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近年、日本において沖縄空手が注目を浴びているらしい。
本当に不思議なものだ。

私が沖縄空手に注目し、沖縄を訪ね始めたのが1970年代後半のこと。
その時代はフルコンタクト空手の繁栄期であり、私が沖縄空手などと言うと笑い者扱いにされたものだ。(人間の知識など当てにならないものなのだ。)

以降、1980年代の中期、後期においては、雑誌の取材にてそれを見せても「凄いですね!!でも出来ればアメリカのカラテを見せていただきたいんですけど」などとチンプンカンプン、素通りの様子であったのだ。

そして現在は沖縄ブーム。時には私もインチキ呼ばわりされる事もある。

私が沖縄空手に興味を覚えたのは、台湾にて中国武術を学んでいた1970年代後半の頃であり、私が指導を受けていた衛笑堂老師の”拳”に武道としての徒手空拳の奥義の手掛かりを感じとったからである。
そして、それは正に空手道の知らざられる秘密に大きく密着したものであったのだ。

私は以後、それまで学んだ全ての知識と技術を捨てて、沖縄の小林流の空手道を修行し、そして自分の求めたものを修得する事が出来たのだ。

私が当時”師”としてご指導を受けたのは沖縄の仲里周五郎先生だった。
当時62歳の仲里先生の練習はとにかくきつかった。話や説明もなく、ただひたすら型・古武道の訓練である。
しかし、台湾にて衛老師から得た手掛かりで解釈すれば、全ては想像通り順調に進んでいる実感があったのものだ。(気がつけば23歳の時には小林流の四段と師範も允許されていた。)

さて、こうした経験から現在の沖縄空手ブームを見てみると、その状況は調度、中国拳法が日本へ紹介された1970年代中期の拳法ブームを思い出すのだ。

当時の日本で紹介された中国武術は、これまでの日本の空手とは異なり、力を用いずに”気”と言う生命力を力として活用し、またこれまでの筋力を用いた突きではなく”剄=ケイ”(正しい漢字が出ない)と言う力で突くと言う突きの秘伝が大きくクローズアップされていた。

私が台湾へ行くたびに、日本からの拳法修行者は増える一方で、どこへ行っても「あれはダメ」「これはダメ」、「寸剄=スンケイ」「発剄=ハッケイ」ETC、拳套=型の分解。とにかく皆、よく言っていたものだ。
しかし、当時すでに空手道・柔道の黒帯を修得していた私は、中国武術の優位性は理解できても、こうした日本から訪れる、若い拳法志願者には違和感を感じたものだ。
結局、そうした修行者の多くは以降拳法・武道の世界を去ったと聞く。

あれから30年以上の年月が経ち、今私が見るものは「ガマク」だ「チンクチ」だと、かつての中国武術ブームの空手版複写である。
大体、チンクチやガマクなどの活用法はシッカリした型の稽古をやっていれば学べるものだ、逆説すれば、そのために型の訓練があるんだろうに。
型の分解もそう、ひとつひとつの動きに充実が無くて、ただ型の意味を解いても意味は無い。

今の情報に任せたまま練習したら変な癖が付くのが関の山だ。

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