猛暑も去り、気が付くと冬の匂いがする‥。
今年も終盤に入り、クリスマスや大晦日、正月を迎える準備が進みつつある。
ある一部のアングラーはこの時期を心待ちにし、道具の手入れや準備に余念がない。
そろそろビッグアイが接岸を開始するだろうと‥気を馳せている訳だ。
自分が向かうフィールドは日本海側が多く、断崖絶壁や巨岩のスリットと俗に言う磯である。
月の無い夜‥明かりの届かない闇磯こそ本命と出逢える期待をする。
道なき道、廃屋や忘れ去られた集落が森に飲まれ、自然に帰化しようとする風景を横目に何十分‥1時間とかけて海へと出る。
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タックルは最小限にとどめ、選りすぐりの装備を纏うのだが、この釣りには浮力体入りのフローティングベストが欠かせない。
転落や転倒といった事故に対しての防御力、保温性に収納力と付属の装備+後付装備、フィット性。
全てにおいて無駄が無く、攻守共に能力を発揮するものが求められる。
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過去に闇磯でスリットに落ちた時、頭から転落したにもかかわらず無傷だったのは、浮力体入りのベストを装着していたからだ。
あの時もし自動膨張式だったら、膨らむまでに浅い底岩で頭部を強打し、生きていられたかどうかわからない。
転落時に途中で岩盤に弾かれた時も浮力体が守ってくれたおかげで傷を負わずに済み 、着水と同時に強烈な浮力で頭が岩に届くのを防いでくれたと言える訳だ。
スパイクシューズを履いていてもこういう事はあり得る。
今は、これほどまでのベストに巡り会えたことが何より嬉しい。
そして保護力もしかり釣りに行くモチベーションまで高めてくれる。
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余談になるが、個人的に釣りは一刀流では無く‥最後は二刀流だと思う。
右でロッドを持ち、左でハンドルと寄せた後の魚を獲るグリップを使う。
ロッドが太刀ならランディンググリップやタモは脇差か小太刀といったところか‥。
だから同時に抜ける位置に無いと詰めの一瞬で勝てないのも説明がつく。
強い相手にしか二刀を抜かなかったと言われた武蔵、釣りも同じくランディングツールが要る相手だからこそ抜く訳で、いざという時の為に最も効率の良い場所に装備しておくことは当然だと思う。
その為に何を選んで何を装備するのか‥。
いつも向かう場所が安全な場所とは言い切れないのだから。