吉本新奇劇 よしもとしんきげき

徒然なるまま、写真とともに日々の発見を記録する公開日誌です。

2013年03月

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ウインダム・シアターでやっているQuartermain's Terms という芝居を見た。
あのミスター・ビーンのローワン・アトキンソン主演。
1960年代のケンブリッジにあった外国人向けの英語学校の教師たちの人間模様を描いたコメディーなのだが、結構シリアスである。
英語教師の孤独を描いており、イギリス人が英語を教える職業についてどう考えているかも垣間見える。
自分も教師なので、観ていて他人事とは思えなくなり、胸が締めつけられる思いがした。
内容はあまり知らないうちに観る事を決めたのは、タイトルになっている主人公の名前Quartermainが気になったからだ。
Quartermainといえば、ライダー・ハガードのアフリカ冒険小説シリーズで主人公である象牙ハンターのアラン・クオーターメンを思い出してしまうので、何か関係があるかなと最初思ったのだが、これは全く関係なかった。
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主人公のセント・ジョン・クオーターメンは独身の英語教師で、その英語学校の同僚以外に友達もおらず、教師としての腕もいまいちなのだ。
いつも同じ椅子に座ってぼーっとしていて、採用された非常勤講師のデレックには、なんでこんな無能な教師が高給をとっていて自分のように学生の面倒を一生懸命見ている教師が安い時給でこき使われるのかと面と向かってののしられても、返す言葉もないのである。
イヤー考えさせられる。
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いちばん印象的だったのは、誰の台詞だったかちょっと忘れたが「外国人向けの英語教師なんて失敗者の職業だ」という言葉である。
これは1960年代に書かれた芝居なので、そういう感覚がイギリス人の間に今でもあるのかどうか定かではないが、イギリスの歴史を考えれば当然そういうのは多かれ少なかれあると思う。
今でも英語のネイティブ・スピーカーだというだけで、世界中のどこへ行っても英語教師の職にありつけるというわけで、イギリス人たちは大いに得をしているわけだが、その一方、そういう人々を自国ではろくな職につけないから外国へ行こうとする失敗者と見なす目も国内にはあるのだろう。
そういう人々を神のようにあがめて、教えを請うために群がって来る我らジャパニーズ・ステューデンツは芝居の中でも頻繁に登場する(台詞の中だけだけれども)。
この芝居の舞台となっているケンブリッジの英語学校も、ジャパニーズが大挙して辞めてしまったことで経営危機に陥るというシーンがある。ジャパニーズに頼っている事の情けなさを表現しているのかもしれない。
屈辱の情を込めて。
まあ、英語学校であるということ以前の人間模様の方が主なテーマなので、あまりほじくってもしょうがないのだけれど。
非常に考えさせられた。
もし彼らが失敗者なら、その失敗者と原住民としての生徒たちの間に存在しているノン・ネイティブ・イングリッシュ・ティーチャーって一体何者なのか、ということだ。

1987年にBBCテレビのドラマになっていたらしい。
2006年にもBBCのラジオドラマになっている。
そのときの主演はなんとあのマイケル・ペイリン(モンティ・パイソンの)だ。

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帰国して翌日には仕事で結構しんどい。
夜もちゃんと眠れているので、時差ぼけはそれほど影響ないだろうとは思っても、昼間に突如眠くなったりする。
それにしてもあの寒かったイギリスに比べれば本当に日本は暖かいなあと実感。桜もちらほら咲いている。
イギリスのBBCニュースでは連日キプロスの銀行口座凍結の話題で持ち切りだった。
全国民の銀行口座が凍結されて強制的に1割くらい税金として没収するというような事をやっているらしく騒ぎになっているのだ。
そうしないと国が破産するという。
そういう国も大変だ。
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日本では、昨日の広島に引き続き岡山でも一票の差の事でこの前の衆議院選挙が無効であるという、選挙の違憲判決が出た。その他の地域でも続々同様の判決が出ている。
本来ならこの自民党圧勝の状況は、やはりインチキ選挙の結果であって無効だという判断を裁判所が下したのだ。
つまり今の議会と政府は本来全部インチキだという事なのだ。
まあ、日本の司法がどこまで正しく機能しているかは別としても。
本来、このニュースはものすごく重要なニュースなので、当然トップニュースかと思ったら、今日の9時のNHKニュースのトップはサッカーの話題。二番めは柔道界の腐敗の話題。
違憲判決の話題はその後だ。それもほんのちょっとだけ。
NHKは狂っているのではないか。
あまりにもまじめさに欠けているのではないか。
視聴者やスポンサーに左右されず、まじめに番組を作るのが使命であり、それであるが故に我々は受信料なるものを払っているのに、不真面目すぎるんじゃなかろうか。
本来なら、この判断に対する議員どもの反応とか、そういうものをレポートすべきであろう。
有権者としてはそこの情報が欲しい。
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ニュースはバラエティ番組じゃないんだよ。
面白い話題をまず出して視聴者の目をこちらに向けようとかそういう事をしないで、今最も重大なニュースを第一に出すべきじゃないのか。
キャスターも最近自説を吹聴していい気になりすぎだと思う。
ちゃんとアナウンサーでいるべきだろう。
民放じゃないんだから。
BBCを持ち上げる気はないけど、やはりニュース番組と娯楽番組は分けて考えるべきだろう。
BBCは一応そうなっているような気がする。
やはり日本には本当の独立したジャーナリズムがないのだろう。
大学教育にもジャーナリズムとかマスコミとかそういう研究の学部を持つ大学はほとんど無い。
ゼロでは無いにしても、文科省の言いなりである国公立には皆無だ。
社会にとって最も重要な部分であるジャーナリズムを日本は軽視しているし、その結果、今のテレビ局も新聞も、スポンサーや視聴率の影響を受けすぎている。
NHKにも政治圧力がかかっているとしか思えない。
まあそれは常識なのかもしれないけれど。
日本人が自己主張できないというような事があるとすれば、ジャーナリズム精神の欠如がその原因だろう。
それを作っている最大の元凶はNHKなのかもしれない。

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しばらく更新しないうちに、ほとんど英国出張の日程は終わってしまった。
書く事は一杯あるけれども、書いている余裕がなくて、夜ももう眠いから寝ちゃえ、という感じでバタンキューなのである。
やはり時差ぼけのせいなのか昼間も妙に眠くなってしまう。
そんな中、ミドルセックス大学のケネス・テイラー教授の教師向け演劇教授法のクラスを参観させてもらい、多くのネタを仕入れる事が出来た。
その後、うちと交換留学も行っている大学なので、後日キャンパスも表敬訪問させていただいた。
そのときの事は詳しく書くとちょっと問題がありそうな事もあって控えるるけれど、イギリスでも大学経営が本当に大変なんだということがわかった。
大学教授たちがかなりの冷遇を受けているようでテイラー教授も愚痴をこぼしていた。
学生も、高額の学費をなんとかローンで払っているが、それが払えなくなっているケースが多々あるらしい。日本もそうなのだが。
ミドルセックス大学のキャンパスは、古い建物に新しい部分を追加したりしてかなりモダンだし、図書館なんてものすごくハイテクだ。もちろん24時間7日間完全オープン。
本の返却なんて機械がすべて片付けてくれるのである。
これじゃ図書館司書がおまんまの食い上げである。
テイラー教授によれば、6つあったキャンパスが1つに統合された結果がこれだ、人員整理の嵐が吹いているという事である。
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資料収集も目的としてあり、大英図書館などにこもったりもしているのだが、今回は勤務時間外の観劇も重要な目的である。
でもそれらは研究の意味もあるのでお許しいただきたい。
ルイス・キャロル研究者としてはたまらないイベントが目白押しなのである。
まずロイヤル・オペラ・ハウスではバレーのAlice in Wonderland をやっているので観に行った。
チケットは取れないかと思ったら、発売日にネットで狙って、かなりよい席をゲットする事が出来た。
ネットのおかげで、本当に便利になったものである。
このバレーのアリスは本当にすごかった。
バレーというものは見慣れていないのだけれど、本当に観客を楽しませる工夫に満ちた舞台で、言葉を発しないでどうやって不思議の国を表現するかという難題に対して、ほとんど究極の答えを出している感がある。
アリス役のバレリーナが本当にキュート。
そして主役を食ってしまいそうな憎い演技の赤の女王。
この舞台はすでに DVD化されているので皆さん見ていただきたい。
今年秋にこのロイヤルバレエ団は来日する事になっている。
東京だけだが。
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ロンドンでは、さらにすごい出し物を今やっている。
Peter and Alice という芝居で、あの実在のAliceと、これまた実在のピーターパンのモデルとされるPeter Llewelyn Daviesが実際に出会ったらどうなるかというフィクションの芝居。
その主演になんと、AliceがJudi Dench、PeterがBen Whishawなのだ。
ジュディ・デンチはこの間見たばかりの映画007Skyfall でMを演じていたし、その同じ映画でQとして登場したのがピーター役のベン・ウィンショーだった。
なんと007のスパイ組織のお偉いさん二人がアリスとピーターだからすごい。
実在した二人が大人、と言ってもすでに晩年になって出会って、二人の運命について語り合うのである。その回想の中にはもちろん二つの不朽の名作を生み出したルイス・キャロル氏とジェームズ・バリー氏が登場し、さらに物語の主人公たち、アリスとピーターも登場しこの六人と、これに加えて、癌で若死にしたピーターの父親も交え、永遠の若さとは何か、二つの物語の意味とは何か、そしてこれらの超有名な作品のせいで、図らずも超有名人としての人生を送らなければならなくなった二人の子供、とその成長した姿の大人、が語り合うという、ものすごい脚本なのである。
舞台は本当に面白かった。
この二つの作品の背景をよく知っていないとわかりづらい部分もあるかもしれないけれど、イギリスの聴衆はほぼみんなそれを熟知していると思われる。そうでないとこういう芝居は成功しないだろう。
しかし全体に観客の年齢層が高かったのは、最近の若者世代にとって、ピーターとアリスという児童文学の「巨星」は、もうハリー・ポターやマチルダや、ポケモンや、ドラゴンボールやなんやかんやに取って変わられてしまっていることの現れなのかもしれない。
劇場からの帰り道は、ほとんど雪になりそうな小雨が降っていて、めちゃくちゃ寒かったが、熱い心でホテルに帰る事が出来た(カッコつけすぎ!?)
詳しくはまた何かに書く予定、としておこう。
しかし書店の本棚を見れば、やはりこれらの作品はいまだにベストセラーになっていて、新しいエディションがいくつも並んでいるのだ。
大英図書館でもアリスグッズがたくさん並んでいる。
購買衝動を抑えるのに苦労してしまうのだ。
やはりイギリスは児童文学大国だと思う。

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今日3月17日はセント・パトリックス・デイ (St. Patrick's Day)である。
St. Patrick's Dayとはアイルランドにキリスト教を広めた聖人セント・パトリックの命日である。
カトリックの祭日で、アイルランドでは祝祭日であり、盛大に祝われる日であって、アイルランド人が最も盛り上がる日と言っても好いだろう。
アイルランドでは古くから祝われて来たがイギリスからの独立後に、その独立を祝う意味も加わってより大きな祭りとして定着してきた。
1996年からアイルランド政府が主体となって5日間盛大に祝うようになった。
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人々はアイルランドの色である黄緑色の服を着たり帽子をかぶったり、シャムロック(三つ葉、セント・パトリックがこの三つ葉は三位一体を表しているとして布教に利用したとされる、アイルランドの国花でもある)のフェイスペインティングをしたり身につけたりして、ギネスを飲み、歌って踊るのである。
このアイルランドのお祭りが、その国を植民地化していたイングランドの中心であるここトラファルガー・スクエアでも盛大に行われていた。
ステージではアイリッシュダンスが披露され、アイルランド民謡がフィドラーたちによって演奏されていた。
みんな売店で売っているギネスを片手に大いに盛り上がっていた。
しかし、あいにくの雨模様で寒い寒い。
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みんながかぶっているギネスのロゴ入りの巨大な緑色の帽子を買って帰りたかったが、それを売っている売店を見つけられずにあきらめた。
今日はトラファルガー広場の前にあるナショナル・ギャラリーをしばし見て回って、その隣にあるナショナル・ポートレート・ギャラリーも見てみた。
たまたまMan Ray展をやっていてラッキー。
マン・レイは20世紀初頭の写真家で、当時のシュールレアリズム、特にダダイズムの芸術家と連動して新感覚のポートレートを取りまくって一世を風靡した。
有名人たち、ジョイスとかウルフとか、ピカソとか、も撮っていて、そういう写真も展示されていた。
さらに面白かったのが、ジョージ・カトリンというアメリカインディアンの肖像画を多数残した画家の展覧会もやっていた。
恥ずかしながらカトリンについてほとんど知らなかったので、この展覧会からは多くの事を教えられた。これからちょっと勉強してみたい。
冷たい雨の中結構歩いたので疲れた。これがイギリスらしい休日という事か。

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一週間あまり、英国へ出張中。
今回の主な目的は、昨年の夏に知り合ったミドルセックス大学のケネス・テイラー教授の演劇クラスに参加させてもらう事である。
市大のI先生を中心にしたOPP(Oral Presentation and Performance) の活動で共同研究をやりましょうという事になっているので、そのための自己研鑽というところ。
今回はANAの早割というやつでチケットを取った。
広島から成田まではご覧のようなちっちゃい飛行機で行く。IBEXとかいう航空会社。
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飛行機の窓から日本アルプスの雪山の美しい景色が見えた。
今年こそスキーを再開したいと思っていたけど、結局まだ一度も行けていないのが悲しい。
雪山の静寂の中をスキーで滑ったら、さぞやリフレッシュできる気がするのだけれど。
まあ、その代わりにこの英国出張で少しリフレッシュし、なにか新しいアイデアを仕入れて来たいと思っている。
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成田からは直行便なので北極近くを飛んでゆく。
窓からは氷山とは行かないけれど、流氷のでっかい奴みたいなのが見えていた。
ロンドンについたら雨模様。
先週末には雪が降ったらしく、妙に寒いようだ。
この次期仕方ないとはいえ、雨のロンドンはどうも暗くていけない。

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田中稔子先生から案内のはがきを頂いていたので、福屋広島駅前店エールエールに行ってみた。
田中稔子先生にお会いするのは本当に久しぶりである。もう20年くらいはお会いしていなかったのではないだろうか。
田中稔子先生と出会ったのは、自分が大学院生だった頃の話。
ある友人を通じて七宝焼の教室の事を教えてもらって、思い切って参加させてもらった。
七宝教室は、本通りの南にあったダイエーの向かいの写真屋のビルで行われていた。
七宝焼は中学か高校かで工作の時間か何かでやった事があって、妙に関心を持っていたのだ。
私は小さい頃から絵が好きで、高校では一時期、美大の受験も考えたこともあったくらいだったので、悩み多き大学院生だったその頃、何か芸術的な事をやりたくなったのだった。
ほとんど全員女性の受講者に混じって大学院生の若者が七宝焼をやっているというのも今考えると妙な風景だったかもしれない。
しかし先生の人柄にも惹かれ、結構長い事やって、一度大きな額入りの作品(50x70センチくらい)を制作させてもらって、その展示会のために東京まで行った事もある。
懐かしい昔の話。
田中先生はご自身も被爆者でいらっしゃることもあって、最近は世界平和のために世界を飛び回っていらっしゃる世界的芸術家なのである。
最近、広島平和記念館の館長のスティーブン・リーパー氏とアメリカへ行って平和をアピールされたのはテレビニュースでもやっていた。
ちなみにリーパー氏ともあのころ知り合っていたのだが、長い事会っていなくて、ついこの間再会を果たしたところであった。
彼も昔は翻訳会社を経営していたが、いまは原爆資料館の館長さんだ。
田中先生と昔話に花が咲いて、楽しい時を過ごす事が出来た。
先生もますますお元気で、活発な口調も全く衰えていない。
さらに世界平和のために頑張って頂きたいものである。
この、七宝展覧会、3月20日まで、天満屋エールエール6階、ギャラリークリエイトで開催中なので皆さん是非お運びください。

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今日も新しくうどん屋を開拓してみた。
広島駅の前にそびえるシェラトンホテルの建物の一階にある水戸屋というお店。
前から目についていたけれど、まだ入った事がなかったのだ。
うどん屋としてはあまりにもポストモダンな外観なのだが、最近はこういうのが増えているのかもしれない。
店の名前の枕詞に「創作うどん」という言葉があることでもわかるが、変わったうどんがいろいろある。
トマトソースうどんとか、カルボナーラうどんとか、カレーぶっかけうどんとか、
たんたんぶっかけうどんとか。
これらのうちどれかを食べてみてもよかったのだが、とりあえず釜揚げうどんにする。
8分のゆで時間。これはまあ妥当なところ。
釜揚げうどん、400円、十分に美味しい。
麺の堅さやコシもまあまあOKだと思う。
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うどんを中心にしたいろいろな定食もあるし、カレーライスもある。
焼き魚の定食では、魚の種類が4、5種類あったのが目についた。
牛丼定食なんかもあり。
さらに、蕎麦もあり。
やはりバラエティーで勝負している感がある。
賃料も高そうな場所なので、やはり多様な客を取り込みたいという事だろう。
早めの入店だったのですいていたが、昼が来ると近くのビジネスマンの集団も入って来た。
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釜揚げだとどうしても天ぷら類を単品で注文する事になってちょっと割高。
茄子天一個150円はちょっと高いんじゃない?
文句を言うとすれば、食器がすべて社員食堂みたいなプラスチックのやつなのが気になる。
水用のコップもプラスチックというのはどうか。
これは個人的には好きではない。
やはり一応は陶器とガラスにしてほしい。
割れると経費がかかるからプラスチックなのだろうか。
まあ、もう一度来て、上記の創作うどんたちを一度食べてみたいという気はする。
お品書きをよく見ると、府中町辺りの発祥みたいな事を書いてあった。
深川のあたりの水を使っているとか。
皆さんも一度試してみますか?

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新たなうどん屋を発掘するため、今日も旅にでた。
なんてカッコつけたりして。
今日は妻も同伴。
今日行ったのは「乃きや」さん。城南通り、上柳橋近くのロイヤルホストの一階にある。
「のきや」というとスウェーデンの電話機メーカーのNOKIAを思い出してしまうが、当然関係はない。
ここもセルフではなく、メニューから注文する形。
お品書きをみるとどんぶりとか、酒の肴になるものとか、日本酒、焼酎も色々あり、ただのうどん屋ではない事がわかった。居酒屋としても使えそうなお店である。
うどんの方は、香川県にもありそうなオーソドックスな内容。
ぶっかけの冷たいの温かいの、釜玉とか、釜あげとか、天婦羅類ありでメニューは豊富である。
土佐醤油を使ってますというぶっかけと天婦羅のセットものを注文。
妻の方はイカ天うどん。
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オーソドックスな讃岐うどんで十分おいしい。
おいしいんだけど、やはり郷やの全盛期のあのうどんのコシというか、タフさというか、そういうところでちょっとだけ「惜しい」感がした。
醤油もおいしいし、天婦羅もとってもおいしい。
だけど、やはりちょっとものたらない。
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やはり郷やに慣れすぎちゃったのかもしれない。
うどん頼んで、おにぎりやら、天婦羅やら、唐揚げやら取って、お金払って、ショウガとか色々自分で好きなだけ足して、というそういう動きがあってほしい。まあそれは無い物ねだりになるのかな。
それとセルフの店に比べてやはりちょっとだけお値段が高めかな、ということ。
といっても、様々な工夫を凝らした定食類もかなりリーズナブルなお値段だと思われる。
考えてみれば、香川県でもいわゆるセルフの人気店って、自宅兼店舗みたいなところで、人が行列作って食べにくるのを、安い値段で数をこなす事でもうけを得る、薄利多売、でなんとか経営を成り立たせているという事なのだろう。
この「乃きや」さんのような店舗では、場所代もかかるだろうから、薄利多売は難しいだろうし、夜も居酒屋的にやっていかないと難しいのだろう。
郷やはそこにこだわっていたけど、それで経営が立ち行かなくなったのだろうか。
大将のN氏が他の店舗に移っちゃってからちょっと質が落ちていたんだけれど、やはり大将、店をたくさん出しすぎたんだろうか。
「乃きや」さん、我々が食べ終わってでる頃には、外に行列ができていた。
一応人気店のようである。

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自宅ちかくの郷やが消えて早くも2ヶ月あまりが経った。
このうどん飢餓状態をなんとかしないといけないので、新たな店を発掘しようと積極的に開拓しているところなのだけれど、八丁堀の交差点の少し北に行ったところにある、昔は郷やの分家だった店に行ってみたら、そば屋とうどん屋が合体したつまんない店に変身してしまっていた。うどんの方もちょっと柔らかい普通の麺になってしまっている。
やはり広島ではうどん屋ははやらないという事なのか。
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そこでこの間から気になっていた店に入ってみた。
広大付属高校の向かいにある幅屋(はばや)さん。
小さな店だけれど、うどんを売っている主人の姿が外からも見えていい感じ。
頼んだのは釜玉うどん。400円。
麺もしっかりしているし味もいいと思う。
頼んでから麺をゆでるので少し時間はかかる。まあそれはいい。
天ぷら(穴子となすび)もさくさくであげたて。おいしいです。
ちょっと特徴が無い感じと言ったら失礼だろうか。
癖がないといえばいいのかな。
だけれど、やはり香川のうどん屋みたいなセルフにしてくれないかなあというところで、不満がのこる。
最初にショウガがついてなかったので追加で頼んだら出してくれたのだけれど、やはりショウガくらい好きなだけ入れさせてくれないかなあ。
大中小のサイズも分かれてないし、醤油やだし汁、そしてネギを自分でお好みの量に出来る、というところをなんとか実現してくれないものだろうか。
大将お願いします。
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この場所なら、安くしてセルフにしたら広大付属生が大挙して押し掛けるんじゃないかとおもうのだけれど。
今後に期待したいと思います。
H野さん、もう行った?

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