菊池 日曜日の京都では、マイラーズCが行われました。こちらも回顧していきましょう。





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マイラーズカップ回顧


<天候・馬場について>

菊池 開幕週の京都。5月と言えば絶好の状態で高速馬場!というのが通例ですが、今回の開幕日はエアレーションと雨の影響か、少し時計が掛かるような印象でしたね。

京介 前が残る決着の時は、明らかなスローペースだったりで、強引に主張して残ってしまうような馬場ではなかったね。

菊池 開幕週でも展開とペース次第では外からの差しも届くような状態で。

京介 そうそう。土曜日だとペースが速くなれば、大外差しも届いていた。外を回すと無条件で不発、という馬場ではなかったはず。

菊池 あと気になったのが、スタート地点の背景に見える木々が大きく揺れていましたよね。結構、強い風が吹いていたのでしょうか。

京介 これはさすがに現場に行かないと実感できないな。だけども、東京開催も季節の変わり目で強い風に見舞われやすい時期だし、常にそういう状況に出くわす可能性は高そうだね。マイラーズC発走寸前の時は、スターターの赤旗が強くはためいた様子はなかったけれど。


<レース展開について>


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<レース展開について>

菊池 実況では「揃いました」とありましたが、出遅れて行き脚がつかなかったのがテイエムイナズマ。クルーガーも初のマイル戦とあってか序盤は追走に手間取っていましたね。

京介 この2頭は確かに出っ端が悪かった。僅かにだけどもクラレントが内に、ダノンシャークが外に行って、2頭が少し挟まれる格好になったのも影響していた。だけども、その他の馬は隊列ズレなくビシッと揃って出たのはちょっと驚いたよね。

菊池 中からアルマワイオリが行きかけますが、逃げたくないのか抑え加減。内からクラレントが引き受けようかというところを大外からサンライズメジャーが思い切ってハナに立ちましたね。

京介 あれだけゲートが揃えばやっぱり躊躇するでしょう。馬の出脚が良かったとしても、長く競り合う形になるのは避けたいからね。サンライズメジャーは、一瞬様子を窺ったけどこのままでは馬群の外に振られる、3コーナー進入までに内に入れたいという気持ちが見えたかな。でも判断は早かった。

菊池 人気のフィエロは控えて中団の後ろにつけました。

京介 隣枠エキストラエンドが前に進んだから、その後ろにつけるのかと思いきや、パトロールビデオを見るに徐々に馬群の外へと張り出すようなルートで進んでる。最初から大外に持ち出すつもりの立ち回りに見えたね。

菊池 全体的に手綱を引いていますが、ペースは淡々と流れて前半600mが34.1秒、1000m通貨が57.9秒。開幕週ですが、馬場を考えれば速いペースでしたよね。

京介 だけども馬群が全くバラけず、団子状態に近いままでこのペース。先頭ともほぼ差はない。この展開で脚を溜めて追走出来ているのなら有利、という展開だね。

菊池 直線は横に大きく広がってフィエロは大外。その内にいたケントオー、ダノンリバティも一旦は良い脚色に見えました。

京介 直線入口で馬群がワッと外に広がった時に、このフィエロの位置と先頭のサンライズメジャーとでは、おそらく3馬身差がないはず。外から狙うには、この仕掛けで良かったはずだよ。

菊池 しかし直線半ばでは中~外を通った各馬の脚色が思ったより鈍って、勢いはラチ沿いを追走していた内枠各馬。

京介 これだけ密集した集団だったのに、直線で内が少し空くんだよね。

菊池 早めに先頭に立ったクラレントを挟んで内からクルーガー、外からダノンシャーク。最後はクルーガーが捕らえてクビ差リードのゴール。

京介 仕掛けが絶妙でピタッとハマり、最短距離で通せたのが勝因…とはなるよね。外を回ったフィエロとほぼ同じ脚で、最内で不利なく伸びたんだから。


<結果を受けて…>

菊池 勝ち時計、1分32秒6は過去との比較だとそう速い時計ではないですが、この週の馬場を考えるとよくこの時計が出たなと思わせるもの。

京介 エアレーション効果が出ているのか、どのレースでもラスト1Fが昨年の同じ条件よりも掛かっている。もし今年がスローペースだったら、おそらくこの時計ではなかったと思うよ。中間ラップも速かったからこその好タイムだね。

菊池 そうですね。サンライズメジャーは二年連続でのハナでしたが、昨年とはまるで違うペースで。

京介 3コーナーの頂点辺りで1ハロン12秒1があり、それ以外は11秒台での走破。つまり、団子状態のままずっと馬群もバラけず、同じ位置からの持久力勝負となった。これはどの条件であっても、なかなかの好タイムが出やすいラップ構成だね。

菊池 昨年と同タイムですが、昨年のレース上がりが33.2秒だったのに対して、今年は34.7秒。昨年の1~3着馬が揃って出走していましたが、ラップ構成も大きく異なったので上位馬の顔ぶれもかわりましたね。

京介 中距離しか経験のない馬と、G1馬との決着というのもなかなか意義のある決着だと言えるね。グランプリボスが勝った年も、こんな感じではなかったかな?

菊池 一概には言えませんが、例年と比べると安田記念との関連性もそれなりに出てきそうな持久力勝負だったと捉えていいでしょうか。2・3着馬はそれぞれが安田記念で3着歴を持つ馬でした。もちろん内枠が大きいとは思いますが。

京介 そう。今回の馬券の後先を測る上では、内枠を引いた上で不利なく走れたのが大きかったのは間違いない。だけど、この展開で脚を使える&使えないは、馬の格を測る上では重要だったと思うんだよ。

菊池 では、上位馬を中心に1頭ずつ振り返りましょう。


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クルーガー

菊池 前日の傾向から、例年のマイラーズCに比べたら状況はマシな方と思いましたが、それでもこの馬だと適性外れだろうと考えて軽視してしまいました。時計の掛かる2000mでも対応できるキャラですし。

京介 何よりこの馬、馬体は良いんだけど血統の中にサンデーサイレンス要素が皆無なんだよね。京都の高速馬場で内枠?脚が遅くて詰まるでしょうと考えてしまったよ。運もあったけど勝ち切るまでしっかり脚を使えるとはね。ぜひ安田記念に出てほしいわ。

菊池 枠・展開などを含めて、全ての状況が味方したとは思いますが、マイルG1常連の2頭を差し切って勝ったことは評価したいと思います。

京介 京成杯で3着していた頃は、まだダート馬のように前脚を叩き付ける走りだったのに、仕上がりが進むにつれて体のキレを増したし、ここまで進化してきたというのは偉いよ。


ダノンシャーク

菊池 得意の京都マイルで内枠。展開も味方しましたし福永騎手も1枠1番を生かす騎乗でしたね。

京介 1400mがあまりに向かない馬だし、前回レース後回顧の最後に『次走巻き返し注目馬』で推奨していたとはいえ、まだマイル1分32秒台の決着で通用するとは。ディープインパクト産駒は本当に衰えないなあ。

菊池 あまり上がり目はないでしょうから、今回馬券にできたかどうか?だと思いました。

京介 そこは確かに。ただ、安田記念3着ぐらいにはまだまだ足りていいんじゃないか?とは思ってるよ。モーリスの出走の可否含め、あくまで相手次第だと思う。


クラレント

菊池 この馬も内を生かした立ち回り。さらに、1800mにも対応できる持久力が生きる流れになったのも良かったではないでしょうか。

京介 橋口慎介厩舎に転厩して、ちゃんと蘇ってきていたのは間違いなさそうだね。直前追い切りの併せ馬で先着した方が馬券になったというのは、橋口厩舎の流れを汲んでいて面白いと思ったよ。

菊池 エリモピクシー産駒は京都芝でよく走りますね。あと、以前から言っていますが、この馬も含めてこの母の産駒は開催前半の馬場に強いですよね。

京介 いつ走るのかわからない、という部分もあるけれど、狙うならここというのが明確だったりはするね。

菊池 ダノンシャークと同様、上がり目という意味ではもう一つかなと。

京介 同じく。ただ、ダノンシャークと同じく、3着ならあり得る馬じゃないかと思ってるけどね。


その他

菊池 フィエロは一度止まりかけたように見えましたが、最後は意地を見せて4着争いは何とか制した…という感じでしたかね。

京介 これは外を回った分の差でしょう。フィエロは内を突けたのなら、ダノンシャーク辺りと入れ替わってもおかしくないと、レース後になっても思ってるよ。

菊池 昨年の3着はイン強襲でしたね。

京介 それと、個人的にはアルバートドックの末脚が目を惹いたね。転厩2戦目で前回大敗、マイルの履歴がほとんどない馬だけども、対応できる脚はありそう。

菊池 ダノンリバティ、ネオスターダムは人気を大きく裏切る結果になりました。

京介 ネオスターダムは直線で挟まれて壁を交わせない不利があったけれども、手前を替えないのかハミ操作に手間取っていた時に不利を受けていた。スピードの壁を認めないといけないかな。

菊池 この馬場はどちらかというと良い部類だったと思うんですけどね。まだこのクラスで渡り合うには力不足でしたね。

京介 ダノンリバティも、フィエロと同じぐらいの脚を使ってほしい立場の馬だから、不利なしで直線置かれてしまったのはスピード限界を感じるね。やっぱりダートに戻ろう。

菊池 “歩いて帰ろう”的な(笑)。


<教訓まとめ>

・やはり今年も勝利したのは56kg。最後の叩き合いで斤量有利が効くスピードレース。

・京都のマイル得意で実績豊富な馬が多数出走していたにも関わらず、距離も京都芝もどうか?IDMもまだ足りていないぞ?という若い馬が勝ち切った。マイル路線自体が高齢馬だらけでメンバーが煮詰まっているため、別路線の新鮮な馬が勝ててしまう、という微妙な空気。


<次走巻き返し警戒馬>


<京介> 

・アルバートドック

…転厩2戦目で須貝厩舎は照準をマイル路線に変更。直線フィエロと垂れるダノンリバティ―にやられて一度詰まったが、最後のゴール前で見所ある末脚を披露。背中が少し詰まった体型、血統からもマイルは良さそう。次走のレース選択に注意したい。


<菊池> 

・ケントオー
…1400m寄りのマイラー。降級初戦はもちろん、再昇級でも適距離で軽い流れなら。


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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週末は天皇賞(春)と青葉賞の2重賞を展望していきましょう。