菊池 変則開催お疲れ様でした!2017年最初の回顧をしていきましょう。


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<天候・馬場について>

菊池 お正月からずっと晴れていてダートは乾いていましたね。

京介 元旦から関東一円はずっと快晴続きで、結構暖かかったんだよね。金杯開催の中山競馬場は、1日通してずっといい天気でした。

菊池 そして風が強かったですよね。

京介 そうなんだよ。中山競馬場は残念ながら風が強くて、マシに思えたのは直射日光を浴びている場所だけだったなあ。ちょっと建物の陰に入るともう寒くて寒くて。パドックは随分強い風が朝から巻いていて、足が痺れるほどの冷たさだったよ。

菊池 芝は今週からCコースへと、一気に6mの仮柵移動がありました。

京介 仮柵移動した内側は芝が剥げて茶色く染まっていて、ラチを置いた外側は蹄跡こそ目立つけれど、ちゃんと芝が残っていた。馬場の中から外側も、全面的に蹄跡は残っているから、全体的に踏みこなれていて「絶好ルート」というものは見つからなかったように思うんだ。まずまず時計の掛かる、フラットな馬場状態だったと考えていい。

菊池 有馬記念当時よりはマシだけど、冬の中山らしいタフさを要求される馬場ではありますね。

京介 ちょっと展開に影響する要素としては、1コーナーから3コーナー方向にずっと強い風が吹いていたことぐらいか。向正面ではやや追い風、ゴール前は若干向かい風になるけど、金杯のレースが始まる夕方前は弱まっていたかな。

<パドックについて>



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<パドックについて>

菊池 お正月ということもあり、金杯のパドックは毎年何かと“アレ”ですけども、今年はどうでしたか?

京介 張り艶良い馬と張りのない馬とのギャップがかなり大きいと思ったね。

菊池 有馬記念からの日程に余裕があるカレンダーではありましたが、それでも冬場ですし正月競馬ですし、といったところでしょうか。

京介 そもそも前走重賞で好走した馬が皆無で、オープン足らずの能力馬ばかり、準オープンから昇級初戦になる馬が人気になる程度のメンバーだった。そうなると、近走好調の馬が順調さをキープしてきたというだけで、間違いなく形の良さが目立った。ダメな馬がダメなままだからね。

菊池 まぁちょっと今年はメンバーが揃わなかった感が強いですね。

京介 だからこそ、一番物足りなさを感じたのは、連勝でやってきたストロングタイタン。後肢のバネがかなり良い馬だと思ったのに、現場で間近で見ると張り艶も悪いし、腰が緩いままだった。準オープンクラスのレベルが低いというより、仕上がり7分でも通用すると思ってビッシリやらなかったのかなと思う。ツクバアズマオーより上のレベルの馬だと思っていたから、正直落胆が大きかったよ。池江厩舎でも正月変則開催の仕上げには手を焼くのか…。

菊池 ディセンバーSのパドックで、ツクバアズマオーの蹄が心配、ということが明らかになっておりましたが、その点はどうでした?

京介 実は、ツクバアズマオーは裂蹄テープそのままだったんだよね。だけど、関西からやってきた馬の仕上がりがどれも一息で、どう見てもツクバアズマオーの動きの良さが光っていたから、「蹄の問題は解決していなくても、前走並みのレースレート維持で戦える」と思ったので妥協的に評価をしました。

菊池 結局、金杯のパドックはどこかしらがっかりさせられますね。

京介 だから、AJCCに続けて出てくるようだと維持や上積みも難しいと思うから評価を下げたいけど、今回に関しては中山同コースでしっかり脚を使えるデキにある、その強みがあったという考えだね。

<レース展開について>

京介 ファンファーレが鳴り終わる丁度ぐらいに最初のドレッドノータスが入って、ものの30秒ぐらいでサクサク全馬が入ったんじゃないかな。ゲートが切られるまでは35秒ほど。非常にスムーズなゲート入りだった。

菊池 概ね揃ったスタートでした。まずはポジション取りの意識の差がハッキリ見えるスタンド前。間から6番ダノンメジャー。そして外から13番マイネグレヴィルも逃げたいという構え。

京介 そうそう。ゲートは結構まともだったよね。カムフィーやツクバアズマオーは、ゲートをちゃんと出してから控えたもので、ゲートが悪いわけではない。ちなみにその後捲って出るマイネルフロストも、最初は行き脚が付かなかった。

菊池 間から10番ストロングタイタンも意外と前に。2番クラリティスカイの田辺騎手も前付けの意識があったでしょうか。

京介 11番トミケンスラーヴァの長岡騎手も、追っ付け追っ付け主張しているから、一度はサッと単独先頭になったダノンメジャーも楽な先行にはならなさそうなムード。

菊池 1コーナーで、6番ダノンメジャーがハナを確保。そして、11番トミケンスラーヴァ。コーナーワークを利して2番クラリティスカイもこれに並んで行きました。

京介 1コーナーでダノンメジャーの単騎を許さず、3頭雁行で行った。これにダノンメジャーの小牧太騎手も抵抗。

菊池 案外緩まず馬群は縦長になりましたね。

京介 2番手トミケンスラーヴァ長岡騎手の働きが大きかったね。小牧騎手が単騎を確保しようと、1コーナーで競り掛ける2頭を引き離すスパートを見せ、それに後続も引っ張られた感じがある。

菊池 10番ストロングタイタンが5番手、その後に7番ドレッドノータス。1番シャイニープリンス。1番人気の3番ツクバアズマオーは後方3番手に構えていました。

京介 とは言え、画面が後方までなめていく過程で、後続が向正面で結構差を詰めてきたんだよね。1000m通過時点で縦長の隊列は解消されて、ツクバアズマオーの位置取りでも先頭から1秒もないぐらいの位置になっている。

菊池 前半1000m通過が60.4秒でした。馬場を考えればまずまず流れた方ですか。向こう正面が追い風だったことも影響しましたか。

京介 でも自分は、最初にダノンメジャーに息を入れさせなかった先手争いが影響しているものと思う。スタンド前を最初に通過するから、最初の3Fは向かい風を受けて始まるわけだし。

菊池 向こう正面では、後方にいた8番マイネルフロストが動いていって、2番手外まで浮上しました。6番ダノンメジャーも上手く息を入れられる区間がなかったですね。

京介 このマイネルフロストが捲って押し上げたタイミングで、一画面に6頭が集結していたからね。ダノンメジャーには3コーナー手前でも一定のプレッシャーがかかっていた。

菊池 そして、この区間で10番ストロングタイタンの手が動き始めて、やや怪しい雲行き。その後ろから、外を通って3番ツクバアズマオーが浮上してきていました。

京介 ストロングタイタンは3コーナー直前でマイネグレヴィルと軽く触れて、すかさずマイネルフロストが捲ってきたから3コーナー通過時に怯んで後退をするんだよね。そしてコーナーで反応ズブくなりずっと追い通しに。

京介 前でひと悶着があったと見て、向正面後半から外に持ち出していた吉田豊騎手は、外を捲るタイミングが見事だった。馬群もそれほど凝縮してないから外ロスが少ない方だったし。

菊池 4コーナーで、8番マイネルフロストは一杯となって後退。この真後ろにいた10番ストロングタイタンは、自身の手応えも怪しかった上に、進路もなくなってアウト、でしたか。

京介 コーナーで追い通しの状態だったうえに、4コーナー出口で外に出そうとしても、7番ドレッドノータス戸崎騎手が進路をブロックしているんだよね。ここで馬の進出リズムを完全に切られることになったうえ、直線は体勢を崩した状態で馬群の中でアワアワしてしまう。マイネルフロストを上手く避けられず頭を上げているね。

菊池 外から脚勢が違ったのが3番ツクバアズマオー。差し勢を全て捕まえて、さぁ、前へ。内で粘っていた6番ダノンメジャーも余力はなく、内で立ち回った2番クラリティスカイが抜けてきていました。

京介 絶好のハコ内ポジションを進んでいた田辺騎手からすれば、ダノンメジャーの真横はずっと追い通しで余力ギリギリだったトミケンスラーヴァだけだし、前方の手応えを観察している側からすれば「まあ、空くでしょ」という感じか。

京介 だけどここでグッと抜け出す脚があるとは、自分は正直驚いたなあ。

菊池 坂では2番クラリティスカイと3番ツクバアズマオーの叩き合い。これを制した3番ツクバアズマオーが1着。

京介 これは後ろから脚を伸ばしてトップスピードに乗り切っていた強みが出たよね。しかし1kg差あって差がこれだけとは、クラリティスカイ強いわ。

菊池 確かに!それは言えますね。復調気配大きい。さて、離れた3着争いは、内を捌いてジリジリ浮上した1番シャイニープリンスが、外から追い込んだ12番シャドウパーティーをハナ差抑えて3着。

京介 これは直線の捌きが残念だった。クラリティスカイの後ろにいて、直線もしばらく内で進路を探し損ねていた様子。外の方の視界が拓けていたシャドウパーティーに比べ、内は追い出すタイミングが遅れた感じなのに、3着に飛び込めたのはさすがと言う感じ。

<結果を受けて…>

170105中山金杯結果

菊池 勝ち時計は2分00秒6。前後半60.4秒ー60.2秒のイーブンペースで、上がりの掛かるスタミナ勝負になっていますね。

京介 先頭の通過ラップを見ると、11秒台になったり12秒台になったり、緩めたいのに他馬がつついてきて自分のリズムで運べなかったジレンマを感じるね。脚を溜めて待つ2列目以下はともかく、しょっちゅう揺さぶられた先頭が非常に厳しい流れだったと言える。

菊池 当日の芝では、ステイゴールド産駒が2勝を挙げていた状態で、この金杯を迎え、同産駒のツクバアズマオーが勝利して3勝目でした。

京介 そうそう。有馬記念の回顧で触れたけど、有馬記念とこの金杯の日は、ステイゴールド産駒が異常に強かった。これを見ても、有馬記念の馬場傾向を受け継いだと言える状況証拠だよね。

菊池 その他のトピックとしては、不振の続いていたディセンバーS組が上位を独占しました。とはいえ、今年は他からの出走がなさすぎた、ということですかね。

京介 今回に関してはそうだね。別路線からやってきて、世間の期待を一身に背負ったストロングタイタンが、こちらの想像以上に案外な仕上がりで、レースでも結構なマークを受けていた様子。色々なお膳立てが、ツクバアズマオー好走の要因として働いたように思うよ。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ツクバアズマオー

菊池 前走と比べて仕上がりはいかがでしたか?

京介 いや、前走並みということでいいと思う。裂蹄テープは外れないけど、身のこなしの良さや張り艶は維持していたよね。

京介 やけに全体のマークが、ダノンメジャー潰しやストロングタイタンマークの方に偏って、先行馬を潰す動きがあったのも、この馬に有利になったと考えるよ。

菊池 1番人気だったのに、後方にいて道中の争いには参加せぬまま。吉田豊騎手にとっては美味しいレースでしたね。

京介 そもそもがオープン勝ち馬すらほぼいなかった低レベル。「重賞実績」として数えたくないレースだったことは、ちゃんと指摘しておくべき。

菊池 次のAJCCが目標、そして人気にもなると思いますが。

京介 いやどうだろうなあ。AJCCはちゃんと重賞実績を引っ提げてきた人気馬が2~3頭いるんじゃないの?またこの日みたいな、ステイゴールド産駒超有利の馬場が出現したりしないと…。

クラリティスカイ

菊池 いやー、前走から斤量増で厳しいと思いきや。ハンデキャッパーが凄すぎますね。

京介 というか、前走別定で捲りが入って甘さを見せたのに、重めの斤量を背負って「もっとうまくレースが運ぶ」というのを想像できなかったよ。これは内枠を見事に活かした田辺騎手あっぱれ、ということになるね。

菊池 状態そのものは良かったですか。

京介 その通り。近2走は特にそうだったし、パドック評価もしていた。だけど先行して淡泊、捲って脚続かずだからなあ。そりゃ距離限界って思うじゃない…。上がりの速い決着、秀でた決め手を要求される決着が下手なんだろうね。

菊池 このスタミナ条件で、トップハンデを背負って2着となると、今後は似た状況で狙うべきなのでしょうか。

京介 無条件で上がりが掛かる馬場で、追走ペースも結構ブレた方がいいのかな。他馬が無駄に動いて自身は脚を溜めている、今回に近い状況が発生しやすいのは、確かにハンデ戦かもね。

シャイニープリンス

菊池 状態は相変わらず良かったですか?

京介 というか、追いきりの動きが絶好だったと思う。パドックも文句なしのメリハリの良さだった。モサッとした馬が多い金杯のパドックで、キビキビ歩けていたしね。

菊池 今回は、結果として後手に回ってしまったのが痛かったですね。

京介 いや、最内枠からインベタを回ったのは何も問題はない。ただ、バテた馬がぞろぞろ後退する流れを、この展開になったら察しないといけないのに、内に拘って難しい仕掛けになる方を選んだということ。3コーナー以降、後ろの組も仕掛けてきて馬群が凝縮した時に、既に外に持ち出す運びになる形だったら良かったけどもね。

菊池 この後、狙える条件…?

京介 確かに難しいね。中山自体は好相性、そして距離も理想なんだけど。もっと微妙な距離で対応できるかどうか、活路を見出さないと。

その他

菊池 ストロングタイタンは、ここで比べると見劣りましたか?

京介 馬が見劣ったというより、輸送含めての仕上げミスじゃないかな。後肢の捌きは結構いいセンスがあると思うけど、腹構えが一息でああまで腰砕けしていては…。サンデー系ではなく仕上がり傾向が良く分からない外国産馬なんだし、ビシッと作って来ないとダメでしょ。

菊池 ドレッドノータスは、しっかりとスタミナ勝負になると脆いですね。

京介 それは感じたなあ。4コーナー出口でストロングタイタンにやや追突された形だったし、直線でマイネルフロストとツクバアズマオーに進路を閉じられる不利はあったけど、その後盛り返す力が残っていないようだった。

菊池 今後もオープンの下の方、くらいの力しかないと見たほうが良さそうだなぁ。降級すればさすがに何とかなるとは思いますけども。

京介 腰はバシッと決まっている馬なんだけど、バネセンスが皆無に思えるから、ハービンジャー産駒有利の状況で何とか流れに乗れば…しか思い浮かばないな。

<教訓まとめ>

・今年は出走馬の履歴を見比べて、過去の中山金杯と比較してもかなりの低レベル。結果としては、OPのディセンバーS上位馬の再戦となった格好。今回好走した馬のそもそものレベルは察しておくべき。

・変則日程で直前に強く追えた馬が半数もいない。大半の馬が仕上がり中途半端、ただローテーションをこなすためだけの出走、ということが多いレース。「前走大敗馬の大幅巻き返し」は今年も起こらなかったし、例年期待しにくい。

・最近、ハンデキャッパーの見事なハンデ設定に感嘆してしまうことが多い。今回は「0.5kg加算」を付けた馬が1~3着を独占。京都金杯でも同様の現象が起こっている。重賞のハンデ戦で実績のある馬に対し、やや重目の斤量を背負わせる時に「0.5kg加算」を付けられる馬は、「勝ち負け水準に接近している能力がある」と判断されている証拠。


(※「0.5kg加算」は前走比ではなく、微調整が施されたハンデであることを指します)

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ストロングタイタン
…今回の直接的な敗因は、仕上げが甘かったからだが、レース展開も結構厳しかった。速い流れを押さえ込みながら好位追走するスピードを見せたものの、3コーナー手前でマイネグレヴィルに接触し、捲り馬に被されてリズム崩しつつ追い通しで3コーナー進入。直線手前で外に出したかったが、ベストのルートをドレッドノータスがブロック。そして直線は馬群の後ろで捌けず、手応えアラアラのマイネルフロストが邪魔。坂を上り切ってもまだ進路がちゃんと取れず最後はほとんど流していた。レースをさせてもらえなかった、の解釈が正しい。一度立て直して体を造り変えてきた後なら、いきなりから狙える資質はあると思う。

<菊池>
・ダノンメジャー
…連敗でさすがにマークは薄れるか。逃げ馬にしてもかなり展開に注文が付くタイプなので、同型との兼ね合いを重視。連敗で人気落ちは必至なので、状況が向く時に再評価を。

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菊池 では、今回はここまでです。続いて、土日の回顧を…。

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