菊池 日曜日の新潟では関屋記念が行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

『レジまぐ』で全編公開の重賞展望トークでは、
小倉記念で京介がフェルメッツァ(6番人気3着)を推奨!

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170806小倉記念穴推奨


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関屋記念回顧



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<天候・馬場について>

菊池 土曜日は雨が降りつつの競馬スタートだったのでしょうか。現地の天候はいかほどでした?

京介 土曜日の入場の時には止んでいたんだけど、1Rに降り始めた雨が2Rぐらいから大雨に替わって来てね。それが昼過ぎまで続いていた。障害レースを終えてからやっと収まってきたのかな。

菊池 新潟の雨って、降る時はめっちゃ強く降りますもんね。

京介 一応、土曜日の新潟は午後になって雨が止んだし、日差しも適度に出て回復傾向ではあったんだよ。そして土日の間の夜中に強い雨が降りはしたんだけど、日曜日は午前中3Rぐらいからもう日が出て、ほぼ回復基調にあったと見ていいでしょう。

菊池 土曜日も芝は良馬場スタートではありました。個人的に気になっていたのは、土曜日の芝レースでやけに逃げ馬の好走が目立ったことですね。外回りのレースでも逃げ馬が1勝・2着1回。

京介 芝自体は、内が荒れている様子などみじんもないから、内と外でどこを通ってもちゃんと伸びているのは当然だと思う。だけど先週は、内と外で比較すると、最後の叩き合いで僅かな有利を取っていたのが内側だった、という決着が多かったね。

京介 自分は好走しているタイプの判断から、日曜日の昼ぐらいまで若干渋っている馬場のような感触に思えたんだけど、実際には時計もだいぶ速かったんだよね。オープンクラスであれば、新潟で微妙に渋い馬場=他場の超高速馬場、ぐらいの考えで対処しなければいけなかったのかなと。


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<パドックについて>

菊池 今年は16頭立てでした。パドックの印象としてはいかがでしたか?

京介 いや、やっぱりなかなかのレベルはあったと思うよ。オープンを勝つのすら難しい馬と重賞を複数勝ち負けできる馬とでは、飛節のガッチリしている度合いとトモ幅の厚みが全然違うんだけど、今回の関屋記念は後者の方が多かったと思う。それと今週は猛暑を避けられたから、単純に歩いている馬の気配もだいぶマシだったよね。

菊池 なるほど、8月5・6日の週、さらにその前の週はかなり暑かったんですもんね。

京介 それと先週から小倉パドックの真似なのか、ミスト送風機を馬主席近くに持ち込んでいる(今週は3台)。どう見ても微力だとは思うんだけど、それでもまあまあ効果があるのかな。昨年までは暑さにやられてやる気乏しくグダグダ歩く未勝利戦でも、今年は結構まともに歩いている馬が多いからね。シャキッと歩く気を取り戻す効果はあるんでしょう。

菊池 あー、やっぱり気のせいじゃなかったんだ。というか、これも先週に間に合えばよかったのにって感じですねぇ。仕方ないけど。

京介 ちなみにこれ、毎度の周回で霧を馬体に直接放射されているわけだから、5周もすれば普通にホースで水浴びしたぐらいの肌艶になる。これを発汗していると勘違いしないようにしてほしい。

菊池 なるほど、それは見極めが難しくなって、モニター派には不利だなぁ。

京介 いつもパドック見ていないくせに重賞だけ見に来た人が後ろの列で「みんな発汗しすぎ」とかうるさいんだわ…。発汗していた馬はゼッケンの下に白い泡を吹いていたり、一度汗が乾いて毛並みに段差を作っているから、それを見て言ってほしい。

菊池 厳しいなぁ(苦笑)。パドックは見ない人の方が多数派なんですから。

京介 まぁ、そうだけど(苦笑)。

菊池 別定重賞なのに、オッズは割れに割れていました。力差のないレースだと感じるパドックでしたか?

京介 なんせ大半が重賞勝ちしているメンバーなのに、1・2番人気が未だ重賞を勝っていない馬に人気が集中していたからね。実際の所、いいところ探しだけだと誰も彼もチャンスがあるように見えたんでしょう。ただ、パドックとしては、メートルダールもブラックムーンもいい評価をすべき馬体ながら、やっぱり難点も感じる、何とも判断が難しい様子だった。

<レース展開について>

京介 ファンファーレが鳴ったちょっと後からゲート入りを開始したようで、カメラがゲート前をアップした頃には偶数番枠がもう入っていたね。ものの30秒もしないうちにラスト1頭になって、ゲートが開いたのは38秒という所かな。これはかなり早かった。

菊池 1番ダノンプラチナがあおるようなスタート。14番ロードクエストも出遅れ。目立っていませんが、展開面で意味があったのは13番マイネルハニーが珍しくイマイチなスタートでした。

京介 マイネルハニーは他の差し馬と一緒ぐらいだったかな。徐々にゆったりエンジンをかけるように挽回することはできたけれども、内枠だったらかなり致命的だったね。それに最初の展開に関与できないし。

菊池 対象的に3番マルターズアポジーがロケットスタートを決めました。

京介 マルターズアポジーは、マイルのメンバーに入れても抜群にいいスタートだというのは凄いこと。しかも二の足が速い。他の馬が全く絡んでいく余地がないほど、ズバッと出たよね。ものの10秒ぐらいで4馬身?はリードしていたような。

京介 10番ダノンリバティも、スタートは遅い馬だと認識していたから、スタートが2番目に良いほどだとは思わなかった。音無調教師もしつこく言っていたのかな。松若騎手はかなりスタートを意識していたようだね。

菊池 2番手は内から8番オールザゴー、10番ダノンリバティ、15番ウインガニオンも外から2番手を獲りに行きました。

京介 これは2番手でも大丈夫という余裕もあると思う。遮二無二絡んで行くのではなく、内回りとの合流地点およそ200m過ぎぐらいでジワッと2番手に浮上。3コーナーはまだまだ遠いからね。

菊池 その後ろまで挽回をしてきた13番マイネルハニー、11番ヤングマンパワー。5番ロサギガンティアもこの馬なりには良いスタートで流れに乗っていました。内に2番レッドレイヴン。

京介 マイネルハニーは、パトロールビデオで見ると3列目で3頭併走ということになるのか。いつものこの馬の位置取りや仕掛けからすると、かなり消極的に感じる。そして3コーナー通過は、2番レッドレイヴンぐらいで前後のちょうど真ん中のポジションになるね。

菊池 その後ろのグループは外に14番ロードクエスト、内に9番クラリティスカイ。その後ろに3頭並んでいて1番ダノンプラチナ、間に6番メートルダール、外に12番ブラックムーンと人気馬が並んでいました。

京介 ロサギガンティアやレッドレイヴンぐらいの位置を人気の差し馬が取ると思ったのに、こうして後方から数えた方が早い位置に固まってしまった。これも先頭にとってはかなり楽な要因にもなる。

菊池 後方には16番ウキヨノカゼ、7番ショウナンバッハ、4番トーセンデューク。

京介 うーん、ウキヨノカゼは特に中団まで押し上げようとするつもりはないか…。トーセンデュークもこの位置取りだったのは少々もったいない気がする。

菊池 前半600m通過は35.2秒。800mが46.6秒。先頭の3番マルターズアポジーから2番手15番ウインガニオンが、離れた区間でもせいぜい4~5馬身ですから、決して楽なペースでは進んでいないですよね。

京介 けど、昨年関屋記念のラップもこんなものだったと思うよ。全体に縦長で、1000m通過が57秒台。1分33秒0の決着なら、半分に割って前後半800mを46秒5で通過すべきだから、高速決着になりがちな関屋記念で今回のような46秒6でやや縦長だと、やっぱり先頭にとっては楽、かつ後ろの組はもっと果敢に攻めていくべきだったんじゃないかと感じる。3F目の11秒7が緩かったよね。

菊池 態勢は大きく変わらぬままに直線へ。3番マルターズアポジーがリードを維持したまま残り400m。後続も仕掛けていますが、なかなか差は詰まりません。

京介 この態勢で重賞2勝の逃げ馬が3馬身リード。これは流石に後ろの馬がやらかしてしまったんじゃないか、とは思う。

菊池 後方から外に出しているグループは絶望的。追いあげが利いたとて、14番ロードクエストあたりまでだろうな、という様相でした。

京介 レース映像が後続を追っている時に、もう半分より後ろの馬は仕掛け通しの様子。一気にグンと伸びてきそうな手応えがなさそうだったからね。

菊池 2番手の15番ウインガニオンは前との差を劇的に詰めることもできませんが、かといって脚色は鈍っておらず、ジリジリと伸びている様子。その直後の10番ダノンリバティは、15番ウインガニオンがフラついているのか、やや詰まるような様子。

京介 確かにダノンリバティは、直線に向いてからの進路がすぐ決まらなかったのがもったいなかった。マルターズアポジーもウインガニオンもバテるし、その外に持ち出すことを想定していたのかな?ウインガニオンの真後ろで待ってしまったね。

菊池 追って差を詰められるグループの中で、脱落してしまったのが、序盤に位置取りを挽回するために脚を使った13番マイネルハニー。

京介 個人的にこれはショックだったけれど、1分32秒前半の決着なら、この馬のスピード性能的には致し方ないのかな…。それと今度こそ適性差でマルターズアポジーを交わす!と考えたのに、マルターズアポジーとマイネルハニーが一緒に出走すると、いつもマイネルハニーはマルターズアポジーに打ち負かされているよね。この相性の悪さはいかんともしがたい所がある。

菊池 残り200mを切っても差は詰まらず、3番マルターズアポジーは逃げ切りが濃厚。2番手に粘り込む15番ウインガニオンに、ジリジリ迫ったのが10番ダノンリバティ。そして、ラチ沿いで徐々に位置取りを挽回してきた1番ダノンプラチナ。

京介 もう誰も目立っていい脚を使っていないから、アナウンサーがマルターズアポジーの馬名連呼しかしていなかったもの。馬群の形がずっと斜めのまま。

菊池 さらには外から11番ヤングマンパワー、大外14番ロードクエストまでが3着争いの圏内。

京介 この辺りは仕掛けとしてはそう間違っていないようなんだけど、脚色はどうしても上回れなかったね。

菊池 最後は15番ウインガニオンが一杯に粘って2着。3着が10番ダノンリバティ。

京介 ダノンリバティは悪い体勢からよく耐えたと思うけど、やはりスピードがあと一枚足りなかったかな、という印象はある。全く止まっていないんだけどね。

<結果を受けて…>

170813関屋記念結果

菊池 勝ち時計は1分32秒2。昨年よりは遅い時計でしたが、決して悪いタイムではない、というか良い部類ですよね。

京介 結果的には雨の影響は僅か。というか、微妙にあったとしても新潟の軽い芝なんだから、これはほぼ良馬場みたいなものとして対処すべきだったね。

菊池 今回の馬場状況で、このペース、このタイムで走り切られたら、後続がなすすべなしという感じで。

京介 例年と比べると、序盤に若干遅めで、中盤が少々速いというラップ構成だったけれど、後続が脚を溜めて追走する余裕が全くなかった。逃げてペース配分できるキャラの方が、追走しやすいラップ構成だったね。それすなわち、逃げた馬の自由自在にされてしまったということなんだけれど。その結果が、行った行ったの決着。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

マルターズアポジー

菊池 七夕賞以来でしたが、今回の状態はいかがでしたか?

京介 状態や体つきとしては、前回のように良かったと思うよ。ただ、前回は発汗でやたらチャカつきすぎた気配があったし、とんでもない暑い日だったからな…。それと比べれば、この週中とパドック周回を、涼しく過ごせたのはポジティブに考えても良かったのかな。

京介 だけど好走の一番の要因は、ウインガニオンやマイネルハニーとやり合うと考えていたものが、マルターズアポジー独壇場のレース展開にできたことだよね。2000mの前回よりも前半3Fが遅いのに、単騎逃げなんだもの。重賞2勝(今回で3勝目)の逃げ馬を、周りが相当以上に軽視していたということだろうね。いや、自分はマイネルハニー推しだったから、もっと競り込むものと予想していたし…。

菊池 今回は馬場状況の有利をファンも察知したのか、まさか単勝が1,210円まで下がってしまうとは。

京介 いやでも、前日時点から9~11倍ぐらいのオッズで推移していたんだよ。どちらかというと専門紙の印があまりに薄くて、それで基準オッズとしてはだいぶ低い評価だったんだけれども、売り上げからはちゃんと評価されていた候補だったということだね。

菊池 逃げ馬の宿命と言いますか、大敗後でも常にマークすべき馬だと改めて感じました。

京介 何より一定以上の単純能力がある馬で、オープンすら勝ちきれない馬からすれば雲の上の存在なんだろうしね。大敗するからこそ噛み合えば勝ちまである、というタイプだと思った方がいいね。

菊池 さて、この後ですが、サマーシリーズ優勝候補の対抗馬筆頭となりましたから、京成杯AHでの勝負となりそうですね。

京介 そういう方向になるのかな?でもウインガニオンの獲得ポイントがかなり有利だろうし、連勝を狙えるぐらいじゃないと立場としては厳しい。

京介 比較的発汗しがちなタイプでもあるから、残暑厳しい中山だとキツイと思った方がいいかも。

ウインガニオン

菊池 中京記念を勝って以来、このレースでしたが仕上がりはいかがでしたか?

京介 ガッチリした体つきをキープしていて、腰の支えが安定していたね。タフなレースが続いていると思うんだけど、本当に良い状態で来れているのは偉い。夏場に強いだけあって、張り艶の衰えもなく、発汗もしないし落ち着いている。

菊池 前走ほどではないですが、離れた2番手を確保。この馬のレースはできたと言えるでしょうか。

京介 レース展開としては向いた部分があるし、前回2番手でも大丈夫だったということで、相手のペースに上手く付き合った先行だったね。これで足をなくさずに済む、となったのは、今後の競馬の幅を広げるいい内容だったんじゃないかと。

菊池 中京記念1着、関屋記念2着で、サマーマイルシリーズ優勝が濃厚となってきましたね。次は右回りの京成杯AHでもあり、ポイント稼ぎ、くらいの出走かもしれませんが。

京介 でも出走にこぎつけるだけでもだいぶ有利になるよね。1ポイント加算するだけでも、他の相手は重賞連勝馬しか逆転優勝候補になれない。重賞2着しかないグランシルクでは、もう逆転できないわけだ。

ダノンリバティ

菊池 こちらも中京記念組。仕上がりはいかがでしたか?

京介 もともと目を惹くほど良い体つきをしている馬だけれども、今回は特に顕著な張り艶、トモの充実ぶりだったなあ。これはいいと素直に思ったよ。これで重賞を勝ちきれないんだから本当に悩ましいところだわ。

菊池 今回はスタートを決めて流れに乗れました。まずはこれが好走要因として大きかったかと思います。

京介 新潟外回り向きのいい脚を使えるタイプが、スタートから下手に無駄足使わずに良いポジションを取れたわけだからね。昨年よりも内の枠だったというのは、結局杞憂だったと言える。

菊池 直線では一瞬、ウインガニオンがヨレたせいか、松若騎手がウインガニオンをどちらから交わすか、迷ったようにも見えました。しかし、前が開いたからと言って、スパっとはキレませんでしたね。

京介 この馬はそういうタイプだからね…。繋にもっといい反発力があれば違うんだろうけど、母父エリシオだし…。ここらで再度、ダートに路線変更してくれないものかなあ。

京介 ベストと思える条件で、全く問題個所のない競馬ぶりだったのに3着だったから、今後の番組選択は結構悩むことになると思う。実際の所、夏場の連戦もあまり良くないでしょう。

その他

菊池 4着ヤングマンパワーもあと一歩でしたが、前がこれだけ残ってしまうと…という結果ですね。

京介 一応、昨年関屋記念の1着2着馬が、今年も改めて好走した形ではあるんだよね。だけども、ヤングマンパワーは昨年よりも条件が良くなかったし、当日の馬体も余裕があって張りが足りない印象だった。動けたとしても、素晴らしい切れ味は発揮できなかったと思う。だからそれらを考えれば、現状かなり良い結果だったと思うんだよ。

菊池 5着ダノンプラチナは昨秋以来の競馬でした。こちらの仕上がりはどうでしたか?

京介 相変わらず歩様のぎこちなさが抜けないなあ。それに葦毛なのに目の周りが真っ黒で、夏負けじゃないのかという兆候もあった。今回のラストで最内を突いて伸びたのは、外よりも内の方が良い馬場だったんじゃないか、という影響も考えたい。

菊池 1番人気メートルダールは12着と大敗しました。さすがにこの時計の速い状況ではねぇ。

京介 この馬は新潟の2000mならともかく、マイルだと速力が明らかに足りないタイプだと思うよ。しかし前残りだったとはいえ、いったい隊列のどこでどんな競馬をしていたのやら、という様子だったね。前脚の掻き込みも滑っているような走りだったし…。重賞で1番人気になるような馬なのに、こちらが指摘した弱点以上に、何か変なことが起こっていてそれを隠していたんじゃないかなと。

菊池 概ね、見立てに近い結果ではありました。ただ、最内優位の傾向が大きく結果に影響しましたね。昨年以上に外を通る馬にとって厳しい競馬だったとも。

京介 それと週中の雨も、「暑くなり過ぎない」ことに関してはかなり影響があったんじゃないかな。重賞でも前に行く馬は基本的に気性が勝っていて燃えやすいタイプが多いでしょ。ウインガニオンは連戦の疲労が心配、マルターズアポジーは前回の発汗がどうだったか、不安になる過程だった。それがだいぶ軽減されたというのは、大きかったんじゃないかなあと現場の肌感覚では感じるね。

菊池 次の京成杯AHは中山の開幕週。最近の中山開幕週は、内有利になることがむしろ少ないですから、今回とは好走馬がガラリと変わってくる可能性があるのかな、と思っています。

京介 そうだよね。今回はウインガニオンもマルターズアポジーも、相手を尊重するようなレースをして落ち着いた流れに付き合う競馬をしたわけだけど、次の京成杯AHでも相まみえるようだったら、今度は事情が違う。今度こそ出走するだけでOKのウインガニオンが、勝たなきゃいけないマルターズアポジーを容赦なく潰しに行くはず。

菊池 今回のように、逃げ馬や準ずる先行馬が不意に有利になるのは、前半の入りを上手くやられてしまった時点で、後続が「しまった!」と思っても動くに動けない。この新潟外回りコース特有の、道中での動きにくさがありますね。

菊池 例えば福島や小倉だったら、3コーナーから前を潰しに行っても惰性で何とかできることがあるけど、ほぼ平坦で直線も長い新潟だと、マクリにくいし、前を潰したからと言って残れる保証もない。差し・追い込みタイプは、逃げ馬のペース判断ミスを祈るしかない、みたいな状況になってしまうのだと。

京介 うん。すべからく差し・追い込み馬が受け身の競馬になってしまいがち、というのはあるね。特に、内の馬場状態が良好である場合、そこまで言わなくともフラットであれば十分に。

<教訓まとめ>

強力な同型が結構集まって、鍔迫り合いをするような想定であっても、関屋記念は実際にレースが始まるといつもスローペースになりがち。向正面の通過で既に息が入ってしまうようで、暴走ペースになることがほぼない。毎年一線級の差し追い込みが不在なので、常に先行馬の好走に張った方が良いレースなのだろう。

・今年は雨で微妙に渋ったためなのか、内ラチ沿いが有利な馬場状態も結果に影響したが、全体の人気の構成もおかしかった。下級条件から上がってきたばかりで重賞勝ちのない差し馬が、異常と思えるほど過剰人気したことも、前残りの結果を導いた一因となったはず。

・今回のマルターズアポジー、2015年2着のマジェスティハーツのように、2000m重賞から路線転換をして関屋記念に向かう馬の激走を気にしたい。中京記念→関屋記念と向かう馬は能力頭打ちの馬が多く、重賞未勝利馬を大量に含むレベルの低い路線。相手が骨っぽい2000m路線と比べると、大幅な相手弱化と感じる効果が大きいのかもしれない。

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ウキヨノカゼ
…あまり好走例のないローテーションで、今回の展開も不向きだったが、馬場の外を回して最後まで差を詰めてきていた。7歳牝馬だが厩舎はまだやる気のようで、体調もかなり良い。前が止まる展開にならないと厳しいタイプだが、それでも夏か秋の牝馬重賞で良いところがありそう。

<菊池>
・ヤングマンパワー
…間隔をあけた方が良いタイプで、次走は昨年同様に富士Sか。状態やレース振りは問題ないので、内枠を引ければ。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末は札幌記念と北九州記念を京介さんと展望していきます、よろしくお願いします。