菊池 土曜日に東京で行われた京王杯スプリングCも回顧していきましょう。

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京王杯SCはムーンクエイク(4人気1着)を穴推奨に指名!
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ヴィクトリアマイルはレッドアヴァンセ(7人気3着)を穴推奨に指名!
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京王杯スプリングカップ回顧



展望トークはコチラ
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<天候・馬場について>

菊池 週中にはまとまった雨がありましたが、金曜日の好天で大幅に回復していました。ダートは稍重が残っていましたが、芝は朝から良発表でしたね。

京介 昼過ぎにちょっと薄暗くなって風が強く出始める時間帯があったんだけれど、その後8Rぐらいから好天に戻った。確実に天気は良かったよね。

菊池 少頭数の9R夏木立賞(芝2000m・3歳500万下)は素質馬レイエンダがいたにしても1分58秒8、10R緑風S(芝2400m・4歳上1600万下)は逃げ切りだったのに2分22秒9。ジャパンCの決着時計みたいなタイムが出ていました。

京介 ちょっと仮柵が移動しただけとは思えない、とんでもなく速いタイムが出る馬場だったよね。多少踏みこなれていながら、芝の状態はクッションが効いたいい状態だったということかなあ。いやここまで速くなるとは思わなかった。Aコースの現状維持ぐらいかと思っていたから。

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<パドックについて>

菊池 14番人気以下の5頭は単勝万馬券というメンバーでしたが、フルゲート18頭が埋まりました。

京介 暖かくなったこともあるし、冬場や春先にまだ体つきに締まりがなかった馬でも、だいぶ良くなってきたね。そろそろ古馬重賞はパドック合格のラインを引き上げないとな、と思ったよ。

菊池 1番人気が5倍前後の混戦ムードでしたね。そこまで実績面で抜けた馬もおらず。拮抗したパドックという印象を受けました。

京介 セイウンコウセイやダンスディレクターでも張り艶や仕上がりは良いんだけど、ちょっと小ぢんまりして筋肉を硬く見せるタイプ。ちょっとどうなのかな…とは確かに感じたね。かといって下級条件から上がったばかりの馬は、馬体が若いというか、柔らかいけれど締まりが足りない印象。なのに当日の馬場はレコードが出るかもしれない超高速馬場。この設定で判断するのは難しかったなあ。

京介 冬場に使い詰めで、徐々に徐々に良くなってきた馬も目を惹いたけれど、それ以上に馬自身の才能を重視すべき場面だったかもしれないね。

<レース展開について>

京介 東京芝1400mのスタートは向正面の真ん中ほど。もうファンファーレが鳴っている途中からゲート入りは始まっていた。画面がアップする頃にはもう偶数枠が入っていたね。

京介 ここでも特に嫌がる馬もおらず、最後の大外枠フィアーノロマーノがちょっと待っただけ。およそ45秒ぐらいだったら、このフルゲートならかなり速いスタートだったと思う。

菊池 半数が半馬身ほど出遅れ。人気馬では、1番サトノアレス、5番ムーンクエイク、6番グレーターロンドンあたりが出遅れており、中でもグレーターロンドンは行き脚がつかず、あっという間に3馬身ほど置かれましたね。

京介 グレーターロンドンは田辺騎手が下げたのかと思ったら、出遅れから全く行き脚が付かなかったものだったのね。

菊池 まずは2番トウショウピストが好スタートから先頭へ。並んで行くのが4番ラインスピリット、そして10番セイウンコウセイがいて、内に9番ウインガニオン。逃げ候補が多数いましたが、トウショウピストが速かった上に内枠だった分、逃げ争いは起こりませんでした。

京介 画面を見ている限り、厳しい競り合いとはなっていないよね。セイウンコウセイも前走高松宮記念でずっと競り合う展開だったから、疲れていただろうし…。

菊池 外の5番手に11番シュウジ、これを外から交わして18番フィアーノロマーノ。14番ビップライブリー、3番アドマイヤゴッドといて、同じグループに17番キャンベルジュニア。

京介 フィアーノロマーノの川田騎手は、前の様子を見ながらジワーっと捲って行ったという動きだった。これがペースを速めたわけでもないと思う。

京介 キャンベルジュニアは、スタートで半馬身出負けしたけれど追っ付けてこの位置に。

菊池 この後ろ、ちょうど中団あたりに5番ムーンクエイク、15番ダンスディレクターが外にいて、内に8番リライアブルエース。後方は13番ダイメイフジ、7番アイライン、12番テオドール。その後ろが2馬身空いて16番ノボバカラと1番サトノアレス。そこからさらに3馬身後ろが6番グレーターロンドンでした。

京介 ムーンクエイクも出負けはしていた。おまけに掛かり気味の追走で、前走も感じたけれど乗り難しそう。速いペースで追走していたから助かっている部分はある。

京介 グレーターロンドンの最後尾が注目されがちだけれど、サトノアレスもスタートで出遅れて、行き脚が付かずにこのポジションだから。

菊池 前半600m通過は34.2秒、800mが45.4秒。そんなに速くはないですが、平均的な流れで淀みなく流れた、といったところでしょうか。

京介 こりゃ先行勢が総崩れになるでしょう、というペースでは決してないよね。力がある馬だったら、ここから引き離して押し切った逃げ馬も過去にはいた。

京介 だけども、4コーナーを通過した時点では、隊列は結構縦長だったね。

菊池  隊列に大きな変化はないまま直線へ。残り400m地点を通過しても2番トウショウピストが先頭をキープしていましたが、ここに4番ラインスピリットが並びかけてきます。好位勢では、11番シュウジと10番セイウンコウセイがその後ろから追い上げてこようという態勢。

京介 直線に入った途端、馬群が真横に広がるような形ではなく、しばらく先団の馬にも手応えが残っていて馬群が崩れないまま。

京介 セイウンコウセイが脚を溜めてやや外に出すような様子になっていて、内からでも差して来れそうなムードは感じる。

菊池 坂の中腹では外から17番キャンベルジュニアの脚色が目立ち、一気に先行勢との差が詰まってきます。そのキャンベルジュニアの外に5番ムーンクエイク。大外に出して追い込んだ1番サトノアレスも徐々に浮上。

京介 馬群が横一線に変わったのは、残り400mを切ってからだね。ここらで惰性が効いてくるのが外を回った差し馬。内の馬は勢いに乗り切れず、左右にブレる先行馬が邪魔で詰まり通し。内を狙った追い込み馬はこれにハマってしまった。

菊池 残り200mまで先頭で頑張った2番トウショウピストの脚が上がり、4番ラインスピリットが大健闘を見せるところに、代わって17番キャンベルジュニアが先頭。これに迫ったのが外の差し追い込み馬。5番ムーンクエイクと1番サトノアレスの藤沢和厩舎勢が併せて差を詰めてきます。遅れてようやく6番グレーターロンドン。

京介 比較的馬場の内側に3分の2ぐらいが密集したおかげで、外を回った馬は全く不利がない。グレーターロンドンぐらいでもだいぶ大外と感じたけれど、ムーンクエイクとサトノアレスは良いルートを通ったよね。キャンベルジュニアに併せに行くために内へ寄った分もあるけど。

菊池 ラスト100mを懸命に粘り通そうとした17番キャンベルジュニアでしたが、ゴール寸前で並びかけられて5番ムーンクエイクが僅かに先着。1番サトノアレスはハナ差届かず3着で、5番グレーターロンドンは0.1秒差の4着でした。

京介 グレーターロンドンはとんでもないルートを通って良く差を詰めてきたよね。この結果だけを見ると、ちょっと馬場の外の方がいいのかな?とは思わせるけれど。

<結果を受けて…>

180512京王杯SC結果

菊池 勝ち時計は1分19秒5。当日の馬場状況から薄々分かってはいましたが、レコードタイムになりました。

京介 しかも先頭が引っ張る超ハイペースではないのに。中盤が結構速かった、おまけにラストまで全くラップが落ちなかったことも影響している。

菊池 きれいに前後半がイーブンのペース。前が楽をしすぎず、飛ばしすぎずの良いペースでしたね。

京介 グレーターロンドンの位置だと、あまりに後ろに置かれすぎということだね。しかし見事に出遅れた馬が上位に並んだなあ。

菊池 では、上位馬について。

ムーンクエイク

菊池 洛陽Sから3ヶ月ぶり。前走が18キロ増でしたが、数字の面では絞れていませんでした。元気よく活気のある周回で、絵に描いたような好気配ではありましたね。

京介 重賞勝ち馬が今回多数いたけれども、それらと比較すると腹筋にまだ緩みがあったように思うなあ。背中とお尻にかけての緊張感は確かにあったけれど。だけど、いいバランスで歩けていて手先も十分に力が篭っていた。

菊池 穴推奨のつもりで指名しましたが、ガッチリ売れて最終的には4番人気でした。

180512京王杯SC穴推奨

京介 専門紙の印もそれなりについていたようで、ちょっとバレていた印象はあるね。

菊池 次走は安田記念に向かうようですね。まだ余裕はありそうだったので、もうひと仕上げに期待したいところではありますが、ルメール騎手は引き続き乗れます?…その点が。

京介 ルメール騎手が下級条件からずっと騎乗していたからこそ、出負けもするし道中折り合いを欠く場面を見せながら、後半足を伸ばせるんでしょう。かなり気性的にも難しく、操舵に素直じゃない馬だろうから、鞍上が替わるなら消しでいいと思うなあ。

キャンベルジュニア

菊池 ダービー卿CTから中5週のローテでした。さらに2キロ増えて生涯最高馬体重を更新しましたね。

京介 筋肉量が豊富で、もはや550kgに迫ろうかという勢い。フェアリーキングの系統だけれどもやっぱりガッチリしていて、加齢でどんどん馬格が増えてくる晩成タイプなんだろうね。

京介 直飛節だけれども歩幅が狭くなることなく、大きく歩けるのは腰と膝周辺を柔らかく保てているから。

菊池 道悪の昨年は不発でしたが、レコードの出る馬場状態の今年、僅差の2着に好走するとは。完全にこの馬を見誤っていました。

京介 自分も前脚の掻き込みが目立つ動きだし、通用するのは中山でだけでしょ、とずっと思っていたよ。そうではなくて、充実してきた背景から、自分の通用する枠を広げてきたと考えた方がいいかも。今回のパフォーマンスを見せられるのなら、重賞一つ二つ勝てているはずなんだけどなあ。

菊池 安田記念出走は賞金面的にギリギリかもしれませんが、出走できたらどのような評価でしょう。

京介 自分はまだこの馬は、勝ち切るなら重・不良馬場だと思っているんだよね。切れ味の良いタイプにやられてしまうから。

サトノアレス

菊池 東京新聞杯からマイナス6キロでした。仕上がりはどう映りましたか?

京介 馬の脚質タイプ的に最内枠というのが気になったけれども、若い頃よりも恰幅が出てきたという印象だね。それで脚捌きは常にスムーズで安定しているし、良い進化を遂げていると感じるよ。馬自体はポジティブになれる上昇を描いている。

菊池 急かさず後方から直線勝負に賭けました。届きませんでしたが、際どいところまで詰め寄りましたね。

京介 どうだったんだろうね、今回の競馬は。やっぱりお試しのような、脚を測る競馬に徹した印象があるな。直線思ったよりもいい反応だったから叩き合いに参加したけれど、条件がハマった馬にやられただけという内容でしょう。

菊池 安田記念に向けてはいかがでしょう。

京介 今回はいわゆる負け方がいい内容だと思うんだよ。直線まで無理していじってないし、負担は少なかったんじゃないかな?いいステップで迎えそうだと思うんだよね。

その他

菊池 グレーターロンドンは届かず4着まででした。ガチンコ予想では無印でしたね。

京介 この馬は冬場にずっと使っているためもあって、体がどうしても増えてこない。脚運びはスムーズだけれども、お尻がいつもパドックの横比較ですら薄く見える。あと一歩が足りない理由は、馬力不足だと思うしね。

菊池 今回は左前に新エクイロックス補正がありましたが、前走の落鉄とも関係があったんでしょうか。

京介 いや、この特殊な装蹄は東京新聞杯の頃からしていたんだよ。どうしても現状はこういう措置を取らざるを得ず、そういったアクシデントを常に気をつけなければならない縛りがあるんじゃないかな。

菊池 11番シュウジはパドックで良く見せましたね。直線も一瞬はやってくれるか!?という気配があったものの、8着。

京介 これが残念だった。冬場に体調の悪い時期からレースに使っていて、厩舎の懸命の努力で馬が上昇していく気配をちゃんと追うことができて、ここでかなり良くなったと感じさせた。なのにレースは「もっとスピード値の高い、素質のある馬」にどんどんやられてしまうという…。馬は本当に良くなっているんだけれどもね。

菊池 1番人気ダンスディレクターは見せ場なく15着に大敗しました。

京介 出遅れもあまりなく、直線はサトノアレスやグレーターロンドンがグワッと伸びたルートをちゃんと見つけて武豊騎手が走らせているのに、ホント騎手のコメント通り全く反応しなかったね。

京介 パドックで馬体が小さく感じたし、中身が伴わなかったのかなあ。高松宮記念の4着は、どちらかというと激走した方で、今回は反動が出たと解釈した方がいいのかもね。

<教訓まとめ>

・今年もゴール前が大接戦となり、レコード決着なのに13着までが0.5秒差以内の入線。馬場があまりにも速い影響で、直線内が密集し、外から差す馬に少々の有利がある。この馬場状態でスプリンターとマイラーがかち合うと、マイル路線の重賞で連対できるタイプの距離短縮の方が嵌りやすく、スプリント戦を前で押し勝つタイプが踏ん張り切れない。距離限界のない方が頑張りやすい。

・ムーンクエイクは、今年の京都開催であまりに酷すぎたバルジュ騎手からのリターン。バルジュ騎手に限らず、しょっちゅう外国人騎手に拘って起用する陣営が「その騎手の苦手条件」でも使っている例がチラホラみられるので、こういう巻き返し例は必ず押さえておきたい。

・高松宮記念組からの最先着馬は、同レースで見せ場なく15着だったラインスピリット(5着)。高松宮記念で好走した馬どころか、見せ場を十分に作った馬でも京王杯SCでは疲労が残りがち。同じ左回りの直線長い条件だが、まるで競馬をしていない馬の方が、ここでは巻き返す。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・アイライン
…今回伸びない馬場の内、馬群が密集する内側を突いて、上手く進路が開かず閉じ込められっぱなし。最後の50mは流していた。次走東京開催末期の荒れ芝1400~1600m辺りに出てくるなら要注意。

<菊池> 
・ムーンクエイク
…まだもう一段階上の仕上げを残す馬体に映った。今回の状態で勝てたのは大きな収穫で、中距離馬に人気が偏りそうな今年は楽しみな存在。ただし、手の内に入れているルメール騎手が乗れるか乗れないかで、大きな差が出るように思うので注意したい。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週はオークスと平安Sをともに京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。