菊池 日曜日の中山では京成杯AHが行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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京介がガリバルディ(11番人気2着)を推奨!
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170910京成杯AH穴推奨

京成杯オータムハンデ回顧



展望トークはコチラ
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<天候・馬場について>

菊池 開幕週の中山はお天気もよく、少し暑かったですか?

京介 土曜日よりも確実に暑かったと思う。何より、パドックの様子だけなら新潟のラスト2週よりもさらに暑かったよ。空気が淀んで風もないし、ずっと汗を掻きっぱなしだったよ。気温としてはそんなに変わらないはずなんだけど、風が入り込むかどうかで全然違うね。

菊池 土曜日は割と逃げ・先行馬の活躍が目立ちましたが、重賞の紫苑Sだけは差し決着でしたね。

京介 馬場としてはたぶん変わっていないと思うんだけど、土曜日の傾向を受けて騎手が積極的に仕掛ける競馬が増えたのかな。平均ペースの流れが結構多かったね。あとは、1日消化して芝が寝てきたのも影響しているのかなと。土曜は力が要るように感じたけど、土曜と比べて脚抜きが急に良くなった印象はあるよ。


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<パドックについて>

菊池 サマーマイルシリーズの最終戦ですが、優勝争いの目が残っていたのは2頭だけ。秋シーズンを見据えた馬との差は見られましたか?

京介 うーん、今回のパドックはイマイチだったなあ。何が悪かったって、真夏日並みに蒸す気候だったことで、大半の馬が発汗しまくりでグダグダの気配だったことだね。西日が照り付けるために、建物の陰で逃げられる場所がないパドックというのも、良くなかったと思う。

京介 新潟のパドックで申し訳程度のミスト発生器を導入していたけれど、あんなのでも効果は大きいみたいだね。マルターズアポジーやウキヨノカゼ、今回は発汗が酷かったもの。そして、周回を重ねるごとに他の馬もどんどん発汗し始めていたし、ボンセルヴィーソなどはパドック途中から一気に背が噴き出ていたようで、トモの緊張感も落ちていたね。

菊池 500キロを超える大型馬が多かったですよね。

京介 確かにそういうメンバーだったんだけど、いつも体格良く見せていたはずが、今日は痩せて見える馬が多かったかなあ。休み明けでも良い馬ダメな馬、使い詰めでも良い馬ダメな馬はそれぞれいたから、どの路線が有利だったとはちょっと感じない。光って見える程良いデキの馬はいなかったかも、というムードだね。

<レース展開について>

京介 ファンファーレが鳴り出してから続々ゲート入りは始まっていたようで、カメラが2コーナーにあるゲートをアップしていた時には、既に奇数番枠はみんな収まっていたようだね。ゲートに問題ある様子は全く見られず、ものの46秒ほどで出られたら結構早い方だわ。

菊池 スタートの様子が見にくいでお馴染みの中山芝1600m。14番ミッキージョイ、12番トーセンデュークが後方からでしたね。

京介 その2頭は特に顕著な出遅れだったね。3番ガリバルディ、9番ウキヨノカゼの行き脚の悪さはいつものこと。

菊池 まずは例によって5番マルターズアポジーがハナへ。関屋記念ほどのロケットスタートではなかったですが、さして労せず先頭に立てましたか。

京介 スタート直後に4番オールザゴーに少し寄られたりしたからズバッとは出られなかったけど、押して十分に間に合う範囲だったね。何より内の2番ボンセルヴィーソの行き脚がイマイチで、出脚で勝負にならなかったのが大きい。外からも来なかったし。

菊池 おにぎり型の頂点あたりでは、隊列がかなりの縦長になっていましたね。マルターズアポジーについていったのが、7番ウインフルブルーム、内に2番ボンセルヴィーソ、そして16番マイネルアウラートが外4番手。

京介 この辺りはだいたいテンのダッシュ上位順だね。ボンセルヴィーソは結局競り合うことなく、2列目のハコ内に収めてしまった。7番ウインフルブルームや大外16番マイネルアウラートでは、間に合うわけもなく。

菊池 その後ろが8番ブラックスピネル、4番オールザゴー、15番ロサギガンティア。

京介 この辺りも向正面辺りでこの位置取りに固まったという印象で、オールザゴーなどは手綱を引っ張りながらの追走。

菊池 その後ろが離れて、13番ダノンリバティ。そしてその2~3馬身後ろに6番グランシルクがいました。直後の内に3番ガリバルディ。それからまた離れて3頭ほど。9番ウキヨノカゼら、後方集団でした。

京介 800m標識の前後辺りは、後方はバラけた隊列。見た目にはこれはさすがに後方過ぎないか?というようにも見えたけど。

菊池 前半800m通過が45.8秒。そして1000m通過は57.1秒。やはりマルターズアポジーのハイラップ。これは付いていく組には厳しいですね。

京介 しかもペース自体は単騎で競り込まれないよう、2馬身リードを取ったまま。2F目に10秒9、次が11秒2だからずっと速いペースのまま緩めていない。駆け引きとしてこのリードを取っていたのは気分良く走らせるためにも仕方ない所かな。

菊池 大きな動きはないまま4コーナーへ。残り500mあたりからでしょうか。後方外にいた6番グランシルク田辺騎手の手も動いて行きました。逃げた5番マルターズアポジーより、直後の先行グループが先に苦しくなっていましたね。

京介 中山マイルは何かしら3コーナーで捲りなり何か起きがちな条件なのに、後続が厳しい逃げになすすべなく動きがない、動けられなかったということだね。58kgでここまで展開を制することができたマルターズアポジーは、やはり速い。4コーナー出口で先行集団は、こりゃもう脚ないじゃない…という様子だったしね。

菊池 直線、コーナー脱出時に5番マルターズアポジーが再び2馬身のリード。先行グループは追い付く脚がなくバタつき気味。ここに一気に襲いかかるのが6番グランシルク。内の先行馬が止まったこともあり、見た目には凄まじい脚のように映りましたね。

京介 これは正直びっくりしたわ。グランシルク1頭だけが抜け出すなんて、あれっこれってどんな展開??と思ったもの。4コーナーでの見た目は、少なからず一番大きく外を回ってロスしていた馬だったはず。

菊池 これは完全に、先行馬総崩れで差し・追い込み馬に展開が向いたレースの様相。6番グランシルクがあっという間に抜けて、これに追いすがる13番ダノンリバティと、後方外から追うのが3番ガリバルディ。

京介 ガリバルディは4コーナー途中までジッと我慢、それこそほぼ直線だけの仕掛けだった。そういう馬が2着争いにまで食い込むわけだから、確かに先行勢総崩れと考えて良さそうだね。

菊池 ちなみに、13番ダノンリバティの内あたり。15番ロサギガンティアが内にヨレたのを機に、玉つき事故が起こっていました。イチかバチかで内を突いていた9番ウキヨノカゼあたりは、脚があったのに詰まって終了。

京介 これホントは、グランシルクが抜けきる前に内に微妙に寄せて、13番ダノンリバティも内にモタれ気味になったことで、タイミングが悪かった時にロサギガンティアも寄られた格好。内にいたのは7番ウインフルブルーム、8番のブラックスピネル。その真後ろにいた9番ウキヨノカゼは完全に鞍上が引っ張ったし、4番オールザゴーは進路を切り替えるロスがあった。

菊池 ゴール前、勝ち馬の6番グランシルクは完全に抜けて、2着争いは追いこんだ3番ガリバルディが浮上。13番ダノンリバティが3着。

京介 ダノンリバティは勝ちに動いたことでグランシルクの幅寄せを食った格好だったし、そこでモタれ気味に操作したことが最後に響いたかな。しっかりした足取りで追い出せていたのに勿体ない3着。それに対し、ガリバルディは完全に展開が向いたね。

<結果を受けて…>

170910京成杯AH結果

span class="tk_mas">菊池 勝ち時計は1分31秒6。新潟開催の2014年はさておき、中山の馬場改修後では初の1分31秒台でしたね。32秒台すらほとんどなかったですし。

京介 そうなんだよね。思った以上に速い時計が出てしまって驚いている。グランシルクがこの水準の時計を出して勝つなんて、想像だにしなかったし、前予想は1分33秒台だからこそという考え方だったから、アテが外れた部分も大きかった。

菊池 今開催の芝が良いというのもありますが、マルターズアポジーの逃げでこそ、という感じですね。

京介 直線までずっとペースをリードしているし、最後も息切れせず半秒ほどしか負けていない。改めて、重賞勝ち複数あって斤量を背負う馬は、根本的に強いものだと考えを新たにしたよね。今回はグランシルクがその上を行ったわけだけれど。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

グランシルク

菊池 中京記念以来の競馬でした。ここを勝てばシリーズ1位タイが見えていましたが、それ相応の仕上がりでしたか?

京介 体つきはガッチリしていたし、身のこなしの柔らかさも全く落ちてはいなかった。常に一定以上褒められる仕上がりの馬だけれど、今回もこの馬比較で良い体つきだったと思う。この暑さで発汗しなかった、というのは大きかったかも。

菊池 今までなかなか勝てなかったのが嘘のような勝ちっぷりでした。強かったですね。

京介 これは本当に、パドック目線だと良く分からないよ。馬体が標準よりも良いけれど、脚元もちょっとばかり難ありのまま。これまでマイルを10戦以上こなし、重賞にも何度も顔を出していながら、持ち時計が1分33秒1だった馬だよ。それは時計の上限がある馬だと普通は思うよね。

菊池 見た目に大きく変わってきていなかったというのは意外ですね。グンと良くなっていた!みたいな京介さんのコメントに期待していたんだけどなぁ。

京介 田辺騎手に乗り替わったら急に1秒2秒も時計を詰めてくる、こういう現象が起こり得るということにビックリだわ。中山が得意コースというのはもちろんだけれども…。早く追い出してもバテないという強みを最大限生かした内容だったと思う。

京介 あとは、この京王杯AHの田辺騎手が凄すぎるというのもあるね。

菊池 こうなると次はマイルCSが目標となりそうですね。間に1戦挟む可能性もあるようですが。

京介 ここ最近の流行もあるし、放牧先で仕上げ直して直行するパターンじゃないかな?それよりも戸田厩舎はここまで田辺騎手と仲が悪いのか、有力馬に乗せる様子が全くなかったんだけれども、見る目が変わりそうだよね。

ガリバルディ

菊池 こちらは京介さんの穴推奨。お見事でした!

170910京成杯AH穴推奨

京介 展開あってこそ、というタイプだけれどキレイなほどにハマったね。京成杯AHはこういう馬の選び方で良いということなのかもね。

菊池 中間の追い切りも良かったようですが、仕上がりはいかがでしたか?

京介 直前の追い切りで先着できず、ピリッとしたところがないのかなあと心配だったけれども…。でもパドックに出てみたらシャキッと歩いていたし、体つきも緩い箇所がなく、腰もまともだった。もう少し勢い良く機敏に歩いていた時期があるから、それよりは物足りなさを感じたけれど、良い仕上がりだったのは間違いないよ。この馬も発汗はしていなかったね。

菊池 この後は、どこでしょうね。展開も向いて今回が買い時だった感が強いですが。

京介 馬場をモデルチェンジした後の中山京成杯AHの2着馬は、その後がなぜかいろいろと深刻だからねえ…。でもこの馬は、今後も外伸び優勢差し馬オンリーの馬場状態や条件だった時に評価する向きで良いんじゃないかと。

ダノンリバティ

菊池 サマーマイルシリーズを唯一完走しましたが、今回の仕上がりはどんなものでしたか?

京介 発汗はだいぶ気になったね。だけどトモの強さがある馬で、今年は昨年と比べて腰の支えがだいぶしっかりしていたと思う。昨年は猛暑の中で連戦した結果疲れが響いてしまったけれど、今年はそれほどの暑さではなかったから、何とか持ったんだろうと解釈しているよ。

京介 馬の資質がまずあって、56kgでこのぐらいに走れる能力があるうえで、今年はいい状態をキープできた背景があったんだろうという解釈だね。

菊池 今回は外からスムーズな競馬。勝ち切れませんが、安定感は発揮しました。

京介 ラストもグランシルクに被されて、軌道修正することがなかったら、ガリバルディに食われたりしなかったかもしれない。

菊池 この後は一休みでしょうか。

京介 重賞未勝利馬には、適条件のオープンがなかなかないからね。昨年も2か月ほど間隔を空けているし、そういうローテーションとなりそうだね。

その他

菊池 マルターズアポジーは4着。できることはやった、という感じでしょうか。

京介 何よりボンセルヴィーソが消極的で助かった感じだけど、改めて能力の高さを感じさせたよね。58kgで2番手に影を踏ませずに逃げて、先行勢が総崩れとなるペースで持たせるなんて。

京介 だけども前予想の回顧としては、これだけ強い逃げ馬でも条件が悪くて差されてしまうレースだということを見直しておこう。マルターズアポジーは予想の良識として、消しがまあ正しいだろうということで。

菊池 まぁ、前走がマーク薄れてコースの盲点を上手く利用した逃げでしたからね。近年の差しが決まりやすい京成杯AHでは厳しくて当然。

京介 そしてこの馬、この夏の重賞はずっと発汗が酷かったことも加えておこう。決して2000m重賞がダメというわけではなく、良い雰囲気でレースに臨めなかったことが多かった、と解釈したい。有馬記念にはもう一度出てほしいし、若干長い距離でも走れるようになって欲しいしね。

菊池 3番人気だったボンセルヴィーソは11着と大敗しました。

京介 これは正直がっかりだわ。直線の不利はないはず。マルターズアポジーに競り掛けもせず消極的に行ったのに、前を捉えるシーンが一度もなし。54kg以下の3歳馬はやっぱり弱いのかなあ。馬体でも見劣りしたよ。

菊池 ブラックスピネルも12着と大敗。今回は中身ができていなかったのか、単純に展開面でキツかったですかね。

京介 いや、この馬が大敗するのは、決着時計が滅法速すぎる時だから。レースをつぶさに見ると速い流れがキツかったり、直線で寄られる不利があったりしているけれど、トップスピードピークで負けてしまうことが大きいと思う。腰高の角度が全然ない、背中が横に伸びる平坦尻ともいうべきか、後肢が短いのが一番の難点だね。

菊池 サマーマイルシリーズの優勝争いに残っていたグランシルクがしっかり勝ちましたね。

京介 そうなんだよ。こういうことでもない限り、戸田厩舎が田辺騎手を起用することはない、誰かの入れ知恵あってのものらしい。いつもはありえないけど打てる手をバッチリ打ってくる、ということをちゃんと観察しないといけないね。

<教訓まとめ>

・またまた今年も田辺騎手の乗り替わり馬が激走。特定のレースで特定の騎手がやたらと激走する&超苦手としている例は他にもあるが、このレースでは今後も気にしたいデータ。

・ハイペースなら差し追い込み馬に流れが向いて当然、仮にスローであっても差し馬の瞬発力が勝ってしまう条件。常に無欲の追い込み馬の恵まれに気を付けたいレース。

・大半の軽ハンデ馬は自分の競馬すらできず、斤量を背負う馬がレース展開を引っ張り、斤量を比較的背負う馬が激走した。最近のハンデ戦の傾向なのか、とにかく軽ハンデ馬が弱い。中長期的スパンで観察すべきではあるが、しばらくこの傾向は続きそう。

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ウインフルブルーム
…脚部不安明け11か月ぶりではあったが、筋肉の質も良く見えたし歩様に勢いがあった。力の衰えはほとんど感じない。さすが皐月賞3着馬と感心したほど。厳しい流れを前で追走し、直線は寄られて挟まれ引っ張る不利が大きかった。得意条件は元々1800m以上、ひと叩きですぐ巻き返ししてきそう。

<菊池>
・ダノンプラチナ
…元々蹄の弱い馬が挫石ということで次走の蹄鉄には注意したいですが、取り消しを挟むと人気が落ちるので富士Sに無事に使って来れるようなら気にしたい。結果として、今回の高速決着に参加しなかったことが良い方に出る可能性も。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末はローズSとセントライト記念を京介さんと展望していきます、よろしくお願いします。