貴志祐介

2010年08月20日

クリムゾンの迷宮

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

貴志祐介の「クリムゾンの迷宮」を読む。

藤木が目覚めると、そこは深紅色の岩が連なり広がっている
深紅の世界だった。
が、自分は何故ここにいるのか分からない。
情報といえば、傍らに置かれていた携帯ゲーム機に
映し出されているメッセージのみ。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された・・・」


貴志さんの話は面白いが
これもボリュームある割にはラストまで
あっという間に読めたと思う。

まさに藤木らがわけも分からぬまま
繰り広げられる展開。
次々送られるメッセージの数々・・
果たしてこれはどういうゲームなのか!?
という面白さ。

次第にホラーチックになっていって
描写もかな〜り怖い!

ラストはう〜ん、こんな事なのか!?と
少々ガッカリしていたらその先に意外な結末が
待っていた!

楽しめます!

kazunari2 at 23:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年04月04日

新世界より

新世界より 上

貴志祐介の「新世界より」を読む。

上下巻合わせて1000ページを超え、
1000年後の世界を描いたSF大作。

個人的に思っていたのとは違ったし、
さすがに疲れたけど(笑)
でも貴志さんもこういうのを書かれるのか〜
と知れただけでも良かったかも。

独自の進化を遂げたモンスター生物と
人間との対立、代表的なバケネズミとの抗争・・・
終盤明かされる人間の醜さなど。。。
問題提起もたっぷり詰まっている。


kazunari2 at 16:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月18日

狐火の家

狐火の家

貴志祐介の「狐火の家」を読む。

密室をテーマにした短編集である。
弁護士の青砥純子と防犯ショップ店長・榎本が
事件に挑む。

「狐火の家」
金の延べ棒のある旧家で
中学生の娘が何者かに殺された。
外には足跡もなく、完全密室状態で・・

犯人の候補に何人か現れるが
果たして誰なのか・・と考えるうちに
最後にたどりついてしまう。
なるほど・・よく練られてあるなあ、と
感心。ある人物の最後の告白調の
文章にゾクッとする。

「黒い牙」
あるペットを溺愛していた資産家が謎の死を
とげ・・

犯人は誰なのか、という事よりその
殺害方法が想像するだけでイヤだ。
そのペットの正体は何なのか・・と
冒頭からワクワクさせられる面白い話では
あるけどね。

「盤端の迷宮」
棋士の竹脇がホテルの一室で何者かに殺害され
て・・・

将棋の話やらで少々ややこしいのが難。

「犬のみぞ知る Dog knows」
ある劇団の主宰者が何者かに殺害される。
容疑者が3人に絞られるが・・

ラストのあっけない解決ぶりが
好きな作品。犬が絡む面白さもあるが
笑いもあったり、事件なんて単純なものだ、と
感じる1作。

kazunari2 at 20:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年12月30日

硝子のハンマーを読む

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)

貴志祐介の「硝子のハンマー」を読む。

日曜の昼下がり、ある介護会社の社長が自室で撲殺された。
現場は完全な密室。凶器、殺害方法など不明のまま
続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永が逮捕される。
青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、
密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本のもとへ・・・

これは読み応えありました。
話は二部構成になっていて最初は榎本らが
事件の謎をああだ、こうだと解く

そして後半は犯人が誰か明らかにされ
その犯人が犯行を行うまでの過程を
描いている。

介護ロボットとか猿とか、一体どういう
事なのか・・と思っていたら殺害方法は
ややこしいところもあるが、なるほどね〜と思わせてくれる。

登場人物の心情も描かれてはいるけど
大方、事件の真相を追っているので
一気に読めた。


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kazunari2 at 23:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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