2010年11月11日

神様とピカレスク

c5b11cfd.jpgアニメ宇宙戦艦ヤマトの生みの親にして
石原都知事閣下のワル仲間の
西崎プロデューサーが
海に帰って行きました。


ヤマトの権利をめぐり
松本零士さんと裁判で
争ったことは有名ですが
それよりずっと昔
手塚治虫さんと
トラブルを起こしていたんですね。

生前手塚治虫は
エッセーなどで
自身が立ち上げた
アニメーション制作会社、
虫プロダクションの倒産について
無計画な拡大経営が
基になったことが発端では
あったのだけれども
「ある人物に騙されて」
作品の権利関係を
ごっそりもっていかれたことで
最後の頼みの綱が切れたと
ニガイ心情を吐露しています。

なんとな〜く薄々と気づいては
いたのですが
それが西崎氏のことだったのでした。
芸能事務所など
マスコミ畑を渡り歩いてきた
西崎氏は虫プロへ入社後
すぐに関西のテレビ局と
新作の契約をとりつけるなど
目覚ましい営業成績を
あげ手塚氏から絶大な
信頼を勝ち取ったわけですが
それをいいことに
わずか入社一年目の社員にして
契約書一枚、
マンガの神様のハンコ一個で
今後制作される予定の
すべてのアニメの権利を
手中に収めてしまったのです!
恐るべき手腕、凄い荒業、
デスラー総統もかくやです。

この辺りの詳しいことは
手塚治虫は自分の無知、
騙された幼稚を恥じて
詳細には書き残していないこと、
当時を知る元虫プロスタッフさんの
blog等で知った次第ですが...






しかし、そうした闇を抱えながらも
西崎Pの残した数々の足跡
多彩な武勇談、
フィリピンから石原閣下の御命令?により
多数の武器を自慢のクルーザーで
密輸入して逮捕、
複数回に渡る不法ドラッグによる逮捕など
過去の伝説を含め
人生すべてをエンターテイメント化して提供して
下さった功績に感謝を捧げたいと思います。

個人的には
むかーし昔LPレコードで買った
交響組曲「宇宙戦艦ヤマト」との出会いは
自分の人生においてとてもとても大きな出来事です。
芸能プロ出身の西崎氏が
ザピーナッツなど、歌謡曲でヒットを飛ばしていた
作曲家宮川奏氏を引っ張り込んで
アニメと歌謡曲と軍歌とシンフォニーを
グシャッとミクスチャーをかけた
目眩を起こすかの如き強烈さ!
kazzbay脳内では観客総立ちのブラボー、
スタンディングオベーション(+軍隊式敬礼で)
見送りたい、
西崎氏のご冥福をお祈りいたします。


...もう皆さんあっち側ですね...

手塚治虫も西崎Pも宮川奏も...

松本さんも石原閣下も...

あ、いやいやいやまだまだ元気だった!



そんなこんなを考えつつ
ダラダラとネットしてたら

「手塚治虫を装丁する」展

というのをやっているのを発見。
人生史上最悪なレベルで
お財布にお金がない中で
嬉しいことに入場無料。

仕事の途中で会場の神保町
竹尾見本帳本店2階ギャラリー。

アドルフに告ぐ、不思議なメルモ、奇子、
火の鳥、どろろ、リボンの騎士、メトロポリス、
おぉあれもこれもそれも読んだ読んだ。
これらの手塚作品を様々なデザイナーが
それぞれのイメージでリニューアル
装丁してみる企画ですね。

いろいろなのがあって面白いですね〜。

まぁ現代美術のインスタレーションじゃないので
グワァーっとしたのやピカーっとしてるような
奇抜なものはないのです。
あくまでも書籍(サイズ固定)、というフォーマットで
しかも紙屋のイベントなので
紙も特定して提示されたものを使用、
印刷もオフセットカラー印刷のみ、
表面加工や凝ったデコレーション
(抜きや金箔)も無しという
制約の中での制作。
(注:出版予定もない擬似コンペティションです。)

こういうのを見ると
現代においてなお手塚治虫という
存在がいかに巨大なものであったか
がひしひしと伝わって来ます。

死後二十年以上経ても
その本を装丁するデザイナーたちの
イマジネーションをその物語の磁場へと
ぐいぐい吸着して、
意のままに操っているように見えます。

...それだけ漫画の神様が尊敬されている
ということでもあるのでしょう。


kazzbay at 08:23│Comments(0)TrackBack(0)

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