
2月20日(土)

【パドック直前情報】
単勝1番人気の10番カミダノミ(2.4倍)は馬体はダートOK。しかし筋肉の収縮と後肢のツナギが弱く、大トビで遅そう。今日高速馬場なのが不運。。見送り。
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週中の雪の影響が残って稍重スタートとなった東京ダートですが、そこまで時計の速い馬場というわけではありませんでした。
しかし、今回調教の動きが良く短距離ダートで変わるだろうと人気したカミダノミですが、体型的な適性があまり今回の馬場や距離に向いてなかった印象です。見切り判断としては上手く行きましたね。
今回はまるで流れに乗れなかったか、あるいは途中までの追走で余力を使い果たしたような負け方でした。しかし、あくまでこれは反応の良さがそれほどでもないタイプだったためのもの。もし次走良馬場であれば、同じ距離に出走してきた場合は要注意です。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の11番ダイナミズム(3.3倍)はシャープな馬体で仕上がり早い。非力だが姿勢も整い、要所を見ても減点はない。強い馬とは言わないが好仕上がり。。勝ち負け。
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開催後半のダートの牝馬限定戦新馬で、低レベルメンバーの一戦。ダイナミズムは単体で見てレベルの高い馬ではありませんでしたが、それでも支えは確り出来ている分仕上げとして及第点ではありました。
射程圏に楽に取り付いて、追い比べに参加はしましたが、最後に根負け。距離が長かったかのような負け方ですが、正直言うと実力不足でしょうね。最低限見せ場は作ったにせよ。
決着時計も稍重にしてはかなり遅く、まだ微妙な仕上げだったヒシイサベル・トーセンママレードが▲減量3kg減の助けを借りて激走しましたし、後から考えても微妙なパドックだったと思います。
ちなみにアップ後に1番人気になったチェイニーウォークは、直接的な敗因は鼻出血ですが、パドックを見ると太めもあり関節もユルユルで、とても走れるバランスはしてませんでした。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の4番タカラボス(2.3倍)は今日は腰も甘くなり皮膚も厚く、明らかに余裕ある。そもそも小脚で終いの決め手甘く、評価低い馬でこれでは。。見送り。
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タカラボスは実力としては確かに最上位ですが、この馬をずっと見続けた中では今回は正直イマイチでしたね。もっとキビキビ歩くタイプでもありましたし、微妙な皮膚の厚さが出てきて腰にも緩みが出てきてました。11月の頃の方が動きも良く見せましたし。このデキで走られてはちょっと他も弱く仕方ないタイミングだったか、という印象です。自分はこういうのをシビアに取っていってアドバンテージ掴む方なので、他に目をつけていた馬が案外走ってくれなかった、そっちの判断にダメ出しを。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の13番ブランジェリーナ(1.6倍)はキレ最上位ではなく多少過剰人気だが、姿勢は良く四肢もしっかり。距離短縮は好材料。力上位の評価。。勝ち負け。
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1倍台になるほどズバ抜けた馬ではないにせよ、軽い芝向きの馬体でしたし、状態も全く問題はなかったんですが…。
レースを見ると、直線で後ろ脚がスカスカしていて、キチンと地面を捉えられず馬場が合ってなかったようです。週中に雪が降ったのは水曜日でしたし、当日も良馬場発表なんですが、馬場はかなり渋り加減だったようです。四肢を目一杯伸ばして走るタイプだけに、荒れ馬場でさらに上滑りする状況では厳しいタイプです。これは一度芝のレースを見てみないことにはわかりません…。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の7番フローリストライフ(3.2倍)は馬力不足で華奢、前肢も歪みが目立つが、しなやかで瞬発力センス高いというタイプ。もっと馬場が軽ければ強調できたが。。見送り。
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フローリストライフは、430kg台で小ぶりの馬体で、血統のとおり細身の瞬発力型です。5Rの結果を受けて、まともな瞬発力タイプは走れる馬場ではないと判断。結果的には、上位はパワータイプの牡馬が占めました。馬場が結果を大きく左右したレースの一つだと考えています。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の12番カリバーン(4.0倍)はがに股がやや目立ち、中山とは別の競馬を強いられるが、ネックだった腰がかなり良化している。素質高い馬が順当に成長している。条件微妙でも。。勝ち負け。
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カリバーンはやや締まりの足りない状態で圧勝した前走よりも、馬体良化が顕著でして、これは素直に評価しないといけないかと。芝はそもそも問題ないのでスタートでアドバンテージを取れる強みもあるだろうと見てました。ゲートでやや安めを打ちましたが二の脚を使って中団に取り付いてたのでそこまでは良かったのですが、砂を被る競馬に躊躇して直線ハミを取るのが遅れてました。この乗り方は正直不満なんですが…。中山で揉まれない競馬で勝った直後だけに、左回りで未知数ということや揉まれる競馬でどうかというのをケアしても良かったですね。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の14番ザドライブ(3.3倍)は脚抜き良い馬場あまり向かない印象。寸の詰まった馬で距離も長め。。見送り。
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ブラストヘッドが勝つのはまず間違いないと見ていて、ザドライブ自身も外を振られつつ距離を持たせるために下げざるを得ない形になる可能性が大きいだろう、他の人気薄にもそこそこチャンスがあると考えていたんですが、その通り外を回って2着十分な体勢に押し上げられてしまいました。これだと距離云々よりも、明らかな力上位をされた格好。ちょっと行き過ぎの評価でしたか。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の14番エオリアンハープ(3.8倍)は腰が細いためトモに容量がなく、肩の出も硬い。そのため毎回ゲート難。スロー確実なメンバーだけに、枠不利も大きそう。。見送り。
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後から考えると、未勝利が行われた昼ごろよりも、明らかに馬場が軽くなっていた印象。
同じ細身の馬でも、未勝利の馬よりは体つきが固まっている上級クラスの馬が「多少の馬場難には苦労しない」という側面もあったかもしれません。
未勝利の時に判断した馬場読みが、上のクラスに差し掛かると役に立たず、裏目を引いたという形です。エオリアンハープ自身は申し分のないデキでしたが、過去に同じ仕上げで何度も負けていた経歴があっただけに、強調しづらかった面もありました。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の3番スノークラッシャー(3.0倍)は長距離の実績が多いが、筋肉が柔らかく馬体が若い。差しが効く府中ならこの距離OK。。勝ち負け。
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スノークラッシャーは、むしろ重たすぎるぐらいの馬場でしっかり走れるタイプだからこそ、ここで強調したという次第です。
結局は前のレース辺りから瞬発力のある、もっと素軽いタイプに有利な状況だったんですよね。
ハンデ戦ということもあって、IDMで見ても能力がかなり拮抗していたメンバーでしたし、馬場の影響が大きく出た結果ではなかったかと。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の9番アプリコットフィズ(2.3倍)は前走は成長を感じたが、今日はそれほどでも。馬場がボコボコなので、手先がシャープなこの馬には不利な馬場では。。見送り。
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内実は重に近いタフな馬場でも、抜群のスピードと瞬発力を発揮して勝ったアプリコットフィズはかなりの器だとレース後は思ったりしたものですが、後から1日の内容を通してみると、今日の後半は明らかに瞬発力タイプに向いた馬場でした。かなり独特な馬場だと見ていただけに、結局は読み違えが大きかったです。アプリコットフィズはまだパドック視点だとトモがパンとしておらず、腰つきがグネグネしている現状ですが、それでも地面をキチンと捉えて蹴り抜く力が他馬と違いますし、本当に体の使い方が上手な馬で推進力が違います。桜花賞に向けて大きく視野が開けたレースになったと思います。

【パドック直前情報】
単勝1番人気の9番ランフォルセ(2.4倍)は右前脚に骨瘤が出てからパフォーマンスを落としている馬で、今日も気配は悪くないが歩様は痛そう。。見送り。
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今日一連の流れが悪くて気弱な評価をしそうになりましたが、ランフォルセの気配の悪さを見るとどうしても強調できませんでした。
3走前の休養明けの時から骨瘤はかなり目立っていまして、その時はまだダメージがない分好走できたんです。しかし、その再現をしようにも、使い込まれて良化を見せるどころか、体の線が緩んでいるとなると、どうしても調教不足を指摘せざるを得ません。シャキッと歩ける、患部を気にしなくなるぐらいの様子を見せないと、今後も単勝は見送った方が良さそうですね。