菊池 日曜日の中山ではスプリングSが行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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180311フィリーズレビューの穴推奨

フィリーズレビューはリバティハイツ(8人気1着)を穴推奨に指名!

スプリングステークス回顧



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<天候・馬場について>

菊池 中山は金曜日の雨が思ったほど降らず。土曜日の段階で芝・ダともに良馬場でスタートしましたね。ただ、いくらか湿っていたとは思いますが。

京介 ダートは確かに、表面が妙に湿り気あったのは確かだね。風があった割に砂がもうもうと飛ぶ馬場ではなかった。ただこれは、昼過ぎに水を適度に巻いて砂が巻き上がるようにさせなかった処置だと思うけどね。

京介 芝は土曜日の時点でほぼ乾いていたと見ていいでしょう。

菊池 土曜日後半から日曜日にかけて、徐々に差しが届くようになっていった、という見方でいいでしょうか。

京介 そうだね。日曜日の方が差し優勢がより顕著だったと思う。そもそも内側はかなり芝が剥げているからね。雨による変な影響が出なければ、芝が密に生えている外側の方が、よりクッションが効くはずなんだよ。パンパンに乾いて風も出ていたし、今の芝は乾けば外と考えて良さそうだね。


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<パドックについて>

菊池 13頭立て。弥生賞、若葉Sともに少頭数でしたが、このスプリングSもゲートには空きがありましたね。

京介 変な馬も紛れ込んでくるし、レベルを考えれば事実上10頭立てぐらいに思ってもいいかも。

菊池 重賞勝ち馬が不在のスプリングS。実績最上位は朝日杯FS2着のステルヴィオというメンバーでしたが、全体の印象はやはり小粒でしたか?

京介 そういえば重賞勝ち馬不在なんだよね。いやはや、今回は取捨が難しかった。連ならあるかな?という候補が多すぎて、軸にするにはどれも心配な要素が多く…。

菊池 予想する段階でも、本当に掴まるところがないレースでした…。個人的にはバールドバイの複勝くらいしか買いたいと思える馬券が売ってなかった。

京介 ステルヴィオは若干物足りない気配もあったし、エポカドーロは歩く気がなさ過ぎて芝生の内側でばかり周回していた。ひょっとしたら足元に何かあったんじゃないか、と勘繰ってしまう。その他は一つ使って馬体が落ち込み気味に映ったね。腰の甘い馬がホント多くて…。

京介 やっぱり弥生賞に比べると、ちょっと味気なかったかなあ。今回パドックで見た馬は、ここから気配一変すれば皐月賞で足りるけど、このパドック気配のままでは通用しないと思うなあ。

<レース展開について>

京介 頭数も少なかったうえ、ファンファーレが鳴っている途中からサクサクゲートに入れていたし、誰も待たずサクサク入っていた。見た感じだと37秒から38秒ぐらいでゲートが開いたね。これは内枠の馬でも全然待っていないレベルだよ。

菊池 4番レノヴァールと10番カフジバンガードが出遅れましたね。5番エポカドーロは好スタートから初速も速かったですね。

京介 エポカドーロはスタートからダッシュまで結構スムーズだった。ゲートを出てからしばらく、「鞍上が追っ付けているコスモイグナーツよりも速いの?!」とは思ったよね。こちらは戸崎騎手持ったまま。

菊池 まずは出たなりに5番エポカドーロですが、内から3番コスモイグナーツ。そして8枠2頭も行く構えを見せました。13番ライトカラカゼはスイッチが入ってしまったか行きたがる素振り。

京介 外の方はだいぶ馬場が良くて、ライトカラカゼはスタートから蹄跡があまり残っていないルートをサーッと揉まれず進められた。だけどこの馬が、1800mでもダッシュ力が効くとはなかなか驚き。とは言えコントロールしきれず、確かに掛かり気味だったけれど。

菊池 1コーナーから2コーナーにかけて3番コスモイグナーツが単騎先頭を奪いリードをぐんぐん拡げていきました。離れた2番手に5番エポカドーロで、実質逃げているような状態。3番手に折り合って13番ライトカラカゼ。直後に12番マイネルファンロンと、その内に7番ビッグスモーキー。

京介 結局VTRを見直すと、コスモイグナーツはスタートからずっと追っ付け通しでやっと1コーナーで先頭に立てたんだね。こりゃ確かにその後抑えなんて効かない。

京介 マイネルファンロンも実は先行争いができるぐらいの行き脚の良さだったことは、付け加えておこう。

菊池 その後ろに6番ハッピーグリンがいて、この外に8番ステルヴィオ。そして1番バールドバイがその内。

京介 ステルヴィオは最後尾もあるんじゃないか…と心配していたけれど、ゲートもまともに出たし、スタート直後の上り坂でも出足で負けてなかった。

菊池 2番ルーカスは8~9番手あたり。外に4番レノヴァールで、その後ろが2馬身ほど切れて9番フォルツァエフ。そして10番カフジバンガードと11番ゴーフォザサミットが並んで最後方。

京介 ゴーフォザサミットはどうしたんだろうね、急に行き脚悪くなってしまった。追い込みで結果を残したことなんてないのに…。

菊池 前半の1000m通過は59.6秒。とは言え、大逃げでこのペースとなると、離れた2番手以下は遅い流れで行っていますよね。その2番手以下の集団は団子状態で。

京介 2コーナーから向正面に移る辺りで、2番手のエポカドーロはだいぶ抑えていたし、先頭は逆に離すから1秒近い差がついていたのでは。3コーナー進入時点では間違いなく1秒差以上あったよ。

京介 最後尾の3頭を除き、2番手集団は徐々に固まっていく。完全に先頭は放置、お互いの脚と2番手の挙動を見ながら仕掛けるつもりだね。

菊池 後続も3コーナー過ぎから仕掛けます。離れた2番手の5番エポカドーロは馬場の良いところを意識してか、内を4頭分ほど開けながら直線に向いてきました。8番ステルヴィオもコーナーで仕掛けて好位。

京介 パトロールビデオだとわかりやすいね。戸崎騎手は3コーナーに入る前から、芝が剥げた部分と緑色の濃い部分との境目を狙って通っている。真後ろに接近するのは、13番ライトカラカゼと12番マイネルファンロン。内側の馬場悪い部分には黄色帽2頭。

京介 そして4コーナーを回り終える手前辺りの手応えは、確かに外を回った馬の方がいい。ただし、序盤掛かっていたライトカラカゼは早くも脱落。

菊池  直線に向くと3番コスモイグナーツは失速して、残り200mを待たずに5番エポカドーロが先頭。これを追って内から6番ハッピーグリンと、外から早くも8番ステルヴィオ。間に12番マイネルファンロン。

京介 だけどハッピーグリンは内を通った分なのか手応えが悪い。その真後ろにいたパールドバイは、ハッピーグリンを避けようと内を選択するも、そのハッピーグリンが内にヨレてくる。接触気味だし、結構な不利がある。

京介 そして直線の手応えは、人気2頭のマッチレースという様相。

菊池 坂でも失速せずに5番エポカドーロが逃げ込み態勢。これに一完歩ずつ迫ったのが8番ステルヴィオで、坂上は2頭の叩き合い。長く続いた2頭の攻防はゴール寸前で僅かにステルヴィオが捕えて1着。

京介 エポカドーロは決して馬場の内に切れ込んでいないし、ずっと良いルートを通っていたんだけど、ステルヴィオはホント良く捉えたもんだよね。これはいい脚だった。中山の急坂も全く苦にしていない。

菊池 3馬身半離れた3着争いは、12番マイネルファンロンが1番バールドバイの追撃を振り切って権利を獲得。

京介 これ、4~5頭ぐらいの熾烈な争いだったんだよね。パールドバイは完全に3着狙いなのに、若干不利もあり勿体ない4着だった。

<結果を受けて…>

180318スプリングS結果

菊池 勝ち時計は1分48秒1。良馬場施行時のスプリングSとしては、標準的なタイムと見ていいでしょうか。

京介 例年並みというところでしょう。ちょっと馬場がかなり荒れてきて、外差し有利だったことは注意したい。とは言え、有力先行馬はみんな内側を避けていたけれど。

菊池 少頭数で2番手以下はスローの上がり勝負という解釈で良さそうでしょうか。

京介 馬群はほとんど凝縮していたし、追い込み馬が外を回って動いてもむしろOKという馬場だったはず。エポカドーロと同じルートを通って前に追い縋れなかった差し馬は、エポカドーロとステルヴィオには全く追いつけなかったと思うよ。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

ステルヴィオ

菊池 関東での出走はサウジアラビアRC以来でした。朝日杯FSとの比較で+6キロ。成長は感じられましたか?

京介 そこまで体高が伸びた感じはしないね。だけど実際のところ、ロードカナロア産駒はそれでいいと思う。あまりに背丈あり過ぎても全然本来の持ち味がないし、この馬のようにコンパクトにカチッとまとまった方が2勝3勝目を挙げる馬が多いはず。

京介 緩かった馬体が、全体に引き締まって腰つきは硬くなったという部分では成長と言ってもいいのかな。ここはルメール騎手も言及していて、それでポジションを取れるようになったと。

菊池 ここ数戦よりは高い位置での競馬になりました。2番手以下が遅い流れになったことと、距離延長の分で追走は楽でしたね。

京介 自分は距離延長で競馬が難しくなると思っていたら、全然そんなことはなかったね。脚の使い方が難しいタイプだと思っていたのに、コーナーでも押し上げが効くし、むしろ東京コースの方が苦手なんじゃないかとさえ思ったよ。

菊池 最後はエポカドーロとの叩き合いを制しました。勝ったのは良かったですが、結構手こずりましたね。

京介 いや、あれはエポカドーロもそれなりに強いからね。メリハリが効いた競馬が出来て、操舵にも全く苦労しないから。でも交わしたことがまず偉いよ。

菊池 本番では1ハロンの距離延長になります。この点はどうお考えでしょう。

京介 ひとまず皐月賞でも、何ら問題ないタイプに思える。皐月賞自体がそもそもマイラー血統でも重賞勝ちがあれば問題ないレース。体型的に脚が長くないといけないとか、そういう限定した体型適性があるレースではないし、むしろスピードに富む血統である程度距離が持つ、ぐらいで大丈夫だから。

京介 だけど、ひと冬を超えて成長してくるタイプなのか。ルメール騎手はあれだけディープインパクト産駒の有力馬に乗ってきたのに、デビューから乗り続けていた馬はやっぱり違うなあ。

エポカドーロ

菊池 関東圏では初めての出走でしたね。どのような印象でしたか?

京介 腹袋もどっしり、肉付きも十分。だけど思ったよりも背は高くないね。母父がフォーティーナイナーなんだけど、確かにこういう体型は短距離ダートでまま見かける。

京介 それでもこの馬はさすが藤原英昭厩舎というべきか、後肢がスラっと伸びて身のこなしが柔軟。距離が持つのは間違いない。

京介 だけどこの日は、とにかくパドックで気が向かず。周回はずっと芝生の内側ばかり歩いていて、全然前進気勢を感じないというか…。前向きさに欠けていたと思うよ。でもまあ、オルフェーヴル産駒はレースで気の悪さを出さず、パドックで出す分にはまあ問題ないと解釈すべきなのかなと。できれば皐月賞はちゃんと前向きさを見せてほしいけど、当日のパドックもこんな感じなのかな。

菊池 離れた2番手でしたが折り合いはスムース。コーナーでの加速も上手く、3着以下には圧勝でしたね。

京介 好位で宥めていてラストの脚が効くのがいい。誰か目標の馬がいても対応できるし、自分から逃げてもいいと。どちらのカードを切れるのもいいよね。

菊池 本番に向けての見通しとしてはいかがでしょう?

京介 この馬も有力馬として数えていいんじゃないかな。2000mの距離を既にこなしていて、そこでは好時計かつ楽勝。1分58秒台まで時計を詰める可能性は十分考えられる。それ以上は相手もあるけれど。

マイネルファンロン

菊池 こちら京介さんの穴推奨でした!お見事でした!
180318スプリングS結果

京介 とは言え、レース的に強い競馬をしたのは、菊池くん推奨の4着バールドバイの方だったかな。馬場の有利な所を通れた差が出たという感じだね。

京介 ただ、バールドバイもマイネルファンロンも、必死の3着狙いをしそうな気配は十分に読み取れた。走破力や総合力はあるのに賞金が足りず決め手も微妙な馬ではあったしね。

菊池 前走との比較はいかがでしたか?

京介 正直に言うと、あんまり目立つほど良くなってはいないね。後肢がやや後ろに流れるし、ピリッとしたところが出たわけでもない。もうちょっと時間が掛かるかな。

菊池 優先出走権は獲得しましたが、マイネル馬でスプリングS3着と言えば、マイネルホウオウが皐月賞に向かわずNZTに出走した例もあります。

京介 いや、2000mを中心に使ってきたローテーションからその可能性は…あったりするの?自分はこの馬、雨が降らないとノーチャンスなぐらいスピード足らずだと思っているから。

その他

菊池 4着はバールドバイ。こちらは僕の穴推奨でした。期待して、実際に北村宏司騎手も上手く内を突いたのですが僅かに届かず。

京介 インベタを丁寧に回って上手く乗ったと思う。細かく見ると、馬場の内が悪かったタイミングで、直線ハッピーグリンに進路をふさがれる不利もあった。これは痛かった。

菊池 3着から7着までが0.1秒差以内に収まる大接戦でした。その中に4番人気ゴーフォザサミットが7着。

京介 この2着か3着争い大接戦というのも、スプリングSでは結構見かける現象だよね。レースの勝ち負けが決まった後から仕掛けて上位入着を狙う形。今回は、落ち着いた流れに付き合う馬が多すぎた印象だけれども。

菊池 2番人気ルーカスは9着。後方から追い上げる構えでしたが、伸び脚が見られませんでしたね。

京介 パドックで見比べると「やっぱり中心扱いしなきゃ」と思わせるガッチリしたタイプなんだけれどね。この馬自身は、鍛錬の量が馬格やスケール感に見合っていないというところなのかな。これで3歳春は完全に終了したに等しいわ。自分としてはこの馬が結果を出せないまま、レースで噛み合わないまま休むというのは悲しい…。

菊池 改めて、このスプリングSのレベルはいかがでしょう。

京介 誰しもが思うことだろうけど、上位2頭以外はさすがに足りないメンバーだったのかなと思った。そして勝ち負けした2頭は、皐月賞でも足りるかどうかという例年並みの評価でいいでしょう。昨年の勝ち馬よりはチャンスがあるかな。

菊池 若葉Sは大波乱になり、タイムフライヤーが断然人気を裏切る5着。いよいよ、ダノンプレミアムの断然1番人気ムードが色濃くなりそうですね。

京介 2歳時に活躍、そして3歳になっても好発進という馬がやけに少なすぎるね。馬の気を削がず、新しい条件に対応するのがどれだけ難しいことかと。

京介 そして体格の良さに、調教の中身が追いつくことを期待して…というパドック選択の手法も、徐々に通用しなくなってきたなと感じる所はある。質の軽いタイプがやたらと結果を出すから、馬づくりの方向性も変わってきていると思ったよ。これは機会があればおいおい説明していこうかと。

<教訓まとめ>

・当たり前だがスプリングSは1勝馬よりも2勝馬優位、好時計走破の履歴は何よりも偉い。スピード証明のあるなしが大いに関係するレース。

・2勝目が小回りの1800~2000mというタイプは、このスプリングSでこそ。

・ホープフルSは、極寒の冬というのも良くないのだろうか?単純に使っただけでも次の年の春に響くレースになっているようで、展開がうんぬん関係なく、有力馬ほどダメになっている印象。常に下げ目で見ておいた方がいいのかも…。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ハッピーグリン
…気配はかなり良かったのだが…。コスモバルクと同じく、何度も超長距離輸送を重ねている馬だけに、いい脚比べなら何とかできても、持久力勝負だと分が悪いのかも。時計を詰めることができなかった。東京開催のマイル辺りがいいかも。オープンでも足りるはず。

<菊池>
・ゴーフォザサミット
…懸念していたコーナーでの加速力不足を露呈。現状ではやはり東京の方が良さそう。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週は高松宮記念・日経賞・マーチSを京介さんと、毎日杯はオクノさんと展望していきます。よろしくお願いします。