菊池 日曜日の阪神ではフィリーズレビューが行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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180311フィリーズレビューの穴推奨

フィリーズレビューはリバティハイツ(8人気1着)を穴推奨に指名!

フィリーズレビュー回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/157673

<天候・馬場について>

菊池 阪神も週中に雨があり、土曜日は「芝=稍重」、「ダ=重」で開催が始まりましたが、天気が良くて午後には「芝=良」に回復。日曜日も天気に恵まれたようですね。

京介 かなりちゃんと晴れて、日差しが強かったようだね。きちんと確認はできないけれど、乾燥度合いも良かったのかな。

菊池 芝が乾いたので、先週までと同様に速い時計の出る水準になったと見ていいでしょうか。6Rの3歳500万下が1分34秒2。8Rの古馬500万下は1分34秒1という決着でした。

京介 中盤にそれほど緩まなかったために、レース上がりは並みでも全体の時計は速い。やっぱり、渋った状況を脱して良好な馬場で行われたと考えていいでしょう。差し馬があんまり不利を受けない状況だというのも変わらず。

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<パドックについて>

菊池 16頭立ての頃から毎年フルゲートが埋まるレースで、フルゲートの設定が18頭になった15年以降もずっとフルゲート。そして、今年もフルゲートが埋まり、除外馬も出ました。

京介 とはいえ、その大半は2勝目大丈夫なの?と不安になる非力な馬ばかり。バランスが取れていて、馬力がしっかりある馬を探すのは意外と大変。今年は大半が450kg以下の小柄な馬ばかりだったというのも、指摘しておこう。

菊池 上位人気は割れていましたね。1番人気が4倍台を推移(確定3.8倍)し、5番人気まで10倍未満でした。

京介 どの馬も不安だったんだろうね。アンコールプリュはどうしても背丈が足りないし、デルニエオールは410kg、そして大幅な馬体重増減も多すぎた。

菊池 1番人気が関東馬のモルトアレグロでしたね。

京介 この馬はかなりちゃんとしていたと思うし、好仕上がりだったでしょう。敗因はまた後程。

<レース展開について>

京介 阪神内回り1400mのスタートは、向正面の2コーナー引き込み線あたり。結構人の入りも多かったようだけれど、この場所は喧噪も少なく静かなはず。ファンファーレが鳴り始めると同時にゲート入りは始まっていたようで、18頭フルゲートなのにものの50秒程でのスタートとなった。これは早いよ。

菊池 バラついたスタートになりました。人気馬で目立った出遅れは9番アンコールプリュ。1番アンヴァルもあまり良いスタートではなく。そして、スタート直後に挟まれ気味?にもなり、バランスを崩した6番アマルフィコーストが落馬してしまいました。

京介 そうなんだよね。これは7番モルトアレグロとお互いの脚がぶつかったんだと思う。それで躓いてしまい、浜中騎手が前のめりになってこらえきれなかった。馬の故障の類ではなく、浜中騎手もその後すぐ立ち上がっていたし、そこは不幸中の幸いだったよ…。

京介 しかしこれでモルトアレグロは、行く気に逸ってしまうのか、思ったよりもスタートで行ってしまう。

菊池 前は各馬が出方を伺いつつも、外から17番ラブカンプーが前へ。内からは3番マドモアゼル。そして7番モルトアレグロも積極策。その外に14番アルモニカの4頭。

京介 この4頭は最初結構絡んだ。大外から被せたラブカンプーを上手く処理できたかというとそんなことはなく、結構ムキになっているように見える。

菊池 前の4頭から2馬身離れて16番ギンコイエレジーが5番手。その後ろに2番デルニエオールと10番リバティハイツ。その後ろはラチ沿いに1番アンヴァルがいて、同じ集団に人気薄が3頭ほど。

京介 序盤はこの5番手の組は前の4頭と離れていて、おそらくはちょうど良い追走ペースだったと思う。アンヴァルはちょっと前が邪魔だなあ。

菊池 この後ろにカラ馬がいて、その直後の内に4番レッドシャーロット。ちょうど映像に映るあたりでカラ馬に絡まれかけて横山典騎手が手綱を引いていました。

京介 これもかなり可哀想。この後、レッドシャーロットは気を抜いてフワーッと後ろに下がってしまう。

菊池 この後ろ、外には11番ナディアと15番コーディエライト。5番イサチルルンルンの外から、後方2番手にいた9番アンコールプリュが徐々に浮上していく構え。

京介 さすがにこの位置だと、アンコールプリュは遅くない?と思うけど…。桜花賞に向けての試しなのかな。

菊池 前半の600m通過は33.7秒、800mが45.4秒でした。昨年がかなりのハイペースでしたが、今年もヒケを取らないハイペースになりましたね。

京介 先頭4頭は徐々にバラけながらも、ほとんど緩めていないでしょう。これは後ろから風除けを使いつつ、徐々に接近してくる差し馬が有利な流れ。

菊池 息は入らなかったものの、馬群は徐々に凝縮しつつ、直線へ。さすがにこの流れですから、前は厳しいですね。2番手を進んだ7番モルトアレグロに手応えがなく、外から14番アルモニカにあっさり並ばれてしまいます。

京介 けど、このアルモニカも、先団でちょっとテンに争った組。仕掛けたかに思えたけれど、直線の下り→上り坂で脚を失ってしまうことになる。

菊池 残り200m地点で逃げた17番ラブカンプーも失速。14番アルモニカが先頭に立ちますが、後続の追い上げも急。坂で一気に差し・追い込み勢が差を縮めてきます。

京介 今回は比較的馬群も密だったし、前半で脚を使った組にとっては、直線で阪神の坂が堪えるレース展開だったね。だけど差してくる馬も、突き抜けるほどの勢いはなく、5頭ほどが横並び。

菊池 坂を登りきってラストは緩やかな下り。ここで14番アルモニカを、勢いに乗った差し・追い込み馬が飲み込みます。その中で一瞬は、2番デルニエオールが先頭に立ったものの、ラストの3完歩ほどで、外からグッと伸びた10番リバティハイツ。

京介 展開としてはギリギリ間に合ったようだけれども、自分はまだ余力があるように感じたね。

菊池 2着争いも大外を追い込んだ9番アンコールプリュ。際どくなった3着争いは、2番デルニエオールが、1番アンヴァルをハナ差凌ぎました。

京介 デルニエオールはレース運びが素晴らしかった。内枠なのにずっとスムーズで。その後ろにいたアンヴァルは、ずっと進路を探してばかりだったね。その差を覆しきれなかった。

<結果を受けて…>

180311フィリーズレビュー結果

菊池 勝ち時計は1分21秒5。過去10年では昨年に次ぐ2番目の高速決着になりました。

京介 レース展開を見ていれば、前で先導する馬が全く息継ぎせずに飛ばして、後続も差もなくついていく。これは時計が出るだろうな、というレース展開だった。

菊池 ただ、1000mまでがよく似たラップで推移して、上がりは昨年より掛かっているので、レベルが高いかというと疑問符が付きますかね。

京介 ズバッと抜け出し切った展開ならともかく、この僅差の決着だと、さすがに枠や位置取り次第で結果が変わったかも…と思ってしまう。あとから評価をする上でなら、抜きんでた良さを主張しにくいかな。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

リバティハイツ

菊池 こちら、穴推奨させていただきました。やりました!嬉しい1着!

180311フィリーズレビューの穴推奨

京介 これは菊池くんお見事でした!推奨の根拠もかなりしっかりしていたと思うよ。今回はデルニエオールがそれなりに強いのなら、そりゃこの馬も強いだろう、を証明する結果になったね。

(前日予想では2人とも高評価)
180311フィリーズレビューの印京介

180311フィリーズレビューの印グリグリ

京介 モノは確かに良い馬だと思うんだけど、重賞でフルゲートになると前走負けた馬にはみな目が行かなくなる。しょうもない負けで人気を大きく落とす、典型的なパターンだったね。

菊池 皆様お忘れかとは思いますが、2年前の当欄はソルヴェイグでいかせてもらってました。私、フィリーズレビュー好きなんです(笑)。

京介 ソルヴェイグも500万で1番人気評価が続きながら、しょうもない負けを繰り返していた馬だったね。関西のそういうキャラが、巻き返しやすい条件だったりするのかな。

菊池 スムースに先団直後の好位をキープして流れに乗り、直線でも上手く馬群を捌くことができました。

京介 ちょっと鈍い馬に思えるんだけど、テンにも取り付けたし、あの勝負所の窮屈な所でグッと反応できたのがポテンシャルの高さだね。

菊池 ただ、今回の内容で上がりが平凡だったのは本番に繋がるかと言うと?昨年のレーヌミノルは早めに動いて上がり3位と持久力も明確に示してくれていましたよね。今回の決まり手は競艇風に言うと、「恵まれ」なのかなと。

京介 フィリーズレビュー組は、確かにきつい展開を早くから仕掛けるキャラじゃないと、桜花賞のスタミナ勝負に繋がらないからなあ。その指摘は正しいかもしれない。でも今回のメンバーで、少なからず馬体は良く見えたし、マイル向きの印象はあったよ。馬がこの中間で変われば。

アンコールプリュ

菊池 小柄な馬ですね。一応、馬体減はなかったのが良かったと思いますが。

京介 だけど股関節が柔軟で、この馬体重にして歩幅が広く、脚運びが早い。これは小柄なのをプラスに出来るタイプだと感じたよ。軽くて速いタイプだね。

菊池 出遅れましたが、展開も向きましたね。ジョッキーのコメントにあるほどのカラ馬による影響があったか?は微妙な印象ですが。

京介 展開は確かに向いた。けど藤岡康太騎手の進化もあったと思う。あの流れで4コーナー馬群の大外をぶん回すのではなく、13番メイショウコゴミが垂れる馬群の切れ目を割って、急なハンドルを切らずに外へ持ち出せた。これは大きかったと思うね。味気のない捌きだったら、馬の性能が高くてもあのゴール前に間に合わなかったでしょう。

菊池 桜花賞に向けてはいかがでしょう。やはり馬格のなさはネックかな、という印象がありますけども。

京介 まずは馬体維持が必須。そしてレースも、今回のように一工夫必要にはなるだろうね。それを考えると期待値は決して高くないなあ。

デルニエオール

菊池 こちらも小柄な馬ですね。今回はマイナス2キロで踏ん張っていた、という感じでしょうか。

京介 芯が強くて素質ありそうな気配は感じるんだけど、まだ肉付きが甘いな、というのが正直な感想だね。今シーズンはまだまだではないかと。それにしても、桜花賞に良く間に合わせたわと思う。

菊池 好位内をキープして、前に壁を作れていたので前走よりは折り合いもついていましたね。

京介 速い流れを追走する分には、気の悪さを出さないタイプなんでしょう。スピードの高さという意味でポテンシャルは高いんだろうと思う。

菊池 桜花賞に出走する権利を獲得しました。オルフェーヴルの全妹がオルフェーヴル産駒と対戦する、というのは面白いですし応援したい要素でもありますが…。本番への見通しはいかがでしょう。

京介 まだ体つき7分で戦っている分、勝ち負けに加わろうと期待するのは難しいと思っているよ。それでも荒れた馬場もスピード勝負もあまり苦にしない資質の高さは魅力だよね。

菊池 分かりやすいイメージとしては、アドマイヤリードとかヴィブロスとか。素質だけで走っているので、ゆくゆくは大きいところでも好勝負になると思うんですけども、3歳春は厳しいシーズンなんじゃないかと思うんです。

その他

菊池 4着はアンヴァル。うーん、脚を余した感じがしますよね。直線で、藤岡佑介騎手は前にいたアルモニカの内へ行くか、外へ行くかで躊躇した様子があって、一旦は内を選択したものの、外に切り替えてデルニエオールとの間を突きました。このロスがなければ、3着。場合によっては2着すらあったように見えますが…。

京介 前で仕掛けて踏ん張っていたアルモニカの挙動を判断しきれず、それで待ち過ぎたきらいがあったよね。おそらく止まると踏んで内を見ていたら、思ったよりも耐えたから、こりゃヤバいという仕掛け。

京介 追い切りもベストにはまだかみ合っていないと思うし、距離が延びても我慢できそうな感じはするんだけどなあ。何とも分からない結果。

菊池 1番人気モルトアレグロは、さすがにこのペースを2番手では苦しかったですね。

京介 それとパドックでは張り艶良く硬くビシッと仕上がっていたけれど、おそらく本質的に短距離馬なんだろうね。それで初騎乗の田辺騎手は、馬のスピードを生かす競馬をして、この流れでもアッサリ適合してしまった。最初のアマルフィコーストとの接触も、押さえが効かなくなる遠因ではなかったかな。スピードに長けたタイプの方が裏目を引く展開だったと思うし、田辺騎手がイメージしていた以上に、スピードに寄ったスプリンターなんだろうと。

京介 だからこれは、初騎乗の不利だと思うんだよ。以前に騎乗していた騎手、特に阪神JFで何とか我慢させた吉田隼人騎手だったら、違うアプローチになったのではと思う。

菊池 個人的に穴馬で注目していた4番レッドシャーロットは、展開のおさらいでも書いたように、カラ馬に絡まれてしまった不利が大きかったなと。直線は大外を伸びてきていて、スムースなら展開に恵まれた組として上位に顔を出せた可能性を感じずにいられません…。

京介 あのラストの反応は確かに良かった。3コーナーで後退しすぎじゃないの?と正直思ったよ…。重賞戦線だとちょっと怪しいけど、マイル前後でいいタイプじゃないかな。

菊池 抽選対象なのに横山典騎手は乗るつもりで騎乗依頼を受けていたという面もあり、結果としてこの馬の資質がそこまでバレずに済んだ?ことは次走以降に活かしたいです。

京介 上がり最速クラスの脚を2連続で見せているけど、指数には反映されにくいかな。

菊池 同日の中山ではアネモネSも行われましたが、今年はこの2戦だと本番で通用するレベル?…ちょっと厳しいかなと見ていますが。

京介 今年のアネモネSはちょっと怪しいと思うよ。馬場を頼りに前で残っただけ、と思っていい。

京介 だけどフィリーズレビューと金鯱賞で騎手を奪われる分、だいぶアネモネSは出走メンバーが寂しくなるなあ。リバティハイツと同じ厩舎なのにアネモネSに回ったラテュロスは、厩舎からするとその程度の扱いに成り下がっていると判断した方が良かったね。

<教訓まとめ>

・外国人騎手がデビュー戦に騎乗し、その後も人気上位となる馬は、やはりそれなりにポテンシャルが高い。上位の上がりを繰り出している馬ならなおさら。今回のリバティハイツは、関東圏の人間が関西の500万下条件で負けた馬をそこまで分析しないために人気薄になる、典型例だったかも。

・京都芝1400mでいい勝ち方をした馬がペースと馬場の違いでアッサリコケて、その京都芝1400mで負けた馬がこの条件で巻き返すというシーンが案外続いているレース。適性というよりは激しさが全然違うので、前走京都芝1400m好走馬はそもそも過去10年でも期待値が低い。連勝を狙うなら別の条件からの馬を選びたい。

・10年ほど前は外国産馬のごり押し先行馬が活躍していた時期もあったのだが、もう最近では外国産馬がまるで通用しない。短距離スピード志向の血統では苦しく、マイルでメリハリの付くタイプが勝ち切れていて、その後オークスやエリザベス女王杯を勝つほどの馬がこの条件で勝てているので、1400mがギリギリというタイプはもう勝負にならない時代になっている。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・アルモニカ
…ハイラップを好位で追走、直線先頭に立って勝馬に0.2秒差。体つきはやや物足りないが、競馬センスは非常に高い。次走短距離のオープンなら堂々の中心馬では。

<菊池>
・レッドシャーロット
…道中で手痛い不利を受けて競馬をしたのは直線だけ。だから7着まで浮上できたという見方もできなくないが、スムースなら上位争いに顔を出せた可能性を感じる。自己条件では人気必至だが、橘Sや今年から重賞になる葵Sでも注目したい。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週はスプリングS・フラワーCを京介さんと、ファルコンSと阪神大賞典はオクノさんと展望していきます。よろしくお願いします。