2015年に出版した『美しき汚れ:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の表象』をそのままデジタル版にしてKindleで読めるようにしたものを、紙のを出してもらった出版社とは別のところから出版しました。タイトルも、出版社の進めで、売れるキーワードを入れろということで、『美しき汚れの記号論:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の写真』ということで少し変えてみました。
突然、メールが来て、あなたのこの本をデジタル化して出版させてもらえないか、と問い合わせが来たのです。色々話を聞くと、担当者は私の本を読んでくれて、売れると判断したというのです。時代はデジタルだから本もデジタルの方が、やり方さえ良ければ、そして売れるためのあらゆる手を使うから、必ず売れるはずだ、というような話で、面白いからやってみようかなと思ったのです。
それで一応決めてから、紙媒体のを出した出版社にも聞いてみたら、版権は著者が持っているので、デジタルで出版することには別に問題はないとのことでした。元の出版社にこの本を出してもらったことはすごくありがたかったのだけれども、その後版を重ねることもなく、特に宣伝もしてもらってない感じで、全く売れてないのはわかっていたので、このデジタル化のお誘いはちょっと魅力的だと思ったのです。でもよく聞いたら、元の出版社でも、デジタル化をやっていると言われ、うちでやってくれたらいいのにと言われたのですが、もう話を進めていたので、まあ試しにやってみようと思ったわけです。
それで、売れているかどうかまだよくわからないのだけれど、この間報告が来て、なんとアマゾンの売れず時ランキングで最高7位になったと言うのです。ちょっとびっくり。でもそれは、キャンペーンとして0円で売り出したから売れたと言うことらしいです。0円でもいいから売れて、ランキング入りすれば、それを見て買ってくれる人がいるはずだということらしいです。
今見ても、すでにランキングは下がったようで100位以内には出てこないですが、多少でも売れたら嬉しいなと思う次第です。やはり書いたからには少しでも多くの人に読んで欲しいですからね。
あなたもいかがでしょうか。