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2007年08月04日

日本代表 GKレポート アジアカップ 対韓国戦

2007年アジアカップ3位決定戦。宿命の日韓戦。なぜか韓国とはこういう重要な状況で当たるんですよね。準決勝でイラクに敗れて意気消沈となっている韓国ですが、日本が相手となれば息を吹き返します。歴史的背景から日本に対してはすごい闘争心を出してきます。日本が思っている「ライバル」なんて生やさしいものでは全くありません。

対する日本代表はコンディションがボロボロでした。飛行機は手配ミスされた上に出発が大幅に遅れ、ホテルは必要数部屋が確保できていなくてスイートルームに11人がザコ寝、その上用意していた食料もホテルに届かず大慌てで現地調達。あまりにもひどすぎます。日本が3位決定戦に来ることは全く考えていなかったんでしょうか。

さてさてそんな状況で発表されたスタメン。オシム監督は控え選手を中心に使うような事を言っていましたが、ふたを開けてみればほとんど変わらないメンバー。う〜んこんなコンディションで大丈夫なのかと心配だったんですが・・・。そんな心配が的中してしまいましたね。

というわけで日本代表のゴールキーパーは川口。川島あたりの起用を期待していたんですがちょっと残念です。対する韓国はあのイ・ウンジェ。2002年日韓ワールドカップでの活躍が記憶に新しいところです。非常にクールで落ち着いたプレーには定評があります。

そのイ・ウンジェ[李 雲在/이 운재‎]は1973年生まれの34歳、もう韓国の守護神としてすっかり定着したベテランですね。身長は182cm、ミスが少なくとても安定している選手です。あの韓国の名選手ホン・ミョンボ引退後キャプテンを引き継いで現在に至っています。所属チームは韓国Kリーグのスウォン(水原)・ブルーウイングス。代表出場数は川口と同じく100試合を超えています。韓国サッカー界の国民的ヒーローと言ってもいいかもしれません。


というわけで今回は「ベストセーブ」をピックアップ! 今回は前半終了直前に中澤の決定的なシュートをブロックしたあの超くやし〜いセーブです! まずはこの試合のハイライトをどうぞ。ちょうどこのセーブのシーンがいきなり出てきます。




前半43分 左コーナーキックがゴール直前に落ち、中澤がゴール右前至近距離からボレーシュート。イ・ウンジェが体を張ってブロックに行き、右腕一本でブロック。
中村俊輔の左コーナーキックはするどく曲がってゴールエリア内中央右へ落ちました。中澤がワンバウンドしたボールをマークを振り切って右足でボレー。イ・ウンジェは体全体でブロックに行き、右手一本でブロック。はね返ったボールを高原が詰めるも韓国ディフェンダーにブロックされ得点ならず。
いやはやすごいというかくやしいセーブでしたね〜。完全に決まったと思いましたが・・・。前半終了間際ということでゴール前に敵味方入り乱れての状況。ペナルティーエリア内に韓国選手が10人、日本選手が6人。中村俊輔のコーナーキックはゴールニアサイドを狙ったようですね。高原と山岸、中村憲剛がニアサイド方面へ走り、韓国ディフェンダーを引き付けて密集状態になりましたが誰も触れずゴール正面へポトリ。中澤にはオ・ボムソクがマークについていましたがボールに気を取られた瞬間にマークを振り切ってゴール前へ、あわててカン・ミンスがマークに走りましたが中澤の方が一歩早く、ボールに追いつきました。そしてワントラップして浮いたボールをボレー、その距離ゴールまで1m弱! イ・ウンジェはその距離をさらにつめて右手で見事にブロックしました。
本当によく止めましたよね。スタジオ解説の小島おじさんは「手に当たってくれた」みたいに言っていました。確かにそうではあるんですが、おもしろいのはイ・ウンジェのポジショニング。コーナーキックがニアサイドへ飛んだもののボールをキャッチしに前へ出る事はできず、ボールがそこの密集を通過した時点でイ・ウンジェは体の方向を変えながら、中澤にボールが渡った時にはゴールラインの後ろ、つまりゴール内にいました。この辺どこまで意識してのことかはわかりませんが、ボールについて行けるように大きくポジションと方向を変えるのをゴールに入ってしまってでもやってしまうというのがすごいですね。さすがベテランの経験のなせる業です。中澤はボールが直接で飛んでくるとは思っていなかったのか、ダイレクトでシュートできずトラップしてしまい、大きくバウンド。その一瞬がイ・ウンジェにとってのチャンスになりました。
その一瞬に一気に前へ詰めてシュートコースを狭め、体全体でブロックに入れました。中澤のシュートはイ・ウンジェの右手へ、浮いたボールをボレーしたとはいえあの距離からの中澤のシュートです、相当な強さだったと思いますが、よく右腕一本で弾き返したと思います。単に体で詰めに行っただけではおそらく腕が負けてボールはゴールへ入っていたでしょう。あの一瞬で「何としても止める」という強い意志を持ってブロックに行かないと弾き返す事はできなかったと思います。
それからシュートの瞬間ゴール内にいたというポジションも結果的に中澤の狙いを惑わせることになったかもしれません。真正面は避けたもののゴールキーパーにとって処理しやすい腕の高さへのシュートになってしまいました。
このセーブは決して単に手に「当たってくれた」だけのものではありません。さすがベテランの名手イ・ウンジェによる素晴らしいセーブだったと思います。とはいえやっぱり決めて欲しかったな〜、中澤!




結局4位という結果で終わった日本代表。3連覇というのがいかに難しいかという事ですね。でもこの3位決定戦、私としてはオシム監督が始めに言っていたように、サブの選手中心に使って欲しかったと思います。優勝はないとはいえ、こういった舞台で韓国との対戦というのは非常にいい経験になったと思います。どういった形でも負ければ責められる監督という立場ではありますが。

この最悪のコンディションで無理にレギュラーを使うより、出場することでモチベーションをぐっと上げる事ができるサブの選手たちを使っていれば結果はまた違ったものになったかもしれません。韓国のカン・ミンスが退場、監督などスタッフが3人退席というちょっとありえない展開でPKまでもつれこみ、今回は川口のセーブが見られませんでした。もし同じ4位だったとしても得るものはかなり多かったと思うのですが・・・。ゴールキーパーは経験が最も大切だといわれます。そういった意味でもぜひ川島を使って欲しかったと思います。

とにもかくにもアジアカップは終わりました。イラクの優勝というのは意外でしたね。これってすごいことですよ。アジアは日本、韓国、サウジアラビアの3強と言われて久しいですが、またライバルが現れましたね。オーストラリアも合わせてアジアのサッカー界も混沌としてきましたね。そこから振り落とされないように踏ん張って欲しいものですね


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2007年07月28日

日本代表 GKレポート アジアカップ 対サウジアラビア戦

こんにちは。いやはや負けちゃいましたね・・・。全体に押しながら勝ちきれないという嫌なパターンがまたも出てしまった感じですね。決めるところはしっかり決めてくるあたりはさすがサウジアラビアです。でもまさかの3失点、ショックですね。こういうときディフェンスの選手はつらいですよね。

 

まずはこの試合のハイライトをどうぞ。さすがに5つも失点があると失点シーンばかりになりますね。ちなみにこの映像はサウジアラビアのTV映像のようです。アラビア語なので何言ってるかは全然わかりませんが、とりあえずサウジアラビアのゴールの時の盛り上がりぶりは聞いていて・・・腹立ちます(^^;

 

日本のゴールキーパーは同じく川口。試合日程が余裕のない状態で日本選手はかなり疲れがたまっています。こんなときこそフィールダーより運動量が少ないゴールキーパーの責任がより重要になります。特に相手は体力的にもかなり強い中東の雄、サウジアラビアです。ますますゴールキーパーへの負担が大きくなりますね。

 

対するサウジアラビアのゴールキーパーはアル・ムサイレム[Yaser Al Mosailem]。1984年生まれの23歳、若いですね。身長は184cm。あのアジア最高のゴールキーパーと言われた「アジアの黒クモ」デアイエの後継者がなかなかに混沌としていますね。今回はマブルク・ザイード、ムハンマド・コージャなどのベテラン勢を押えての出場でした。

 

さて今回はすごく悩んだんですが、日本の3失点目、サウジアラビアにとっての決勝点を取り上げたいと思います。

 

後半12分 右サイドペナルティーエリア右角外でパスを受けたマレクがそのままゴール方向へ切り込み、ディフェンダーをかわしてゴールエリア右角外からシュート。ゴール右端へゴール

右サイド相手陣内からのロングパスを中盤でマレクが受けてダイレクトでヤセルにパス。ヤセルもダイレクトで縦へのスルーパスを出しました。見事なワンツーパスをマレクがペナルティーエリア右角外で受けて一気にゴールへ向けてドリブル。ペナルティーエリア内に切れ込んで、阿部と中澤をフェイントで振り切ってゴールエリア右角外からフリーでシュート。左から鈴木があわてて追いかけましたが追いつかず、ボールはゴール右上へ突き刺さりました。

これはもう完全にやられましたね。ワンツーを受けて切れ込んできたマレクのマークについた阿部の位置がペナルティーエリア内で、せめてエリア外で守っていたら打開もできたかもしれませんが、こんな風に個人技で持ってこられてはどうしようもありません。ゴールキーパーとしてはディフェンダーへの指示もしようがないし、飛び出していくにも距離があった気がします。シュートは約8m、この距離からフリーであの位置へ打たれてはゴールキーパーとしてはノーチャンスでしょう。

で、このゴールを防ぐには・・・ですが、かなり難しいんですが、ひとつ気になったのは川口の構え。ポジショニングは悪くなかったと思いますが、構え方が非常に低いんですね。前回の記事で人間は下から上への反応がしやすいといいましたが、それにしても体全体がかなりずんと低くなっている気がします。ひょっとすると川口はグラウンダーのシュートを予想していてそうなったのかもしれませんし、あの距離での川口のベストの構えがあの低さなのかもしれません。

でもあの一瞬ゴールを見据える余裕のあったマレクがゴールキーパーの川口を見て高い位置を狙ってシュートをしたのは間違いないでしょう。川口としてはフェイントの要素もあったのかもしれませんね。結果的にはゴールされてしまいましたが・・・。

 

結局これが決勝点。残念ですがやられてしまいました。この試合でも全体に押していながら結局力負け。2度追いついたねばりは素晴らしかったですが。でも正直この試合の失点はどれもゴールキーパーにはノーチャンスに近かったと思います。その割りに川口のファインセーブの場面も少ないというバランスの悪い試合とも言えるかもしれません。しかし返す返すも残念です。

 

とにかく気持ちを切り替えて3位決定戦。相手は宿敵韓国です。オシム監督は試合に出ていない選手に経験を積ませると言っていましたから、ゴールキーパーも川口でなく川島あたりを使ってくるかもしれませんね。そちらの方でちょっと楽しみができたかもしれません。さあ最後の試合、有終の美を飾ってほしいものです!

 

日本代表インドネシアに移動ですが、航空機の手配もできてない上に出発が大幅に遅れ、さらに現地のホテルも部屋数が足りずにスイートルームに11人が雑魚寝だったとか。その上食料も手配できておらずスタッフが現地調達に走り回ったとか。まさか日本が負けると思っていなかったのか、それにしても困りますね〜。たのむでほんまにAFC(アジアサッカー連盟)・・・。

 

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2007年07月25日

日本代表 GKレポート アジアカップ 対オーストラリア戦

こんにちは。いや〜凄い試合でしたね。あの強敵オーストラリアに決勝トーナメント1試合目で当たってしまったのはなんともアンラッキーだと思っていましたが、苦しんだものの勝利! あのドイツワールドカップでのいや〜な敗戦の雪辱を果たした上に、川口の大活躍のPKでの勝利、なんとも嬉しい限りです。

 

日本のゴールキーパーは川口。やっぱりあの逆境に耐えた前回の中国大会の経験もあって、見ていて安心でしたね。さすがです。対するオーストラリアのゴールキーパーは、ワールドカップドイツ大会でも活躍した、マーク・シウォーツァー[Mark Schwarzer]です。ドイツワールドカップでも活躍していましたね。そう、あの日本戦でも・・・。

 

シウォーツァーの身長は193cm、になってますね。あれ? ドイツワールドカップでは197cmだったんですが。まあ身長をサバ読むのはよくあることではありますが、どちらにしてもでかいですね。ドイツワールドカップの時の控えキーパーのカラチなんて202cmでしたもんね。

 

シウォーツァーは1972年生まれの34歳。彼の初代表は1990年のカナダ戦。所属チームはイングランド・プレミアリーグのミドルズブラです。ワールドカップ予選のプレーオフでウルグアイと引き分け、もつれこんだPK戦を制してワールドカップ出場をもぎ取った選手としても記憶されていますね。

 

それではまずは試合のハイライト映像からどーぞ!

 

 

さて今回は久々の「ベストセーブ」を見てみましょう。今回私が選んだのは延長後半終了直前のシウォーツァーの、あのセーブです! 

 

延長後半15分 今野がペナルティーエリア右内側からセンタリング。ゴールエリアライン上正面で中村俊輔がフリーでボレーシュート。シウォーツァー右へ倒れこみながら右手一本でセーブ。

左ミドルエリアからゴール前へ入ったクロスボールをオーストラリアディフェンダーがクリアしようとするもしきれず、ボールは右サイド、ペナルティーエリア内にいた今野がゴール正面へヘッドでセンタリング。ゴール正面ゴールエリアライン上で中村俊輔がダイレクトボレー。ジャストミートはできなかったものの、ゴール正面やや右へ。シウォーツァー右へ倒れこみながら右手ではじき出しました。

これは見事なセーブでしたね。ディフェンダーのクリアも含めダイレクトでポンポンと回ったボールを俊輔がまたダイレクトボレー。ボールはジャストミートしませんでしが、ワンバウンドでゴールへまっすぐ向かいました。その距離ゴールから5m、しかもフリー! 比較的手の出しやすい高さではありましたが、背の高いシウォーツァーが体勢を低く低く抑えての構え。そして飛び出したくなるところをゴールライン上でよく我慢しました。ああいう攻められ続ていて、ゴール前にたくさん選手がいる場合、飛び出すなら思い切って飛び出す。飛び出さないならゴールライン上でじっと我慢するという基本をしっかり実践していましたね。

ボールは比較的セーブしやすい高さに飛びはしましたが、シウォーツァーが腕を斜め下にやや広げてシュートに備えていたため、すかさず反応してしっかり手のひらでボールを捉えることができました。人間は上に上げた腕をすかさず下に降ろす反応より下から上へ上げての方が反応して動かしやすいんだそうです。また攻め込まれてあれだけ近距離に相手選手がいる場合はよく本なんかで正しい構えとされている胸の前に両腕をもっていって構えていては反応してもなかなかまにあわないでしょう。ああいう選手が混み合っていてしかも近距離からのシュートがある場合は、腕を斜め前にやや広げて構えるのが正しい形ですね。

俊輔のダイレクトボレーにすかさず倒れこんでのセーブ。弾いたボールの飛び所はちょっと危険な位置でしたが、あの状態からのシュートをよく止めました。今回はとりあえず止めたことだけでOKでしょう。まさしく「反応」したいいプレーでした。ナイスセーブだと思います。

私このセーブの瞬間叫んでしまいました。そんな人多いんじゃないですか?

 

 

それにしてもこの後のPK戦、川口は本当にナイスセーブ2本でしたね。決してミスキックではないPKを2本ストップしたというのはすごいです。確かに近年PKの研究がかなり進んできていて、川口もというか、日本代表も相手を相当研究していたと思います(もちろん「めちゃくちゃ研究してます」なんて絶対言いませんけど)。その研究結果の勝利でもあると思いますが、とりあえずその通りに飛んだとしても、きっちりセーブするのはすごいです。さすが川口、アジアカップは特にPK強いですね〜。せっかくなのでそのPKの映像ももういちどたっぷりお楽しみください、やっぱりPKはキーパーの華ですね〜(^^)

 

 

私このPKはNHKの衛星放送で観てたんですが、テレ朝の角澤アナと解説の松木さん、賑やかですね〜。松木さんなんてすっかり一視聴者だし。ま、松木さんは松木さんできらいじゃないんですけど(^^;

 

さて、いよいよ準決勝サウジアラビア戦直前です(っていうか更新がいつも次の試合直前ですね・・・)。強敵オーストラリアを下して安心しないように、きっちりと勝って欲しいですね!

  

 

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2007年07月21日

日本代表 GKレポート アジアカップ 対ベトナム戦

 

こんにちは。気がつくともうアジアカップもオーストラリア戦間近! でも我が家は先週末から家族そろって体調不良。風邪など家族同士でキャッチボールしてしまってもう大変でした。いやはやベトナム戦のレポートがずいぶん遅くなってしまいました。まいどまいどすいません(^^ゞ

 

さてベトナム戦、結果的には4−1で快勝でした。まぁ1失点は見事なオウンゴールだったので仕方ないんですが、ゴールキーパーとしては結局無失点にできず、ちょっとくやしい結果ではありますね。ベトナムもさすがにホームということで動きもよかったですし、すごく頑張っていたっていう印象がありますね。

 

日本のゴールキーパーは変わらず川口。対するベトナムのゴールキーパーはズオン・ホン・ソン[Duong Hong Son]。身長は177cm。川口が179cm(今大会の公式記録では180cm)ですからなんだかもっと小さいような印象がありましたね。多少サバ読んでるのかもしれませんが、川口とは体重差が10kgほどあるので特にそう感じたのかもしれません。

 

ズオンの所属チームはベトナムリーグのソン・ランゲ・アン[Song Lam Nghe An]、今年1月に行われたアセアンのリーグチャンピオンシップに出場していたチームなので、ベトナムリーグでは強豪のようです。ズオンはその大会で2試合に出場し、両試合とも無失点だったようです。

 

で、この試合ですが、残念ながら「ベストセーブ」というようなプレーはなかったように思います。ということで今回も「ベストセーブ」は該当なしということで。それから「今回の要チェックな失点」も迷いました。なんというか実力差がありすぎて、どれも「どうしようもない」失点に近いんですよね。遠藤のフリーキックはもちろん後半7分の中村俊輔のゴールも。でもちょっと気になったのは前半12分の巻の同点ゴール。今回はこの失点をチェックしてみましょう。

 

まずはこの試合のダイジェスト映像置いておきます。参考にしてくださいね。実はこの映像、日本−ベトナム戦を報じているベトナムのTV番組のようです。ベトナム語ですがなんだかちょっとおもしろいですよ。

前半12分 ペナルティーエリア右外で中村俊輔がディフェンダーをかわしてセンタリング。ファーサイドで巻が合わせてゴール左端に胸で押し込んでゴール!

ハーフウェイライン左端付近から縦へのロングパス。受けた中村俊輔がペナルティーエリア右すぐ外でベトナムディフェンダーを完全に翻弄してかわしてセンタリング。ファーサイドでこちらもベトナムディフェンダー、フン・バン・ニエンのマークを完全に外した巻が走りこんでゴールすぐ前で胸で押し込んでゴールしました。

さて、これもあまりに実力差がありすぎてちょっとレポートが難しいんですが、まず中村俊輔がボールを持った時点でベトナム選手が完全に浮き足立ってしまってるのがよくわかりますね。なにしろ俊輔がディフェンダーを交わした時点でペナルティーエリア付近にベトナム選手は7人!しかもそのうちフリーでいるのが4人!対する日本選手は高原と巻しかいないんですね。この状態でゴールキーパーにできることは何もないでしょう。ゴール前の日本選手2人にはちゃんとマークがついているし。「あの」中村俊輔がボールを持った上に軽々とディフェンダーをかわしてしまったんですから、ビビッてしまうのも無理がありません。

さてズオンです。ポジショニングはセンタリングを警戒しつつダイレクトのシュートも気遣っていて、特に悪いという事はないと思いますが、問題は構え。両足を大きく開いて深く構え、いわゆる「どすこい状態」です。未経験の人がゴールキーパーをするとこういう構えをすることが多いですよね、気合を入れて構えて。少し考えるとわかるんですが、この状態だと動きがほとんどとれません。特に横への動きというのが全くできなくなります。あの時点ではセンタリングが上がることは容易に予想できるので、すぐにポジションチェンジに走れるようにあまり深く構えすぎず、脚は第一歩をすぐ踏み出せるように肩幅程度にする必要があります。

確かにあの位置から俊輔ならシュートを打ってくるかもしれません。それはそれはすごいシュートを。もう常識では考えられないようなカーブを描く超速いシュートを。まともに受けたら吹っ飛ばされるかも。がっちり気合を入れて守らなければ・・・。そんな心境に近かったのかもしれません。でも中村とズオンの間にはもう一人ディフェンダーがいましたし、いきなり狙ってくるとは考えにくいんですが、それでも「あの」中村俊輔なら何をするかわからない〜。

そしてもうひとつの問題はズオンが全く中を見ていなかったことです。俊輔のプレーにすっかり注目してしまっていたのかもしれませんが、センタリングの直前にはゴール前の状態を一瞬見て把握しておかないといけません。そうすればフン・バンのマークが巻からはずれてしまっていることがわかったはずです。

そうすればボールがファーサイドに飛んだ瞬間にズオンもゴールの左へ移動、全身で飛び込めば巻のシュートは防げたかもしれません。なにしろ巻のシュートは胸です、巻がボールに触れる前に少しでもボールに触って軌道を変えれば、触れなくても全身でブロックすれば、あの失点は防げていたかもしれませんね。

実力差が歴然としているとはいえ一国の代表ゴールキーパーですからそんな初歩的なミスを重ねるなんていうのはあまりないのかもしれませんが、やはり試合開始早々でしかもあの日本から1点取った直後という状況に「あの」中村俊輔登場で通常の心理状態ではなかったのかもしれません。初心者のプレーヤーがやってしまいがちな、悪い見本になってしまいましたね。ピンチの時にこそ頭はクールに、ですね。

 

とはいえズオンはこの試合通してよく頑張っていましたね。失点は4ですが、国の期待を一身に背負ってがむしゃらに守っていたという感じです。ある意味内心とても応援してしまいました。決勝トーナメントでも頑張ってほしいです。なにしろ開催国4カ国中唯一残ったチームですしね。

 

この試合見ていて感じたんですが、一昔前に日本がヨーロッパなんかのチームと試合をしていた時ってこんな感じだったな〜なんて思いました。日本は小さくてテクニックもまだ未熟だけどよく走ってとっても頑張る! でも勝てない。その頃ヨーロッパの人たちが見ていた日本ってこんな感じだったのかな〜。

 

さて、無事B組1位通過したものの、次の相手は予想外のオーストラリア。ワールドカップでの雪辱をなんとしても晴らしてほしいところです。あの時自分のミスで同点ゴールをゆるしてしまった川口も今度こそ守りきってほしいですね。

 


 

ところで新潟での大地震大変ですね。私もあの阪神大震災では大変な目にあったので本当に心配です。何ができるというわけではありませんが、新潟県庁が行っている義捐金受付情報ページにリンクを張っておきますね。私もわずかならがですが送金させていただきました。よろしければまずはリンクのぞいてみてくださいね。被災者のみなさん、とにかくできることからひとつずつ積み上げていってくださいね。くれぐれも健康には気をつけて。

新潟県庁「平成19年新潟県中越沖地震義援金の受け入れについて」

 


 

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2007年07月16日

日本代表 GKレポート アジアカップ 対UAE戦

台風4号が日本列島を横断していきましたね。みなさんのところでは被害など大丈夫だったでしょうか? 私の住んでいる大阪北部は風もそれほどきつくなくて特に大きな被害は無かったようですが、九州南部や四国などは大変だったようですね。まだ梅雨も明けていませんし、くれぐれもご注意くださいね。

 

さて、前のカタール戦で嫌な形で引き分けてしまった日本、2試合目、正念場のUAE戦です。UAEも前の試合でベトナムにまさかの2点差負けを喫してしまい、もう完全に後がなくなってしまいました。さすがにUAEはカタールの様に引き分け&カウンター狙いの試合はできません。とにかくゴールが欲しいという試合を挑んできましたね。

 

日本のゴールキーパーはカタール戦と同じく川口。対するUAEのゴールキーパーはマジャド・ナセル[Majed Nasser]、23歳の若い選手です。身長は179cmでさほど高い方ではありませんが、前回のガルフカップ(アラブ湾岸諸国の大会)ではベストゴールキーパーに選ばれているなかなかな選手です。所属は国内リーグのアル・ワスル、UAEリーグで2年連続優勝しているチームのゴールを守っているんですから、若いながら優秀な選手のようですね。

 

この試合では4つの失点がありましたが、今回取り上げる「失点チェック!」はやはり日本のあの1失点です。

 

後半20分 敵陣深くからドリブルで独走してきたモハメドが中央から縦パス。サイード・アルカスがペナルティーエリアライン上正面やや左からシュートしてゴール

敵陣ペナルティーエリア左角外でボールを奪ったモハメドが中村憲剛からボールを奪って独走。するするとドリブルで中央を上がって日本陣内に侵入、ちょうど中央辺りからゴール中央方向へのまっすぐな縦パス。右斜めから走りこんできたアルカスがペナルティーエリアライン上正面やや左、ペナルティアーク左端付近でパスを受けてダイレクトでシュート。ボールは川口の左手をかすめてゴール左すみへ入りました。

モハメドの見事なドリブルでしたが日本選手は誰もマークにつけず、フリーで一気に持ってこられてしまいましたね。まさかあそこまで独走はしないだろうというところだったのかもしれません。中澤がチェックに行きましたが、もっとプレッシャーを与えるマークに行かなければいけませんでしたね。そしてそのタイミングを見計らってほとんどフリーで縦へパス。アルカスには鈴木がマークについていましたが、簡単に振り切られたというかうまくマークをはずされたというか。アルカスもあわてず後ろからきたボールをうまく合わせてゴールの左へ出しました。

ここでちょっと気になったのは川口のポジショニング。モハメドからラストパスが出た時点で突っ込んで行こうかどうしようか迷ったような気がします。突っ込むなら一気に前へ、シュートに備えるならもう少し後ろで構えていてもよかったのでは。ただアルカスがそのままダイレクトで打ってくるというのは意外だったのかもしれません。ボールを受けてドリブルで持ってくると予想したのではないでしょうか。川口の縦位置のポジションはそれに備えたのかもしれません。

それともうひとつは日本の3点目が主審の結構厳しいジャッジでPKをもらったものなので、この主審はゴールキーパーとフィールダーの接触にも敏感で、もし突っ込むと自分も同じようなパターンでPKを与える事になるかもしれないということも頭にあったのでしょう。

それからパスの方向から言って、右足で合わせてシュートする場合インサイドで合わせて右を狙うと読んだのかもしれません。横位置のポジションがやや右、そうあと1歩というところなんですが、少しだけ右で構え体勢に入っています。そして実際には左にボールが来てあわてて左へ倒れこみ。この倒れ方がちょっと不自然で、きっちりとコラプシングの体勢になっていないんですね。

確かにあの距離なんできれいに反応するのは難しいかもしれませんが、川口なら集中していればちゃんとしたフォームで反応できていたと思います。正直ヤマが外れたんじゃないかと思います。実際にマークを外された鈴木よりも左から走りこんできた阿部の方が先にアルカスに追いついてきていましたしね。右、と読むのは自然なことかもしれません。

左手に当てていましたしもったいなかったですね。やはり前へ出るか引いて守るか、この判断をあいまいにしてしまったのが失敗点、ここをどちらかに早く決断していれば防げた失点だったと思います。川口は前へ出るプレーでの判断ミスがよく指摘されますが、あまり目立ちませんでしたが、今回もそういうミスをしてしまったと言えると思います。

 

 

次はベトナム戦です。高温多湿な状況下で中2日での試合はきついですね。選手も大変ですが私も中2日はきつかったです。なので今回「ベストセーブ」はお休みということで・・・すいませんm(_ _)m

 

地元ベトナムにもすんなり勝って予選一位通過を決めて欲しいところです。なにしろ負ければ予選落ちの可能性もありますからね。カタールは予選敗退の決定したUAEとの試合。やる気(モチベーション)の無くなった相手から大量得点するかもしれません。ベトナムの大健闘で盛り上がっている地元のベトナムの人たちには悪いですが、ここは貫禄を見せて欲しいですね。

 

 

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