2006年11月06日

濁酒仕込み part2

こんにちは。

昨日は先日に引き続き大倉本家にお邪魔して、濁酒仕込みを引き続きお手伝いさせてもらってきました。

半切り2前回生米に水を入れた半切りの中で、炊いた米を揉みだしたものの5日後の状態です。

以前よりも酸味のある匂いがし、乳酸が繁殖していることがよくわかります。

これをこれから水(そやし水)と生米に分け、そやし水はそのまま仕込み水に使い、生米は蒸してから仕込みに使います。

準備そやし水汲み






写真のように用意した仕込みのタンクに、まずはそやし水を汲み出して入れていきます。
この時に誤って生米をすくわないように注意して作業を行います。

生米水切り準備






底に残っている生米です。
ここからさらにそやし水だけを分けるために、タンクの上にザルのような物を置き、そこに生米を移し、水分だけをタンクに落としていきます。

すくいだしすくいだし2







水切り2このようにザルの下から水分が滴り落ち、残った水分をタンクに移します。





米すすぎその後、ザルのまま生米に水をかけ、余分な糠(ぬか)等を一度洗い流し、蒸していきます。





和釜この蔵元では未だ現役で和釜を使用しており、蒸す米の量などで使い分けています。

今回は和釜での蒸しになります。

地中に埋まった釜に水が入っており、下から熱することで蒸気がでて、木桶の中の米を蒸します。

火付け火






釜に火を付けます。

釜の下は炭坑さながらな感じで、油断すると眉毛や髪の毛を焼いてしまうこともしばしば・・・とのことです。

この火が上に上がり、釜を暖めます。

蒸し蒸し上がり






しばらくして米が蒸し上がりました。

これをスコップですくい出して、蒸しあがった米を運びます。

放冷


この米を床に広げて放冷(蒸米を冷やす)します。

今は放冷機という、自動で放冷する機械も多く使われているのですが、この蔵元ではこの原始的な放冷をすることも多いようです。

蒸米が冷えやすいように、手で蒸米を広げたり、切り返したりするのですが、これがまた熱い!
油断すると火傷しちゃいます。

で、予定温度まで米の温度が下がるのを待ちます。

もと仕込みそして、一定の温度になった蒸米を、最初に分離しておいたそやし水の中に入れて仕込みます。

このそやし水には予め麹米を入れてあり、水麹という状態にしてます。
これに蒸米をいれることで、水もとの仕込みとなるわけです。
一般的には酒母のようなもので、この状態でしばらく醗酵を促し、後日、添・仲・留と三段で仕込んでいきます。

それはまた後日に。



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kazuya5184 at 12:42│Comments(1)TrackBack(0) 蔵訪問 | 日本酒

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この記事へのコメント

1. Posted by 56   2006年11月07日 22:05
ふんふん。

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