西日本釣り博を終えて2月から続く大きな展示会が一段落し、次はメバルの大会やアジング大会という催しが多くなる時期になってきた。

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フィッシングショーと言われるイベントで大変多くのお客様にジャクソンのグルーパーロッド『ハイドアウトハンター』のコンセプトをお話してきた訳ですが、目で見て伝わらない部分が多いロッド開発における要点を説明させて頂きたいと思います。

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(西日本釣り博でも多くのお客様に聞いて頂け、非常に嬉しく思いました)

今年5月にいよいよ発売となりますハイドアウトハンターですが、以前にも少し紹介させて頂いた様に大型根魚=グルーパー(ハタ類)をメインターゲットとして開発されたモデルとなります。
ロッドというものは対象魚によって様々な機能の優先順位が入れ替わるのですが、ことグルーパーに至っては危険を感じた際に根に潜るという性質によりロッドに求められる性能の順位が大きく変わってきます。

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(ハイドアウトハンター プロトモデルにて)

グルーパーロッドに求められる機能では魚が根に入ろうとする突進を止める為に浮かせたり引っ張る為の強引なやりとりに耐えられる瞬発力とパワー、そしてトルク。
操作性やフィールドにおける適応レングスと遠投性。
障害物と言われる根回りの攻略が主体となる為、ボトム感知能力となる感度。
使用するルアーのタイプ別によるウェイト設定とライン適合設定。
これをどう融合させるかが戦闘力の差に出ると考えております。

●小口径多点式ガイドセッティングの理由。
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これは負荷のかかる箇所を多くすることで力を分散し、ブランクへの負担を均等にすることで破損を軽減させるシステムで、根魚を相手にするロッドでは最重要課題とされる。
また小口径ガイドはラインの遊び(隙間)を少なくすることで感度を上げる事に貢献。
小口径ガイドは数が多くなっても軽量の為、先重り感を軽減することが出来る。
(※太いリーダーとPEラインの結束はリーダーの余り糸も編み込んで頂く事をお勧めします)

●トルザイトではなくSic-Sガイドを採用の理由。
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(Fuji製 チタンフレームSic-Sガイド)

水中の音の伝導率は空気中の3倍以上である事を踏まえ、水を貼った水槽に魚を入れてトルザイトリングとSic-Sの糸鳴き時の反応を見ると驚き方の大きさに違いがある事も検証。
またガイドリング径が小さくなるほど髙い音が出やすい事もあり、少しでも音鳴きが小さいSic-Sを採用となる。
Sic-Sが薄肉だとはいえ、トルザイトより若干Sic-Sの方が厚みが有る分フレームが噛み込む溝が深くガイドリングが抜けにくいという利点がある。
フレームは高弾性チタンでさらに軽量化を図る。

●新構造の遠投システム。
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ブランクが破断し難い構造を第一に掲げ採用された多点式ガイド方式により、リールシートに比較的近い位置までガイドをセットせざるを得なくなった事で超高反発で射出力の有るブランクを開発し、射速によりスプールから出たラインのスパイラル直径を極力小さくする事と、勢いがあるうちに一つ目のガイドで一気に収束し残りのガイドで一直線にラインを抜く方式を組み込む。
ブランクもキャスト時のパワーをしっかりバットで溜め、爆発的な射出力をティップへ移行させるべく極端なアクション変化を持たせないテーパーを設定。

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このシステムにより飛距離を飛躍的に伸ばす事に成功する。
HHS-810XHは8ftクラスにもかかわらずロングディスタンスの名を受ける理由がここにある。
更に加えると、8ftクラスでのルアーの操作性は非常に良く、スイミングだけでなくプラッキングやショアスロージギング、テキサスリグ等も扱い易いレングスである為、遠投を要するゲーム展開においてテクニカルな釣りが展開できるレングス。
因みに150Cmの磯竿のロッドケースにも収まりますので沖磯への1本として携帯し易くなっております。

●急激な突っ込みによる衝撃吸収性を持たせたバット部。
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可変テーパーにより徐々にベンドカーブが移行する様に設計するとともに追従性を持たせたバット部。
これにより急激な反発力の変化で魚を驚かす事なく、極力暴れさせずにトルクで浮かすシステム。
根魚の突進を止めるという事において竿という物本来の仕事もさせるようターゲット専用に調整し搭載。

●ファイト姿勢を考慮したグリップ設計。
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(上の画像はスピニング2機種)
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(こちらはベイトモデル)

立ち位置や使用ルアーのタイプ、ウェイトは勿論の事ファイト時の構えにおいて肘に当てても脇に抱えても腹部に当ててもリールを巻きやすく、ロッド操作し易いグリップ長を選出。
腹部に当ててロッドを構えても極力痛くならない様、実戦において不要なエンドキャップやエンブレムは無しとする。
それぞれの仕様により別々に設定されたリールシートとグリップ形状。
スピニングモデルとなる710XHはフィネスモデルにつきブランクタッチタイプを採用、810XHはロングキャスト及びパワーファイト向けの17Φリールシートを搭載。

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710MH-MSTの1Kg荷重のベンドカーブ。(1Lペットボトルリフト時)

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810XHの2Kg荷重のベンドカーブ。(2Lペットボトルリフト時)




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上からHHS-710MH-MST、HHS-810XH、HHC-706H-MHT。
(※全体画像ではない為、ガイドの総数などは違います)



おまけ。

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手つかずのポイントを求めて‥の一枚より。