菊池 日曜日に阪神で行われたローズSも回顧していきましょう。

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170917ローズS穴推奨

ローズステークス回顧



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<天候・馬場について>

菊池 台風で開催中止の心配すらあった阪神ですが、まさかまさか。ローズSは良馬場でした。

京介 いやホント驚いたよ。土曜日に雨が降ってどんどん悪化、その夕方に明日はもっと悪くなるでしょうという予報が出ていたのにね。

菊池 台風が通り過ぎた後に、強い風で馬場が乾くのは予想できますが、まさか台風が来る前々日が雨、そして上陸の当日に降らずに良馬場発表まで回復してしまうとは…。

京介 これは何なの?一体どうやったら台風の真横で晴になるっていう予報ができるのよ。実際は他の公営競技、野球などはモロに台風の影響被っていたよね。

菊池 さすがに今回ばかりは僕ら以外にも天気の予想をハズした人も多かったのではないでしょうか。


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<パドックについて>

菊池 さて、牝馬三冠の最終戦に向けての主要ステップ。直前でアドマイヤミヤビが回避してしまいましたが、結構なメンバーが揃いましたよね。

京介 そうだね。何よりも春にクラシック路線で活躍した馬が数多く出揃い、しかもどれも成長の跡がハッキリ見えるパドックだった。牝馬限定戦なのに、1000万クラスは優に超す馬体をしている馬が半数はいたのだから、レベルは非常に高かったと思うよ。

菊池 久々の馬も多数いたパドック。仕上がりの差がそこそこあったんでしょうか。

京介 それは各陣営の思惑だけじゃなく、しっかりと休んでしっかりと飼い葉を食べられたか「馬の都合」も多少はあるから、致し方ない所。

菊池 ファンディーナは大幅馬体増に加えて、うるさい面を見せていました。赤木さんも「資質は認めるけど…」という3番手評価だったような感じですよね。

京介 映像の様子だと、胴回りがしっかり緊張せず、背中・お腹に弛みがあったと思う。トモ周りの肉はしっかりついていたし、成長の跡が感じられたのは良かったけれど。

京介 ただリスグラシューは素晴らしかったなあ。馬体そのものと皮膚がかなり薄くて仕上がりの早いタイプだけれど、メリハリがしっかりついていて筋肉の隆起というかカットがハッキリわかるぐらいだったね。脚捌きもキレキレだったと思うよ。

<レース展開について>

京介 阪神外回り1800mのスタートは、2コーナー奥の引き込み線から。スタンドの喧噪からは離れているし周りには植林が多くてだいぶ静か。

京介 ファンファーレが鳴り終えてからゲート入りが始まって、誰も暴れることなくサクサク入ったとはいえ、18頭いて32秒ほどでゲートが開いたのは早すぎる。大外のヤマカツグレースを残して17頭が23秒ぐらいで入ったわけだから、一緒に入れようと思えば入れられるもんなんだね。これは来年も覚えておきたい所。

菊池 人気馬は概ね出ましたね。15番カラクレナイがまさかの好スタート。その外から先手を主張していったのは16番カワキタエンカでした。内枠から逃げたい馬はおらず、案外スムーズにハナへ。

京介 ほぼ目立った出遅れがない、横並びのスタートだったね。ゲート入りに時間が掛からなかったらこうなりがち。一番出遅れが目立ったのは12番ブライトムーンの1馬身、続いて13番ハローユニコーンが半馬身ほどかな。10番レーヌミノルが左にヨレてしまった玉突き影響で、ブライトムーンは後手を踏んだ感じ。

菊池 大外から18番ヤマカツグレースが2番手。3番手以下は手綱を引っ張りながらの追走。15番カラクレナイ、8番ブラックスビーチ、3番サトノアリシア、そして内に2番モズカッチャン。外から17番ファンディーナもこのグループへ。

京介 ブラックスビーチは僅かに出負けしたけれども、押して促しての前付けだった。モズカッチャンはこの枠なら馬なりで前に取りつける。

京介 前の2頭の後ろは5頭ぐらいで横並びになりそうだったから、みんな手綱を引っ張って抑えたところがあった。

菊池  そして、10番レーヌミノルはこのグループの直後から徐々に進出。掛かり気味の馬も多くて3コーナーまではめまぐるしく位置が変わっていますね。

京介 ファンディーナとレーヌミノルはしばらく横づけで並走。池添騎手が完全マークしているようだね。

京介 各馬の思惑もあるけれど、内枠の馬は最初高い位置を取れたかと思いきや、3コーナー手前で外枠の馬にジワーッと交わされる。外枠の馬は最初劣勢だったけれども、スタート直後が長いからゆったりしたリズムで流しながらでも挽回ができる。この差はあるだろうね。

菊池 6番リスグラシューは中団やや後ろの位置。この外に14番ラビットランの姿がありました。5番ミリッサは後方3番手から。

京介 この後ろの組辺りになると、隊列が徐々に縦列になって、半分より後ろはほぼ2列だね。先頭も比較的飛ばしている方だけれど。

菊池 前半800m通過が46.4秒、1000m通過が58.5秒でした。発表は良馬場に回復していましたが、それにしても淡々と速い流れで進んで行きましたね。

京介 この日の他の阪神芝レースでは、前半から馬場を気にして恐る恐る進むスローペースが多かったんだけれども、直前の阪神10Rにてメイショウミツボシで逃げた横山典弘騎手には、「最内がだいぶ回復している」と感じる判断があったのかもしれない。この日の傾向から明らかに外れるハイラップだった。

菊池 前を行く2頭のペースが速いと踏んでか、3番手以下は追いかけず。3コーナー過ぎの下りで、2番手と3番手の間が4~5馬身ほどありましたか。

京介 3番手のブラックスビーチぐらいで、他の阪神芝レースの先頭通過ラップを遥かにしのぐ速さだったから、時計の読めない騎手は乗っていて大分戸惑ったと思うわ。秋山騎手は自分の型に嵌めた騎乗がこの形だから、仕方ない部分はあるけれど。

菊池 17番ファンディーナは5番手で折り合って、その直後に10番レーヌミノル。この2頭は4コーナーでもまだ追い出さず。

京介 ファンディーナは序盤行きたがるシーンもあったから、3コーナーに入るまでに落ち着けたのは何より。そしてコーナー通過時は、まだ待つペースだったしこれは当然。

菊池 4コーナーを回って直線へ。一気に後続が差を詰めてきて、2番手の18番ヤマカツエースは手応えがなくなり飲みこまれていきます。内回りとの合流地点あたり、17番ファンディーナが2番手に並びかけて追撃態勢。

京介 直線入口のファンディーナは、持ったままの態勢だったね。その外レーヌミノルも同様。

菊池 残り300mあたりで、17番ファンディーナが先頭に並ぶ勢い。10番レーヌミノルの方が苦しくなって、内を狙った2番モズカッチャンの手応えもイマイチ。馬場中央から伸びてきたのが11番メイショウオワラ。そして、その外から14番ラビットラン。

京介 そう。ここら辺で人気馬の動向がどれも怪しくて、どの馬に目を運べばいいのか分からなくなるムードだったよね。

菊池 残り200mのハロン棒を通過して登り坂。先頭に立つかに見えた17番ファンディーナは、16番カワキタエンカの二枚腰で逆に突き放されてしまい、カメラアングルも脚勢の良い外に振られました。

京介 ファンディーナは明らかに脚が重たい様子に思えたね。強気に勝ちに行ったのは悪いとは思わないし、動き出しとしてはあそこでしょう。この仕掛けに応えられなかった馬の状態の問題だと思う。

菊池 一気に台頭は外から伸びる差し・追い込み勢。一旦は後続を振り切ったかに見えた16番カワキタエンカを差し切ったのが14番ラビットラン。

京介 そう。この馬だけ脚色が段違いだった。

菊池 坂を登り切ったラストの下りで、3枠2頭が外から伸びましたが、16番カワキタエンカが2着は死守。

京介 11番メイショウオワラがジワジワ伸びていた所に、馬群の中と外から5番ミリッサと6番リスグラシューの3枠2頭が伸びて、ゴール寸前で6番リスグラシューが僅かに優勢。リスグラシューは脚を余した印象があったなあ。

<結果を受けて…>

170917ローズS結果

菊池 勝ち時計は1分45秒5。タイムを見ると、改めて良馬場だったんだなと実感しますね。

京介 歴代のローズSでもだいぶ速い方だものね、この記録は。

菊池 逃げ馬だけが残って、好位追走組は壊滅。そして、差し・追い込みが届いたという結果になりました。

京介 阪神外回りのレースだったのに、上がり3F33秒台を記録した馬がたった4頭だけ、1頭はポツン最後尾だった馬の無欲の追い込み。追走で消耗した馬が結構いたということ。7分8分の仕上がりで勝てるほど、甘いレース展開ではなかったということは間違いない。

京介 だもんで、結果論にはなるけれど、夏場使っていた馬が今回は上位を独占したということも、ポイントだったと言えそうだね。

菊池 では、上位馬について。

ラビットラン

菊池  中京で500万下を勝って以来の実戦。改めて状態はどんなものでしたか?

京介 非常に良い見映えがする馬、というわけではないんだよ。比較的小柄で、脾腹が巻き上がり、2人引きでカリカリした様子。胴回りが寂しいほどでギリギリの仕上がりのように感じたねえ。でも角居厩舎所属馬らしく、トモ幅が十分あって腰の支えがバッチリ。あまり余分な所のない、しっかり緊張した形だった。

京介 この馬は右後ろ脚に大きな瘤があって、それを気にしてびっこ引くように歩く馬なんだけれど、芝でもこれだけ走れるというのは驚いているところだよ。タピット産駒の奥の深さは凄い。北米でリーディング席巻中だったっけ。

菊池 和田騎手は連続騎乗でしたが、モズカッチャンを降番させられて、こちらに騎乗したという側面もあったようです。

京介 巡りあわせというか、結果論ではあるけれど、ハービンジャー産駒のモズカッチャンは夏を越して大した成長がなかったから、むしろ良血の夏の上がり馬(S級厩舎)に乗れてラッキーだったというべきか。

京介 和田騎手は最近、角居厩舎の馬に未勝利からオープンまで幅広く騎乗機会が増えてきたんだけれど、これまでは未勝利・500万下でしか好走がなかった。この激走で今後、騎乗馬の質が上がってくるかも…。

菊池 着差以上に強い内容だったと思いますが、秋華賞はメンバーが大幅に強化されます。

京介 どちらかというと、今回休み明けで反応の悪かった馬がみんな上がってくる、というのもあるだろうね。

京介 和田騎手は「秋華賞は内回りで直線が短いし…」ということを気にしているけれど、自分はこの根詰めた仕上がりが秋華賞でも保てるのか?という方が気になる。だいぶピリピリしていたし、上昇はないと思う。一定の強さがあるのは間違いないけれど。

カワキタエンカ

菊池 複勝490円・当日は複売れしていて、割と人気サイドではありましたが一応は穴馬推奨でした。勝って欲しかったけど。

京介 これは菊池くんお見事です!横山典弘騎手は最近凄いねえ~。

170917ローズS穴推奨

菊池 しかし、個人的な見立てとしては、重馬場を見越しての推奨だったのですが。実際、決して楽なペースでの逃げではなかったですよね。

京介 その通り。スタートから単独で行けたのはあったけれど、道中それほど緩められもせず。あのコーナーの0.4秒程度のペースダウンで、息が入ったのか?とは思った。だけど、馬のポテンシャルを引き出す見事な騎乗だったね。

菊池 本番の秋華賞は晴れの多い週なので、パンパンの良馬場になりがち。その点が、この馬にとってはどうでしょうか。

京介 それでも今回、ラストもう一度伸びてファンディーナをグッと突き離す脚は良かったと思うよ。菊池くんが触れている通り、重馬場の重賞での走りを見てみたいけれども。

リスグラシュー

菊池 馬体重はオークスから微増、程度でした。減っていなくてよかったですけど、夏馬に身が入った、みたいなこともなく。

京介 それでも春は連戦続きで輸送も多く、減らさないよう恐る恐る仕上げていた部分もあったと思う。オークスよりは間違いなくメリハリの良さを感じたよ。

菊池 今回は武豊騎手お得意のトライアル騎乗だったという面もあるでしょうか。

京介 その部分はあったと思うよ。出遅れたわけでもないのに急がせず、直線落ち着いてから最後の脚を確かめる内容だけだったね。距離が延びて良さそうな印象は受けたけれども。

京介 そもそも今週、武豊騎手が絶望的なほど調子が悪かったみたいだね。1~4番人気に16頭騎乗して2着が1回だけだったそうで。その中でこの内容だったら…という気持ちはあるよ。

その他

菊池 ミリッサは僅差の4着でした。

京介 体つきは姉と同じく、寂しく見せて見映えはしないタイプだね。だけど後肢の管が長いし、腰がしっかりしている。かなり良い馬だと感じた。道中は4列目半というぐらい後ろで、直線は馬群の中を斜めに割って進むルートしかない状況、小出しに脚を使いつつ伸びてきたという内容。マイナスに受け取る部分はそれほどないと思う。ただ、確実な3着、権利は取りたかったよね。

菊池 1番人気のファンディーナは6着に敗れました。

京介 馬体重ほどの太さは感じなかったけれど、それでも緩い部分があった。前を追いかけて先頭に立って交わされたのならともかく、前を追いかける脚も使えないまま流れ込んでしまったと。阪神の坂の配置が絶妙に堪えたのかもしれないけれど、どうも雑な競馬だったね。

京介 これじゃひと叩きしても良くならないだろうし、2000mがベストだともちょっと思えない。果たして、仕上げの問題だけでそんなに変わるんだろうか…と考えているよ。

菊池 2番人気モズカッチャンも7着に敗戦。

京介 以前から馬体の物足りなさがあったけれど、腰周りがしっかり緊張してレースに集中していた強みがあるから、内枠を大いに活かす推進力があった馬。まずもって若干緩さがあったことと、デムーロ騎手の初騎乗ということで、その持ち味が全く生かせなかったと思う。あの行き脚があるのなら、ハコ内を取ればいいのに、他の弾ける馬と同じ競馬をしてしまったね。

京介 2400mを先行して勝ち負けに絡んだ馬なんだから、阪神外回りで弾けるディープ系統とは全然タイプが違う。ファンディーナと横づけして同時に動くぐらいで良く、今回は乗り違いだった。デムーロ騎手からしたら面食らったかもしれないけれど、ポジティブに考えるのなら脚を測ったものと考えればいいかな。この後乗り替わるようだったら消しでいいよ。

菊池 10番レーヌミノルも脚が続かなかったですね。

京介 この馬も微妙に緩みがあったと思う。それをカバーできる抜群の運動神経があるんだけれど、1800mだとさすがに距離限界が来てしまうのかな。下手に長い距離で反応せず、バタッと来てしまう馬だからこそ、距離短縮で大いに期待できるというのはあるから、この後のマイル路線で見直そう。まあ、まだすぐに短距離に挑戦するような時期でもないしね。

<教訓まとめ>

・オークス上位好走馬が軒並み討ち死にというのは正直珍しい結果だが、フルゲート18頭のローズSは毎年厳しい流れとなり、紛れが起きやすい。今年は力勝負のごり押しが通用せず、権利取りに必死だった夏の上がり馬が仕上がり優位の分、ハマったという結果。

・今年のようなかなりタフな競馬になってわかることだが、有力馬が休み明けで先を見越した仕上げであることを含めて考えると、ローズSは大型馬不利で小柄な馬有利。仕上がり早の細身の馬に照準が合いやすく、骨太の馬力優位の馬は理想の持久力勝負に持ち込みにくい。タフな流れでも切れ味のいいタイプが上回る。460kg以下、出走馬の半分より馬体重小さい方が狙い所。

・500万下を勝ったばかりの馬が、ローズSを獲れたことも驚きだが、非常にタフな馬場と展開になったレースで、全くサンデーの血が入っていない外国産馬が格上挑戦でぶっこ抜いたことを重く見るべき。そろそろディープやキンカメばかりではなく、新しい血に注目して然るべきかも。

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・モズカッチャン
…レースとしては物足りないのは確かだが、体つきはそこまで悪くなかったし、デムーロ騎手の先行意識も甘かったのではないかと思う。社台F&ノーザンFグループから外れたところからの活躍馬には、阪神外回りだけがとんでもなく苦手というメイショウマンボのようなタイプもたまには出て来るものだろう。持久力だけ突出して高く、長い直線で弾ける勝負をするとてんでダメという典型に見える。明らかに人気を落とす負け方だったし、鮫島一歩厩舎は休み明けをわざと負けることも多いので、2000m内回りなら要注意。

<菊池> 
・ファンディーナ
…さすがに馬体が緩かった。皐月賞以来というローテも厳しく、次は上がり目があるのでは。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末はオールカマーと神戸新聞杯を京介さんと展望していきます、よろしくお願いします。