2011年12月18日

マスカレード・ホテル

マスカレード・ホテル

東野圭吾の「マスカレード・ホテル」を読んだ。

都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京のようだ。殺人を阻止するため、警察はホテルで潜入捜査を開始するが・・・

ボリュームある小説ですが、相変わらず最後までテンポよく楽しめました。

ホテルマンになりすまし、事件を未然に防ごうとする警察と、その捜査に協力するホテル側。
双方に最初はギクシャクしたところはあったものの、次第にその道のプロだけにコンビネーションを上手くとり始め、不審人物を追う展開がいい。途中、「新参者」のような雰囲気もあるなあ・・と思ってました。

連続殺人事件の関連性にも唸りますが、やっぱり犯人の正体にしてやられましたね!
まさに、全てがつながっている感じ、伏線バッチリのオチにゾクゾクさせられました。




kazunari2 at 19:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   東野圭吾 

ツイン・ピークス

ファントム・ピークス (角川文庫)

北林一光の「ファントム・ピークス」を読んだ。

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかる。三井周平は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持っていた。さらに沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。さらに第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!捜索を進める中、驚愕の事実が・・

これはなかなか面白かったです。

とっかかりがね。こういう事件が起こってホントに犯人は誰なのか?あれこれやと想像をしながらも、ひとつの方向が見えてきて、ホントにこうなのか!?と思っていたら、そこにどんどん進んでいく・・・という。作者が映画好きのようですが、そういう意味でもアクションシーンが読み応えありましたし、臨場感もあったと思う。

kazunari2 at 19:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ小説 

2011年12月11日

相棒ten

相棒 Season 10 オリジナル・サウンドトラック

いよいよ相棒もシリーズ10作目に突入!
今回も各話寸評を綴ってまいります!

第1話「贖罪」
15年前に女性を殺害したとして、刑を終えて出所したばかりの城戸充が投身自殺する。彼の遺書には自分は無実で、警視庁の神戸尊を許さない、とあった。その女性・綱島瑛子と尊は知人関係だったのだが・・・

初回2時間SP。10シーズン目であるだけあって、今まで以上に深い内容になっております。
警察での、そして法廷での、そして犯罪者の闇が綴られ、タイトルにある真の「贖罪」と何か、を考えさせられる話になっていて見ごたえありました。尊の内面にも予告どおり?今回はグッと迫る内容だったしね。これからも期待させられます。
個人的には、特命と伊丹らがすっかりコンビを組んで取調などしているのがオッ!と思ったし(笑)後は、たまきさんがどうなるんだ?と気になる。そこだけが、今後に向け、ちょっと寂しい幕開けだ。

第2話「逃げ水」
5年前に新開拓海という青年を殺害、5年の懲役刑を終えて出所したばかりの川北誠也という男が何者かに殺害された。容疑者として拓海の父・新開孝太郎が浮上。「犯人の刑が軽すぎる」と損害賠償を求める民事訴訟を起こしていた孝太郎。その弁護士となったのが、元法務大臣の瀬田とわかった右京と尊は・・・

渡哲也演じる瀬田さんが再登場。しかし・・話は重いですな。被害者、加害者どちらにも家族はいて、その彼らが抱えた思いや境遇に胸うたれるばかり。1時間、グッと締まった作品になってるかと思います。ただ、前作から続く、右京さんの頑なに真実を追う姿勢。その姿がいやに強調され、神戸を置いて「相棒」という枠から独立してしまいそうな気もしてしまうラストカット。何か複雑です。

第3話「晩夏」
右京が、ふとした事でで知り合った歌人、織絵から相談を受ける。「文箱の二重底から毒物が入った見知らぬ青い小瓶が見つかった」というのだ。文箱は40年以上前、織絵の婚約者だった桐野が持っていたもの。が、桐野は服毒自殺していたのだが・・・・

これはさすが、脚本を担当した太田愛さんらしい、丁寧に描かれた切ない愛の物語といいましょうか・・・見つかった青い小瓶の謎、40年前に何があったのか?彼らの過去をひもといていくうち、胸掴まれる様なラストに導かれる。このドラマ作り、10年目を感じさせる深み、いやあ〜脱帽です。

第4話「ライフライン」
「帯川運送」の社長・帯川が何者かに殺害された。会社の経営に行き詰まっていた帯川は多くのあちこちに借金を抱えた多重債務者だったのだ。二人は帯川の携帯に残されていた、新潟行きの小包の写真を調べ始めるが・・・

まあ、人間、追い込まれるとここまでしてしまうのか・・という重く辛い内容で少し参ってしまう。昨年の作品「ボーダーライン」に続く作品との事ですが・・確かにあれも悲惨だった。こういう話をやってしまうのがやっぱり相棒の凄いところだと思うけど、そろそろ軽快な話も観たくなってきた。

第5話「消えた女」
数年前に起きた東京ビッグシティマラソン事件で知り合ったやよいが、右京に相談があると言って特命係にやってきた。彼女はある日、仕事で待ち合わせをしていたホテルのラウンジで、ある女性・山原京子と知り合い、彼女が忘れて帰った社員証を拾う。ところが教えてもらった携帯電話はつながらず、社員証に書かれていた会社でも、「そんな名前の女性はいない」と言われたというのだが・・・

「相棒 劇場版」の第一弾に登場したやよいさん。この回では事件について詳しい事は語らないので、気になる人は映画をどうぞ〜ってなところですが(笑)、話も今回は相棒らしく、出会ったはずの女性が存在しない、事になっている。果たして彼女はどこにいってしまったのか・・・それをテンポよく探っていく作りが面白かったですが、事件の真相はやっぱりちょっと現在の社会の裏を描いていて重くもある。でも、やよいさんはいいキャラクターなのでまた登場してほしいなあ〜

第6話「ラスト・ソング」
伝説のジャズシンガー・安城瑠里子の復活ライブが行われた、その休憩の合間に、ライブをサポートしていたイベント会社社長・鎌谷充子が遺体で見つかる。充子はライブハウスのビルの5階から転落した事故死のように見えたが、二人は不審な点に気づき・・・

研ナオコは決して上手くはないけど、それが逆に味があって最後はグッときてしまった。事件の真相もね〜芸術家としての正直な本音が生んだ犯罪といえるかもしれない。大人の味わい。いい作品だったと思います。

第7話「すみれ色の研究」
ある女性研究員が首を吊った状態で発見された。後日、とある女子高生から「父が疑われているのでは」と電話を受けた尊。その父親は、女性研究者の共同研究者だというのだ。さらにその父親は右京の大学時代の友人だった・・・

事件の顛末はそうでもありませんが、父親の抱えた重みのある思いに胸打たれます。皆、そうだったでしょうけど、右京と尊が仲間割れの危機に!?ってな場面は・・・ドキドキしました。そこまでやるか(笑)!??

第8話「フォーカス」
通り魔事件の瞬間をスクープしたカメラマンが何者かに殺害された。週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載されたため、通り魔がカメラマンに復讐した可能性が。そんな中、右京は遺留品のカメラ写真の不審な点に気づく・・

カメラマンに代表されるように芸術家の思いと一般人の思いは簡単には合致しないもの・・・そこにある複雑なドラマに胸打たれますね・・・よく考えられた作品だったなあ〜と思いますが、今クールはどの作品も今まで以上に最後に重みがズシンとくる物が多いですなあ・・・

第9話「あすなろの唄」
大学の微生物学研究室で、教授の高松が遺体で発見された。高松は、「バクテクロリス」という細菌から重油とほぼ同じ成分を作りだす画期的な研究を進めていたのだ。当初は病死と思われたが、右京がにらんだ通り、硫化水素の吸引による窒息死であることが判明したのだが・・・

世界にとって素晴らしい研究をすすめていても、そこで事件が起こってしまってはどうしようもない。犯人のこだわりもわかりますが・・・人間の愚かさというか・・重いですよね。でも!尊の行動には右京さんと同じく、よしっ!と思ってしまいました。 

kazunari2 at 10:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 見たドラマ 

2011年11月17日

ブラックペアン1988

ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)

海堂尊の「ブラックペアン1988」を読んだ。

1988年。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」こと高階講師が、新兵器を手にやってくる。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるというのだ。それに曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つが・・・

「チーム・バチスタ」シリーズに繋がる・・ということで、確かに田口らが出てくるなど、なるほど、彼はこういう過程を経ていたのか・・とシリーズを読んでいる人には楽しめるシーンがいくつもありました。

さらにはペアンをめぐる緊張感ある手術シーン、トラブル、問題も上手く描かれており、最後までドキドキしながら読ませてもらいました。もちろん、海堂さんらしい、人間のぶつかり合いもリアルです。

kazunari2 at 14:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   海堂尊 

シューカツ!

シューカツ! (文春文庫)

石田衣良の「シューカツ!」を読んだ。

大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。目標は最難関マスコミ全員合格だ!!

これは面白かったです。
千晴をはじめ、彼らがシューカツに全力で挑んでいる姿が丁寧に描かれて、共感を呼ぶ描写が多かったように思います。ボリュームはありましたが、それほど時間はかからず読めました。

そんな簡単に内定は出ない!というシーンもありますが、面接などで上手く行った!と思っても、最後の最後まで気を抜いてはならない。変に肩の力が入ってしまうことが失敗に繋がってしまうこともあるかもしれない。

そういう意味では、もっと気楽に自分をさらけだして臨むことも必要なのでは・・と思わされる作品でした。


kazunari2 at 12:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   石田衣良 

妖の華

妖(あやかし)の華 (文春文庫)

誉田哲也のデビュー作「妖の華」を読んだ。

ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出し、痛めつけられていたところを、妖艶な女性に助られた。また、池袋では猟奇的な惨殺体が発見された。3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していたこの事件。事件に関わったとされる女の正体はいかに・・・!?

「ストロベリーナイト」などの姫川玲子シリーズの原点ともいえる作品で、確かにあのシリーズの猟奇性をもった殺人描写、さらにはシリーズにも登場する人物も顔を出す!主人公のキャラも姫川を匂わすところもあります。

まあ、デビュー作なので、思い切ったことをやろうとしたんでしょう。今までのイメージからするとかなりぶっ飛んでる感じもする。こういう題材にチャレンジしたかあ・・という感じ。クライマックスの切なさ、濃密さは「らしい」と思いましたけどね。

kazunari2 at 12:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   誉田哲也 

2011年10月28日

悪の教典

悪の教典 上

貴志祐介の「悪の教典」を読んだ。

暴力生徒など問題を抱える私立高校につとめる蓮実は、有能で人気者だが裏では自分に都合の悪い人間を次々と殺害していた・・・

そして、文化祭の前日、蓮実は邪魔になった女生徒を自殺にみせかけて始末しようとするが、さらに事態が悪化した事である事を思いつく・・・


まさに生徒から慕われている青年教師が裏でとんでもない事をしていたら・・というそのギャップ。まあ、人間なんて何を考えているか分からない。その恐怖にゾッとさせられますし、上下巻、かなりのボリュームではありますが、あっという間に読めました。

後半の衝撃の展開の幕開けにはゾクゾクしました・・・まさに「悪」です。「教典」というほどではない気もしますが・・笑。いやいや、参りました。


kazunari2 at 20:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年10月13日

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」を読んだ。

主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子!彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは彼女の執事・影山だった!!

そんなコンビが難事件を解決する短編集。


令嬢で刑事という麗子のキャラクターや最後は執事が事件の真相を見抜いてしまう・・という話も最初は面白かったですが、全てにパターンが同じなので次第にマンネリ化してくるのが難。

それほどトリックに新鮮味があるものもあまりなかった気もするし・・・
東野圭吾があえてサクッと読めるようなミステリーを書いた感じの短編集かなあ・・・


kazunari2 at 19:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 読んだ小説 

2011年10月06日

クジラの彼

クジラの彼 (角川文庫)

有川浩の「クジラの彼」を読む。

彼女が出会った彼は潜水艦(クジラ)乗り。ふたりの恋の前には、いつも大きな海が横たわっていた・・
自衛隊員の恋愛を描いた短編集です。

こういう制服に身をまとった特殊な任務についている
彼をもつ恋愛話を書く!書こうと思うチャレンジがね、実に有川さんらしいしどれも面白かったですが、一番は最後の「ファイターパイロットの君」のように思う。

kazunari2 at 19:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   有川浩 

2011年10月05日

レインツリーの国

レインツリーの国 (新潮文庫)

有川浩の「レインツリーの国」を読む。

同じ小説を読んでいたのがきっかけで、インターネットで出会った、ある女の子・ひとみと関西弁の男の子・伸の交流を描きます。


これは面白かったですね〜
まあ、始まりはよくあるネットで出会う・・というパターンではあるのですがそこからお互い、意気投合し、実際にあってみようというところから話が深く展開していくのです。

そこから明かされる、彼女の秘密。
その秘密が明らかになるシーンやセリフがね〜実に上手いというかグッとくるものになってるんですよね。

そして実際に出会った二人が真剣にお互いにぶつかっていくシーンも読み応えあったし、有川さんというのはこういう人間同士の会話がホントに読んでてしっかりしてて凄いな〜と思うんですよね。そこも才能だし、人気のある部分なんだろうな、と思うのです。


kazunari2 at 23:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)   有川浩 
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