菊池 ダービーの後に行われた目黒記念も回顧していきましょう。

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目黒記念はノーブルマーズ(10人気2着)を穴推奨に指名!
180527目黒記念穴推奨


目黒記念回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/blog/kyo_guri/view/detail/entry/174515

<天候・馬場について>

菊池 ダービーの興奮冷めやらぬうちの目黒記念。最後まで晴れて良いお天気が続きましたね。

京介 毎年改めて思うことだけれど、熱気が凄いよね。

菊池 馬場状況については、ダービー回顧を参照…という感じでいいでしょうか。
http://blog.livedoor.jp/keiba_check/archives/50805620.html

京介 そうだね。基本情報としてはCコース移動直後の週、そして今週は明らかに内側が良い。おそらくダービーを勝ったワグネリアンが通ったルートをどの騎手も良いと見ていて、その外ではなく内側に殺到するような雰囲気だったのかなと。

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<パドックについて>

菊池 直前のアクシデントでコルコバードとロードヴァンドールが回避。16頭立てになりました。

京介 だめじゃない2頭も回避していたら!いやあ勿体ないな。両方とも前走時のパドックでの雰囲気が本当に良かったからなおさらだよ。

菊池 昨年に比べると4歳馬が多く、例年に比べて平均年齢が低い方だったかもしれませんね。

京介 高齢馬は肌艶が落ち気味で、歩様のぎこちなさも目立ってくるけれど、若い馬はそれに比べて馬体のメリハリが良いし、脚元の問題も少ない。手先の反応が軽い馬が、例年と比べて多かったと思うよ。

京介 準オープンから上がってきた新鮮な馬のどれを評価するか、が予想の肝だと思っていたけれど、パドックでなおのこと感じたね。フェイムゲームはいい加減厳しいし。

菊池 2頭出しの矢作厩舎が揃ってプラス8キロでした。

京介 ホウオウドリームも変な形だったけれど、チェスナットコートが正直物足りなかったなあ。右前の蹄の内側に補正していたようだけれど、天皇賞(春)で厳しく仕上げた反動が尾を引いているのかなあ。

<レース展開について>

京介 東京2500mはスタンド前の残り400m標識の真横にゲートを置く。まだ場内騒がしく結構影響ありそうだったのに、ファンファーレが鳴り出してすぐゲート入りをしていたね。奇数枠の馬は一斉に入れていたし、もう相当早かったよ。ものの41秒ぐらいでスタートした。

菊池 概ね揃ったスタートの中、11番ソールインパクトが斜めに出て、10番チェスナットコートが後ろからになってしまいました。

京介 それでも全体には横並びに決まったスタートだよね。チェスナットコート、これは結構きついぶつかり方をしたなあ。内側で1番ホウオウドリーム、外側で12番トウシンモンステラ、14番フェイムゲームがいつもの出遅れ。

菊池 スタートを決めた中では3番ウインテンダネスが行くかと思いきや、先手を主張したのは6番ヴォージュでしたね。4番ノーブルマーズは2番手に収まろうというところ。8番パフォーマプロミスが3番手。これに外から15番リッジマンが並んで行って、2番手に並びます。

京介 上のクラスになると、必死こいてもウインテンダネスはテンに行けない。これぐらいのスタートダッシュ力の差があるということだね。それとリッジマンは、これ完全にワグネリアンの真似でしょう。じわーりと動かして外枠を不利にせず活かす立ち回り。

菊池 1コーナーから2コーナーにかけて上がっていったのが16番ポポカテペトル。2番手の外に並びました。5番手内あたりに3番ウインテンダネス。その外に11番ソールインパクトがいて、中団内に5番サウンズオブアース。その外に9番ブライトバローズで、この後ろの内に2番ゼーヴィント。並んで10番チェスナットコートが10~11番手あたり。

京介 ポポカテペトルも、スタート直後は中団ぐらいだったのに、駆け引きを考えて2コーナーで押し上げていったね。これは見事。だけど馬群が縦に伸びず、先頭から5馬身以内に8割ほどの馬が一団で固まっていたから、ダービーとは違ってこの後も2段目3段目の仕掛けが起きそうなムード。

菊池 後方はパラパラと人気薄がいる中で後方2番手に14番フェイムゲームがいて、離れた最後方にポツンと1番ホウオウドリームが気のない追走。

京介 この辺りは出遅れた組だね。フェイムゲームは昨年と同じ策か。

菊池 1100mの通過が67.3秒というのはスローの部類と見ていいですかね。大きな動きはなく、淡々とレースが進んでいきました。

京介 捲りを打つというよりはかなり先行勢と接近して、窮屈な立ち回りに見える。これはこれで、馬群の中にいる馬はかなりのプレッシャーなんじゃないかな。

菊池 4コーナーでは1番ホウオウドリームも追い付いて来て、ほぼ一団に。4頭×4列くらいの感じで直線に向いて来ましたね。

京介 そうそう。3コーナー途中ぐらいから、相当きれいに整列された並びになっていた。

京介 ホウオウドリームは接近するのが遅すぎ。さすがにこの追い付いた時点で、馬群の先頭がスパートを始めているし、さらに加速しないと…というキツい形になる。

菊池 直線に向いて、まだ6番ヴォージュは手応えを見せ、直後から迫る4番ノーブルマーズはその内か外かどっちを突こうかと探りを入れているところ。先に15番リッジマンの方が先に一杯になって後退。その外から16番ポポカテペトルが並んできます。

京介 このポポカテペトルの川田騎手の仕掛けが、完全にダービーのワグネリアンと一緒で、内の馬を一度封じ込めつつ自分が前に出る仕掛けだったね。ただし、ダービーよりも若干速いラップで持続しているけれど。

京介 この寄せでノーブルマーズは一度押されて怯んだ態勢になっているし、その真後ろにいたウインテンダネスは、リッジマンとポポカテペトルが邪魔で詰まっている。これは川田騎手、上手くやったなと。その真後ろやや外から押し上げるパフォーマプロミスも不利はない。

菊池 坂を登り切って残り200m。まだ後続の追い上げは見られず、好位勢での叩き合い。6番ヴォージュがようやく一杯になって、4番ノーブルマーズと16番ポポカテペトルがこれに接近。その外から8番パフォーマプロミスも接近。

京介 この、間違いなくパフォーマプロミスが接近してきた!という所で、川田騎手は馬体を外の馬に併せようとリズムを替えた。それと同時に仕方のないことだけれど、内が開く。

菊池 ラスト100mあたりで6番ヴォージュが一杯になって、4番ノーブルマーズと16番ポポカテペトルの先頭争いになりますが、2頭の間が開いたところを3番ウインテンダネスが強襲。

京介 ノーブルマーズも良く伸びたけれど、ウインテンダネスの坂上の加速が凄かったよね。2頭とも狭かった時によく我慢したわ。

菊池 併せる態勢になると3番ウインテンダネスが一気にグイっと出て先頭でゴールへ。2着争いは内の4番ノーブルマーズが制して、外からジリジリ伸び続けた8番パフォーマプロミスが最後に3着に浮上しました。

京介 直線でワグネリアンの再現を狙ったポポカテペトルは、8割型上手く行ったはずだけど相手が伸びて4着。最後はちょっとした斤量の差だったのかなあ。

<結果を受けて…>

180527目黒記念結果

菊池 勝ち時計は2分29秒7。レコードに0.1秒差まで迫る速いタイムとなった要因は、馬場状態が主な要因ですね。

京介 ペース自体はそこまで速くなどなかった感じだけど、後半6Fから4Fにかけて全く緩みがなかったよね。今日はこの流れでも最後1Fが速い馬場で、距離ロスしている馬は全くダメな状況だった。

京介 それにしても2分29秒台が出るメンバーだとは思わなかったわ。これだったらディープ産駒向きだろうと思ったけれど…。

菊池 ダービーと同様に、速い時計の出る馬場の割には厳しい競馬はしていない印象ですよね。

京介 そうそう、そうだね。後方の馬が単純に待ち過ぎ。そして馬群の形が道中で歪むことが全くなかった。先行して駆け引きをするはずのロードヴァンドールがいなかった、というのも影響していたかな。

菊池 では、上位馬について。

ウインテンダネス

菊池 緑風Sから中1週で出てきました。再度の輸送をしても馬体重は増減なし。かなり具合が良い証と言えるかもしれませんね。

京介 さすがにこういう厳しいローテーションだったら、中間の追い切りは調整だけ。追い切り内容で評価できない馬に勝たれたのは、正直悔しいなあ。

京介 馬体も背丈はあるように見えるけれど、カンパニー産駒だけあって脾腹が弱めでトモも薄い。スピード持続力に長けたタイプとは言え、見映えはしない方なんだよね。

京介 しかしまあ、自分は1000万下クラスだったときに何回この馬を評価しつづけたことやら…。それだけのモノ評価の目線は正しかったのになあ。ちなみに、500万下すら満足に勝てなかった馬が、杉山厩舎に転厩して重賞を勝つまで成長したことになる。

菊池 今回は控える競馬でしたが、内田博幸騎手のコメントには予想どおり掛かった、ということでした。

京介 最初に押してまで行こうとしたのに、他の馬のダッシュが速くて急に視界が閉じてしまった。自分のリズムでない走りのままで遮られたというのは、馬は何より嫌いがち。しかも直線は一度閉じ込められて包まれ、追いそびれていた。ここからグッと我慢し脚を溜め直したのが凄いと思う。これは東京コースの重賞で良く見る、トニービン系の真骨頂のように感じたね。長い直線のトップスピード比べ、脚を回し続けている時の根性。

菊池 杉山晴紀厩舎はこれがJRA重賞初制覇。3月の中京でメンコを外したことと、この3戦で2勝したことで馬が変わったとのことですね。

京介 この馬が苦労し続けたこれまでの履歴を考えると、案外あっさりしたコメントだなあ。もうちょっと何か深い理由があると思うんだけど(笑)。

菊池 戦歴を見渡すと馬体重の増減が本当に少ない馬ですね。逆に、増減があるようだと少し心配かも。

京介 この馬のポテンシャルを引き出して、坂上でもまだ押し続けられる騎手かどうかは大きいと思うんだよね。内田博幸騎手の経験が生きたレースのように見えた。

ノーブルマーズ

菊池 こちらは僕の穴推奨でした。あそこまで行ったら勝って欲しかったですが…。

180527目黒記念穴推奨

京介 直線スパッと出られたら多分勝てたよ。川田騎手にしてやられた、というところだよね。

菊池 状態は前走と比較していかがでしたか?あまり見せるタイプではない感じですが。

京介 前回はパドックで十分に間に合ったし、穴推奨できたんだよ。今回は周りに活きがいい馬が多かった分、この馬をパドックで真っ先に…とは感じ取れなかったなあ。でも腹構えがどっしりしていて、非常に良い筋肉の張りがあった。この馬の好走を見ていると、目黒記念はズブさやパワータイプ向きだと改めて思い直すよ。

菊池 内枠を引けたことが大きかったですね。高倉騎手も、直線で少し進路選びに迷った程度で、ミスは最小限の騎乗だったと思います。

京介 でもノーブルマーズがこのレベルの高速決着に対応できたのは驚きだった。雨で渋るぐらいが理想と思っていたし。今が充実期なんだろうと思う。

菊池 相手なりに走り、体調のブレも小さいタイプ。今後も人気落ちのタイミングで適距離のレースに出てきたら注目…という扱いでいいですかね。

京介 自分は今回ちょっと反省があって、この馬は単勝目線でパドックを見ない方がいいなと感じたんだよね。関節が緩くて腰周りの硬さもあり、長く脚を続けて勝つ方じゃないから。2着穴目線の考えなら、このパワーと先行力が十分に活きる場面だった。適性評価でもっと引き上げても良かったな。

パフォーマプロミス

菊池 1月の日経新春杯以来でした。今回の状態はいかがでしたか?

京介 ありていに言えば、ちゃんとしていたよ。あんまり連戦はせず、1年通して調子の波が少ないというか、余裕で勝てるはずなのに2着負けが多い馬と思っていたからね。昇級戦でも見劣りせず、むしろ良いと思うぐらい。そして今回も、休み明けらしい緩みは、見た目にはなかったよ。

京介 今日の体の造りだったら、「藤原英昭厩舎の休み明けだからどうなの」とあんまり言われたくないね。ちゃんと整っていたと思うから。

菊池 良い位置をとれましたが、ジリジリとしか伸びませんでしたね。

京介 立ち回り自体は良かったよ。内に行ってもいいけど素直にポポカテペトルを捉えに動いた、という競馬。デムーロ騎手は、「内が詰まる」という読みもあったんじゃないの。

菊池 次は宝塚記念に出走してくるようです。

京介 今回、56kgなのにグワッと押し勝つ加速が足りなかったのは気がかりだけど、これは出走馬の中で最低レベルの馬体重452kgだった影響もあるんじゃないの。目黒記念はパワーが要るし。

京介 馬体はチェスナットコートよりも断然上だから、今年の宝塚記念(相当な低レベル想定)だったら足りていいんじゃないの。3~5番人気ぐらいになっても驚かないぐらいのメンバーのはず。

その他

菊池 ポポカテペトルは不利な大外枠でしたが、僅差4着と頑張りましたね。

京介 ウインテンダネスが54kgだったから、同じ準オープンからの昇級馬だったのに55kgだったのは重たかったのかなあ。しかもレースを見ればわかる通り、真っ先に勝ちに動いた内容。捲りタイプとして辛い所のある差され方だった。

京介 ほんのわずかな適性の差で、目黒記念のコースが合っていないタイプ。京都の方がいいのは確かかも。

菊池 2番人気チェスナットコートは11着と大敗しました。

京介 とりあえず今回は状態が良くなかったね。それと1日通して、中団後ろから直線大外というルートは全く勝負にならない日だった。

菊池 フェイムゲームは13着と大敗しました。

京介 これも同じく。後方から直線に賭けて、スタミナ争いで突っ込んでくるタイプだし、斤量が重たすぎる。内が止まらない高速決着は苦手な方でしょう。過去の履歴からも。

京介 昨年はホント、相手関係を考えればドハマりしすぎなんだよね、決着時計も。

菊池 サウンズオブアースはパドックから元気がなかったですかね。

京介 体のキレが戻ってこない感じがしているね。自分はこの馬は、調整がてらレースを使い続けて、リズムを取り戻すのはアリだと思う。58kgで出走できるオープンを転戦して欲しい。

<教訓まとめ>

・3歳クラシックG1で上位入線した4歳馬に期待があったが、一番強い競馬をしたポポカテペトルを、内で待っていた5歳馬がギリギリ交わすという競馬になった。目黒記念は条件設定もハンデも厳しくなりがちで、圧勝しにくく、ゴール前僅差の競馬になりやすい。世代論はあまり考慮しない方がいいし、体が出来上がって固まってきている5歳以上古馬の方が勝っている。
・同じ2回東京開催の2400m、オープンならメトロポリタンS好走馬が馬券になりやすい(良いステップになる)レースだが、今年もそのパターンになった。時計の速い2400mというのは、本当に価値が高く総合力評価できるレースなので、どんな年でも最重要視すべき。
・ダービーも長い距離への適性が大事な条件だが、目黒記念はさらに極端に「超脚長」「500kg超えの大型馬」が有利になるレース。ひときわ背を高く見せるタイプ、という印象はかなり大事。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・パフォーマプロミス
…スピード寄りの条件だとちょっと良くないかな、というぐらいの馬で、重賞で見比べても馬体のバランスが素晴らしい。飛びぬけている。ステイゴールド産駒向きの重賞なら、常に高く評価したいタイプ。宝塚記念は良いと思うが…。

<菊池> 
・チェスナットコート
…ダービー当日の雰囲気の影響もあったか、鞍上が跨がってからも落ち着きがないまま。展開+馬場状態のWパンチでなすすべなし。この敗戦のことは特に気にする必要もないと考えます。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週は安田記と鳴尾記念をともに京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。