菊池 土曜日に東京で行われたサウジアラビアRCから回顧していきましょう。

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サウジアラビアロイヤルカップ回顧



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<天候・馬場について>

菊池 金曜日の午後から土曜日の朝にかけて、断続的に強い雨が降りました。その影響で東京は芝重・ダート不良での開催スタートでしたね。

京介 この日の朝に競馬場に向かう時は本当に寒かったんだよ。競馬場に到着しても、どんよりとした雲が出て霧っぽかったし、馬場は明らかに湿っていた。あのムードから晴れに向かうとは、全く思わなかったなあ。

菊池 ただ、晴れるのは早く気温もそこそこ上がって、午後は回復に向かいました。

京介 そう。昼過ぎから雲が徐々に薄くなってきて、適度に風も暖かくなってきて、上着はもういらないな、という様子に。まさか日が出るとは思わなかったし、明らかに回復急だという雰囲気になってきた。あれだけ行きがけが肌寒かったのに、帰りには半袖に。雲が晴れてから一気に暖かくなったね。馬場の影響もだいぶあったのではないかと。

京介 この日は、というよりこの週の芝は全体でやや外差しが通用しやすい状況にはあった。だけども、馬場がちゃんと乾いてきていて、逃げ番手が残る目も微妙に生まれたか、という様子。


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<パドックについて>

菊池 今年はフルゲートが埋まりましたね。パドックの印象はいかがでしたか?

京介 必ず良い馬が見つかると思って行ったんだけど、事前イメージよりは物足りなかったな。まだ2歳10月だと体が作り上がってない、という印象だね。

京介 ポテンシャルがありそうな馬でも肉付きが足りず華奢だし、どの馬にもかなり不満があった。新潟2歳Sで走るタイプも研究して徐々に分かってきたつもりだけど、このサウジアラビアRCも、弱点が明確にある馬同士の中でいい武器を持つ馬を何とかして選ぶ、そういうレースなのかなと感じたよ。

京介 シュバルツボンバーは非常に良い体つきに見えたけれどもなあ。今回は出遅れも影響したし、結果が出なかった。

菊池 人気は上位の2頭が抜けていました。馬体もその印象でしたか?

京介 ステルヴィオは腰つきの角度があまり良くなかったけれども、いい筋肉が身についている分で評価はできる。だけども、ダノンプレミアムはかなり胴回りも痩せてお尻も寂しく、クネクネ歩いていたから本当にわからなかったなあ。これで動くの、というよりは体を作ってなさすぎ、という印象だった。陣営はこれでやれるとゴーサインを出したんだろうけど。

<レース展開について>

京介 赤旗が振られてからもう奇数枠の馬は続々入っていたようで、カメラがアップされた時には偶数枠が入る場面だったね。2歳馬だから慎重だけれども、ゲート入りは全く問題なくスムーズ。64秒ほどで出られたのなら、この時期の18頭としては早くにまとめられた方でしょう。

菊池 1番エングローサーが大きく出遅れ。その他、3番シュバルツボンバー、11番マイネルサイルーン、12番メイショウドウドウ、17番スワーヴエドワードなどが、ボコっと出遅れましたね。

京介 まだ2戦3戦しかしていない馬たちだし、元々で遅れが癖になっている馬はどうしても改善できないしね。これら出遅れた馬のほかにも、行き脚が甘い馬も多かった。

菊池 スタートを決めた中からジワっと5番ハクサンフエロが先手を主張。こちらもスタートを決めていた2番のダノンプレミアムは2番手に。その外が7番スターリバー。

京介 一番スタートが良かったと見えたカーボナードは、内の馬の出方を見て控えたという所。

菊池 その後ろは行きたがるのを抑えながら4番ボウルズと6番ダブルシャープも掛かり気味。そして10番バイオレントブローが並んでいました。
ちなみに、この4番ボウルズ。スタートして1ハロンも行かない序盤で、外に逃避するような動きを見せて小牧騎手も制御不能に陥りましたが、この動きで横に玉突き事故を起こしてしまい、開催6日間の騎乗停止をもらっています。なかなか重い制裁でしたね。

京介 真横にいて折り合いが微妙だったダブルシャープにとっては、キツイ出来事になってしまったね。その右手10番バイオレントブロー、そして進路を挟まれた8番メルムサールが影響された。新潟外回りとは違い若駒ばかりの18頭で馬群が密集しがちな府中だから、やっぱりこういう危惧はあるよね。

菊池 その後ろまで挽回してきたのが3番シュバルツボンバー。この後ろのグループに13番カーボナード。14番テンクウもいて、内に9番コスモインザハート。16番ステルヴィオはさらに後ろのグループで、後方から数えて3~4頭目でしたか。

京介 ゲートを出てからのしばらくの様子を見ていると、ルメール騎手はこの枠で案外出て行かなかったから、仕方なくこのポジションと見える。

菊池 前半600m通過が34.3秒、800m通過が46.1秒でした。稍重発表でしたが、良馬場で行われた過去3回(いちょうS・重賞含む)と比べても最速のラップを踏んでいましたね。

京介 このペースアップには期待していた所はあるよ。これまでよりも緩まなくなるだろうという。そして予想通り、隊列は縦に長く伸びる形だね。

菊池 4コーナー手前でようやく息が入った先行集団。ここで後続集団が徐々に差を詰めつつ直線に向いています。

京介 速い流れで折り合うことが難しいから、ここで先頭との差を詰めるのも悩みどころ。小牧太騎手の件もあるし、ちょっとした下手な動きで操作を誤る心配もある。だから結局、まだここは仕掛けどころじゃない…という意識になるんだよね。

菊池 直線入り口で、2番ダノンプレミアムは先頭から2馬身の位置。一方、16番ステルヴィオは、ほぼ最後方。この時点で大外に出すしかないだろうなぁという位置でした。

京介 中団あたりの馬も追いかけようと動いたりしないし、序盤にこの位置になってしまったらなかなか自前で挽回もできない、直線に向くまでこの位置で待つしかないというのはあるかもね。

菊池 川田騎手はどこで先頭に立つか?というところですが、初戦で1800mを勝った馬ですし、大跳びで乗っていてスピードを感じにくいのでしょうか。坂下からそこそこ手が動いていましたね。

京介 だけども、横に並ばれないうちに自ら仕掛けた、そのタイミングはまともだと思う。自分が乗っている馬の手応えに自信があるなら、後続がエンジン掛かり切る前に仕掛けようというね。

菊池 坂を登りきるあたりで逃げ馬を捕えて、一気にスパート。好位追走馬はそこそこ厳しいペースでしたから後退し、その後ろの列から7枠の2頭。13番カーボナードと14番テンクウ。そして3番シュバルツボンバーがその後ろから追ってきます。しかし、捕らえきれる雰囲気はなく、すでにセーフティーリード。

京介 そう。好位勢はやや速い流れで消耗して、直線で壁役になってしまう。だから内から差す馬が脚があるのに苦労する。外を回る馬は距離損もあるし。だから、先行馬が体力自慢で早めに出し抜けるのなら、こういう形に持ち込めると。

菊池 これに大外から追い込んだのが16番ステルヴィオ。残り100mあたりでもまだ5~6馬身はあったでしょうから、とても届かないだろうと思いましたが、ダントツ上がり1位(33.5秒)の末脚を繰り出して、ゴール前で2着に浮上しました。

京介 これは凄い脚だった。明らかに脚を余した様子はあったね。

京介 内側で馬群を形成していた馬たちが、直線の坂ですっかりいなくなっている。大半の馬は直線坂上のせめぎ合いに参加できず、直線半ばでバテて他馬の邪魔になってしまう。改めてそこをポイントにしたい。こういう馬が多いから、外枠の差し追い込み馬は強くても隊列不利が影響してしまうと。

<結果を受けて…>

171007サウジRC結果

菊池 勝ち時計は1分33秒0。稍重の馬場でレコードが更新されました。含水率は良馬場の基準に至らないけど、馬場の良さが勝って速い時計が出たという面もあるでしょうか。逃げ馬が良いペースで引っ張ったというのもありそうですが。

京介 まずはハクサンフエロが飛ばして、馬群がひとかたまりにならなかったし、中盤ペースも速かったこと。その上で、バトンを受けたように仕掛けたダノンプレミアムが、最後まで余力があったこと。そして当日日が差して内側が乾くのが結構早かったこと。この辺りがポイントだったと思う。

菊池 最終レースの芝1800mは超スローの上がり勝負で2着馬が上がり32.9秒。いくらペースが遅いとは言え、やはり馬場がきれいだから(速い時計の出る下地があって)こその時計と言えそうですかね。

京介 そうそう。馬場発表は正直怪しいと思っていたけれど、レースをする上ではバネが効いてスピードの出る馬が有利だったのは間違いない。つまり、ポテンシャルの高さ勝負となったということだね。この日はやけに配当の厳しいレースが多かったし、強い馬が結果を残しやすい状況だったとも言える。

菊池 では、上位馬について。

ダノンプレミアム

菊池 実馬は初見でしたね。どんなタイプでしょうか。

京介 背中も薄く腰周りもまだくびれていて、お尻は斜尻に見えて肉付きはまだまだ。いやー、あと20kgは増えてもいいんじゃないか。歩様に勢いもないし、物足りない印象だったなあ。後肢の繋が立っていて、この細身に見える体つきでも腰がシャンとしていい緊張感はあったけれども。

京介 新潟2歳Sでもこういう馬に走られることはあるから、体の線だけは綺麗なディープインパクト産駒というところだね。

菊池 初戦もでしたが、ゲートはしっかり出ますね。そして今回は、ハクサンフエロが先手を主張してくれて、直後を走れたのもこの馬には良かったですね。それにしても、折り合いはバッチリで。お行儀が良い優等生という感じ。

京介 とにかく折り合いが良くて、速いペースでも脚を溜められるセンスは一番に評価できる。今回の記録を超えるのは、今回の出走馬ではなかなかしんどかったと思うよ。

菊池 今回はマイルにもあっさり対応しましたが、次はどこでしょうね。川田騎手のコメントどおり、現状は注文がない感じに見えます。

京介 やっぱり折り合いの良さに自信を持っているんでしょう。いい先行スピードがある馬だけれども、距離は延びた方がいい。

京介 ただ、馬体がどうしてもなあ…。新潟2歳Sを勝った馬がその後活躍しにくくなっているように、このレースにもそういう特殊性があるんじゃないか、と怪しんではいるんだよ。

ステルヴィオ

菊池 札幌のオープンを勝って以来の競馬でした。デビューから都合6キロ減って今回は456キロ。新馬戦と比較していかがでしたか?

京介 馬体のメリハリ、幅や腰つきなどは、明らかに良くなっていたね。レースを消化しつつ、さらに緊張感が増しているという成長過程を経ているのは本当に良いこと。勝ったダメージや反動がないということだからね。

京介 ただそれでも、腰周りのバランスや角度は怪しい部分があるかなあと思う。本質的にはもっと短い距離の方が良さそう。後肢の管がちょっと短いからね。

菊池 4コーナーでは、だいぶ絶望的な位置だと思ったのですが、よくぞ2着まで来ましたね。ラストの脚には驚きました。

京介 これは現時点では、完成度やレースに対して前向きな差だと言えそう。オープンクラスで重馬場を捲り勝ち、高速馬場で追い込み好走。かなり万能に走れるのは良いと思う。

菊池 オープン1着+重賞2着で、当面は賞金の心配もなくなりました。この後は一息入れて朝日杯でしょうか。完成度の高さだけでは春まで勝負できないと思うので、成長が欲しいですね。

京介 ただ、もし朝日杯に登場してくれるなら、自分はこの馬の方を評価したいね。包まれる競馬が嫌でも、今の世代では抜きんでて瞬発力があると判断していいのでは。

カーボナード

菊池 こちらは特注馬の1頭でしたね。今回はマイナス10キロでした。

京介 いやあ…だいぶ寂しかったなあ。ギリギリなのを承知でビシッと仕上げてきたという印象だね。馬力はほとんどない細身の馬だけれども、四肢の捌きが非常にスムーズ。スタートの反応も良かったし、前脚に弱い所があるのにテンクウに競り勝てた。

菊池 レースは上手でしたが、1・2着馬には完敗の内容でしたね。ただ、この時計で走り切った点は一定の評価をすべきでしょうか。

京介 うーん、でも正直、この後は他の馬に成長で追いつかれるだろうな、と思うよ。脾腹がだいぶ寂しくなっていたもの。

その他

菊池 3番人気テンクウが4着。それなりには走った感がありますが、何というかこれ以上ってあります?という感じかなぁ。

京介 新潟2歳Sで走った分、ここでも一定の走りは出来たということだと思う。折り合いに苦労がなく、脚元も問題なし。ボーダーライン扱いできる馬と見ていいんじゃないか。この後も高く評価することはないけどね。

菊池 シュバルツボンバーは5着。出遅れを挽回した分もあってか、ラストの伸びは甘めでしたか。

京介 この馬は本当に馬体が良かった。競馬としては勿体なかったと思うよ。一度内を突いても良いルートだったのに、坂の上りで外に持ち出して、追い出してからも反応アリ。もっと距離を延ばした方がいいのかな、外枠を引いて伸び伸び動かした方がいいのかな、という内容だったね。重賞でもしっかり走れる馬だと思うけれど…。

菊池 コスモインザハートは終始ラチ沿いを走ってきましたが、勝負所で置かれ気味&ジリ脚。やっぱり中距離馬かな。

京介 当日はバンデージを厚く巻いて来て、ソエ気味の所もあった。まだ腰がユルユルで、完成するのも遠そう。良い馬に見えるけれどもね。

菊池 レコード決着となりましたが、レースレベルは高いと見ていいのでしょうか?高い目線で見ると1・2着馬しか褒めるところはないかな。

京介 とりあえず最後のゴール前で、画面の中にいた馬は評価してもいいでしょう。2勝目をすぐ挙げられるか、あるいは強気に重賞に続けて出すのか。陣営の判断も待たれるところ。

<教訓まとめ>

・やはりどういう形であれ、新馬戦圧勝馬の期待値は高い。それがディープインパクト産駒であればなおさら。500万下や重賞で一度躓いた馬よりは、前走1着馬を評価したいレース。

・馬場状態が絶好で今後は頭数も揃うはず。そうなれば今年のように、速いペースで進んで直線でふるいにかけられるレースになる。一定以上の資質がないと(人気評価が上がらないと)掲示板にも載れない、というレースになりそう。

・およそ3分の2以上、大半の馬が直線でバテて下がることになるので、内枠の差し馬の詰まる不利は意外と大きい。そして事前に予測ができる。今回のように斜行馬が折り合いを欠いて暴れることもありえる。

<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・シュバルツボンバー
…馬体はかなり良いと感じたが、トビが大きめで内枠で出遅れ。直線も捌くのにやや苦労した。距離は延びた方がいい。

<菊池> 
・コスモインザハート
…思った以上に時計の速い締まったレースになって追走も手一杯。しかしながらバテることはなくジリジリと脚は使っている。芝2000m以上、阪神や中山の方が合うタイプかも。

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菊池 では、今回はここまでです。今週末は秋華賞と府中牝馬Sの2重賞をともに京介さんと展望していきます、よろしくお願いします。