菊池 秋の府中の大一番・ジャパンCが終わりました!回顧していきましょう。
菊池 昨年は極寒のジャパンカップでしたが、今年はだいぶマシでしたね!
京介 朝の開門の並びが、凍えるほどではなかったのは助かったよ。これだけの競馬日和だったら、今日は場内の混雑凄くなるかもと思ったけど、いつものジャパンカップの混み具合ではなかった印象だったね。馬券を買える窓口がない、というほどではなかったし。
菊池 ちょっとメンバーが寂しかったですかね。さて、直線では内を避けて通る馬が増えていましたね。
京介 当日の馬場だけれども、土曜日ほどの内有利ではなかったし、時計も掛かっていた。土曜日の傾向を見て、先行馬に乗った騎手がかなり積極的だったから、全体のペースも速くなるし縦長の隊列にもよくなる。
菊池 加えて1日に芝レースが7鞍もありました。
京介 それにしては大した補正もしてなかったみたいだから、後半の方は追い込み馬にかなりチャンスのある状況だったね。ここ一番の超高速馬場設定をしてくると思っていたから、後半の方の芝レース予想は、いろいろ読み違いをしていたのが痛かったな…。
菊池 それにしても一番の予想外は、エイシンフラッシュの逃げですね。
京介 …いやまさか、エイシンフラッシュが逃げるとはなあ~。内枠引いたからと言ったって、別にそこまでスタートがバシッと決まる馬ではないし、毎日王冠はあの超スローで壁を作って折り合っていたんだから。これで逃げ切れたのであればドバイのヴィクトワールピサみたく伝説になったけれども、ジャパンカップはさすがにそういうレースじゃないよね。
菊池 ドスローまでは読めてもね。逆に、そのドスローだからこそエイシンフラッシュが勝ったダービーのように、有利な展開かと読みましたが。
京介 2番手のヴィルシーナやルルーシュ、トーセンジョーダンが全員お付き合いして、エイシンフラッシュが勝ったダービーぐらいにまでラップが落ちそうになっていたよね。いっそ先手を奪ってレース質を作り変えてしまい、あの当時と同じぐらい極端なスローのレースに持ち込もうとしたのか?と推察はできる。
菊池 他に交わしに来る馬がいると思ったら誰も来ず、結局不本意ながら終始逃げるかたちになったということだと思いますね。
京介 それでも結局は、途中で13秒台のラップが刻まれるほど遅くはならなかった。3~4コーナーの平坦部分で誰も動かなかったら、あのダービーの再現になるけれど、ここで武豊騎手のヒットザターゲットが捲って先頭に並んで来ていたし、実況もゴールドシップの外進出を指摘していて、馬群全体がペースアップするような動きになったからだね。
菊池 さすがに他の馬も我慢しきれないですよね。
京介 集団がゴールドシップと同時にスパートし始めたのが、ラスト5→4F目の12.4→11.6の部分。ゴールドシップはここで捲り切るどころか置かれそうになってしまったから、もう直線での加速力は残っていなくて圏外に。
菊池 あの流れでも押し上げていけないあたりは、ちょっと不安になりますね。
京介 そして直線は、10頭ぐらいで横一線の叩き合いになる展開。そこを抜け出してきたのが、他馬よりも物理的に斤量が軽い牝馬2頭だったと。トーセンジョーダンは、2番手から最後まで踏ん張り通した隊列の有利があった。アドマイヤラクティやドゥーナデンは、直線で壁にならずスピードを殺さず動けた分。
菊池 やはり軽い流れでの上がり勝負ですから、格が要らない競馬になって、牝馬のキレと軽斤量が生きる形になったんですよね。
京介 実況はそこまでのスローじゃないと言っていたけど、歴代の時計で比較するとかなりのスローだよ。ゴールドシップが捲り切ってから展開が動くものと思っていたけど、そもそもエイシンフラッシュが逃げて超スローの展開に持ち込んでいるし、ゴールドシップはスパートが遅すぎだし…。
菊池 レース展開のアヤが起こり過ぎて、到底読み切れるものではなかったですね。個人的には、超スローだとは思っていたので、そこで3歳牝馬…を、考えに入れるべきだったという反省は残りました。
ジェンティルドンナ
京介 相変わらずこの馬は、パドックで気配の良さを見せないね。周回はずっと一番内目を通ってトボトボ歩いているし、馬場に出るまで惚けている。脚元もちょっとあって、右後脚だけ接着装蹄しているのも気になる部分だった。けど、大きく体が減ったり、肉が落ちたりはしていないから許せると言う方。
菊池 それでこれだけ走れる…というタイプだということですね。同時に、地下馬道から馬場入場でスイッチが入る馬だということも。
京介 ムーア騎手に替わったから何か大きく作戦を変えるんじゃないかと思って、隊列予想を裏切られる可能性が高いんじゃ…と怖かったんだけれど、結局は素直にスタートを切って、2列目でガッチリ押さえる形だったね。
菊池 直線抜けてくるところ、そして最後迫られて凌いだあたりは、結果としてさすがと思います。
京介 すごく特別な乗り方はしていないだけに、岩田騎手はおいしい所だけ持ってかれちゃった感じだなぁ。ヴィルシーナは4コーナー出口で前に立ち塞がるどころかアッサリパスされている。確実にこの2頭は、1年を経て大きな差が付いたなと思ったね。
デニムアンドルビー
京介 この馬が来るのは予想できなかったわ。秋華賞もエリザベス女王杯もかなり高いレベルで仕上げて4着・5着、おまけにエリ女からジャパンカップまでは中1週だし、細身の牝馬で秋4戦目だから、追い切りはどうしても強めにできない。
菊池 うーん、そうですね。前走のエリザベス女王杯がメイチの印象だっただけに。
京介 角居調教師のインタビュー、物凄く控えめだったでしょ…。「これからのために高いレベルの経験をしておきたい」って内容だったのに。
菊池 角居厩舎の保たせる仕上げには感服です。
京介 スローペースで53kgが大いに活きた、時計が異様に掛かる決着に恵まれた、外差しも大丈夫な馬場状態になっていた、とは終わって見れば理解は出来るけども、出遅れるのが当然の追い込み馬で、重馬場でしか結果が出ていなかったタイプ。浜中騎手に乗り替わって、途端にスタートもキレイに出ていたし。
菊池 いっぺんに色々と、見たことのない一面を見せられちゃいましたね。
京介 パワーもスタミナも全然必要ない展開になったから、ある程度馬体で見劣りするようなタイプでも上手いルートで来れるとは思うけど、牡馬混合のG1で上がり最速を出すのがこの馬だとはとても考えられなかった。
菊池 3歳牝馬だからこそ、こういう芸当ができる…ということもしっかり覚えておきたいです。人気薄だったんだし、押さえてよかったよなぁ。
京介 これから先を見越す分には、恵まれたから次走は扱いにくいと判断するにしてもねえ。ディープインパクト産駒は、本当にG1で凄いと唸る他ないな。とにかくもっとボリュームを付けて欲しい。
トーセンジョーダン
京介 馬体は前走の天皇賞秋でも良かったんだよ。ついでに言うと札幌記念でも仕上がりは良かったね。ただ前走は、最後完全に脚が上がっている内容だったからなあ…。前走を見て、あのデキで動かないならちょっと今回どうだか、とはなる。
菊池 週中に一度は検討しましたが、さすがに厳しいと思ってしまいましたけどね。
京介 ただ、もうかなりのレベルで展開が狂っているから、この枠からこの展開この隊列で激走して納得というところはあるんだよね。
菊池 当日はビュイック騎手の手綱も、割と冴えているところがあるなぁと思いました。でも、ここでこの馬を持って来るほどまでとは…
京介 オルフェーヴルが21日に帰厩するまで、この馬が池江厩舎の1番手だったし、池江厩舎の全力仕上げが効いたと言うことでもある。有馬記念でも結構いい造りで出てくるんじゃないかな、とは思う。
その他
京介 ゴールドシップは普通に乗るとこうなるのが見えているんだから、向正面からの大捲りがあるだろうと思っていたんだけど、やって来なかったね。あの追走ペースだったら動けると思うんだけど。
菊池 動きたくて動かしても、馬の反応がなかったんじゃないかとも思いますね。
京介 陣営も府中でこう言う競馬ぶりになったとして、あそこまでグダグダに負けるとは思っていなかったんじゃないかな。個人的には、このまま有馬記念に素直に出てもらいたいんだけれども…。
菊池 有馬記念を含めてローテは白紙とするみたいですね。追い切りでも動いていませんし、ちょっと立ち直るには時間が掛かる気もします。
京介 結果的にアドマイヤラクティやルルーシュがいい仕上がりでもダメで、トーセンジョーダンやデニムアンドルビーが激走するんだから、2500mでいくら上手く走ろうが、G2なら勝って勢いに乗ってないとダメだね。穴を出すなら前走G1から。過去の2400mで激走してるタイプならなお良し。というのが改めて分かった結果だったね。
菊池 そうですね。ラクティもルルーシュも惜しい競馬ではあるのですが、そのあたりは位置取り・斤量の差ということですね。
京介 それから、ヒットザターゲットがあそこで動かず、直線勝負に徹してくれていたら…とは思うよ。ホントいい仕上がりだった。決して京都大賞典勝ち馬がこの条件ダメだとは思わないから。
菊池 武豊騎手としても、一か八かの勝負に出ての結果でしょうから仕方ないですね。
京介 ちょっと今回のレース展開ではパドックの強みを生かせなかったけれど、これは有馬記念で返してもらいます。
菊池 そうですよ!やっちゃいましょう!
京介 ただ、この路線は常に先行馬不在の難しさがある上に、秋のG1戦線は外国人騎手の動向読みが本当に悩ましい。有馬記念のような変則コーナーの条件だと、1周目の2列目に外人騎手が3人ぐらいは先行しているようなことも多い。
菊池 考えても考えても、レースは生き物だからいくらでも変わり得ることがありますからね。
京介 そういう推理勝負をしても、さらに裏を掻かれることが常だから、過度な展開読みに頼らない所で、馬を取捨するような方法論が欲しいね。
菊池 そうですね。それがハマることもあれば、大外れすることもある。これぞ競馬です。
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菊池 では回顧はここまで!今週末は豪華メンバーによる、ジャパンCダートです!また週末によろしくお願いします!
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ジャパンC 回顧
菊池 昨年は極寒のジャパンカップでしたが、今年はだいぶマシでしたね!
京介 朝の開門の並びが、凍えるほどではなかったのは助かったよ。これだけの競馬日和だったら、今日は場内の混雑凄くなるかもと思ったけど、いつものジャパンカップの混み具合ではなかった印象だったね。馬券を買える窓口がない、というほどではなかったし。
菊池 ちょっとメンバーが寂しかったですかね。さて、直線では内を避けて通る馬が増えていましたね。
京介 当日の馬場だけれども、土曜日ほどの内有利ではなかったし、時計も掛かっていた。土曜日の傾向を見て、先行馬に乗った騎手がかなり積極的だったから、全体のペースも速くなるし縦長の隊列にもよくなる。
菊池 加えて1日に芝レースが7鞍もありました。
京介 それにしては大した補正もしてなかったみたいだから、後半の方は追い込み馬にかなりチャンスのある状況だったね。ここ一番の超高速馬場設定をしてくると思っていたから、後半の方の芝レース予想は、いろいろ読み違いをしていたのが痛かったな…。
菊池 それにしても一番の予想外は、エイシンフラッシュの逃げですね。
京介 …いやまさか、エイシンフラッシュが逃げるとはなあ~。内枠引いたからと言ったって、別にそこまでスタートがバシッと決まる馬ではないし、毎日王冠はあの超スローで壁を作って折り合っていたんだから。これで逃げ切れたのであればドバイのヴィクトワールピサみたく伝説になったけれども、ジャパンカップはさすがにそういうレースじゃないよね。
菊池 ドスローまでは読めてもね。逆に、そのドスローだからこそエイシンフラッシュが勝ったダービーのように、有利な展開かと読みましたが。
京介 2番手のヴィルシーナやルルーシュ、トーセンジョーダンが全員お付き合いして、エイシンフラッシュが勝ったダービーぐらいにまでラップが落ちそうになっていたよね。いっそ先手を奪ってレース質を作り変えてしまい、あの当時と同じぐらい極端なスローのレースに持ち込もうとしたのか?と推察はできる。
菊池 他に交わしに来る馬がいると思ったら誰も来ず、結局不本意ながら終始逃げるかたちになったということだと思いますね。
京介 それでも結局は、途中で13秒台のラップが刻まれるほど遅くはならなかった。3~4コーナーの平坦部分で誰も動かなかったら、あのダービーの再現になるけれど、ここで武豊騎手のヒットザターゲットが捲って先頭に並んで来ていたし、実況もゴールドシップの外進出を指摘していて、馬群全体がペースアップするような動きになったからだね。
菊池 さすがに他の馬も我慢しきれないですよね。
京介 集団がゴールドシップと同時にスパートし始めたのが、ラスト5→4F目の12.4→11.6の部分。ゴールドシップはここで捲り切るどころか置かれそうになってしまったから、もう直線での加速力は残っていなくて圏外に。
菊池 あの流れでも押し上げていけないあたりは、ちょっと不安になりますね。
京介 そして直線は、10頭ぐらいで横一線の叩き合いになる展開。そこを抜け出してきたのが、他馬よりも物理的に斤量が軽い牝馬2頭だったと。トーセンジョーダンは、2番手から最後まで踏ん張り通した隊列の有利があった。アドマイヤラクティやドゥーナデンは、直線で壁にならずスピードを殺さず動けた分。
菊池 やはり軽い流れでの上がり勝負ですから、格が要らない競馬になって、牝馬のキレと軽斤量が生きる形になったんですよね。
京介 実況はそこまでのスローじゃないと言っていたけど、歴代の時計で比較するとかなりのスローだよ。ゴールドシップが捲り切ってから展開が動くものと思っていたけど、そもそもエイシンフラッシュが逃げて超スローの展開に持ち込んでいるし、ゴールドシップはスパートが遅すぎだし…。
菊池 レース展開のアヤが起こり過ぎて、到底読み切れるものではなかったですね。個人的には、超スローだとは思っていたので、そこで3歳牝馬…を、考えに入れるべきだったという反省は残りました。
ジェンティルドンナ
京介 相変わらずこの馬は、パドックで気配の良さを見せないね。周回はずっと一番内目を通ってトボトボ歩いているし、馬場に出るまで惚けている。脚元もちょっとあって、右後脚だけ接着装蹄しているのも気になる部分だった。けど、大きく体が減ったり、肉が落ちたりはしていないから許せると言う方。
菊池 それでこれだけ走れる…というタイプだということですね。同時に、地下馬道から馬場入場でスイッチが入る馬だということも。
京介 ムーア騎手に替わったから何か大きく作戦を変えるんじゃないかと思って、隊列予想を裏切られる可能性が高いんじゃ…と怖かったんだけれど、結局は素直にスタートを切って、2列目でガッチリ押さえる形だったね。
菊池 直線抜けてくるところ、そして最後迫られて凌いだあたりは、結果としてさすがと思います。
京介 すごく特別な乗り方はしていないだけに、岩田騎手はおいしい所だけ持ってかれちゃった感じだなぁ。ヴィルシーナは4コーナー出口で前に立ち塞がるどころかアッサリパスされている。確実にこの2頭は、1年を経て大きな差が付いたなと思ったね。
デニムアンドルビー
京介 この馬が来るのは予想できなかったわ。秋華賞もエリザベス女王杯もかなり高いレベルで仕上げて4着・5着、おまけにエリ女からジャパンカップまでは中1週だし、細身の牝馬で秋4戦目だから、追い切りはどうしても強めにできない。
菊池 うーん、そうですね。前走のエリザベス女王杯がメイチの印象だっただけに。
京介 角居調教師のインタビュー、物凄く控えめだったでしょ…。「これからのために高いレベルの経験をしておきたい」って内容だったのに。
菊池 角居厩舎の保たせる仕上げには感服です。
京介 スローペースで53kgが大いに活きた、時計が異様に掛かる決着に恵まれた、外差しも大丈夫な馬場状態になっていた、とは終わって見れば理解は出来るけども、出遅れるのが当然の追い込み馬で、重馬場でしか結果が出ていなかったタイプ。浜中騎手に乗り替わって、途端にスタートもキレイに出ていたし。
菊池 いっぺんに色々と、見たことのない一面を見せられちゃいましたね。
京介 パワーもスタミナも全然必要ない展開になったから、ある程度馬体で見劣りするようなタイプでも上手いルートで来れるとは思うけど、牡馬混合のG1で上がり最速を出すのがこの馬だとはとても考えられなかった。
菊池 3歳牝馬だからこそ、こういう芸当ができる…ということもしっかり覚えておきたいです。人気薄だったんだし、押さえてよかったよなぁ。
京介 これから先を見越す分には、恵まれたから次走は扱いにくいと判断するにしてもねえ。ディープインパクト産駒は、本当にG1で凄いと唸る他ないな。とにかくもっとボリュームを付けて欲しい。
トーセンジョーダン
京介 馬体は前走の天皇賞秋でも良かったんだよ。ついでに言うと札幌記念でも仕上がりは良かったね。ただ前走は、最後完全に脚が上がっている内容だったからなあ…。前走を見て、あのデキで動かないならちょっと今回どうだか、とはなる。
菊池 週中に一度は検討しましたが、さすがに厳しいと思ってしまいましたけどね。
京介 ただ、もうかなりのレベルで展開が狂っているから、この枠からこの展開この隊列で激走して納得というところはあるんだよね。
菊池 当日はビュイック騎手の手綱も、割と冴えているところがあるなぁと思いました。でも、ここでこの馬を持って来るほどまでとは…
京介 オルフェーヴルが21日に帰厩するまで、この馬が池江厩舎の1番手だったし、池江厩舎の全力仕上げが効いたと言うことでもある。有馬記念でも結構いい造りで出てくるんじゃないかな、とは思う。
その他
京介 ゴールドシップは普通に乗るとこうなるのが見えているんだから、向正面からの大捲りがあるだろうと思っていたんだけど、やって来なかったね。あの追走ペースだったら動けると思うんだけど。
菊池 動きたくて動かしても、馬の反応がなかったんじゃないかとも思いますね。
京介 陣営も府中でこう言う競馬ぶりになったとして、あそこまでグダグダに負けるとは思っていなかったんじゃないかな。個人的には、このまま有馬記念に素直に出てもらいたいんだけれども…。
菊池 有馬記念を含めてローテは白紙とするみたいですね。追い切りでも動いていませんし、ちょっと立ち直るには時間が掛かる気もします。
京介 結果的にアドマイヤラクティやルルーシュがいい仕上がりでもダメで、トーセンジョーダンやデニムアンドルビーが激走するんだから、2500mでいくら上手く走ろうが、G2なら勝って勢いに乗ってないとダメだね。穴を出すなら前走G1から。過去の2400mで激走してるタイプならなお良し。というのが改めて分かった結果だったね。
菊池 そうですね。ラクティもルルーシュも惜しい競馬ではあるのですが、そのあたりは位置取り・斤量の差ということですね。
京介 それから、ヒットザターゲットがあそこで動かず、直線勝負に徹してくれていたら…とは思うよ。ホントいい仕上がりだった。決して京都大賞典勝ち馬がこの条件ダメだとは思わないから。
菊池 武豊騎手としても、一か八かの勝負に出ての結果でしょうから仕方ないですね。
京介 ちょっと今回のレース展開ではパドックの強みを生かせなかったけれど、これは有馬記念で返してもらいます。
菊池 そうですよ!やっちゃいましょう!
京介 ただ、この路線は常に先行馬不在の難しさがある上に、秋のG1戦線は外国人騎手の動向読みが本当に悩ましい。有馬記念のような変則コーナーの条件だと、1周目の2列目に外人騎手が3人ぐらいは先行しているようなことも多い。
菊池 考えても考えても、レースは生き物だからいくらでも変わり得ることがありますからね。
京介 そういう推理勝負をしても、さらに裏を掻かれることが常だから、過度な展開読みに頼らない所で、馬を取捨するような方法論が欲しいね。
菊池 そうですね。それがハマることもあれば、大外れすることもある。これぞ競馬です。
~~~~
菊池 では回顧はここまで!今週末は豪華メンバーによる、ジャパンCダートです!また週末によろしくお願いします!
───