き、レイクロック美術館に7枚の『ひまわり』と7人のサムライ、蘭やコナン達が集まって行くまではなかなかの緊張感があったんですが・・・

7人のサムライの中の裏切り者が示唆された辺りから妙な違和感が。


あ、その中でも後藤善悟に扮していた寺井黄之助が涙を零すシーンは序盤の蘭のそれと相まってなかなか良かったですし、芦屋空襲のエピソードも悪くはなかったんですが・・・


ここからは完全にネタバレするので行間を明けます。











7人のサムライの内の1人、絵画修復士の東幸二が『ひまわり』をめぐって兄を結果的に殺してしまっていたこと。
同じくサムライの1人、鑑定士の宮台なつみが贋作と信じている2枚目と5枚目の『ひまわり』が本物と一緒に展示されるのが許せないという理由で犯行を重ねていたこと。
怪盗キッドが宮台の犯行を阻止すべく予告状を何度も送っていたこと。


この辺がオープンになって行くんですが・・・


キッドは寺井の思いに応えるべくビッグジュエル以外のものを守ったという流れなのでそれほど違和感はないというか「良いところあるじゃん」位に思えるものの、何度も謎めいた予告状を送ったりしたことで結果的に事件が大きくなってしまった感もあり、直接手を下せば良かったんじゃないかなと(^_^;)

東幸二は逮捕こそされたようですし兄とは『ひまわり』をめぐる意見が割れたのは事実なんでしょうが、冷静に考えて過失致死(日本の法令が適用されるかどうかは分りませんが)とか事故とかの事案なので、いくら祖父が芦屋空襲から『ひまわり』を守ったとは言え余りストーリー本編には絡まないなぁと。

真犯人の宮台なつみに至っては、動機がもう‘み’のレベルでは理解不能。鑑定士というプロのこだわりや目線では許せない面もあるのかも知れませんが、それがさらっと語られた上、決定的な証拠もPCから読み取った犯行の計画データとか言われてしまうと・・・
コナンはTVシリーズにしろ映画にしろ、きちんと証拠や矛盾をを積み上げて犯人を追い込む場面が多いと思いますが、「実はデータ盗んでた」ではもう何でもアリに思えてしまって。
動機も薄くて分り難く、証拠もこれでは結構興ざめだったなぁ
後から調べたら尺の都合で櫻井武晴の脚本は随分とオミットされてるようですし、小説版にはこの辺の動機ももう少し描かれているようですけどね。

終盤の蘭とコナンのピンチももう定番のように思えましたし、今回はキッドが絡んでいるとはいえ絶対に助かると分かってしまうので動機で下がってしまったテンションを盛り返すことなくエンディングを迎えてしまったかなと。

更に、伏線を回収するような部分も余りなかったんですよね。「気圧」はペットボトルの水位&終盤の脱出シーンで2回ほどキーワードになっていましたが、伏線と言う程ではなかったですし。阿笠博士の仮面ヤイバースイカも何かと絡めてほしかったですけどね(^_^;)

あ、そういえばチャーリーはコナンやキッドと妙に理解しあっている部分もあったようなので、この先サブキャラ的な立ち位置でTVシリーズも含めて再登場したりするのかも知れませんね。


描写としては派手なシーンも多く、展開も早いので飽きることはありませんでしたし、かなり長い間面白いと思って見続けたんですが・・・ ちょっと終盤でがっかりしてしまったのも事実。流石に19作目になるとワンパターン化も否めないのかも知れませんけどね。

 
Posted by kazumitsuzuka at 00:04│Comments(0)TrackBack(2)clip!
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脚本が、「相棒」の櫻井武晴だったせいか、コミックの持ち味を活かして、最後の最後までハラハラ、ドキドキ。 何より、蘭ちゃんのキックが最強だなんて、突っ込みどころ満載も御愛嬌。 人気キャラ、怪盗キッドの見せ場も存分に活かして、さっすが〜、でした。 あと
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