菊池 関東以外は雪で大変でした。まずは日曜日に中山で行われた京成杯の回顧をしていきましょう。


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京成杯回顧



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<天候・馬場について>

菊池 中京は大雪で中止。そして、京都も一度は開催すると決まったものの、結局は開催できず。この冬一番とも言われる大寒波の襲来で、えらいことになっていましたが、関東の平野部では寒いけど雪は降りませんでしたね。

京介 凄い寒波が列島を襲った週だったんだよね。天気予報も日本海側が真っ白で。中京・京都ともに、土曜日から雪が舞っていて、開催が危ぶまれるムードが土曜日からすでにあった。

菊池 この冬一番と前評判が凄かったです。

京介 だから、中山はこんなに好天でいいのか申し訳ないな、と思うぐらいスカッと晴れていて、3場で見比べると対照的だったよね。だからと言って寒くなかったわけではないんだけど。

菊池 寒さはさすがでした。風はどうでしたか?

京介 中山競馬場の地図を少し引いた視点で言うと、パドック側国道沿いから競馬場のコースに向けて風が吹き付ける格好。だから、建物を挟んでパドックは極寒なんだけど、馬場側に出ると風も穏やかでポカポカしている時間帯もあった。なぜなら、強烈な風を建物で遮っていて、馬場を眺める場所にいたら風を受けないからだね。

菊池 なるほど。では、馬場側ではさして風は強くなかったということですね。

京介 全体的に、ゴール側から向こう正面へと吹く風だったから、直線で向かい風&追い風とはならず、道中は横風。おおまかに、レース展開に影響を与える風ではなかったはずだよ。

菊池 Cコース使用2週目でした。土曜日は、4コーナー1番手通過の粘りが目立ちました。

京介 開催2週目にして、中山の芝も徐々に剥げた部分が出始めたかな。3~4コーナー部分はまだ大丈夫そうだけど、上がりは掛かっているのに、直線で位置取りの差を押し上げにくい決着が多いよね。馬群の間をズバッと割る馬がいない、大外を一気の脚で差すには物足りない。先行馬は脚が止まっているのに、後続も追走で消耗するのか、足が溜まりにくい様子。馬の方も苦労しているんだなあと感じさせるレース展開ばかりだったよ。

<パドックについて>

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<パドックについて>

菊池 今年の京成杯は2勝馬が1頭だけ。このあたりも含め、パドックは例年以上に小粒な感があったのでは?

京介 現場で間近で見ていると、なかなかセンスがあるなという馬は登場するんだけど、やっぱり「ゆったり動ける」という馬は出にくい。体が縮こまるか、張り艶が落ちて緩くなっているか、という馬ばかりだね。

菊池 そのあたりは、レベルというか季節特有の感じでしょうか。

京介 でもサーベラージュ、イブキ、ニシノアモーレ、ガンサリュートやら、見た目に良いバランスで出てきた馬はいたんだよ。それらが一切走ってくれなかった辺り、パドック目線での回顧はちょっと難しいな。やっぱりこの時期は、早熟で馬力足らずに見えても、まとまり良く小ぢんまり映るスタミナタイプの方が走りやすい傾向もあるし。一応、負けた馬の方に今後の見所がありそうな馬が多かった、としたい。

<レース展開について>

京介 引き込み線からのスタートでそれほど観客の声も聞こえにくいし、随分スムーズなゲート入りだった。最初に5番ジュニエーブルが入ってからサクサク行って、最後15番バリングラを残して30秒ちょっと。バリングラが相当ゆっくり入って、47秒ぐらいかな。

京介 だけどこのパターンだったらスタートの反応はみんな良いはずなんだけど、今回はそうでもなかったんだよね。

菊池 1番のサーベラージュが大きくあおってのスタートとなりました。そのほかにも、全体的に良いスタートを切れた馬が少なかったようにさえ見えましたが。

京介 というか、ゲートを真っすぐ出ず若干ヨレた馬が多かった印象だった。中でもニシノアモーレはゲートまともに出たのに、隣の5番ジュニエーブルに寄られ接触して遅れてしまう。

菊池 積極的な動きを見せたのは外枠の各馬。13番メリオラがハナに立ち、14番ベストリゾートも2番手へ。15番バリングラも3番手と早めでした。

京介 ちょっと外枠の馬が2頭で内に締める過程で、12番アサギリジョーが進路狭くなって後退するシーンあり。1コーナーでは9番アダマンティンが、3番イブキ→4番ポポカテペトルと接触して弾かれ少し後退。コーナーの入りしなだから1列下がってしまう。

菊池 3番イブキも、久々のせいもあってか行きたがっていましたね。

京介 けどこちらはスンナリだし、急ブレーキさせたわけでもないと思う。この程度のペースダウンでコントロールを失うようじゃあ…。

菊池 1コーナーまでに13番メリオラがハナに立って先団馬群も概ね形成されました。3F目は13.1秒までペースが落ち着いていましたね。

京介 映像を見る限りは、11秒2→13秒1とそこまで極端に速く、極端に遅いか?と疑問を持っているんだけど、コーナーでは間違いなく動きはなかった。

菊池 8枠の2頭が2・3番手。そして3番イブキがその直後。4番ポポカテペトルも並んで行きました。

京介 うん。2列目の3頭が動きなく併走で進んでいたし、やっぱり序盤にペースがブレる要素はなかったんじゃないかと。

菊池 1番人気の8番コマノインパルスは後方から3~4頭目の外を進んで行きました。

京介 コマノインパルスは最初明らかに出遅れていたし、序盤のうちに進路がすぐに閉じてしまったからね。

菊池 前半1000m通過は61.6秒でした。ペースだけで言うと、ここ2年と似たような流れになりました。

京介 今まで逃げたことのない13番メリオラが先導しているし、こういった逃げ未経験の馬が重賞で先手を取ると、勝手がわからないのかペースも緩くなりがちだよね。で、例年のように緩いペースで行ったと解釈しているよ。

菊池 3コーナー手前、ちょうど緩い上りの区間に入る6F目あたりからペースアップしていってますね。

京介 それでも後半のコーナーで馬群が密集して凝縮したまま進んでいる。メリオラ自身がペースを上げたというより、後続のプレシャーが先行集団を押し上げたような動きだったんじゃないかと。

菊池 先団に大きな動きはありませんでしたが、8番コマノインパルスは3コーナーあたりから動いていき、中団まで進出。このあたりの動きとしては、葉牡丹賞の競馬をなぞるようなかたちでした。

京介 レースラップデザインは全然違うんだけどね。コマノインパルス自身の仕掛けとしては、同じような展開をなぞる形で良かった。

菊池 直線入口では、既に2馬身圏内まで迫ってきていた8番コマノインパルス。先行していた各馬は坂下で既に脚色がイマイチで、一気に態勢が変わるのは目に見えていましたね。

京介 ただし、1列目の馬こそもう怪しい体勢だったけど、その後ろ2列目の馬は手応えあったはずなんだよ。

京介 1列目の馬が全く同じ態勢で、横並びで脚が止まってしまったから、後ろの馬は外にも出せず迫る壁を捌けずで、どうしようもない。4番ポポカテペトルと1番サーベラージュは躓いて、3番イブキも追えずに流すのみ。2番マイネルスフェーンも実は危なかったんだよね。坂下で察した柴田大知騎手が捌いて外へ行ったけど、その際も馬は頭上げつつでやや強引だった。

菊池 坂で8番コマノインパルスが一気に先頭へ。そこに外から追い込んできたのが11番ガンサリュート。遅れて2番マイネルスフェーン。

京介 コマノインパルスは先頭に立つ際にちょっと内にキレた。まあ、ほんの僅かだったけども、その小さなところから影響が出て馬群の内は大渋滞。

京介 ガンサリュートはこれ、仕掛けから外を伸びるまで全く詰まっていない。コーナー外ロスもない回り方だったし、これは北村友一騎手が上手かった。

菊池 8番コマノインパルスが、11番ガンサリュートの追撃をクビ差振り切って、勝ちました。

京介 コマノインパルスは詰め寄られながらも、田辺騎手の手応えに余裕はあったね。ひとまずは、コース適性の高さなどを得たうえでの勝利だった。上位は追い込み馬が独占した形。

<結果を受けて…>

170115京成杯結果

菊池 勝ち時計は2分2秒5でした。京成杯はだいたいこんなもの、という時計でしたが、ニューイヤーSが1分33秒5ですから、もう少し時計が出ても良い馬場状態ですよね。

京介 例年よりもテンと上がり3Fが遅くて、中盤のペースが例年より速い方かな?

京介 最低人気のジュニエーブルが結構差のない4着に飛び込んだこと、そして勝ち馬から14着までたった1秒差、最下位のイブキは追わずに流したもの。ハンデ戦かと思うぐらいの決着だったことを重く見たいね。どちらかというとバテながらの入線だった、ということだと解釈している。

菊池 やっぱりレベルは低かったでしょうか。

京介 先行馬がみな力を出し切れずに終わったのは間違いない。ただ、道中で揺さぶりらしい動きがなく、レース展開としては消耗度が多くないはずなのに、上がりに転化できなかったという部分は残念だと言える。今回は見直したい馬の方が多いかな。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

コマノインパルス

菊池 3.8倍というオッズでしたが、しっかりと1番人気の支持は得ました。状態はいかがでしたか?

京介 まあ、良く見せないタイプなのは確かだよ。それでもカチッと決まっていて、最低限の動きでパドックを周回する馬。機敏さや集中力はちゃんと感じる動きだった。似た履歴のマイネルスフェーンを制して1番人気だったわけだから、みんな良く分析できていると思うわ。

菊池 道中は後方待機。外から自分で動いていって勝ち切りましたから、記録面はともかく、レース内容は良かったと思います。

京介 馬群の外を早め追っ付けて、しかし最後まで手応えは残っていた。新馬戦を見ても別にズブい馬じゃないんだけど、中山のタフな条件でもちゃんと脚を使えるというのは強みとしてあるね。

菊池 中山芝2000mという条件がピッタリかもしれませんね。

京介 体型的には決してここベストという馬じゃないんだけど、基礎の性能が高いのは確かだね。

ガンサリュート

菊池 4頭しか出なかった関西馬の1頭です。506kgの大型馬ですが、いかがでしたか?

京介 腹袋がどっしり、それでいて身のこなしも柔軟でトモも広く捌ける。なかなか良い馬だと思ったね。これまで栗東坂路頼みで、短距離しかダメだった安田隆行厩舎が、栗東坂路を使わずCWでの調整でこういう馬を仕上げられるというのは、考えを改めないといけないなと感じたよ。

菊池 安田隆行厩舎は、ちょっと前から調整の方針を変えてきていますよね。坂路調教の馬でも以前ほどガリガリやらないと言いますか。

京介 確か直前で点を回したはず。ただ穴馬として考えるには4頭目ぐらいの感覚で、特注馬には推しきれなかったなあ。

菊池 惜しいところでしたね。

京介 この馬は新馬戦でペルシアンナイト、2戦目でリスグラシュー、3戦目でカデナに敗れていた馬で、超強力未勝利戦を数回歩んでいた馬だったんだね。今年はこういうパターンを注目すべきなのかな。

菊池 こちらも中団より後ろから、直線で外から追い込んできました。

京介 いや、これは人気薄だからこその戦法でしょう。隊列や上手く外に出せる流れもハマったのは間違いない。レースをリードするほどのスピードがあるタイプに思えなかったし、だからこそパドックでは優先しては評価しにくいんだよね。

菊池 ダノンシャンティ産駒ですが、距離延長にも対応しそうですか?

京介 ダノンシャンティ産駒はただ距離が持つだけの母系との掛け合わせだと、筋肉の収縮が緩くてただ脚が遅いだけになってしまうんだけど、この馬のように馬力が効いて体が縮む要素があるなら、中距離の高いレベルでメリハリの効いた競馬ができるようになる。

京介 トップクラスがいない今年の世代だから通用した1頭だと思うけど、それでも距離が延びて動ける要素はちゃんとあると思うよ。

マイネルスフェーン

菊池 最終オッズは3番人気でした。間隔が詰まっていましたが、状態はどうでしたか?

京介 どうも痩せて見えるし、飛節が硬いんだよね。腰がしっかりしているからいいけど、レースを勝ちきるほどの柔らかみは感じないなと、改めて思った。モニターから見た印象も、現場での印象も、前走の方が良かったかな。

菊池 道中は、前走のようにラチ沿いをすすみましたが、さすがに直線は内を諦めて外へ。ちょっと詰まったシーンもあって、もったいなかったですね。スムーズなら2着はあったかと。

京介 そうそう。一度勢いを切られているんだよね。それでも走り切る根性を見せた辺り、この条件での好走経験があることは生きていたと思う。

菊池 とにかく崩れずに安定して自分の力を出してくれる、という意味では、今後も一定の信頼感はあると思っています。相手が強くなっても3連のヒモには買っておきたいタイプ。

京介 うーん、どうかなあ。結構ギリギリの造りに思うし、だいぶ寂しい形になってきたからなあ…。春になって体重が増えてくるなら、と思うけど。

その他

菊池 最低人気の5番ジュニエーブルが4着に頑張りました。直線入口ではガンサリュートにぶつけられて、かわいそうなところもありましたが、外に切り替えてもう一度伸びてきていたのに驚きました。

京介 あそこから勢いが切られず、ジワジワ伸びたのは、先行勢に反発力がなかったからかな?と思っている。古馬のハンデ条件戦でよくある伸び脚だったように、道中動かず余力を残しているかどうかの場面で見る流れだと思う。ちょっと評価はしにくいなあ。

菊池 アサギリジョー、バリングラあたりは、直線に向いてくるところでは、馬券圏内もあるかに見えましたけども。

京介 あのあたりは馬体の完成度の低さかな…。まだ体をちゃんと活かしきれていない動きだよね。

菊池 サーベラージュは14着と大敗しました。やはりキャリア1戦の馬には厳しいレースですね。

京介 直線内でポポカテペトルの真後ろにいて、この馬と同様に大いに躓いたから。これは度外視していいと思うよ。流れも向かなかった。

京介 それに、現時点でまだ余裕残しの造りでもある。まあ春になれば、というところ。

菊池 3番イブキも最下位負けでしたね。

京介 これも内で完全に包まれて、追い出すシーンがなかったね。パドックでは非常に良い姿勢で歩いていて、これは走れるでしょう!と思ったんだけど…。

京介 ただ、今の冬場は結構長めの休みで来る馬は、良くないのかなと改めて感じたよ。体つきは大きく変わっているけど、タフな流れでビビッドに反応するためには、多少体が枯れて仕上がり切っている馬の方がいいように、京成杯はローテーションも取捨の要素として重めに考えるべきだったかと。

菊池 その点は大きいと思います。加えてこのローテはね…。新潟のマイルってやっぱり特殊なので、新潟2歳Sの好走馬って、世代を問わず、次走がどこであろうと、人気より走らないことの方が多くて。

<教訓まとめ>

・葉牡丹賞とホープフルSの好走馬が、1着3着。勝ち馬レイデオロの強さも再確認したが、同じ条件のレベルの高いレースで好走した「経験」がここで活きた印象はあった。不利を受けておしまい、外を回って脚少な目、ひと足使って止まる馬と比べて、レースの流れに柔軟に対応していたのは間違いない。今後も有力ローテーションとなりそう。

・逆に、新馬戦勝ち馬や、同じ中山勝ち上がりでも時計の遅い未勝利戦からの臨戦は、クラス格差や流れの厳しさに戸惑いがち。

・パドックの比較の上でも、前走レベルの低いレースで敗れている馬は、体つきが平凡。京成杯はどうしても前走中山戦出走馬の比率が多くなるので、質の高い前走1着、2着馬の取捨を間違えないようにしたい。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・イブキ
…最下位に沈んだが、目の前で止まった逃げと2番手の2頭が全く進路を譲らず、追い出せる隙間もなかった。鞍上柴田善臣騎手もこの冬場は絶不調。ほぼ流しただけ。初距離、休み明けも影響はあったのかもしれない。返し馬の動きもかなり良かったので、ひと叩きで巻き返してくれるはず。

<菊池>
・サンティール
…京成杯は牝馬に厳しいレース。状態は悪くなかったので、牝馬同士に戻れば。

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菊池 では、今回はここまでです。

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