2012年03月18日

天皇賞(春) プレイバック

天皇賞(春)の開催へ向けて、まずは去年の天皇賞(春)を思い出してみようと思います。

去年の天皇賞(春)には、フルゲート18頭が参戦。1番人気は有馬記念(GI)3着の後、京都記念(GⅡ)、日経賞(GⅡ)と連勝して臨んできたトゥザグローリー。

2番人気に前年のジャパンカップ(GI)を制したものの、日経新春杯(GⅡ)と日経賞(GⅡ)でともに3着と連対を外してしまっているローズキングダムが巻き返しを図ります。3番人気には、ダービー(GI)以来勝ち星から遠ざかっているエイシンフラッシュが復権すべく臨みます。

そして4番人気に日経賞2着で一発を狙うペルーサが入り、大阪杯(GⅡ)を制したヒルノダムールは7番人気と、最強4歳世代と言われる面々が一様に揃い踏み。阪神大賞典(GⅡ)を制したナムラクレセントは5番人気に収まりました。ハイレベルなレースが期待され、最強の称号を得るべく各陣営も力が入っていた様に感じました。 いよいよ出走となり、ハナを奪ったのはなんとトゥザグローリー。
近走では先行するレースが目立ってはいたものの、逃げるかたちでレースをするのは初めてで、会場が一斉にどよめきます。

2009年の天皇賞(春)を制したマイネルキッツが2番手を進み、ペルーサが中団やや前目から、その後ろをローズキングダム、ヒルノダムール、エイシンフラッシュが追随していき、最後方からフォゲッタブルがレースを展開。

第3コーナーに差し掛かると、10番手あたりを進んでいたナムラクレセントが捲り気味に押し上げハナを奪い、トゥザグローリーは3番手へと後退。第4コーナーに向かいヒルノダムールがややポジションを上げて、いよいよ最後の直線。1番人気のトゥザグローリーは脚を使ってしまった為か、全く脚が伸びずにズルズルと後退。

ペルーサもいつもの追込みで見せる脚は使えず、ナムラクレセントとマイネルキッツが粘り込みに入りますが、ヒルノダムールとエイシンフラッシュが脚を爆発させ、他馬をかわしていきます。

この2頭の激しい叩き合いをヒルノダムールが制し、見事GI初勝利を上げる事となりました。 最強4歳世代に注目が集まりましたが、結局前評判通り、4歳世代のワンツーフィニッシュとなり、あらためてこの世代のサラブレッドのレベルの高さを証明したレースでした。 今年はそれぞれの馬が5歳を迎え、更に実力を伸ばしてくるのか、クラシック三冠と有馬記念を制した、2011年の年度代表馬、オルフェーヴルが一掃するのか、今年の天皇賞春も楽しみです。


keiba1112 at 13:21│Comments(0)TrackBack(0) 天皇賞(春) | 天皇賞(春)予想

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔