ベランダに出て、十五夜の月をながめた。
缶ビールを片手に、小さい声で『ブルームーン』と『フライ・ミー・トゥ・
ザ・ムーン』を歌ってみた。
まん丸の月、ウサギの形まではっきりと見える。
かぐや姫は元気かな~と思った。

今日、9月27日は「中秋の名月」である。
旧暦の8月15日、あのかぐや姫が月に帰ったとされる日である。
また、明日は、今年1番大きな月といわれる「スーパームーン」、
明日も月を見て歌ってみたい。
満月の月を見ながら歌をうたうと、歌がうまくなるという伝説があって、
それを信じてみたいと思っている。

先日、「月光の曲」が弾きたいと言う生徒にレッスンをした。
ちょっと、背伸びをしなければ弾けないと思ったが、
がんばるということでレッスンが始まった。

「嬰ハ短調ですね」

「えっ、えいって、なんですか?」

「嬰は音楽ではシャープということよ」

「・・・ ・・・」

漢字を書いて説明した。
貝を二つ書いて、女・・・音楽で使う以外、あまり、見かけない漢字だ。
それから、ベートーベンのピアノソナタ作品27-2 第1楽章であること、
それが『月光の曲』といわれる由来などを話した。
ちょうど楽譜に説明されている文章があって、二人で声を出して読んでみた。
ベートーベン自身は、「幻想曲風ソナタ」と命名したといわれている。

~レルシュターブが言った、スイスの湖の月光の波にゆらぐ小舟のように~
そんなイメージで弾いてみようね、と話した。



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