■『ミライの授業』瀧本哲史
素行が少し危ぶまれているらしい14歳の姪のために買い、
一応自分で1日で読了したうえで、レターパックで送った。
本の印象としては、『2020年6月30日にまたここで会おう』で感じたまま。
やはりこの本は、というかこの著者の熱量には、
感化されるモノがある。
歴史上の19人の偉人たちを、
これまでにあまり語られていない方角から活写し、
興味を持ってもらおうと工夫されている。
個人的には、伊能忠敬に触れた章が印象的。
あとは、緒方貞子と、マーガレット・サッチャー。
光と影。メジャーとマイナー。
パーティとしての個性、価値観というものを
若いときにもっと感じておけばと思う自己反省。
14歳向けに行われた授業。
14歳向けに書かれた一冊。
最近は14歳くらい向けの本がいくつも出版されているが、
そのなかでも白眉ではないかと。
(村上龍とか、池上彰とかが目につくが)
著者の知名度だけかな、足らないのは。
さて、送られた側の姪が、読むか読まないか。
本当はそれはもう半分どうでもよくて。
半分の自己満足で、よしとすべきだ。
けっきょく本を送るという行為に代償を求めてはならないし、
だからこそ、レスをくれる人は大事にしたいと思う。
今回については、
読まれなかった、歓迎されなかったとしても大丈夫なように、
今年渡していないお年玉も同封しておいた。
追記:電話でお礼が来た。さて、あとは読了しきるかどうかだ。本人次第。