クライシス・オン・インフィニット・アースです。

1938年にスーパーマンがメトロポリスの上空に現れて以来、DCユニバースには数々のヒーローたちが誕生しました。DCコミックスの生み出した世界は拡大を続け、やがて多元宇宙「マルチバース」という概念が生み出されました。

様々なライター達が創り出したエピソードの間で生じた矛盾などを、”異なる世界線”の出来事であると整理することで、作品間の整合性をとることにしたのです。

そうして数十年の時が経ち多元宇宙は複雑化の一途を辿っていたのですが、1985年に世界線をすべてリセットしようということになり、DCユニバースの破壊と再生を描くクライシス・オン・インフィニット・アースが刊行されることになったのです!

ということで今回はアメコミ史に残る歴史的なリランチ作品クライシスを紹介しようと思っておりますよ。

本来ならばぜひ直接手に取って読んでほしいところなのですが、登場キャラクター800人以上!クロスオーバーも100作品越え!ということでチョット読むのにパワーが必要、、しかも翻訳版が最近絶版気味でなかなか手に入りにくい、、ということもあるので今回はあらすじをかなりザックリと紹介してしまおうと思います!

以下あらすじ



物語は一つの消えゆく世界から始まります。
無数に分裂した多元宇宙は個々の力を弱めてしまったがために、すべてを飲み込む反物質の壁に飲み込まれ始めていました。

舞台はアース3。善と悪が逆転した世界です。
世界が謎の反物質の壁に飲み込まれ始めていくなか、希望を託された一人の赤子が次元の壁を超える宇宙船に載せられて、正史世界のアース1へと送り出されていきます。

その赤子の正体はアース1ではスーパーマンの宿敵とされるアレクサンダー・ルーサーでした。

その後も幾多ものアースが反物質の世界に飲み込まれていきます。反物質の侵攻を止めるべく、正物質世界の観察者モニターと使いのハービンジャーがスーパーマンをはじめとしたヒーローとヴィランの精鋭たちを招集するのですが、多元宇宙の崩壊は刻々と進んでいくのでした。


#6にて黒幕の正体が判明。
この危機は観察者モニターの負の存在であり、反物質世界の支配者アンチ・モニターの仕業だったのです。正物質世界を反物質に取り込んでい行くほどアンチモニターの力は増大していくのでした。

モニターとハービンジャーにより、辛うじて5つのアースを反物質の影響が及ばないネザーバースへと転送させることに成功しますが、本来のアース間の障壁が取り払われたことで5つのアースが融合を始めてしまいます。

物語冒頭でアース3から救出されたアレクサンダー・ルーサーは次元障壁を抜けた際の影響で、身体が”正物質世界と反物質世界をつなぐ門”の役割を果たすようになっていました。

これによりヒーローたちは反物質世界へと突入しアンチモニターと激突しますが、あともう一歩のところで逃げられてしまいます。

アンチモニターは残りのアースを破壊するために巨大な反物質砲の建造を始めますが、これは2代目フラッシュことバリー・アレンの命を賭した走行により破壊されます。

これに憤怒したアンチモニターは反宇宙のエネルギーを吸い尽くし巨大な破壊の化身となり、時空を超えて地球が生まれる遥か以前の”時の暁”へと移動。反物質のみで構成された世界の構築を企みます。

一方反物質の脅威が収まったと勘違いしたヴィラン達は残った5つの地球を侵略を開始しヒーローたちと交戦し始めますが、アンチモニターの生存を知る精霊スペクターの制止により戦いは中断。

ヒーローとヴィランで連合を組み、アンチモニターの待つ時の暁へと向かいます。

時の暁でのアンチモニターとの戦いの末、膨大なエネルギーが放出されたことで多元宇宙崩壊。
5つのアースが統合された世界ニューアースが誕生しました。

新しく生まれたニューアースには5つの世界線が融合した新しい歴史が生まれていましたが、なかには新しい歴史に組み込まれず、帰る場所を失ってしまったヒーローも現れました。

そして倒したかに見えたアンチモニターはまたしても復活、反宇宙での最終決戦が始まります。
ヒーローたちの猛攻によりアンチモニターを圧倒しますが、アンチモニターは何度も立ち上がります。

アース3のルーサーによって生み出された正物質世界と反物質世界のゲートが次第に弱まりますが、それでもアンチモニターを止めることはできませんでした。

ニューアースの誕生とともに帰る場所を失ったアース2のスーパーマンスーパーボーイ・プライム、アース3ルーサーが反宇宙の世界にとどまることを決め、ゲートを閉じた後もアンチモニターと戦闘し、そして勝利を収めます。

彼らは正宇宙に戻ることはできませんでしたが、アース3のルーサーが生み出した時空の狭間にとどまり、世界を見守る存在となることを決めたのでした。

クライシス・オン・インフィニット・アース
        ー完ー


これがメインのストーリーの超ざっくりしたあらすじです。
この作品においてDCにおける多元宇宙が一度すべて消失し、新たに生まれたニューアースで各キャラクター達の物語が開始されることとなりました。

本作以降、DCコミックスにおいて「クライシス」という名を冠するタイトルはDCの歴史を揺るがす大イベントとなるようになりました。

約20年後には続編インフィニットクライシスというのが出るんですがこれがまた面白いんですね~。いつか紹介できればと思っています。

ぜひみなさんも手に取って世界の終焉に思いを馳せていただければと思います。
それでは今日はこの辺で。