菊池 8日(日)に行われたシンザン記念も回顧していきましょう。


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シンザン記念回顧



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<天候・馬場について>

菊池 京都は早い時間から雨が降り始めました。

京介 日曜日の雨だったよね。京都は朝から変な馬が大穴を開けてばかりで、大変そうだなあ~と対岸の火事のように見ていたよ。結局中山でも雨が降るんだけど…(笑)

菊池 そうでした(苦笑)。冷たそうな雨が。

京介 ファンファーレで赤旗が振られてから、カメラは芝に落ちる雨粒を映すんだから、「今の京都の雨はこんなにひどいぞ」というのを表現したかった現場の感覚も良く分かる。

菊池 芝は前日までの内有利を引き継いでいましたが、後半にかけて急激な変化があったのでは?と感じられましたが。

京介 そうだよね。相当ズブズブの状況になったようで、京都の馬場発表も稍重から重に変わるタイミングが早かったなと感じたよ。ラップからして怪しい様子があった。

菊池 雨量もありますが、やはり前開催のダメージで一気に悪くなった感じがあります。

京介 けどかなり雨が強いと知っていても、直前の寿Sを見た後までは、「やっぱり内側有利はそりゃ残っているよな」としか思えなかった。タフな馬場だとは感じていたけど、先行有利を覆せる状況があるとは思ってなかったねえ。

菊池 同じ日でも、11・12Rの芝は全くの別物だったと考えるべきでしょうね。

京介 やっぱり今回の展開は、重賞で欲目のある馬が多かったからこその厳しいペースだったんじゃないかな、と思う。みんな内側の良いポジションを取りたかったんでしょう。この雨だからこれだけ厳しい展開になった、というよりも。

<パドックについて>

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<パドックについて>

菊池 こちらは大幅な馬体重の増減がなかったですね。

京介 そうそう。華奢な馬がやけに多い今年の3歳牡馬だけれども、仕上がり自体は大半の馬がちゃんとしていたよ。金杯とは違って、ちゃんと日程通りこなせるしね。池江厩舎も今回の有力2頭に関しては、仕上げのミスはなかったと思う。

菊池 逆説的に考えれば、やっぱり金杯の週はいかに調整が難しいか、ということの裏付けとも言えるかもしれません。5日の開催で馬券勝負をしてはいけないと、改めて肝に銘じておきましょう。

京介 一応は横で並べてみた感じ、ペルシアンナイトとアルアインは、まだペルシアンナイトの方が上かな。のちのち性能でアルアインが上回ってくる可能性はあると思うけども。

<レース展開について>

京介 まずゲート入りは、大外のコウソクストレートがだいぶごねたんだよね。旗が振られてすぐ奇数枠の馬が入り始めたけど、ラスト1頭まで55秒程度だったのに、ゲートが開くまで1分15秒というところかな。

菊池 14番タイセイスターリーが良いスタートを決めたように見えましたが。

京介 いや、あれはパトロールビデオを見ると分かるけど、2頭分ほど外へ膨れたものだと思うよ。映像の角度で前に出ているだけで。

菊池 ただ、14番枠は遠いですね。中から6番ブラックランナー。そして内から2番ブレイヴバローズ。これらを制したのは1200mを勝ってきていた3番メイショウソウビが制して先頭に立ちました。

京介 キョウヘイは明らかにスタートが悪い。1枠のミルトプリンスも悪かった。それと、アルアインとペルシアンナイトは両方出遅れていたんだね。下も悪かったのかな。

菊池 キョウヘイあたりは、予定どおりというのもあったかもしれませんね。

京介 行き脚は明らかに2枠2頭がいいよね。メイショウソウビはほぼ持ったまま行けてるから、やっぱりテンの出脚は全然違うと思った。

菊池 8番トラストは外3番手。そして12番ケンシン。14番タイセイスターリーは外5番手。7番アルアインも早めでした。

京介 アルアインのシュミノー騎手は、やっぱりこういうタイプだよね。出遅れはちゃんと挽回して帳消しにさせる。まあ、スタート後に進路が拓けていたのもあるけど。

菊池 1番人気の5番ペルシアンナイトは中団の内。行きたがる素振りは見せていましたが、デムーロ騎手のコントロールは利いている範疇でしたね。

京介 逆に掛かっている様子だったのは、12番ケンシンと15番コウソクストレート。コウソクストレートはゲート入りも怪しいし追走から変な挙動をしたりで、本来のデキで持って来れなかったのかな。

菊池 逃げた3番メイショウソウビはフラフラとした走りを見せて、3コーナー手前でも外に膨れる動きを見せていました。

京介 そうなんだよ。メイショウソウビは向正面を進む間は、内ラチ沿いを逃げたわけじゃない。しばらく内を空けて進み、3コーナーでようやく手前を替えて内ラチに付けられた。それで2番手外のブラックランナーはちょっと怯んでいるしね。外へ逃げる癖はここで既に見せていたようだね。

菊池 前半600mの通過が34.5秒。800mが47.1秒ですが、重発表まで悪化した馬場を考慮すれば速い流れでしたよね?

京介 京都金杯の回顧から繰り返すけど、長い上り坂を含む京都マイルで前半34秒5は相当速い方。パンパンの馬場の昨年マイルCSで34秒4だから、ズブズブ馬場の状況で良馬場並みのペースで進んだということ。こりゃとんでもなく速いよ。36秒台で行ってもどうか、という感じなのに。

菊池 ちなみに、9番キョウヘイはポツン状態に近い最後方に待機していました。

京介 スタートは完全におかしな姿勢で出たし、序盤のリズムも悪かったからね。追いついたのは3コーナーを通過しきってから。

菊池 4コーナー先行各馬が徐々に前へと接近。直線入口では、早めに内から2番ブレイヴバローズが仕掛けて、逃げた3番メイショウソウビを交わす動きを見せていました。ここで3番メイショウソウビが外にヨレたことで、真後ろにいた7番アルアインはモロに不利を受ける格好になっていますね。

京介 シュミノー騎手の仕掛けは相当良い感じなんだよ。あの直線入り口でズバッと抜け出してしまえば、もう態勢十分だからね。だけど実際1列目がバラけ切ってないタイミングで、メイショウソウビがヨレたのとぶつかってしまった格好。完全に躓いて、立て直そうにも最内にキレるしかなかった感じだね。

菊池 7番アルアインは、突こうとしていた3番メイショウソウビと8番トラストの間を絞められて完全にブレーキ。一方、5番ペルシアンナイトも外から10番マイスタイルに蓋をされてしまっていて、出すスペースがありません。

京介 そうそう。ペルシアンナイトのデムーロ騎手もいい感じで直線手前までは接近してたけど、本来は内を突くつもりはなかったはず。脚を取られる馬場でこのブロックは厳しい。仕方なく進路が空いた内を突いた格好だね。

菊池 残り200m、8番トラストが一旦は先頭に立ちますが、ここでようやく5番ペルシアンナイトが内に切り替えて進出。この間に、4角で一度置かれ気味になっていた14番タイセイスターリーが、外から勢いに乗って脚を伸ばしてきました。

京介 ラップとこの流れを考えれば、加速した感じではないけどね。バテないように苦心して追走していたら、前でひと悶着あって潰れかけていたからジワジワ脚を伸ばせたと。

菊池 内から5番ペルシアンナイト、外から14番タイセイスターリー。間の8番トラスト。この3頭の争いになったか?というところ、最後方から間を割るように伸びてきたのが9番キョウヘイでした。

京介 キョウヘイはやっと馬群に追いついた後、コーナー完全インベタで回れて全くロスのない接近ができた。そしてスピードを殺さないまま追い出すことができたね。タイセイスターリーも蛇行していて、塞ぐように動かなかった運もあった。

菊池 ゴール前、全馬が苦しくなったところを、豪快に差し切ったのが9番キョウヘイ。そして2着が14番タイセイスターリー。5番ペルシアンナイトは3着に敗れました。

京介 いやはや何とも…というバテ合いだよね。決着は1分37秒台にまで達したんだから。

<結果を受けて…>

170108シンザン記念結果

菊池 勝ち時計は1分37秒6でした。シンザン記念当日の馬場がこんなに悪くなったのを見たのは初めてですが、決着時計も見たことのない水準のものとなりました。

京介 マイルのスピード勝負とは次元の違う競馬で、先に仕掛けた、序盤争っていた馬が4コーナーからどんどん脱落。おまけに前の方では直線不利もあり…という流れ。後ろで付いて回れないほどの馬でも、そりゃ追い付くでしょう。

菊池 先行馬のみならず、全馬がバテるようなペースになりましたね。

京介 だからこそキョウヘイに全てが向いた格好だった、とも言えそう。今回のレースはさすがにいろいろな度外視が必要だろうね。

菊池 では、上位馬を中心に1頭ずつ振り返りましょう。

キョウヘイ

菊池 428kgの小柄なタイプですね。

京介 いや~、改めて見ても馬体が細い。斜尻で容量もないし、手先のセンスだけの現状に見えるよ。

菊池 道中は腹を括った最後方。デビューから一貫して騎乗している高倉騎手としては、決めていた戦法だったんでしょうね。

京介 ただ、あそこまでスタートが悪いと、それしか方法がない感じでもあるけど。今回は鮮やかにハマったから注目されているけど、京都金杯のミッキージョイだって、こういうハマり方をしてもおかしくなかったんだし。

菊池 ゴール前の走りを見ていて、ファストタテヤマを思い出しました。父父スペシャルウイークで母父がダンスインザダーク。勝ち上がりは小倉芝1200mですが、かなりのスタミナ馬なんじゃないでしょうか。

京介 軽いスピードがない裏返し、ではあると思うけどね。若い頃に1200mを走ったのもそれほどスピードに寄った条件ではなく、距離を延ばしてまだ足りない…まだ足りないという履歴を歩みそうな感じは確かにする。

菊池 社台スタリオンに買収されて話題となったリーチザクラウンですが、僅かな産駒から重賞勝ち馬を出しましたね。

京介 これが凄いことだよ。色々な運の良さが重なったとは言え、新しい血がこういう時にハマるんだなと。

タイセイスターリー

菊池 一応、推奨馬として出しましたが、4番人気だったので微妙な結果かな?(笑)。

京介 いやでも、狙いとしてはその通りだったし良かったんじゃないの。巻き返しを狙うパターンとしては正しかったはず。

菊池 川田騎手の落馬負傷で当日に乗り替りとなってしまいましたが、乗れている武豊騎手が空いていたのは不幸中の幸いでしたね。

京介 まさか3歳戦の重賞に、武豊騎手が空く事態になっているとは。こちらの方が驚きだよね。

菊池 さて、今後ですが、なかなか難しいタイプですよね。今回は展開が味方した分もありますし、結果的にこの馬にとっては外枠も良かったと思います。

京介 本来、シンザン記念は外枠不利な重賞だったけれど、今回は強烈に差し有利の展開になり、外ロスがそもそも影響のない流れだった。ここまで時計が掛かれば、物理的な外ロスは関係ないよね。気性難も関係ないスタミナの流れになったのも良かった。

京介 そしてこの好走をしたから、次に続くかどうかが悩ましい所だね。

菊池 そうなんですよね。距離延長はどうか?という血統であり気性なのに、器用さに欠ける大跳びで、惰性で勢いに乗せて長く脚を使うタイプ。結構、ストライクゾーンが狭いと思います。坂コースも、阪神外回りでスムーズなら…くらいで、本質的に向いているとは思えませんし。

ペルシアンナイト

菊池 馬体重は+2kg。変則開催でしたが、良い仕上がりだったのではないでしょうか。

京介 自分も良い馬体だと思ったよ。レースに臨む過程としてはまともだったはず。出遅れも心配したほどじゃない、道中で挽回が効く水準だった。でも出遅れはなかなか治らないようだね…。

菊池 道中は何とか我慢がきいたという感じでしたか。直線も手応えは抜群だっただけに、スムーズなら勝ち負けだったと思います。

京介 もちろんその通り。どの馬にとっても、スムーズに抜けていたら…の展開になったからこういう回顧になってしまうけど。

菊池 個人的には負けて強しの競馬だった思っています。

京介 道中でちゃんと押し上げてきていたのは偉いよね。ベースのスピードが高いということだし。

その他

菊池 アルアインは不利が痛かったですね。ただ、まともだったとしても手応え的にはペルシアンナイトに先着したかは微妙?という印象を受けましたが。

京介 うーん、細かく見るとあそこで勝負に出た所で、ズバッと抜けていたらわからないと思う。あれはいい仕掛けだったと思うんだよね。

京介 アルアインは前走の通り、インベタを突いての競馬しか教えていない所があるし、シュミノー騎手もそれをなぞってOKだと決めての戦法だったから。ひとまず、運がなかったと捉えるべきだよね。

菊池 トラストは斤量差も響いたでしょうか。しかし、大崩れせずしぶとくて偉い馬だと思います。

京介 いや、さすがに今回は4番手追走辺りの馬までは、相当に厳しすぎるペースだったと考えたいね。手応えが楽だったとしても、この流れなら止まってしまうって。

京介 そしてこの開催があったことで、京都の芝は2週目から相当悪くなりそうだよね。本来なら2回京都のシルクロードSぐらいまで内有利は続くはずなのに、Aコース内枠有利の恩恵はもう来週からなくなってしまうかも。

菊池 そうそう。まだ6週残ってますけども!という感じで(苦笑)。こうなると、逆に雨が降って欲しいです。12Rのように、ベストセラーアスクが3着争いに間に合っちゃうような馬場の方が、いっそ馬券は買いやすい。

<教訓まとめ>

・例年のレベルの世代であれば、ペルシアンナイトが力を示して勝ちきっている場面だと思う。今年は低いレベルでどの馬も能力が接近しているからこそ、ちょっと馬場状態がブレてしまうととんでもない決着が発生してしまう、それぐらいの力差でしかないということを示したレース。今年の3歳牡馬は、全て人気を眉唾で見るべきで、常に穴狙いをした方がいいかも。

・昨年優勝したロジクライも、千両賞で敗れてからここに臨んだ馬だった。大半の年が、500万下を少し負けたぐらいの馬でも条件が好転すれば勝負になる、それぐらいのメンバーしか集まらないレース。今年のキョウヘイのように、重賞入着レベルで踏ん張った馬は常に注意を払いたい。

・さすがに今年は特殊すぎる条件下でのレースだったので、巻き返し候補は多いはず。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ブレイヴバローズ
…仕上がりは良かったと思う。スピード馬場だろうという想定での推奨だったが、あいにく…どころか展開とは真逆のズブズブ馬場。京都のスピード優位の状況でこそ輝く、足の速いタイプなので、高速マイルや1400mで見直したい。その他にもテン争いで動いた組はみな注意。

<菊池> 
・キョウヘイ
…距離云々ではなく、みんながバテる状況と、鞍上の思い切った最後方待機がハマった。ハマるシチュエーションは多くないと思うが、距離を問わず京都・阪神・小倉など下り坂を活かせる競馬場で道悪・荒れ馬場と展開による有利状況が重なれば。長期的な視点で付き合いたい。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末は愛知杯をオクノさんと。日経新春杯と京成杯を京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。

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