菊池 土曜日に中山で行われた紫苑Sも回顧していきましょう。

競馬大予言17年秋G1トライアル号!

17競馬大予言・秋TR

【G1特集】
スプリンターズS・秋華賞

☆アマゾンでのお求めはコチラ↓
■競馬大予言17年秋G1トライアル号
http://amzn.asia/fIxrbb9

今号からKindle版の提供を開始しました!
競馬大予言 17 年 秋GIトライアル号 (サクラムック)
https://www.amazon.co.jp/dp/4773058897/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_fz4TzbFSRZAMZ

紫苑Sでグリグリがカリビアンゴールド(6番人気2着)を推奨!
https://regimag.jp/blog/kyo_guri
170909紫苑S穴推奨


紫苑ステークス回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/121140

<天候・馬場について>

菊池 中山の開幕日ですが、お天気は良かったですね。

京介 雲が出ていたのは明け方だけだね。中山競馬場に向かう道すがらから、もう汗がジワリと吹き出すような湿気で、気温以上に暑かった印象だよ。昼過ぎには日差しが照り付けるし、中山競馬場のパドックは風の通りも悪いから、正直過ごしやすいとは思えない。改めて残暑の厳しい開催になりそうだと感じたよ。

菊池 この開催は馬場も抜群にきれいな状態ですね。最近の開幕週にしては、そこまで差しが利く感じでもなく、前に行った馬が残りやすかったですかね。

京介 うんうん。これまでエアレーション直後の開幕週は、未勝利戦からもっと差し追い込みがハマる状況だったと思うんだけど、この日は意外と開幕週らしい前有利の決着が午前中は多かったよね。直線坂がある中山にしてはラスト1Fが速かったのが特徴で、時計も比較的速めだった。

京介 ただし、現場で見ていた感じでは、体つきのガッチリしたパワータイプの激走が多かったと思う。開幕週の割にはノーザンダンサー系の血が強いタイプばかりが好走していたし、腰や腹袋がしっかりしていないと後半持たなかった、という状況に思えた。前残りばかりになるのは、序盤の争いがほとんどなかったためだろうね。


競馬チェック・投稿用アカウントをフォローでブログ更新を素早くお伝えします!



ブログランキング
↑他の競馬ブログもチェック!(ブログランキング)↑








<パドックについて>

菊池 フルゲート18頭が埋まりました。ただ、春クラシックの上位馬はディアドラだけというメンバーでしたが、パドックの印象はいかがでしたか?

京介 パドック自体は、かなり良い仕上がりで出てきた馬が多かったよ。人気薄の馬でも、フレスコパストやプリンセスルーラー、ナムラムラサキ辺りの緊張感と機敏さは非常に目についたね。夏場に勝ち上がって好調キープしている関東馬が、軒並みここに集まってきたのは間違いない。

京介 だけどもまず、ディアドラの馬体重が増えていて、緩みもなくしっかり仕上がっていたのは良いことだし、有力視していたポールヴァンドルも良いフォームで歩けていた。中山の2000mである程度体格が良く、背丈もあって筋力豊富な馬が高いレベルで動けるデキだった。となれば、400~420kg台で距離不安もある馬は、さすがにいろいろな面で見劣りしてしまうね。デキではなく性能の上下格差をかなり感じるパドックだった。

<レース展開について>

京介 中山の2000mのスタートは他の小回りコースと違って、4コーナー引き込み線ではなく、4コーナーの出口辺り。あそこだとスタンド前混雑の目の前になると思うんだけど、ファンファーレが鳴り始めてまだうるさいはずのタイミングから、もうゲートに入れていたね。

京介 特に待つことなくサクサク入ったけれども、さすがに18頭もいたから。51秒ほどで出られたのならまずまずでしょう。

菊池 さすがにこの頭数ですからバラついたスタートになりますね。前に行くかな?という組では、7番ポールヴァンドルあたりが行き脚つかず。出たなりの競馬で中団になっていきましたか。

京介 大外枠からズバッと行けるでしょうという予想もあった、18番サロニカも出遅れてしまっている。行き脚がついた逃げ馬候補は13番ミッシングリンクだけだったようだね。

京介 その他では15番ルヴォワール、4番ガジュマル、10番シンボリジュネスも出遅れていた。

菊池 まずは外から13番ミッシングリンクがハナを切って、9番プリンセスルーラー、6番ジッパーレーンが続いていきました。先行争いは発生せずに、ゴール板前にもう隊列は固まり始めていましたね。

京介 ポールヴァンドルもサロニカ行かなかったからね。これはミッシングリンクにとってかなり有利な状況に思える。

菊池  大きな動きはなく、1~2コーナー。前の3頭に続いての3番手外が14番ナムラムラサキ。そしてその後ろの内に11番カリビアンゴールド、外に17番シーズララバイ。間に12番マナローラ。

京介 ここら辺の2列目3列目も、特に競り込みや被せもなく、あっさり決まっていたね。3F目通過からペースが遅くなったのも、これだと納得するわ。

菊池 その後ろの中団グループに内から2番ブラックオニキス。その外に18番サロニカ。そして7番ポールヴァンドル。

京介 最初は目を疑ったよ。この2頭が中団少し後ろ位置にいるんだから。どういう隊列なんだよと。

菊池 この後ろに16番ディアドラは馬群の外めを回っていました。その後ろから15番ルヴォワール。さらに、後方グループに3番ライジングリーズンに、8番ホウオウパフューム。人気馬が後ろに固まっていましたね。

京介 その通りだね。春に2勝以上した実績馬はたいてい追い込みに寄った脚質の馬ばかりだったけれど、大半の人気馬は自分の持ち味を引き出そうとした結果、この位置になった。

菊池 1000m通過が61.3秒でした。道中に大きな動きもなく遅い流れでしたね。向こう正面で外から10番シンボリジュネスが動いては行きましたが、大勢への影響はわずかで。

京介 シンボリジュネスの捲りも、残り1000mを切ってから。隊列がほとんど落ち着いていたのを急かせる結果にはなったけれど、どの馬もまだ消耗はしていない。昨年とは違い、先行勢で止まりそうな馬はまだいない。ただ、3コーナーに入る前からペースアップすることになるきっかけにはなった。

菊池 3コーナー過ぎでようやく16番ディアドラが外からポジションを上げて行きましたが、その他は手が動いてもなかなかポジションを上げられず。11番カリビアンゴールドは抜群の手応えで4コーナーを回ってきました。

京介 前の1列目2列目で、手綱引っ張り切りでコーナーを回れたのは、カリビアンゴールドだけ。ディアドラは動くタイミングとしては仕方ないけど、4コーナーで7~8頭分も大外に振られてしまう位置。カリビアンゴールドは目の前で遮る馬もなし。これは絶好の流れだったと思う。

菊池 そして直線、上がり勝負。逃げた13番ミッシングリンクが粘るところ。馬場の四分どころあたりから追い出して先頭に立つ勢いなのが11番カリビアンゴールド。そこに迫ってきたのが7番ポールヴァンドル。そして、大外から16番ディアドラ。

京介 ポールヴァンドルは4コーナー途中まで馬の後ろに隠れて進路がなかったのに、4コーナー出口で割けた僅かな馬群の切れ目に、上手く突っ込んで仕掛けられた。これはかなり上手かったね。本質的にちゃんと弾けるようなタイプでもないけれど。

京介 ディアドラは内の2頭に対し先に仕掛けて、さらに大外を回らされた上でのこの伸び脚だったということに注目。

菊池 坂で先頭に立つ11番カリビアンゴールド。そこに外から2頭が迫って、3頭での追い比べ。後続は追い付けず、叩き合いがゴールまで続きました。

京介 ミッシングリンクは坂上で減速してしまう。3頭の叩き合いの後ろは、伸びてこそいるんだろうけど速力で劣った様子。カメラワークもこの3頭に完全に寄っている。

菊池 ゴール寸前で、叩き合いを制するように外からグイっと16番ディアドラ。そして私の悲しい馬券がコチラ…(苦笑)。

0909紫苑S単勝ハズレ


京介 いやはや、パドックとしては当てたからいいものの、レースを回顧し直すと良くあの流れでディアドラは勝てたなあと、ため息が出てしまうね。田中勝春騎手は久々にキレイに乗れたのに。これはディアドラ自身を褒めるしかないね。

<結果を受けて…>

170909紫苑S結果

菊池 勝ち時計は1分59秒8。時計そのものは昨年とほぼ同水準ですが、ラップ構成は大きく異なりますね。今年はスローの上がり勝負になりました。

京介 だけど3Fではなくコーナー区分もすべて含む4F勝負となった。そしてラスト1Fは11秒4と、トップスピードがまたさらに続く性能を問われた形。格下の馬では、この流れで勝負圏内に絡む脚を使えない。

京介 結局は地力上位、距離適性十分というタイプが上位に来れた結果だと思うし、秋華賞の前哨戦としての価値はあると思うよ。

菊池 3着馬・5着馬が上がり最速の33.7秒。ディアドラが上がり3位の33.8秒でした。

京介 とは言えレースを見ればわかるように、4コーナーまで動かずにいたのが3着5着馬、ディアドラは先に馬群の大外をぶん回してロスありつつの33秒8だったから。やっぱりディアドラの価値の方が高いのは間違いないと思う。

菊池 では、上位馬について。

ディアドラ

菊池 展望トークでは、前走の馬体減。そしてレース週の追い切りが軽すぎるんじゃないか?という不安がありましたが、当日はプラス12キロ。馬体はいかがでしたか?

京介 ただ単に増やしただけだと皮膚が腫れぼったくなって、背中や腹構えも緩く映るんだけども、この馬はそうではなかったね。体格も良いだけでなく腰の支えがキチッとしていたし、パドックでも機敏に歩けていた。前走の馬体減って、ホントなんだったんだろう?という形だったわ。

菊池 今回はじっくり構えて、安全策で外を回す競馬。岩田騎手も自信満々に乗っていた、という感じでした。

京介 安全策とは言えるけど、前の組がほとんど動かず流れはかなり不利な方だったと思うよ。外枠からずっと馬群の外を回るロスは、結構大きかったはず。それでいてラスト1~2Fも速い上がりだったから、本来外を回るロスが相当堪えてもおかしくなかった。

京介 ハービンジャー産駒は、全国の重賞の中でもホント中山2000mだけは異様に強い競馬をするなあ。

菊池 着差以上に強い内容だったと思いますが、秋華賞はメンバーが大幅に強化されます。

京介 ただ、スタミナの部分だけはもっと褒めてもいいと思うね。京都も例年なら超スピード決着と言われるけれども、最近は馬場をもっと柔らかくする方針に振れるかもしれないし。

カリビアンゴールド

菊池 複勝300円・当日は6番人気ということで、割と人気サイドではありましたが一応は穴馬推奨でした。久々に良かった。勝って欲しかったですけど。

170909紫苑S穴推奨

170909紫苑S印

170909紫苑S的中

京介 これは菊池くん、お見事でした。あれがハナ差だというのだから、いやホント悔しいよねえ。

菊池 春はスイートピーSからオークスに進んだ1頭。馬体の成長は見られましたか?

京介 馬体としては前走が生涯最低馬体重の450kgだったから、果たしてどんなものかと思ったけれど、思った以上に小柄には見せず、しっかり歩けていたね。肌艶は元から良い方だけれど、この日はかなり見映えがした。

京介 腰が落ち着くようになって安定感が上向いてきたのかな。先行して立ち回りつつも終いに脚を使えるようになっているから、気性面での成長もこの夏はあるんでしょう。

菊池 今回は、田中勝春騎手が終始完ぺきな騎乗だったと思うので、これで勝てなかったのは残念…。

京介 それは否定できないね。紫苑Sで2着以下だった関東馬は、関西への長距離輸送が初めてになるから、なお辛い要素が増えるんだよね。

ポールヴァンドル

菊池 まず、逃げかそれに準ずる位置で競馬すると思っていたので、中団やや後ろからの競馬だったのは意外でした。

京介 周りの行き脚が速かったと三浦皇成騎手は言い訳しているようだけれど、前回前付けで負かしたカリビアンゴールドが普通にダッシュ効いているからねえ。あのカリビアンゴールドぐらいの位置でも、終い伸ばすように走れるはずでしょう。

京介 馬体重は今回初めて520kg台になった。大型馬だけれど今回はスッキリした形になっていたし、皮膚が厚くてずんぐり見せた馬がだいぶ完成に近づいていると思う。上向いてきていると思うよ。

菊池 上がり最速タイでの3着。結果は残念でしたが、新たな一面を見せたのは今後に繋がりそうではありますね。

京介 うーん、でもやっぱり前で勝負してこその体格だと思うけどね。飛節のキレがいいわけではないし…。中山だと常に安定しているから、自在性があるように見えるだけだと思う。

京介 ただこの馬の場合、関西に遠征して少しばかり減っても多少問題なさそう、というのはあるのでは。

その他

菊池 2番人気のルヴォワールは6着に敗れました。

京介 脚長で骨太、それでいて四肢の歪みもまだあってトモも腰も甘い。やっぱりまだ動きが重たかったね。今年は標準よりちょっとレベルの高い年だったんじゃないかと。2勝馬ばかりのメンバーだったらまだしも…。

菊池 3番人気ホウオウパフュームも全く届かず9着。

京介 後方からの競馬にならざるを得ないというか、胴回りの肉付きがまだ寂しいままだった。燃え尽きた後のような体つきになっていて、まだ戻っていないね。

菊池 昨年はある程度流れて厳しい競馬になって、外枠の人気馬が勝利。今年はスローでも外枠・人気の差し馬が勝利。これは今後に向けても注目の傾向と言えるでしょうね。

京介 そうなんだよね。3歳牝馬クラシック路線は、どうしても差し馬の能力が高くなりがちな背景もあるだろうけれど、勝っている馬がやっぱり強いということを着目すべきだと思うよ。

京介 やっぱり賞金が上がって秋華賞優先出走権も3着までになったから、強い馬が集まりやすい。ディアドラのように「早く動いて強引な差しでも勝てる」現象は、馬場の助けというよりG1好走馬の地力というべきものじゃないかな。

<教訓まとめ>

・秋の3歳クラシック路線は、古馬1000万下条件で勝ち負けできる水準であれば、同世代相手ならオープンで勝負できる。これは過去の紫苑Sの傾向から変わっていない。

・この開催から3歳未勝利戦そのものが減って、下級条件は2歳未勝利の番組が増える。その大半は体力のない馬同士なので、開幕週も手伝って単純な前残り決着になりやすいが、それを断然前有利の馬場傾向と決め打って紫苑Sに臨むのは危険。このレースは力上位の馬の捲り差しが決まる。

・今年も内枠の馬は出遅れていないのに比較的後方になり、外枠7・8枠の馬は出遅れたのにすぐ挽回が効いて中団外に付けられた。そして重賞昇格後、2年続けて8枠の1番人気の捲り差しで決着。「強い馬は外枠を引いた方が有利」を証明しているレース。

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・サロニカ
…単純に距離が長い。そして大外枠を引いたのに出遅れたのも痛恨、中団から早めに動かざるを得ない形になってしまった。条件が合えば走れる場面はあるはず。

<菊池> 
・ライジングリーズン
…前走でバテたことがトラウマ的になったのか、丸田騎手はかなり恐る恐るの受け身の競馬。上がり最速タイで、道中での位置取りがもう少しマシならば…という内容。秋華賞は人気の盲点になりそう。現実的にはターコイズSあたりでチャンスか。

~~~~

菊池 では、今回はここまでです。今週末はローズSとセントライト記念を京介さんと展望していきます、よろしくお願いします。