菊池:1回東京の開幕週が終わりました!
ということで、根岸Sの回顧をしていきましょう。
京介:先週のダートは凍結防止剤を入れていて、雨も降らずパサパサ。
感触としてはかなり重たいダートだったように思う。
下級条件では標準ぐらいの走破タイムだったけども、
ラストがバテバテになって、大差が付くレースが多かった。
とにかく外枠有利が圧倒的だったね。
日曜日の7枠8枠の連対率やばかったもんなあ。
菊池:日曜日のダートは、根岸Sを除く6鞍で8枠が連対。
7枠も4連対していましたね。
京介:だけどこう言う傾向も、芝で内が荒れた時の話と一緒で、
体がしっかりしているオープンクラスの馬だと通用しないのかも。
力がかなり劣る馬ではさすがに外枠もらっても足りなかったということと、
馬群の中を捌いて鋭い脚を使えるぐらいには、体が強いということだね。
トラックバイアスを覆して勝ったという解釈もできるけど。
とにかくこの日は、馬群の中で競馬して負けた馬をどう扱うかが難しい。
菊池:そうですね。芝だと、下級条件は荒れ馬場で内枠・先行馬が潰れるけど、
OPクラスになると馬が荒れ馬場に負けないっていうシーンがあります。
芝だと、それを馬場状況不利として、次走見直しに繋げやすいんですけどね。
京介:レース展開としては、本当に昨年と一緒だね。
前半にかなり遅いラップで入って、馬群が横に膨れるぐらい団子の追走。
先行馬も相当楽をしているんだけれど、
ダートの1200mで押し切るキャラは上がり35秒台前半の脚を使えない。
切れ負けする格好で先行馬が案外止まって、
鋭い脚を使う訓練をしてる1400~1600m主戦の追い込み馬が台頭すると。
芝の1200mのスローペースで追い込み馬がハマる流れと同じ構図。
菊池:東京ダート1400mは元々追込みが決まりやすいコースではありますが、
それにしてもメイショウマシュウのシンガリ一気には驚きました。
昨年のシルクフォーチュンも似たような競馬でしたが。
京介:特にこの日は、さっき言った通り外を大きく回す8枠の馬が強かったから、
直線でかなり大外に向かう馬も多かった。
根岸Sにしては馬群が横に広がり過ぎだったと思う。
メイショウマシュウは、道中後ろに下げ過ぎるぐらい下げて、
砂を被らせずに進んで、どこかで開くだろう隙間を突いた形。
菊池:馬群が広がって、早めに進路が開いたから、
あれだけ勢いに乗せられたとも言えますね。
京介:いくら東京のダートとは言え、重賞クラスでバテる馬も少ないんだから、
4角でイン強襲なんて詰まって終わるのが普通なんだけど、
今回は他の騎手の意識が大幅に外に寄ってた分、このトリックプレーが決まった。
ラッキーな部分があるにはあるけど、騎手の好判断と言えるね。
菊池:最近の藤岡佑介騎手は、本当に難しい…
巧い時は、今回のようにハマる騎乗を見せてくれますもんね。
【 メイショウマシュウ 】
京介:ダート馬らしくない形…と言えばそうなんだよね。
この馬自身バランスはキッチリしていて、仕上がりは良かったけど、
四肢の繋が柔すぎるのとあまり全身に筋肉のボリュームがある方じゃない。
菊池:いわゆるダート短距離馬っぽい形ではないんですね。
京介:シルクフォーチュンと似た系統と言えば、その通りかも。
シルクフォーチュンは間近で見ると、歩様がブレブレで評価しにくいタイプだけど、
この馬もやたらと飛節や腰に甘さがあり過ぎて、不安定なんだよね。
それでいて上がり最速をどのレースでも連発しているんだから、
こう言うキャラだと認めないといけないってことだな。
菊池:これで動いているんだから問題ない…くらいに考えた方がいいんでしょうね。
初見だと引いちゃうかもしれないですけど。
京介:神無月Sの時にパドックで消してて、判断正解だと思っていただけに、
相手が強くなってここで来るというのは正直ビックリだなあ。
確かにあれは前が詰まって追えていないんだけど、
機動力がなくて横に動けないタイプだと思ってたから、
外枠じゃないと無理でしょうと思ってたんだよ。
実際に準オープンを勝った御影Sと、ギャラクシーSの3着は外枠のものだし。
菊池:安井君がコラムで書いていましたけど、この馬は今回初めてCWで追い切って、
しかも好タイムをマークしていたんですよね。
こういう良い変化は見逃さないようにしないといけないポイント。
京介:沖厩舎はナリタトップロード以来の中央重賞制覇。
一昨年と昨年は10勝にも行かなくて、年間出走総数も減っていて落ち目だったし、
厩舎も含めて予想していると、ここで勝ち切るまでいくとはビックリですわ。
昨年末にエーシンモアオバーが名古屋大賞典を勝った流れから、
厩舎の中で何かいろいろと変化が起こっているのかもしれないね。
渡辺騎手や藤田騎手のローテーションを止めてから上向いてるのかも。
菊池:そうですね、沖厩舎のランクで重賞勝ちまでされると(苦笑)
ただ、これを機に成績が向上する可能性として、見ておいて、
下級条件なんかでも毛嫌いせずに買っていいと考えれば有効利用可能かな。
京介:コーナー終わるまではブラブラで進んで、
直線で縦の動きの強さで差し切るタイプだから、
フェブラリーSでは、本当に昨年のシルクフォーチュンと同じ扱いをしていいと思う。
内枠を引いた場合は、仕掛けがワンテンポ遅れて3~5着辺りかも。
とにかく外枠を引きたいね。
菊池:そうですね。フェブラリーSでの内枠の追込み馬っていうのは、成績不振ですしね。
あと、距離も課題かな。そのあたりはまたフェブラリーSの時に話しましょう。
【 ガンジス 】
京介:追い切りはタイセイレジェンドにアッサリ遅れたりと、物足りなさはあったけど、
パドックの比較だとタイセイレジェンドの方が太めだったかな。
この馬ももう一絞りできるけども、動けるとなればこちら。
厩舎としてはこっちが本命だったのは間違いないと思った。
菊池:レースでも、同厩舎の2頭で上手く連携をとっていましたもんね。
京介:そうそう。この枠順を上手く活かして、
2番手のタイセイレジェンドの後ろに控えて直線進路を開けてもらった形。
かなり作戦を練って勝ちにいった印象はあるね。
菊池:あれで差されてしまうのは仕方ないかな。
もう少しタイセイレジェンドが踏ん張って、ガンジスと併せていられたら
また少し違ったかもしれませんけども。
京介:ネオユニヴァース産駒だから繋は柔いけど、腰つきがかなりいいし、
武蔵野Sのようにマイルも問題はない。
好位で立ち回って、上がり35秒台前半を出せることもいい。
ただ今回は、勝ち切って欲しかったなあ。55kgだったわけだし。
本番ではさらに馬体がドッシリしてくることが条件になると思う。
明け4歳馬だから、それも可能だとは思うけど。
菊池:常に安定して上位にはいるけど、勝ち切るにはワンパンチ足りない節がある。
今年のフェブラリーSはメンツが揃わなくて、この馬は上位人気だと思いますが、
単勝は買いにくいキャラだなぁと改めて思ってしまったかも。
【 セイクリムズン 】
京介:意欲的な追い切りを何本も披露していたけど、
やっぱりこの馬は元々坂路で動くし、最近のレースでの甘さがあったら
連勝していた頃よりも印象が落ちてしまうのは仕方がない。
明け7歳で58kg、中央に戻ったカペラSがイマイチ。
2年前の勝ち馬だけど、買いにくいのはあったなあ。
ある程度持ち直すのなら、カペラSの方じゃないのと感じてたし、
連勝の勢いが凄かった馬だけに、やはり手を出すのはためらうね。
菊池:追い切りは今回に限らず、ずっといいですもんね。
確かに、今回はちょっと買いづらかったかな。
京介:力の要る馬場になってくれればということと、
岩田騎手との相性が本当に良くて、これだけ走ったと。
まあ岩田騎手がなぜかテスタマッタじゃないから、
そういう視点から拾い上げることはできたかもしれないけど。
菊池:連勝中から、馬券圏内を確保し続けるまでの期間が岩田騎手。
乗り替わりの2戦が凡走で今走が手戻りでしたからね。
それは、気を付けないといけなかったかな。
京介:この馬はハコの小さい馬だからフェブラリーSだとさすがに距離が長いし、
短距離の路線に行って欲しいけど、
内がかなり深くて内を突くとほとんどノーチャンスだった日に
58kgで激走した内容は、さすがだと言える。
もちろん交流重賞に出たら人気必至だけど、この内容は高く見ておきたいね。
菊池:その辺りですね。
ブルーコンコルドは5着・4着と2年負けた後に、7番人気ながら2着。
でも、マイルはベストじゃないけどこなせるっていう実績がありました。
この馬は、マイルは二度のフェブラリーSしかチャレンジしていなくて、
そこで2度大敗している。今年のメンツでやれるかどうかですが、
距離はやっぱり厳しいかなぁ。
【 その他 】
京介:実は、このレース実績面では威張れる馬が多かったんだけど、
かなり高齢馬が多くて、4歳馬と5歳馬がたったの3頭。
ストローハットは残念ながら故障中止だったけど、
残りの2頭でワンツーしたと言うことは、見逃せないポイントかな。
菊池:そうですね。ダート界は急速に新陳代謝が進んでいる気がします。
京介:昨年のジャパンカップダートでもそうだけど、
下の世代の勢いが凄いから、高齢馬にあまり過度な期待をかけられない。
もう世代交代を意識しつつ予想するべきなんだろうね。
菊池:“同じ指数なら若い方”みたいなルールを作るのも有効かもしれません。
京介:それと根岸Sは、やっぱりリズムが重要。
前走で大きく負けている馬は、長い直線で根性を出せない。
前走1着馬も重要だけど、前走5着以内だけのチョイスで十分穴を拾える。
これで前日予想で対象馬をせめて半分ぐらいに減らしておかないと…。
当日いろんな情報に惑わされてブレちゃうからなあ。
菊池:この時期のパドックは難しいから余計にね。
やっぱりガンジス軸で、キッチリ獲れないといけなかったなと反省しています。
京介:あとはここ数年、妙にペースが緩い傾向なのが気になるね。
展開予想をしちゃうとこのメンバーなら前有利だろうと思っちゃうんだけど、
この水準の前半通過だと追い込み馬の切れ味が上回ると。
推定上がり1位の馬や、上がり35秒台を安定して出している馬は、
馬体がどうだろうと改めて見直す必要があると言うところだね。
菊池:カペラSと間隔もあるし、フェブラリーS目標の実績馬は無理をしないし、
という流れで、逃げ馬も飛ばして逃げる必要がないんでしょうね。
でも、流れが向いても追い込み馬の決め手が勝るケースもあると。
~~~~
菊池:では、今回の回顧はここまでで…
今週末は、東京新聞杯ときさらぎ賞ですね!
京介:久々の東京競馬場は寒かったから、来週も防寒バッチリで行かないと。
競馬場に足を運ぶみなさんもくれぐれも気を付けて。
菊池:あとはマスクも忘れずに!帰ったら手洗い・うがいも!
って、子供相手じゃないんだから(笑)
では、また展望トークで!
ということで、根岸Sの回顧をしていきましょう。
~~根岸S回顧~~
京介:先週のダートは凍結防止剤を入れていて、雨も降らずパサパサ。
感触としてはかなり重たいダートだったように思う。
下級条件では標準ぐらいの走破タイムだったけども、
ラストがバテバテになって、大差が付くレースが多かった。
とにかく外枠有利が圧倒的だったね。
日曜日の7枠8枠の連対率やばかったもんなあ。
菊池:日曜日のダートは、根岸Sを除く6鞍で8枠が連対。
7枠も4連対していましたね。
京介:だけどこう言う傾向も、芝で内が荒れた時の話と一緒で、
体がしっかりしているオープンクラスの馬だと通用しないのかも。
力がかなり劣る馬ではさすがに外枠もらっても足りなかったということと、
馬群の中を捌いて鋭い脚を使えるぐらいには、体が強いということだね。
トラックバイアスを覆して勝ったという解釈もできるけど。
とにかくこの日は、馬群の中で競馬して負けた馬をどう扱うかが難しい。
菊池:そうですね。芝だと、下級条件は荒れ馬場で内枠・先行馬が潰れるけど、
OPクラスになると馬が荒れ馬場に負けないっていうシーンがあります。
芝だと、それを馬場状況不利として、次走見直しに繋げやすいんですけどね。
京介:レース展開としては、本当に昨年と一緒だね。
前半にかなり遅いラップで入って、馬群が横に膨れるぐらい団子の追走。
先行馬も相当楽をしているんだけれど、
ダートの1200mで押し切るキャラは上がり35秒台前半の脚を使えない。
切れ負けする格好で先行馬が案外止まって、
鋭い脚を使う訓練をしてる1400~1600m主戦の追い込み馬が台頭すると。
芝の1200mのスローペースで追い込み馬がハマる流れと同じ構図。
菊池:東京ダート1400mは元々追込みが決まりやすいコースではありますが、
それにしてもメイショウマシュウのシンガリ一気には驚きました。
昨年のシルクフォーチュンも似たような競馬でしたが。
京介:特にこの日は、さっき言った通り外を大きく回す8枠の馬が強かったから、
直線でかなり大外に向かう馬も多かった。
根岸Sにしては馬群が横に広がり過ぎだったと思う。
メイショウマシュウは、道中後ろに下げ過ぎるぐらい下げて、
砂を被らせずに進んで、どこかで開くだろう隙間を突いた形。
菊池:馬群が広がって、早めに進路が開いたから、
あれだけ勢いに乗せられたとも言えますね。
京介:いくら東京のダートとは言え、重賞クラスでバテる馬も少ないんだから、
4角でイン強襲なんて詰まって終わるのが普通なんだけど、
今回は他の騎手の意識が大幅に外に寄ってた分、このトリックプレーが決まった。
ラッキーな部分があるにはあるけど、騎手の好判断と言えるね。
菊池:最近の藤岡佑介騎手は、本当に難しい…
巧い時は、今回のようにハマる騎乗を見せてくれますもんね。
【 メイショウマシュウ 】
京介:ダート馬らしくない形…と言えばそうなんだよね。
この馬自身バランスはキッチリしていて、仕上がりは良かったけど、
四肢の繋が柔すぎるのとあまり全身に筋肉のボリュームがある方じゃない。
菊池:いわゆるダート短距離馬っぽい形ではないんですね。
京介:シルクフォーチュンと似た系統と言えば、その通りかも。
シルクフォーチュンは間近で見ると、歩様がブレブレで評価しにくいタイプだけど、
この馬もやたらと飛節や腰に甘さがあり過ぎて、不安定なんだよね。
それでいて上がり最速をどのレースでも連発しているんだから、
こう言うキャラだと認めないといけないってことだな。
菊池:これで動いているんだから問題ない…くらいに考えた方がいいんでしょうね。
初見だと引いちゃうかもしれないですけど。
京介:神無月Sの時にパドックで消してて、判断正解だと思っていただけに、
相手が強くなってここで来るというのは正直ビックリだなあ。
確かにあれは前が詰まって追えていないんだけど、
機動力がなくて横に動けないタイプだと思ってたから、
外枠じゃないと無理でしょうと思ってたんだよ。
実際に準オープンを勝った御影Sと、ギャラクシーSの3着は外枠のものだし。
菊池:安井君がコラムで書いていましたけど、この馬は今回初めてCWで追い切って、
しかも好タイムをマークしていたんですよね。
こういう良い変化は見逃さないようにしないといけないポイント。
京介:沖厩舎はナリタトップロード以来の中央重賞制覇。
一昨年と昨年は10勝にも行かなくて、年間出走総数も減っていて落ち目だったし、
厩舎も含めて予想していると、ここで勝ち切るまでいくとはビックリですわ。
昨年末にエーシンモアオバーが名古屋大賞典を勝った流れから、
厩舎の中で何かいろいろと変化が起こっているのかもしれないね。
渡辺騎手や藤田騎手のローテーションを止めてから上向いてるのかも。
菊池:そうですね、沖厩舎のランクで重賞勝ちまでされると(苦笑)
ただ、これを機に成績が向上する可能性として、見ておいて、
下級条件なんかでも毛嫌いせずに買っていいと考えれば有効利用可能かな。
京介:コーナー終わるまではブラブラで進んで、
直線で縦の動きの強さで差し切るタイプだから、
フェブラリーSでは、本当に昨年のシルクフォーチュンと同じ扱いをしていいと思う。
内枠を引いた場合は、仕掛けがワンテンポ遅れて3~5着辺りかも。
とにかく外枠を引きたいね。
菊池:そうですね。フェブラリーSでの内枠の追込み馬っていうのは、成績不振ですしね。
あと、距離も課題かな。そのあたりはまたフェブラリーSの時に話しましょう。
【 ガンジス 】
京介:追い切りはタイセイレジェンドにアッサリ遅れたりと、物足りなさはあったけど、
パドックの比較だとタイセイレジェンドの方が太めだったかな。
この馬ももう一絞りできるけども、動けるとなればこちら。
厩舎としてはこっちが本命だったのは間違いないと思った。
菊池:レースでも、同厩舎の2頭で上手く連携をとっていましたもんね。
京介:そうそう。この枠順を上手く活かして、
2番手のタイセイレジェンドの後ろに控えて直線進路を開けてもらった形。
かなり作戦を練って勝ちにいった印象はあるね。
菊池:あれで差されてしまうのは仕方ないかな。
もう少しタイセイレジェンドが踏ん張って、ガンジスと併せていられたら
また少し違ったかもしれませんけども。
京介:ネオユニヴァース産駒だから繋は柔いけど、腰つきがかなりいいし、
武蔵野Sのようにマイルも問題はない。
好位で立ち回って、上がり35秒台前半を出せることもいい。
ただ今回は、勝ち切って欲しかったなあ。55kgだったわけだし。
本番ではさらに馬体がドッシリしてくることが条件になると思う。
明け4歳馬だから、それも可能だとは思うけど。
菊池:常に安定して上位にはいるけど、勝ち切るにはワンパンチ足りない節がある。
今年のフェブラリーSはメンツが揃わなくて、この馬は上位人気だと思いますが、
単勝は買いにくいキャラだなぁと改めて思ってしまったかも。
【 セイクリムズン 】
京介:意欲的な追い切りを何本も披露していたけど、
やっぱりこの馬は元々坂路で動くし、最近のレースでの甘さがあったら
連勝していた頃よりも印象が落ちてしまうのは仕方がない。
明け7歳で58kg、中央に戻ったカペラSがイマイチ。
2年前の勝ち馬だけど、買いにくいのはあったなあ。
ある程度持ち直すのなら、カペラSの方じゃないのと感じてたし、
連勝の勢いが凄かった馬だけに、やはり手を出すのはためらうね。
菊池:追い切りは今回に限らず、ずっといいですもんね。
確かに、今回はちょっと買いづらかったかな。
京介:力の要る馬場になってくれればということと、
岩田騎手との相性が本当に良くて、これだけ走ったと。
まあ岩田騎手がなぜかテスタマッタじゃないから、
そういう視点から拾い上げることはできたかもしれないけど。
菊池:連勝中から、馬券圏内を確保し続けるまでの期間が岩田騎手。
乗り替わりの2戦が凡走で今走が手戻りでしたからね。
それは、気を付けないといけなかったかな。
京介:この馬はハコの小さい馬だからフェブラリーSだとさすがに距離が長いし、
短距離の路線に行って欲しいけど、
内がかなり深くて内を突くとほとんどノーチャンスだった日に
58kgで激走した内容は、さすがだと言える。
もちろん交流重賞に出たら人気必至だけど、この内容は高く見ておきたいね。
菊池:その辺りですね。
ブルーコンコルドは5着・4着と2年負けた後に、7番人気ながら2着。
でも、マイルはベストじゃないけどこなせるっていう実績がありました。
この馬は、マイルは二度のフェブラリーSしかチャレンジしていなくて、
そこで2度大敗している。今年のメンツでやれるかどうかですが、
距離はやっぱり厳しいかなぁ。
【 その他 】
京介:実は、このレース実績面では威張れる馬が多かったんだけど、
かなり高齢馬が多くて、4歳馬と5歳馬がたったの3頭。
ストローハットは残念ながら故障中止だったけど、
残りの2頭でワンツーしたと言うことは、見逃せないポイントかな。
菊池:そうですね。ダート界は急速に新陳代謝が進んでいる気がします。
京介:昨年のジャパンカップダートでもそうだけど、
下の世代の勢いが凄いから、高齢馬にあまり過度な期待をかけられない。
もう世代交代を意識しつつ予想するべきなんだろうね。
菊池:“同じ指数なら若い方”みたいなルールを作るのも有効かもしれません。
京介:それと根岸Sは、やっぱりリズムが重要。
前走で大きく負けている馬は、長い直線で根性を出せない。
前走1着馬も重要だけど、前走5着以内だけのチョイスで十分穴を拾える。
これで前日予想で対象馬をせめて半分ぐらいに減らしておかないと…。
当日いろんな情報に惑わされてブレちゃうからなあ。
菊池:この時期のパドックは難しいから余計にね。
やっぱりガンジス軸で、キッチリ獲れないといけなかったなと反省しています。
京介:あとはここ数年、妙にペースが緩い傾向なのが気になるね。
展開予想をしちゃうとこのメンバーなら前有利だろうと思っちゃうんだけど、
この水準の前半通過だと追い込み馬の切れ味が上回ると。
推定上がり1位の馬や、上がり35秒台を安定して出している馬は、
馬体がどうだろうと改めて見直す必要があると言うところだね。
菊池:カペラSと間隔もあるし、フェブラリーS目標の実績馬は無理をしないし、
という流れで、逃げ馬も飛ばして逃げる必要がないんでしょうね。
でも、流れが向いても追い込み馬の決め手が勝るケースもあると。
~~~~
菊池:では、今回の回顧はここまでで…
今週末は、東京新聞杯ときさらぎ賞ですね!
京介:久々の東京競馬場は寒かったから、来週も防寒バッチリで行かないと。
競馬場に足を運ぶみなさんもくれぐれも気を付けて。
菊池:あとはマスクも忘れずに!帰ったら手洗い・うがいも!
って、子供相手じゃないんだから(笑)
では、また展望トークで!