「果たして、間に合うんでしょうかね」

数日前に言われたゼミ卒論中間発表での教授の一言。
私が選んだテーマは、決めた直後あたりはなかなかウケはよかったのだが、やはり範囲が広すぎて収集がつかなくなりつつあった。

しかし、当時の僕にはその言葉は全て、大学生活最後の定演に直結してしまってました。きっと何代も前の先輩達がそうしてきたように、卒論の仕上げは年末に死ぬ気で追い込むと決めて、楽器を片手に楽譜と睨めっこをする日々。ブラ4のあの数小節のコラールのためだけに費やしたような半年間でした(いや、白鳥湖も頑張りましたけどさ)。

結局、間に合うことはありませんでした。

多分、一生かけて練習しまくっても、満足なんて得られないんだろうと思います。

「音楽に限界はない」

中1の時に当時の吹奏楽の部長が言っていた一言が頭を何度もよぎりました。

そういうことなんだと思います。

でも、あの時あの場所で皆と共有した時間は本物だったと、思わざるを得ません。


この記事を書き上げるのに本当に時間がかかりました。結局こんなことくらいしか書けなかったけど、でも正直にそう思います。


大学生活最後の定演、わざわざ実家から聴きにきてくれた両親に,いつも聴きにきてくれた従兄弟のご夫婦に,親戚の叔母さんに,そして今まで支えてくれた周りのみんなに、

心からの感謝を。


休憩の合間に僕ら4年生ボーン3人デコボコトリオでやったロビーコンサートで、小さな女の子がかけてくれた言葉

「サンタさんじょうず!!」

は一生わすれない。