ちば水源愛護会のブログ

ちば水源愛護会は、千葉県・房総半島をうるおす水のふるさとである房総丘陵が、清く緑豊かであることを願い活動しています。平成24年3月に「上総水源愛護会」として発足し、平成25年4月に「ちば水源愛護会」に名称変更しました。このブログでは、水源地の自然や、それに対する開発の動向について、情報発信していきます。

2016年07月

千葉日報に、養老川名人紀行という連載があり、その第15回(平成28年7月2日朝刊)にて、梅ヶ瀬渓谷とその開拓者である日高誠実、また誠実を研究される方々が紹介されています。
・養老川名人紀行15「梅ヶ瀬さん/渡邉茂男氏」(PDFで記事をご覧いただけます)
このようにハイキングコースとしても、史跡としても注目され、郷土文化のシンボルとなっている梅ヶ瀬渓谷、そして日高誠実でありますが、新井総合施設㈱の処分場は、この梅ヶ瀬渓谷、日高邸跡から尾根を挟んですぐの西側の渓谷を廃棄物の埋立地とするものです。そして第Ⅲ期増設は、処分場を既設の倍に拡張するものであり、大福山白鳥神社参道入り口前にまで敷地が広がる計画です。

誠実翁は冥府で何を思われるでしょうか。



 

大変にご無沙汰しております。
当ブログをご訪問の皆様には、情報更新が長らく滞っておりましたことをお詫び申し上げます。

さて、房総半島のほぼ中央、君津市と市原市の境界、大福山そばにおける新井総合施設㈱の産業廃棄物最終処分場の増設計画の動向でありますが、以前の記事より半年以上もの時間を経ていることもあり、様々な動きがありました。

まず林地開発行為の事前協議については、処分場の排水放流先の御腹川の河川管理者となる君津市と、事業者との間での協議が行われておらず、当方では目立った動きを確認しておりません。

県の条例による環境影響評価(環境アセスメント)については、準備書に関する千葉県環境影響評価委員会による審議が終了し、答申も出され、今年3月17日には知事意見も提出されました。これを以て準備書の手続きは終了となり、知事意見等により指摘された問題点を踏まえて、今後事業者が評価書を作成し、県に提出するものと思います。ただし、準備書の内容については、住民から厳しい意見が上げられており、これを受けて事業者と住民団体との議論が今も続いています。以下の袖ケ浦市民が望む政策研究会様のブログ記事で、その一端をお読みいただけます。どうぞご参照ください。
http://seisakukenkyukai.blog.so-net.ne.jp/2016-04-13

なお、知事意見は以下のPDFをご覧ください。
http://www.pref.chiba.lg.jp/kansei/eikyouhyouka/jigyou/122_kimitukankyou/documents/280317_chijiiken.pdf

 廃棄物処理法による施設の設置・変更の許可の前段階となる、県の指導要綱による事前協議が始まっており、既に君津市では事前協議書についての環境審議会での審議を経て、意見書を県に提出しています。また市からの意見書や、県庁関係部署からの指摘等をまとめて事業者に伝える審査指示事項が今年2月に提出されております。この審査指示事項の中では、事業者に対し、調整を要する個人・団体が事業への理解を得るよう求めており、このことから事業者から地元の諸団体等への接触が行われた模様です。

以上、取り急ぎご報告させていただきます。
 

↑このページのトップヘ