菊池 17日(火)に行われた日経新春杯も回顧していきましょう。


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日経新春杯回顧



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<天候・馬場について>

菊池 京都は日曜日が大雪で中止。一度は開催する!と発表して、馬券を売ってしまったがために、再投票&枠順変更で火曜日に代替開催となりました。

京介 これは本当に判断が悪かったね。人災と言われているけど…。京都市近辺は雪が上がったような予報は全くなくて、まだ降り続く様子もあったはずなのに、朝9時から馬券を販売してしまった。しかし画面で見たら、雪かきを行ってる最中にもっと大量かつ大粒の雪が降っているんだもの。こりゃどうしようもないな、という降雪状況だったよね。おまけに、昼頃に晴れたわけでもなく。なぜ強行したのか悩むぐらい降ったそうだね。

菊池 偉い人が寝てたんですかねぇ(苦笑)。

京介 関係してる部門と連絡がちゃんと取れなかったと言う話もあるけど、中京のように普通の流れで中止する判断を下せなかったがために、月・火と分かれた開催となってしまったうえ、火曜日は再投票。開催が分かれると、月曜日だけじゃなく、火曜日も全国の競馬場&WINSを開けないといけないし、再投票なら新聞だって新しく発注しないといけない。とんでもない人件費がかかることとなった。責任問題になるとは言われているね。

菊池 なるほど。本当にマズかった。我々なんてたいしたことないですけども。

京介 うちらとしてもデータが出る処理が遅くなるし、玉突き的にスケジュールも厳しくなる。月・火ともに競馬関連に出張した人は、今週はまず休みがないでしょ。

菊池 各方面の皆様、本当にお疲れ様でした。

京介 本当に大変だったことと思います。自分たちも決して被害が少ないわけじゃないけどね。中京の方のデータ処理を手伝ってくれと言われたし…。

菊池 で、除雪を経た火曜日。芝は最初のレースが行われた5R時点では稍重の発表でした。

京介 自分はもっとグダグダになってもおかしくない状況だと思っていたけど、案外持った方だな、と思っている。新馬戦で馬場が悪かったと思うなら、1分37秒台はまともだと思うし、紅梅Sも1分22秒前半で収まった。あのレースもパドックのレベルは物足りなかったんだけども。上がりは掛かるけれども、良馬場並みの時計が出る水準ぐらいには回復していたんじゃないかなと。

京介 それに、内ラチ沿いがあまり悪くはなかったようだしね。体力を問われて追い込みが効きにくい状況だったけれども、極端に内側のどこそこの箇所が悪い、という状況はなかったと思う。

<パドックについて>


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<パドックについて>

菊池 関西馬は一度栗東に戻り、関東馬は京都競馬場に滞在しての出走でした。ただでさえ調整の難しい時期に加えて大変でしたね。

京介 そうそう。でも有力馬に関しては杞憂だった印象で、むしろ力不足の穴馬に関しては、かなり緩みが目立った印象だね。仕上げた馬はそう崩れなかったけど、ダメな馬がさらに落ちた、というパドックだったと思うよ。

京介 だからこそこういう長距離戦の順延は、意外と堅い配当で決まりやすいかなあとおぼろげながらに感じたね。

菊池 実際、そうなりましたから尚更ですね。

京介 中でも目立ったのは、背中のラインが緩くてトモがごつごつした動きだったはずのシャケトラが、ちゃんと重賞仕様でビシッと整っていたことだね。順延だってあったのに、全然緩んだ箇所がない。最近の角居厩舎はいいところがなかったけど、ここ一番でレベルを上げてくる辺り、改めて見直した所があるわ。こんな仕上げの難しい時期に…。

<レース展開について>

京介 このコースは待避所からゲート位置がメチャ近いから、だいたい馬が暴れることがない。テイエムナナヒカリも気がそぞろだったけど、ゲート自体はスンナリ入った。45秒ぐらいかな。

菊池 4コーナー奥のポケット地点。最初の1コーナーまで直線が長いコースだけに、ゆっくりと出るスタートですね。

京介 偶数枠の馬が全体に遅れ気味だったけど、致命的に出脚の悪い馬は見られず。

菊池 全体的に、出たなりの馬が多い中で促していったのは2番ヤマカツライデン。早々に単騎先頭を確保しました。

京介 内枠を引いたし、周辺の内枠の馬も競り合う気はない感じ。

菊池 5番ミッキーロケットは4番手外。その2馬身後ろに3番シャケトラが続きました。

京介 ミッキーロケットは判断が早いという感じだったね。1コーナーではトルークマクトを交わして4番手浮上か?という動きもあったほど。むしろ、前をちゃんとマークしていたように思う。シャケトラは当然、その1番人気のミッキーロケットを見て動く。

菊池 8番モンドインテロは早速ラチ沿いへ潜り込み。さすがシュミノー騎手という位置取りで、この外に7番カフジプリンス。その2馬身後方に9番レッドエルディストが続きました。

京介 ま、シュミノー騎手はこの後3コーナー手前からは外を押し上げていくわけだけど、序盤は必ずこういうルートで進むよね。

菊池 長距離戦らしく早々とタテ長の隊列になり、14番レーヴミストラルは離れた最後方を進むかたちでした。

京介 レーヴミストラルはしゃーないか。ゲート最後入れなのに出遅れて。

菊池 で、隊列が早々決まったまでは良かったですが、意外とペースは落ち着かず。2コーナーを回りきる手前あたりの1000m通過地点で、60.2秒。馬場状態と先行争いの内容も考えると、見た目以上に速いラップを踏んでいてビックリでした。

京介 つまりこの縦長の隊列は、スローすぎて後ろの組が下げ過ぎた隊列ではなく、ヤマカツライデンが強気に主張したものだということ。やや重発表の馬場を気にして、後続が追撃の手を緩めるなら…という池添騎手の狙いだったと思う。

菊池 その後も息が入らないまま。12.5秒以下のラップを淡々と踏み続けていきましたね。

京介 だってミッキーロケットが4番手にいるんだものね。マークしに来た馬を察するなら、リードを築いておかないと、と思うよ。

菊池 好位にいた上位人気馬のジョッキーも冷静なペース判断で、特に前を追いかけず。3コーナーからの下りで徐々に差を詰めていく程度。2番手で追いかけたアドマイヤフライトには厳しいペースでしたね。

京介 ま、中盤でヤマカツライデンを楽にさせないよう、並んで被せに行くぐらいのシーンが途中であった。フォーリー騎手は結構強気に仕掛けた感じがあるし、まあこのペースでそれじゃあ耐え抜けないでしょ。

菊池 2番ヤマカツライデンは、一応、4コーナーでもう一度ペースアップ。迫ってくる後続を引き離そうとします。しかし、直線入口では直後まで5番ミッキーロケットが迫ってきていました。

京介 ミッキーロケットはこの時点で手応え十分。好位追走でも、無理していない様子。

菊池 直線、ヤマカツライデンにじわっと並びかけた5番ミッキーロケットに対して、3番シャケトラが一気に並びかけて一瞬は、完全に前に出るシーンがありました。

京介 そう。この被せと仕掛けは、浜中騎手見事だったと思う。斤量の差もあるし、これは行ったかと思ったよ。

菊池 しかし、交わされてから5番ミッキーロケットは再点火。舌をペロペロしながらも、盛り返して叩き合いに持ち込みます。

京介 これはミッキーロケットの体の強さが出た様子だよね。右手前に戻していて、決していい態勢ではなかったのに。

京介 ちなみにこの直線、シャケトラも舌越ししているんだよね。シビアな1着争いなのに、競り合う2頭が舌越ししている、やや間抜けな絵面だった。

菊池 外から迫りかけていた8番モンドインテロは、残り100mで2頭には振り切られてしまい、その後ろから迫る9番レッドエルディストを相手に3着を守りきれるかどうかが命題に。

京介 レッドエルディストも、もう入着狙いの末脚なのに、モンドインテロを交わしきれないのはちょっと情けない。

菊池 最後まで続いたマッチレースは、内から盛り返した5番ミッキーロケットに軍配。3番シャケトラもよく闘いましたが、2着。そして3着争いは、ギリギリのところで8番モンドインテロが凌ぎきりました。

京介 シャケトラは最後首を下げたタイミングがゴールだったから、最後の最後まで良く抵抗していたと思う。この仕掛けで勝てなかったのは残念ではあるね。

<結果を受けて…>

170115日経新春杯結果

菊池 勝ち時計は2分25秒7でした。馬場状態も踏まえると、なかなかスタミナが問われる競馬になりましたよね。

京介 でもレース展開としては、中団やや前につけた人気馬が止まらず、差しや追い込みに出番が回るほどの流れでもない。掲示板上位に載った馬は、残り4Fぐらいのスパンで考えると、みんな同じぐらいの脚を使っていたんじゃない?

菊池 実際、上位人気馬が上がり3Fタイムの上位を独占しています。

京介 だから結局、今年も地力上位の馬が世間の人気を集め、その人気馬同士のマーク戦になった…と回顧できると思う。

京介 今年はミッキーロケットの和田騎手がヤマカツライデンに結構注目していて、そのヤマカツライデンの足掻きに付き合った仕掛けをしたから、今回の仕掛けになったと思う。だけど結局、後方でジッと我慢していた馬に流れが向きはしなかった。ちゃんと勝負所で動ける馬(今回はシャケトラ)じゃないと、レースを制するには至らなかったと。

菊池 1・2・4・5着が4歳馬。馬場の割に時計が速くなったということもあるとは思いますが、このうち3頭が菊花賞を経験してきたクラシック出走組。世代レベルが優秀という面も際立つ結果と言えるでしょうか。

京介 それはもちろんだね。時期的にハンデがやや有利、ということが4着5着馬には言えるんだけれども。

菊池 では、上位馬を中心に1頭ずつ振り返りましょう。

ミッキーロケット

菊池 菊花賞以来ですが、仕上がりはどのように映りましたか?

京介 当たり前だけど、スターダムにのし上がるための神戸新聞杯や、本番の菊花賞に比べれば、並みの仕上がりだったと思うよ。それでいて後肢のキックバックが確かなのは良いことだけれども、もうちょっとあの寂しい体つきが改善してくれればいいな、というぐらいだね。

菊池 前の2頭とは離れた4番手でしたが、いつもより積極的な位置取りでのレースでした。

京介 離れた、とは言え後続を受けて立つ先行ではないよね。これはヤマカツライデンを見据えて仕掛けたという感じじゃないかな。実際、シャケトラに前に出られて一瞬慌てたし。

菊池 人気を背負って正攻法の競馬で、これだけやれたことは素直に評価したいところです。

京介 そう。斤量不利だった部分はあるし、強い相手との競り合いは何度も根負けしていた馬だから、ここまで強気の競馬を敢行したことが、「明け4歳で体質が強化されている」ことに対する自信なのかな、とは思ったね。競馬ぶりに全く進境が見られないレーヴミストラルとは対照的だわ。

シャケトラ

菊池 格上挑戦でしたが2番人気の支持を得ました。パドックでのヨコの比較はどう見ましたか?

京介 いや全然見劣りしなかったね。お尻周りや飛節のいいパーツと、それを繋ぐ腰から背中に賭けての肉量がアンバランスだった馬なんだけど、ここが相当良く改善されていたからこその、陣営の格上挑戦判断だったのかなと思った。もう準オープンに戻ることはないんだっけ?

菊池 2kgのハンデをもらって、終始マークしたミッキーロケットに差し返されてしまいました。経験を考慮すれば健闘だとは思いますが。

京介 履歴を考えれば、ここまで強敵相手にビッシリ競り合ったことがなかった。これまで見せたことのない性能であることは確かだと思うよ。上昇急だと見ていいはず。

菊池 個人的には、さらに長い距離でも対応できそうだと思いました。

京介 何だかパフォーマンスを考えると、2000mの馬ではないよね。関東の2200~2500mに出てきてほしいなあ。

モンドインテロ

菊池 馬体重は-6kgでした。輸送のダメージがあったのでしょうか。

京介 いや、そこまでシビアに減り幅を考えるほど、悪い馬体ではなかったと思う。自分は張り艶良く好調キープ、と見えたね。あくまでモニターでの比較だけど。レースではいつも勝てないけど、いい状態を良くキープしていると思う。

京介 もちろん今回の競馬、あるいはその過程でのダメージは、次走は考慮すべきだろうね。

菊池 シュミノー騎手は3コーナー手前までがラチ沿い。そして、周囲を見計らって早めに外に出していました。結果的に外を回すことにはなりましたが、イチかバチかではなく、しっかり結果を出しにいくための判断だったと考えられますね。

京介 そうなんだよ。だからこそ、これ以上の結果はもうないのかな…と思っちゃう。同世代、4歳世代を避けて番組を選ばないと、チャンスがないのでは?

菊池 ステイヤーズS組は結果が出ないレース。その他にも不利な要素が複数あったと思いますが、崩れないですね。やはり京都2400mは得意舞台なのだと感じました。

京介 そこはあるだろうね。今回はより長く良い脚を使う馬がいたけれど、京都の2400mで最後それほど伸び脚がしぼまない、というのは得意条件である証拠だと思う。坂で仕掛けてグンと反応するしね。

その他

菊池 レッドエルディストの4着は残念でした。当日の状況から、あの競馬でも複勝圏には届くと思ったのですが…。

京介 この距離を走れそうな馬に思えるんだけど、パドックで比較すると後肢の管が短いなあ。その持続力の分、あるいはトップスピード比較で負けちゃうんじゃないかと。それと、神戸新聞杯から比較して、あんまり良くなった気配がないのも気がかり。

菊池 サウスポーっていう説もあります?

京介 左回りが良いのかも、という考えはアリかもだけど、結局馬群の中に入れて小出しに脚を使えてないでしょ。左回りでも、馬群の大外ぶん回ししかしないんじゃあ、ツボは狭いだろうね。

菊池 カフジプリンスは、やっぱり京都の下りが良くないですかね?バテてはいないと思いますが、勝負どころで置かれているのが痛い印象。

京介 阪神の2400mでも反応は良くないから…。やっぱりあそこまでズブさが酷いというのなら、体のどこかがバシッと緊張できていないんだろうな、と思っているよ。結局は未完成品なんでしょう。

<教訓まとめ>

1~2日程度の順延競馬は、馬同士の比較だと、近走不調続きの馬の落ち込みの方が酷くて、近走好調の馬はそれほどマイナスがない。結局、近走好調馬がここでも走りやすい、という傾向はありそう。

・結局フルゲートになりにくい条件で、いろいろな背景があって仕上がり抜群という馬が少ない。1番人気の馬を的にした、マーク戦になりがち。「1番人気の馬を負かす手立てがある」という馬を狙うべき。

馬場が荒れて芝の傾向が読みにくい…と感じる時ほど、スタミナが問われて地力上位の人気馬が走りやすい条件。これは毎年の傾向。この条件で穴を狙えるのは、フルゲートが出揃って1番人気が4倍を超えるほど、中心馬不在という評価の時だけ。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ヤマカツライデン
…今回は積極的主張。馬体増は関係ないと思える良い張り艶で、腹構えも緩くなかった。いい内容の競馬はしているが、ひょっとして夏馬なのか?オープンで足りるポテンシャルはあると思うので、しばらく注目したい。

<菊池> 
・カフジプリンス
…3~5番人気の3頭は、このレースと相性の悪い、“父か母父がロベルト系”に該当していた。まだ完成は先だが、京都を含めて3~4角の下り坂でモタつくので、別コースの中長距離戦、阪神3000m内回りなどの条件を見つつ、長い目で見ていきたい。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末は東海S・AJCCともに、京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。


【 1月21日(土)14:00~ 】



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【 1月22日(日)09:50~ 】



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