主訴は動悸。元来健康であったが、6ヶ月前から通常でも激しい動悸を感じるようになった。
さて、所見は?
まず、前半部分は特徴的な心室性期外収縮の三段脈が見られる。
後半は波形から容易に心室頻拍だとわかる。
波形より、どちらも同一の形態のため、起源は同一だと想定される。
専門的で少し難しいが、QRS波形が上向きであることからこれは左脚ブロック型、下方軸で、起源は右室流出路であると考えられる。
病名は、右室流出路起源特発性心室頻拍。
これは心室頻拍全体の10〜20%を占め、30〜50代に好発する予後良好な病態であるが、時に心室細動や多形性心室頻拍に移行して突然死に至ることもある。
主訴は動悸が多く、失神は稀である。
この疾患もカテアブの適応であり、根治率90%以上と高い。
このような波形があり、このブログに辿り着いた方、安心して下さい。
治る病気ですよ(o˘◡˘o)
さて、私の発作性心房細動もカテアブで85%以上の根治率だ。
絶対治ってると信じよう!