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マンション管理士」という職業。

「世の中で一番食べられない士業」

などと言われております。

このため、マンション管理士は手っ取り早く「報酬」を得るために、自分から、
「管理会社を変えましょう」
「管理会社を変えたら、管理費が安くなりますよ」 (※本当は管理委託費なのだが、アホなのか、わざとなのか、管理費と書く奴が多い)
「安くなった分は、その1〜2年間分をマンション管理士に報酬としていただきます」
と管理組合側に提案します。いわゆる「禁断の商売」に手を染める人が多いです。

しかし、「管理会社の変更」というものは、「どうしようもない時にやらざるをえない最終手段」であり、最初からやるもんじゃありません。それに、「管理会社を変更して失敗した」というマンションもいっぱいあり、「より良き管理」のために尽力するマンション管理士が闇雲に「管理会社を変えましょう」と言うのは、無責任極まりない、「詐欺」といってもいい商法です。

管理組合から見たマンション管理士って、「費用節約のために雇う」ことが多いのですが、「費用節約」が主目的になると、最終的には、「マンション管理士を切って、その顧問料を節約する」となるわけで・・・・
構造的につらい仕事です。

小説「小麦100コロス マンション管理士による福音書 不正な管理会社のたとえ」 (集英社オレンジ文庫)なんかを読むと、マンション管理士が顧問契約を得ることが、ものすごく大変なことがわかります。(※日本人は、モノではなく、アドバイスとか相談といったものにお金を払う意識が希薄な民族であるため)
でも、この小説のように、住民の信頼を得て、より良き管理のために、継続的に専門家としてのアドバイスをしていくべきであり、「管理会社変更」といった、映画「ワイルド・スピード」の中の「ニトロのスイッチ」みたいなのは本来やるべきではないのです。

むしろ、やるべきは「修繕積立金の値上げ」であって、「なんでもかんでも費用削減」とわめく管理組合を説得して、積立金を増額させることこそ、マンション管理士の本懐です。

さて、私がもし「マンション管理コンサルタント」なるものをやるとしたら、一番声を大にして言いたいのは、

「マンション管理の質を改善するには、”1年任期 輪番制 全員入れ替え”という役員就任制度をなくすこと」

です。

この制度、管理組合を「小学校」に例えると、「永遠に2年生に進級できずに、何年も連続して、新1年生をやっているようなもん」です。

具体的に例えると、算数を何年も勉強しているが、「九九」を覚えられない、ってことと同じです。

九九ができない人が、管理組合の役員をやっちゃいかんでしょ。
小学校にも児童会というのがありますが、これも、会長は6年生がやるもんです。1年生に会長をやらせる小学校などどこにもありません。しかし、マンション管理組合では、「1年生」「その中でも一番要領の悪い」「一番くじ運の悪い」人に理事長をやらせています。
そうやって考えると「管理組合って、はちゃめちゃな組織だな」ってことがわかると思います。

ですから、最も大事なことは、最低でも「2年任期 1年ごとに半数入れ替え」という就任制度を実現することです。
そうすれば、2年生にも3年生にも・・・・中学生 高校生にもなれます。

というわけで、「マンションの管理の質を上げる」ためには、まともなマンション管理士であれば、「2年任期に変えましょう!」と提案をすべきなんです。

でも、それがわかっていても、あえて、そのことを口に出さずに、「ずっと1年任期制度を維持する」ことを黙認するマンション管理士がいます。

なぜかというと・・・

「顧問契約をずっと続けて欲しい」
「そのためには、組合役員はド素人のままでずっといてくれたほうが、マンション管理士を必要としてくれて、そうなると顧問契約を毎年更新してくれる」
「役員がド素人だと、熟練役員のようなややこしいことを言わずに、初歩的なことしか質問してこないので顧問の仕事も楽である」
「”知識はいっぱい吸収したので管理士さんがいなくても大丈夫です”と言われることがなく、安定した顧問契約を長年続けられる」
「マンション管理士として、楽に儲けられる」

ということです。

マンション管理士としては、ベテランで知識豊富な役員が生まれては困るんです。

そういえば、ゴルフのレッスンプロなんかでも、「下手くそな生徒さんのほうが、ずっと、練習にきてくれるので儲かる」とか言ってましたが、それと同じかもしれません。

本物の良心的なマンション管理士だったら、「生徒が小学6年生になっては困る」ではなく、「中学」
「高校」「大学」と進学してもらって、その能力に応じた高レベルのことを教えて欲しいのですが、その管理士は、「1年生に教えるのが一番楽」とでも思っているようです。

屑だな。



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