菊池 日曜日の東京ではオークスが行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

競馬大予言・ダービー号はソコソコ好評発売中!
18年競馬大予言ダービー号

http://amzn.asia/b6ltxD2

京王杯SCはムーンクエイク(4人気1着)を穴推奨に指名!
180512京王杯SC穴推奨

ヴィクトリアマイルはレッドアヴァンセ(7人気3着)を穴推奨に指名!
180513VM穴推奨


オークス回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/s/blog_publisher_view/detail/blog/725/entry/172862

<天候・馬場について>

菊池 週中には土曜日に雨予報がありましたが、結局降ることなく開催を迎えました。

京介 そうだよ。土曜日は曇り空になる場面もあったけれどすぐ晴れて。ちらっと雲が掛かるかな、ぐらいで悪化する気配すらなかったよね。

菊池 日曜日は好天でしたが、朝は冷たい風が強く吹いていましたね。

京介 それでも朝一番から空が晴れていたし、日差しが肌をチリチリと刺すぐらいに痛いと感じるほどだったね。表に出て歩いていると暑いなと感じるけれど、屋根の下の日陰だと風を受けて涼しいと感じる、そんな日だったね。

菊池 その風もメイン頃にはやみました。陽射しは強かったので予報よりも高い気温になりましたね。

京介 実際、どのぐらいだったのかな?パドックは人が混むからかなりの熱量だったように感じたよ。まあそれでも、適度に避暑しながら過ごせる1日で良かったとは思う。

ブログランキング
↑他の競馬ブログもチェック!(ブログランキング)↑







<パドックについて>

菊池 フルゲート18頭が埋まりましたが、上位の強さも手伝い1勝馬も出走に漕ぎ着けましたね。

京介 牝馬路線は主流ルートで同じ馬が何度も好走していたし、桜花賞で勝負にならなかった馬の大半が、オークスへの出走を取りやめていた。本来賞金上位でオークスに出てもおかしくなかった短距離馬が避けたから、こういうチャンスは生まれるんだよね。

京介 ダービー週の京都芝1200m葵Sが、今年から重賞に昇格したこともあって、今後も賞金上位馬だけでは枠が埋まり切らない、というシーンがあるだろうね。

菊池 桜花賞の結果を見ても納得、オッズ同様に上下差の大きいパドックでしたね。

京介 そうだなあ。やっぱり桜花賞上位3頭の方が、下位の馬より筋力と腹構えがしっかりしていたし、しっかりした身のこなしが顕著だったね。そして1勝目2勝目が遅かった馬は、激走したダメージが残って成長が追いついていない様子。桜花賞組でも、下位の馬はオークスに向けて良くなったとは思えず、桜花賞よりも悪かったんじゃないか、と感じたよ。

京介 改めて関西馬にとって、桜花賞激走後の関東への長距離輸送や、関東の前哨戦を戦ったうえでの2度輸送は厳しいものなんだなと思わせたね。
180520オークス印

<レース展開について>

京介 天気も良かったし、雨が降りそうなそぶりすら全くない好天だったから、スタンド前は隙間がないぐらいに人が入っていたね。ファンファーレに反応する歓声と手拍子に、馬が驚くほどの圧があったようで。

京介 東京芝2400mのスタートはスタンド前のやや左側。ファンファーレが鳴り終えてもしばらく輪乗りをして、ちょうど静まった時に一斉に入れるよう促していたね。それでもゲート途中で観客の方が興奮して騒ぎ始めるから、ゲート内で落ち着かない馬も多かった。

京介 大外のオハナを入れる時もほとんど待たずサッと。この頭数で42秒でのスタートが切られるなら、かなり速いゲート入りだったと思う。それほど待たずに済んだ内枠の馬はだいぶ助かったんじゃないか。

菊池 13番アーモンドアイがやや内寄りに斜めに出たこともあって、逃げ候補の12番サヤカチャンが影響を受けてしまいましたね。一方、最内枠の1番リリーノーブルはロケットスタート気味に出て、歓声で少し気持ちも高ぶったか、行きたがる面を見せました。

京介 一歩目は比較的横並びかな?と思いきや、躓いたり横にヨレたりする馬が多かったね。そして昨年か一昨年あたりにも回顧で行ったけれど、この大歓声に驚いて出遅れるのは、当日パドックでひ弱に見せる1勝馬や休み明けの馬が多い。

京介 リリーノーブルは最初の2歩で1馬身半ほどのリード。まあこの枠だし、これは無理に抑える必要なし。1コーナーまでに宥められればというところ。

菊池 時々、スタートでモタつく12番サヤカチャン。2F目でようやく行き脚がついて先頭へ。そして5番カンタービレを外から交わして14番ランドネが2番手に浮上。1番リリーノーブルがハコ内3番手に収まって1コーナーへ侵入。

京介 リリーノーブルは引っ張り過ぎることなく、上手く抑えられた方じゃないかな。サヤカチャンだけだと怪しかったけど、ランドネまで行ってくれたことで上手くいった感じ。

菊池 2番ラッキーライラックは、リリーノーブルの直後5番手。このあたりまでは想定可能な隊列でしたが、13番アーモンドアイはその外6番手という位置取りでした。公式実況の小塚アナウンサーも意外な位置取りに面食らったのか、見失っていた様子がありましたね。

京介 ここまでアーモンドアイは、無理な押し上げではない。そして1コーナーで外ロスしすぎることなく回れると、オークスの隊列では2コーナーや向正面で被されにくい。これはルメール騎手、いい一手を指したなという印象。これで折り合いがついていたんだものな…うーん。

菊池 このアーモンドアイを見る位置に8番サトノワルキューレ。その内に10番レッドサクヤと3番マウレアがいました。

京介 実はサトノワルキューレもスタートは出ていた。ただ、デムーロ騎手は1コーナーまでに折り合わせて「アーモンドアイはどこだ?」と確認してみると、なんと前にいる。これを見てジワーッとアーモンドアイに接近した、という経緯。

菊池 向こう正面では12番サヤカチャンが10馬身ほどのリードを保って前半1000m通過が59.6秒。2番手以下はスロー、という流れの典型例という感じですかね。

京介 でもスローとは言いにくいよ。2番手ランドネも1000m通過が60秒台半ばでは、ちょっと速いと思う。その後ろのポツンポツンと続いた5番手辺りからスロー気味だけど気持ち速い水準じゃないかな。

京介 しかも後続は、全体に縦に長い。ラッキーライラックとアーモンドアイの2頭横並びを中心に集まってはいたけれど、ひと捲り仕掛けてみようと思わせる遅さではなかった、と感じたね。この時点でサトノワルキューレのデムーロ騎手は、馬が行きたがらないよう手綱を引っ張り切り。騎手の実感としては、我慢させた方がいいという体感速度だったんじゃないか。

菊池 縦長馬群は快勝しないまま3コーナー。12番サヤカチャンはいくらかペースを落としたものの、12秒台前半のラップを淡々と刻みながら進んで、マーク戦となった人気の各馬も動かずに直線勝負の構え。個人的にはスタンドで観戦していて、13番アーモンドアイの位置を正確に把握していなかったので、4コーナーで2番ラッキーライラックの真横に13番アーモンドアイがいるのを確認したところで、勝たれるな…と確信(笑)。

京介 アーモンドアイはここまでずっとラッキーライラックの右斜め後ろをキープし、ラッキーライラックが動こうとすればすぐ反応できるよう準備しているし、折り合いに全く苦労していない。これで手応えも抜群なんだからね。さて石橋脩騎手はどう捌くのか…というところだったんだけど。

菊池 道中はラチ沿いを回ってきた1番リリーノーブルの川田騎手は4コーナー出口から馬場の良いところを選んで外に向かって進出。全体的に馬場中央へ向けて馬群が動いて行きました。

京介 直前のフリーウェイSを見ても、直線の内ラチ沿い4頭分ぐらいはちょっと後半の伸びが良くなかったっぽいんだよね。だけども時計はまずまず速いし、先行馬がこうして内を避けて持ち出せるから、それほど影響はなかったかなと。

京介 そして差し馬勢、あるいは人気の桜花賞組は、迷うことなく馬場の4分所へ。内外へ広がる形ではなく、リリーノーブルの真後ろを狙って似たようなルートで接近する仕掛け。こうなるとルートの妙など全くなく、ほぼ地力勝負だ。

菊池 前の手応えは概ね想定どおりで、残り400m時点では上位人気馬4頭の攻防が始まり。1番リリーノーブル川田騎手は、目視でラッキーライラックを確認しようという動きでしたが、既に接近していた13番アーモンドアイを見て二度見しているようにすら見えますね。ただ、すぐに目標を切り替えてか、待ち構えつつも、一旦は併せ馬に持ち込もうとします。

京介 この時のアーモンドアイのルートは、リリーノーブルのすぐ真横。ここを伸びてきたから、4頭ほどで併せつつ接近していたラッキーライラックは、ちょっと進路を見誤った所はあると思う。と同時に、ラッキーライラックは急に内にヨレる態勢になった。

菊池 しかし、13番アーモンドアイは促されながら楽に距離を詰めて、仕掛けられると一瞬で交わして一瞬で置き去りに。この攻防の直後、2番ラッキーライラックの石橋脩騎手は、一度は1番リリーノーブルの内を突こうかという動きもありましたが、2頭に置かれてしまいます。

京介 自分には、石橋脩騎手はラッキーライラックが内にモタれるのを修正しながら追っているように見えたなあ。

菊池 完全に抜け出した13番アーモンドアイの直後で、1番リリーノーブルも交わされてなお自分の脚は使えており2着を守り通す構え。3番手になった2番ラッキーライラックでしたが、4番手以下に迫られるかと思いきや、手前を替えてもうひと伸び。何とか3着は確保して、1・2・3着の3頭はほぼ等間隔でゴール。

京介 そうだね。結局は桜花賞1~3着馬が順番を入れ替えただけになった。一番の理由は、直線に入った所で別路線の馬がほぼ余力をなくし、桜花賞上位3頭以上の脚を全く使えなかったからだね。4着5着を凌ぎ合ったのも、結局桜花賞入着馬だったし。

<結果を受けて…>

180520オークス結果

菊池 勝ち時計は2分23秒8。12年ジェンティルドンナ以来となる、2分23秒台決着でした。

京介 それでもジェンティルドンナには届かなかった。馬場が究極に速いわけでもなかったけれど、やっぱり中盤でもう一つ動きが起こらないと、より速い決着はないか。今回は上位馬同士のマーク戦というムードだったし。

菊池 レースラップを一見するとハイペースですが、サヤカチャンの大逃げは放置されたも同然だったので、実質はハイレベルなスローの上がり勝負だったと見ていいでしょうか。

京介 それで構わないと思う。ただし、力の劣る馬にとっては平均的に流れでスタミナを消耗するかのような展開だったと思うよ。あくまで上位3頭にとってはスローに感じる、ぐらいの「弱い馬を確実にふるい落とす」展開ではあった。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

アーモンドアイ

菊池 パドックでまず気にしたのは脚元の状態だと思われます。今回も恐らく前走とほぼ同様のエクイロックス補正がありましたね。

180520オークス1番人気

京介 それもあったし、ちょっと緊張感なのか硬さも出ていたのか…。桜花賞の方が歩きに伸びやかさはあったと思うんだよね。ベストの状態が桜花賞、そして何とか維持してきたオークスではないかと思う。「さらに良くなった」ではないと思うんだよ。

菊池 内面の上積みはあったと見ていますが、動きや見た目としては桜花賞の方が良く映ったということでしょうか。

京介 ただし、蹄の状態はさらに悪くなったような印象はなかった。補正痕もあくまで現状維持。まあ、あれで勝てたからあそこから悪化しなければ…だからまずは良しとしよう。

菊池 京介さんがパドックで見るのは未勝利戦以来ですが、馬体の印象としてはいかがでしたか?

京介 改めて、四肢の管や全体の骨はかなり細い方だよね。飛節はシャキッと動くけれども、結構細い方。それでいて中型馬~やや大型ぐらいの筋肉量と腹筋を身に着けている強みがある。一般的に骨の細い馬は、トモも脾腹も寂しくなりがちなのに、これは凄いこと。運動神経の高さとあわせて、そこらの重賞勝ち馬よりも遥かに質の良い馬だよね。

菊池 スタート前は発汗が見られましたが、好位につけてスンナリと折り合っていましたね。

京介 パドック周回中はあの汗はなかったから、やっぱり馬場に出てからじゃないかな?この日の日差しは結構キツかったし。そして興奮状態にまで至らず、上手く気性を宥めてゲート入りできたことも大きいでしょう。

菊池 この競馬をされてしまうと、いよいよ三冠目でも逆らうのが難しくなった印象です。

京介 この馬の場合は、いい休みを経て蹄の状態が回復する余地が大きいものね。脚元の不安がなくなれば、出遅れも改善して来るだろうし。

リリーノーブル

菊池 こちらは馬体重が500キロ近くあることもありますが、はち切れんばかりの仕上がりでしたね。直前で強い追い切りをやった上に輸送をしても、全く堪えた様子もなく。

180520オークス特注馬

京介 これだよね。一般的には桜花賞で好走した関西牝馬は、オークスに向けてだと輸送不安を気にして追いきりのトーンが下がりがち。そして強く追い切ったことが、「ここまでの調整でまだ太いんじゃないか」「調教でピークになりがち、長距離輸送でへこたれてしまう」などの理由で下げる材料になったりする。でも今日の馬体を見ると、全くそういう不安がなく、むしろ絶好調だからこそこの動きだったということだものね。

京介 もちろんこの馬の場合、新馬戦で東京まで輸送した経験があるし、気性的にも強い部分がある。「今回の輸送は堪えない」と陣営が自信をもっていたのかもしれないね。

菊池 かなり良いスタートを切った上に、外から逃げ・番手を担ってくれるはずの馬がなかなか来なくて、歓声もあり少し掛かり気味。それでも早めに折り合いがついていましたね。その後のレース振りは話したとおり。良い競馬を見せてくれました。相手が悪かっただけ、という敗戦でしたね。

京介 ペースを考えると、展開をリードしつつ早めに攻める位置。どんな展開や馬場であれ、先行する位置取りで2分24秒1の走破タイムは、素直に能力を褒めるべきでしょう。

菊池 状態の良さはビシビシと伝わってきましたが、同時に筋肉過剰気味なのかな?とも少し心配になりました。川田騎手が戦前にコメントしていたように、やはりベスト距離ではないですよね。

京介 でも最近のスピード過剰な血統が多い中で比べれば、「オークス?ここなら向いている方」と思うよ。前に取りついてあれだけ後半脚を使えるぐらいに、しっかり溜めを作る走りができるんだから。2000~2200m辺りが一番いいのかな、ぐらいの微妙な差でしょう。

京介 それにルーラーシップ産駒は、ああいう風にみんな2000m以上の距離で前付けした方がいいんだよね。控えて弾けるようなキャラじゃないんだから。

菊池 個人的には秋華賞が楽しみになりました。今回のような仕上がりならヴィクトリアマイルでも期待したいですが、血統的にはド直球の高速決着だと辛そうですね。ひと雨あると凄く強そうに思いますが。

京介 今回の上位3頭で、一番いろいろ自在な競馬を試したというのが大きいし、右回りも左回りも問題がない。超有力馬となるのは間違いないよ。雨馬場は確かに、確かめてみたいなあ。

ラッキーライラック

菊池 こちらも関東に来たのは昨秋以来でした。仕上がりそのものには好感が持てましたが、どうご覧になりましたか?

180520オークス1番人気

京介 自分も良かったと素直に思うよ。後肢が長くて少し痩せ気味に見えるのは、オルフェーヴル産駒だしオークス的にも別に問題なし。良い緊張感を保てていて、張り艶ともに良かったと思う。

菊池 石橋脩騎手自身は、概ね想定どおりの位置取りだったかと思いますが、アーモンドアイがピタリとマークしてきたことで、真っ向勝負しか選択肢がなくなったのはきつかったですかね。

京介 序盤のポジションそのままならリリーノーブルがいい目標になっていたし、流れに乗ってそれを交わすように…という楽な競馬になったはず。そこから真横にアーモンドアイが接近してきて、追い出しがかなり難しくなってしまったのかな?

菊池 直線ではちょっとリズムが悪かったのでしょうか?前走に比べて手前替えもスムースではなかったように見える、というか、替えた回数も多かったですか。意外とこの馬が一番距離に対応できなかった?大きくバテているように見えないので、このレベルで比較すると左回りが上手くなかった分なのか?とも思えるのですが。

京介 上位2頭のレベルと、コース適性が高かったように見えるから、なおさら「この2400mで何か悪くなる要素があったのか?」と勘繰ってしまうけれどね。だけどサトノワルキューレがついて来れないほどの高速スピード決着だったし、あくまで上位が強すぎたがための3着だったことは記したい。それに枠が違っていたら、逆にもっとスムーズに競馬できたんじゃないの?とは思うから。

菊池 次は鞍上交代を言い渡されてしまう可能性もありそうですね…。コンビ継続であって欲しいものですが。

その他

菊池 4着はレッドサクヤでした。強敵相手に真っ向勝負となりましたが、よく頑張っていますね。

京介 藤原英昭厩舎の馬にしては、だいぶ削って寂しく見えたなあ。それでも体力が足りる所は見せたね。これは桜花賞で踏ん張った経験が生きたと考えるよ。

菊池 サトノワルキューレは6着でした。フローラS当時より馬体重は6キロ増えていたのですが、やはり何とか維持した、という感じに見えました。肌つやも前走時の方が良かったように思います。

京介 自分もその通りの感想を持ったよ。結局は、フローラSから馬体面で上昇しないとオークスを勝つまでには至らない。フローラSで感じ入るぐらいパツンパツンの状態じゃないと、オークスじゃ勝負にならないよなあ。

菊池 やはりフローラS→オークスも、青葉賞→ダービーも、関西馬には厳しいローテだと感じました。連続好走したモズカッチャンはフローラSが楽な競馬だったし、後にG1馬になったように結果的に強い馬でした。フローラSが楽に勝てるダメージの少ない競馬であったことや、重賞経験の少なさなど上がり目のある馬でない場合は、割引が必要だと感じました。

京介 全くもって同意です。ま、関東馬がフローラSを勝ったとしても、そこまで勝負になる率は低いけれども…。少なくてもぶっちぎり圧勝・疲労も残していない勝ち方じゃないとダメだろうね。

菊池 今年は上位がハイレベル。そして上下差の大きなメンバーでした。個人的には、やはり桜花賞の1番人気オッズはオークス予想の指標になるなと感じている次第です。

京介 勝ち馬を基準にして考えると、全体ペースはスローと感じられても、今回は直線の坂下で4分の3ほどの馬がもう踏ん張りがきかない態勢だった。バテた馬にとっては、平均やや速めのペースと感じられる流れだったということ。体力の格差が大きく開くと、得てしてこういう現象が起きてしまう。

京介 やっぱりオークスは、阪神JFと桜花賞どちらも上位に踏ん張った馬じゃないと、「オークスになって良さが出る」というのはないと思う。

<教訓まとめ>

・形はどうあれ、G1・G2圧勝の価値は非常に重たい。抜きんでた運動神経の高さがあれば、同世代牝馬相手の2400mは克服できるものなので、差し馬に関してはそこまで距離を気にしすぎなくても良い。

・別路線の中距離から駒を進めてオークスに出走できたとしても、推定上がり最速馬候補になれない馬では例年厳しい傾向がある。

・休み明けで臨んだカンタービレ、ロサグラウカは全く勝負にならなかった。2400m自体特殊な流れになりがちなので、まだ成長途上で体つきが変わる途中の馬では厳しいのだろう。王道路線以外から臨んだ馬では非常に厳しいレース。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・ロサグラウカ
…福島→中山で2連勝を挙げた馬で、体型的には小回りタイプのように感じた。東京2400mの外枠ではさすがに難しすぎ。この後ひと叩きで福島~新潟の1800~2000m戦を狙うようなら。

<菊池>
・オールフォーラヴ
…ワンフォーローズの影響力が強いのか、ディープインパクト産駒ながら四肢の長さや付き方などの体型は母に似ている。その母系のイメージどおり先行流れ込みタイプの競馬が得意なはずなので、小回りでスピード持続力を活かす競馬が理想。今回は条件も展開も向いてなさ過ぎ。

~~~~

菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週はダービーと目黒記念を京介さんと、新設重賞の葵Sはオクノさんと展望していきます。よろしくお願いします。