将棋の藤井猛九段が「ポケモンカード ミュウツーHR争奪戦」優勝に続き、9/10には「かも汁ざるそば」に加えて「タピオカミルクティー」の注文を合わせる新手を繰り出し、ファン騒然の事態となっている。翌日には斎藤慎太郎王座が「山菜そば」に「タピオカミルクティー」をあわせて注文で、最新型の攻防に参戦した。それはさておき、そろそろ次のクールの視聴アニメを吟味すべきタイミングのようだ。藤井システムのようにシステマティックに。
19年夏アニメは、出演予定声優で次見るアニメを決める3つのメリットを考慮し、松岡禎丞、日野聡、茅野愛衣、佐藤聡美、悠木碧の著名声優5人でスクリーニングした結果、38本のうち16本に当初絞り込んだ。ここから実際に視聴を継続したのは10作品だった(継続の「遊戯王VRAINS」は除く)。だが、これでも十分に多い。
3つのメリットとは、どういったことか。少しおさらいする。一言でいうと、縦軸、横軸でより楽しく、簡易スクリーニングで大量供給の状況のなか見る作品を素早く決めて、アニメを嗜む手法である。以下に前回の記事を抜粋してみよう。

第1に、縦軸でアニメを見ることについて。縦軸とは、この場合はアニメ放映の時間軸のことで、面白いアニメを見たらその声優さんの(あるいは監督などスタッフも)過去の出演作をたどって見ることだ。好みのジャンルとは違う作品でも好きな役者が出ていたら、思いのほかとっつきやすく楽しめる作品の幅が広がる。先入観にとらわれず、虚心坦懐に見るには良いきっかけになる。偶然は思いがけないめぐり逢いを生む。

第2に、横軸でアニメを見るというのは、声優さん同士の関係に着目することだ。共演作が多いと、ラジオやイベントなどでの様子も本編と一緒に楽しみやすい。眼の前の作品という上澄みだけではなく、どういった人たちが演じていることを知るとより面白くなる。もちろん、それぞれの作中の関係性はそれぞれ異なるため、さらに見応えが増す。

第3に、出演予定声優で見るアニメをすばやく決めるという手法は時間の節約になる。というのも、アニメがあまりにも大量供給されているため、どういう作品がアニメ化されるのか、調べるだけでもひと手間だからだ。いっそのこと主演予定の声優さんで決めてしまったほうが手っ取り早いため、意外に有用と言えよう。

2019年秋アニメの放映本数はアニメイトタイムズによると、実に52作品にも及ぶ。豊作の秋とは言うものの、過剰供給とも言えよう。多くの作品で出資者であるKADOKAWAやブシロード(8月に新規上場を果たし、現状意外に底堅い値動き)は、需給関係を自ら壊し、自社の利潤や投資の費用対効果をしゃばしゃばに薄めていることに注意を向けたほうが良いだろう。SnapCrab_NoName_2019-9-11_23-8-57_No-00

さて、一消費者としては製作者に感謝しつつも、供給される作品を選別しながら受け取るしかない。したがって、前回と同じく、松岡禎丞、日野聡、茅野愛衣、佐藤聡美、悠木碧の5名の実力派声優の出演予定作に絞り込む。ただし、サボっていた将棋の勉強の再開(最近は右四間飛車と角換わりに関心がある)に加え、積ん読の解消、10月下旬にTOEICを控える点を考慮して、やや厳し目に絞り込もうと思う。順に見ていこう。

あひるの空
不破豹:松岡禎丞

松岡くんが出ている。「マガジン」の著名なバスケ漫画だということは知っているが、内容は知らないので保留する。「マガジン」といえば、「巨人の星」「タイガーマスク」「あしたのジョー」「ラブひな」「魁!クロマティ高校」しか読んでないので、「ジャンプ」「りぼん」に偏っている身としては開拓したいところではあるが…

警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-
謎の男:松岡禎丞

松岡くんが出ているが、謎の男とは役柄があまりにも不明瞭なので(笑)、ここは見送ることにする。

食戟のソーマ 神ノ皿
幸平創真:松岡禎丞
榊 涼子:茅野愛衣

実はお食事処 まつおかは見たことがある一方、ソーマ本編は恥ずかしながら見てないのだ…松岡くんの主演作にして茅野さんとの共演作であり、あえて視聴を検討するのも一興だ。

真・中華一番!
メイリィ:茅野愛衣

「マガジン」からまさかの「中華一番!」。茅野さんがヒロインなので、視聴を決定する。

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld
キリト(桐ヶ谷和人):松岡禎丞
アリス:茅野愛衣

これは議論の余地がない。

ちはやふる3
大江奏:茅野愛衣

1期をチョロっと見た程度。一旦見送り。

七つの大罪 神々の逆鱗
ディアンヌ:悠木碧

他の役者陣も魅力的なので関心はあるのだが、今までの分も未視聴、原作も未読のため見送る。

ハイスコアガール II

出演陣と関係なく、1期を見ていたので見よう。

旗揚!けものみち
原作:暁なつめ

「このすば」の著者が原作を手掛けている点から視聴を決定。「このすば」については、声優陣が織りなすその会話劇の魅力、および劇場版とそのテーマソング)はナイス爆裂!120点であると称賛したばかりだ。漫画版は私が愛してやまない「極上生徒会」をコミカライズした人である点も縁を感じる。

ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル
マトイ:佐藤聡美

希少な佐藤聡美さんの今期レギュラー作ではあるが、「2」とあるので見送る。

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-

Fateシリーズゆえ視聴する。マシュを演じる高橋李依ラフムとしての兼ね役の演技も注目点となる…かもしれない。

ぼくたちは勉強ができない!(第2期)

ラブコメの宿痾に挑む意欲作として、「鬼滅の刃」「Dr.STONE」と並んで最も評価しているジャンプ連載作品である。(感想:第1話第1巻第2巻

星合の空 
雨野樹:松岡禎丞

オリジナル新作アニメーションとのことだが、一旦見送る。

僕のヒーローアカデミア(第4期)
蛙吹梅雨:悠木碧

ヒロアカに対して情熱を以前よりも失っており、3期は未視聴だった。4期の見送りはひとまずやむなしか。

本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません
オットー:日野聡

日野ちゃまが出演しており、速水奨、子安武人、前野智昭ら私好みの男性声優の出演も考え、まずは視聴してみる。

ラディアン 第2シリーズ
メリ:悠木碧

これも第2シリーズとのことなので、手控える。あれ、なんだか悠木碧の出演作を続々と見送ってしまっているぞ…悠木碧は良くも悪くも癖の強い演技だが私は気に入っており、ライブにも1度行ったことがある。仕事に熱心な一方、「ピアノの森」ED「帰る場所があるということ」の件で紹介したとおり、非常に愉快な人でもある。

さて、まとめに移ろう。前回同様に松岡禎丞、日野聡、茅野愛衣、佐藤聡美、悠木碧の5名の出演作に限定することで、52作品のうち12作品にまで絞り込めた。とはいえ、このように割り切ったスクリーニングをしたとしても、二桁にのぼる点は致し方ないと見るか、改良の余地有りと見るか。実に悩ましい。

他の要素も考慮した場合の視聴候補作は計16作品で、上記の通り8作品を視聴することになった。シリーズ物などを中心に積極的に除外したにもかかわらず8作品というのは、どうにもなかなか絞り込みきれないものだ。さらに「ヴィンランド・サガ」「遊戯王VRAINS」は継続視聴なので、トータルでは10作品ということになる。

私の様々な関心のうち、日本の文化の一端を担うアニメーションは重要な位置づけの一つを占めている。にもかかわらず、こうしたかたちで割り切って視聴する作品を決めているというのは、議論の余地があるかもしれない。

しかし、ヒューリスティクスとしては一定の機能を果たしていると言えるだろう。何より早い。この記事をお読みのあなたも、割り切ってご自身の贔屓の声優さんで同様なスクリーニングを実施してみてはいかが?(秋クール放映予定作品の一覧はこのリンクから)

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