菊池 日曜日の小倉では小倉大賞典が行われました、今回はオクノさんと回顧していきます!

小倉大賞典回顧


2016年02月21日 1回小倉4日目
11R小倉大賞典・G3 
  芝1800M 16頭立  芝:良   天候:



馬名性齢斤量騎 手タイム着差単オッズ
馬体重 増減コーナー順後3F
1102アルバートドック牡455.0川 田1:46.75.72482 K-8⑪-⑪-⑯-⑭34.4
2101ダコール牡858.0小牧太1:46.7アタマ8.96480 K-14⑬-⑮-⑫-⑪34.6
3611ネオリアリズム牡555.0岩田康1:46.81/28.55516 K+20⑬-⑬-⑦-⑤35.0
4408ケイティープライド牡652.0鮫島駿1:46.8クビ63.514492 K-4⑤-⑤-⑩-⑦34.9
5306ハピネスダンサー牝552.0吉田隼1:46.91/28.04498 K0⑤-⑤-⑩-⑪35.0
6816ベルーフ牡456.0フォー1:46.9クビ7.93478 K-2⑧-⑨-⑦-⑦35.1
7305レッドアリオン牡658.0川須栄1:47.111/415.78484 K-2⑦-⑤-①-①35.7
8815コスモソーンパーク牡856.0丹 内1:47.23/416.69490 K+2③-④-⑤-⑤35.6
9713メイショウカンパク牡952.0古川吉1:47.3クビ136.116484 K-10⑯-⑯-⑮-⑭35.1
10204マイネルフロスト牡557.0蛯名正1:47.41/24.21494 K+6⑮-⑪-①-③35.9
11407デウスウルトセ855.0 幸 1:47.4クビ41.513470 K-8⑫-⑬-⑫-⑬35.4
12203メイショウヤタロウ牡855.0秋 山1:47.63/433.311494 K0⑧-⑨-⑫-⑭35.5
13612タマモベストプレイ牡656.0津 村1:47.6クビ38.712488 K+10③-③-⑤-⑦36.0
14510メドウラーク牡555.0バルジ1:47.7クビ15.17494 K0⑧-⑧-⑦-⑦36.0
15714テイエムタイホー牡757.0藤岡康1:48.418.910492 K-4①-②-①-①37.0
16509スマートオリオン牡657.5横山和1:48.51/270.815516 K-2①-①-①-③37.1
▼ハロンラップ  後半3F-35.3(35.7) ※カッコ内はクラスの平均タイム
   
180016001400120010008006004002000
12.411.211.912.011.912.011.511.712.1
Lap Chart
    同馬場状態におけるクラス平均ラップ        今回ラップ
▼1コーナー
 (*9,14)-(12,15)(8,6)5(3,10,16)-12,7(21,311)4,13
▼単勝 時系列オッズ
基準単直前
017.98.58.58.9
025.67.16.76.3
0328.230.928.929.0
043.64.64.54.4
0530.116.215.814.2
066.98.78.68.7
0718.731.233.536.0
0851.757.055.257.2
0933.961.257.657.8
1023.013.213.814.9
118.46.87.47.8
1232.936.736.440.1
1374.1106.599.8110.9
1420.920.319.617.4
1512.113.814.814.9
168.18.18.08.1
◇朝10:38  ◇昼11:52  ◇直前14:34
▼2コーナー
 9,14-12,15(8,6,5)10(3,16)-(12,4)(7,311)21,13
▼3コーナー
 (*9,14,5,4)(12,15)(10,16,311)(8,6)(3,7,21)13,12
▼4コーナー
 (14,*5)(9,4)(15,311)(8,12,10,16)(6,21)7(12,3,13)
単勝02570円
複勝02200円
01260円
11350円
枠連1 - 12,760円
ワイド01 - 02980円
02 - 111,190円
01 - 111,770円
馬連01 - 022,700円
馬単02 - 014,910円
3連複01 - 02 - 118,620円
3連単02 - 01 - 1145,220円
アルバートドック  厩舎 松田博資(栗東)
2012年01月21日生  牡  鹿毛  [蹄] 中標
父 ディープインパクト  (ヘイロー系)
母 ゴールデンロックエー  母父 アンユージュアルヒート
馬主 (株)G1レーシング
生産者 社台コーポレーション白老ファーム



オクノ フェブラリーSの裏開催だったから注目度が非常に薄かったんじゃないの?(笑)。

菊池 一般ファンの目線から言えばそうですね。

オクノ でもこの時期の小倉開催にとっては非常に重要なレースだった。もちろん出走させてきた陣営にとっても。勝ったのは、G1レーシングのアルバートドック。今月をもって引退される松田博資調教師でしたね。

菊池 京都牝馬ステークスの勝ち馬クイーンズリング同様、こちらでも社台ファーム系の馬です。

オクノ 2着がノースヒルズのダコール。そして3着がノーザンファーム×キャロットファーム×堀厩舎のネオリアリズムでした。個人的には橋口弘次郎厩舎のレッドアリオンに期待したんだけどなぁ。いい競馬をしてくれたけど、追込みの競馬になってしまったから…。でも良く頑張ってくれました。負けてもああいう競馬をしてくれれば納得いきます。

菊池 積極的な走りで見せ場は作りましたね。

オクノ ダコール、アルバートドック、ネオリアリズムらは、まさに理想形ともいえる仕上げ。ダコール、アルバートドックらはきっちり絞ってきたし、ネオリアリズムはちょっと太かったけどいろんな意味で成長させてきてたね。これまたノーザンファームしがらき仕上げ。

菊池 やはり堀厩舎の”しがらき”パターンですね。

オクノ そう。そしてあの変更ね…。絶対に見逃してはいけない、あのアレ。

菊池 なんでしょう?(汗)


オクノ それに関しては後程。 で、このレースの1番人気診断上は、妙味はあるけど好走率は非常に低いレース。1番人気の勝率はたった13%。ノーザンファーム馬も過去に3着が1回あるだけ。

菊池 真冬のローカルのハンデ重賞ですもんね。

オクノ で、1番人気は結果的にマイネルフロストになったんだね。これでさらに1番人気の信頼度が低くなったよね~。単行本の制作を手伝ってくれた菊池君はすでに理解してくれているでしょうけど(詳しくは新刊をご参照ください)。

奥野1番人気重賞用・小倉大賞典
 
オクノ 新刊の巻末にある、JRA重賞126レースの「1番人気スコープ」です。これをみれば、大まかな傾向を掴んでいただけるかと思います。

菊池 マーカーの「D」は、“1番人気の質”を示したものですよね。ここの校正は僕が担当したので、完璧に理解してますよ!詳細は新刊をご参照ください(笑)

オクノ 皆さま、よろしくお願いします!

表紙1番人気本2016

図解で学ぶ 1番人気 鉄板の条件・消しの条件
著者 奥野憲一

<天候・馬場について>
小倉芝の馬場分析データ 
■先週までのトラックバイアス
1角2角向正3角4角直線
最内
大外
■内外集計(連対数)
状態 直線馬場差 今週 先週 開催
最内 ○良 0 5 5 10
○良 0 7 10 17
◎良 0 10 6 16
◎良 0 5 7 12
大外 ◎良 0 3 2 5
■決まり手集計
(連対数)
今週 先週 開催
逃げ 2 7 9
先行 10 7 17
差し 11 8 19
追込 7 8 15





菊池 小倉は土曜日の朝イチから芝は重馬場での開催スタート。午後には雨が上がりましたが、土曜日の芝は終日重馬場での競馬でした。ただし、三場で最も西に位置するだけあって回復傾向に向かうのも最も早かったですね。日曜日は稍重で開催が始まり、10Rの小倉城特別の前には良発表まで回復しました。

オクノ 朝から晴天で、メイン頃には良に回復するとはおもってはいたけど、8レースぐらいから良といってもいいぐらいの状態になっていたね。

菊池 思った以上に回復が早かったですよね。

オクノ それにしてもエイクターフって素晴らしいね。2週目だったとはいえ、ずっと渋り馬場で行われたにもかかわらず、内外のバイアスがほとんど無かったもんね。

菊池 夏以来の開催で芝の密度が濃いとは言え、頑丈ですよね。

オクノ 前日コラムでは「小倉のエイクターフは特に頑丈かもしれない。それゆえ誤魔化しが利かない。体力が絶対的に必要で、そのうえ、スピードもそこそこ要求される。」って書いたけど、体力>>スピード、こう表現していいぐらい、体力が要求された。ここは誤算だったといえばそうなるかな。

菊池 コースレイアウトから、ペースが上がりやすいというのもあるかと思いますが、だからこそこの距離では体力が問われますね。

オクノ スピード主体でスタミナ性能に乏しい馬は、みんな脱落しちゃって、結局上位を占めたのは、社台ファーム、ノーザンファームの馬。京都牝馬Sの回顧でも書いたけど、中身が違い過ぎるよやっぱり。


<レース展開について>

菊池 スタートはそう悪くなかったですが、1番人気のマイネルフロストが前をカットされるような形で、後方に押し込められましたね。

オクノ マイネルフロストは元々そんなにゲートが上手な馬ではないからね。これまでは中距離馬たちとの競馬だったから楽に先行できたけど、今回はバリバリのマイラーが多かったし。ましてや、メイショウヤタロウとレッドアリオンらゲートが速いマイラーに挟まれたら、そりゃそうなるよなー。枠順が可哀想すぎたね。


菊池 まず先手を奪ったのは短距離タイプのスマートオリオン。2番手がテイエムタイホーで、1コーナーまでに隊列は概ね決まりましたね。

オクノ 前半が35.5秒。数字の上では馬場状態を加味しても平均ペースより少し速いぐらい。ただし、スマートオリオン、テイエムタイホーら斤量が重い馬たちが作ったペースだったことを考えると、前半のラップは重かった。だからこの2頭にとってはかなりキツい流れになったね。

菊池 マイネルフロストは人気を背負っていることもあってか、向こう正面で早めに動いて3コーナーでは早くも先頭に並びかける勢い。これを追ってネオリアリズムやベルーフもこれに乗じて仕掛けていきました。

オクノ マイネルフロストは何であんな競馬をしたんだろうね。やっぱり松岡騎手のほうがよかったんじゃないの?(笑)。

菊池 展望で、松岡騎手の方が良いっておっしゃってましたね。

オクノ ま、それは結果論としても、そういう動きをされると、レッドアリオンも行くしかなくなる。そうなれば自然と4コーナーは厳しくなるから、先行馬はたまったもんじゃないよね。

菊池 一気に後続も押し寄せて、4コーナーでは馬群が横に大きく広がる態勢でした。

オクノ うーん、マイネルフロストはコスモソーンパークの道を作ってあげたかったのかもしれないけど…。そんな展開は誰も読めないよ。まぁこれもまた競馬なんだけどね。

菊池 先行勢は飲み込まれて、レッドアリオンの先頭も一瞬。マクリから脚の続いていたネオリアリズムが先頭に経ちますが、外からダコール。そこに、他馬の仕掛けをやり過ごして内にこだわり抜いたアルバートドックが強襲して接戦での入線。僅かにアルバートドックがアタマ差で制して1着。

オクノ 最内を突いたアルバートドックが一番有利な形を作ることができた。その前に、先行したケイティープライドが、アルバートドックの道をちゃんと作ってあげたことが偉い。同じG1レーシングの馬でしょ。

菊池 なるほど。そういう解釈もありますか。


<結果を受けて…>

菊池 スマートオリオン、テイエムタイホーという、短距離が主戦場の距離延長組が逃げ・番手を担ったことで息の入らない流れになったことで序盤のペースが締まりました。さらに、後方からの競馬を強いられたマイネルフロストの蛯名騎手が早めに動いたことで、まるで息の入らない流れになりましたね。

オクノ 前半は重いラップ、勝負どころでも重くなったら、当然後方待機馬が浮上する形になるね。

菊池 道中で最も緩んだ箇所が12.0秒。良発表とは言え、稍重よりの馬場と考えれば、かなり持続力の問われる流れでした。

オクノ 斤量を背負う立場にあった馬がハイペースを演じたということは、再度強調しておきたいね。

菊池 4コーナー通過順が3番手以内となっていた4頭のうち、3頭が重賞勝ち馬、全てが重賞連対経験馬でありながら、その4頭がいずれも掲示板に載らなかったあたりも、レースの激しさを物語っているかと思いますね。

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アルバートドック

菊池 引退前の松田博資厩舎、ラストだけあって仕上げていたのかもしれませんが、何といっても、内で我慢し続けて、活路を見出した川田騎手が見事だったと思います。ただ、道中抑えていた割には3角からの反応がまぁまぁ渋かったのも事実かと(笑)。

オクノ ケイティープライドに乗っていた鮫島克駿騎手が、同じG1レーシングのこの馬のためにキッチリとオペレーションを実現した。これは大きかったと思うよ。

菊池 ハンデと展開恵まれ&会心の騎乗があって得た結果だと思いますし、今後は過度な期待をしてはいけないなとも思いました。


ダコール

菊池 3コーナーまではアルバートドックとほぼ同位置でしたが、そこから外への進路取りを選択。直線は大外を追い込んできました。58キロ、大外ブン回しで頭差2着ですから、小倉巧者とは言え、馬は相当頑張っていますよね。小牧騎手も大胆な判断でしたが、よく持ってきましたね。

オクノ ダコールはやっぱり小牧太騎手だなぁ。今回も本当に素晴らしい騎乗でした。でも、ゴール前はアルバートドックを交わさないようにコントロールしてるでしょ(笑)。松田博資先生のラスト重賞だったんだから。一応これは冗談ということにしといて(笑)

ネオリアリズム

菊池 この馬も、かなり長く良い脚を使っていましたね。超スローの上がり勝負になった中山金杯と比べて、対極のレースになった今回好走したあたり、持久力比べが本懐ということですね。

オクノ この体力は、堀厩舎×ノーザンファームしがらきだからこそ生み出せたものだよ、もうここまでくると。絶対に太目残りだったし。うちのパドック担当も無印だった。

菊池 見た目には反応しにくい仕上がりだったってことですかね。

オクノ でもね、これだけは言わせて。メンコを外してー、ノーズバンドを着用してきてたのです!!!ノーズバンドよ、ここで!菊池君ならわかるでしょ?

菊池 うわー、気付いていなかった。堀厩舎×ノーザンファームしがらき×元地方騎手外人騎手…この馬具変更は絶対に買わないといけないやつですよね。

オクノ だから申し訳ないけど、このワイドだけは買わせていただきました。単勝もしっかり売れていた。これこそが直前情報の必要性なんですよ。ローカルは直前情報詳細がないけど、馬具変更があったかどうかは分かるからね。それさえわかれば自分でモニターチェックできますから。

小倉大賞典奥野馬券

菊池 お見事でした。これぞ直前情報のお手本的な使用例。

オクノ 当たり前やん!ただ、印やパドック点だけ見ていても永久に上手くはなれないよ。ナマTVでは、そのあたりをしっかり視聴者に訴えかけていかないとアカンで(笑)。

菊池 はい。もっと勉強します。


その他

菊池 見応えのある面白いレースでした。一昨年、メイショウナルトが勝った小倉記念も、昨年の小倉記念もまぁまぁタフな競馬でしたが、小倉の中距離重賞って結構締まった競馬になりますよね。

オクノ そうですね、ハンデ戦だし、いろんな路線から馬が集まるし、いろんな思惑が交錯するからね。ただ、一昔前と違うのは、馬の育成が変わったせいか、ここで変化を見せる馬が多くなっていること。だからこそ予想は面白くなるんだけど、前日予想で当てるのは難しいよね。

菊池 難しいですね。でも、回顧は身になります。負けた馬の中にも、今回の経験が生きそうな馬は複数いそうですね。レッドアリオンあたりも、この競馬でもう一回蘇るんじゃないかな。次走が転厩なので、強気の評価はできませんが。

オクノ レッドアリオンは、デキが良かっただけに勿体なかったけど、菊池君が言うように、もう一回見せ場は作ってくれるとみています。ハンデが納得できればダービー卿CTを使ってもらいたいね。個人的には。

<教訓まとめ>

・小倉のエクイターフは非常に頑丈で、馬場悪化がスロー&回復も早い
・「外厩」、「馬具変更」、「乗り替り」を点ではなく線で見ることが重要!
・馬の育成が変わったことで、ハンデ重賞やオープン特別で変わり身を見せる馬が増えている


<次走巻き返し警戒馬>

<菊池>
・マイネルフロスト (全てが裏目の展開で、馬場も向かなかった)
・レッドアリオン  (積極的な競馬で見せ場十分。転厩初戦は仕上がり注意)

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菊池 では、今週の回顧はここまで。次の週末は3重賞が行われます。土曜阪神のアーリントンCはオクノさんと。日曜日に中山で行われる中山記念・阪神で行われる阪急杯は京介さんとやっていきたいと思います。 ブログランキング
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