菊池 日曜日に阪神で行われたマーメイドSも回顧していきましょう。

競馬大予言・夏競馬号が予約受付開始
18年競馬大予言夏競馬号

http://amzn.asia/dzYbsTJ

マーメイドSはアンドリエッテ(10人気1着)を穴推奨に指名!
180610マーメイドS穴推奨


マーメイドステークス回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/blog/kyo_guri/view/detail/entry/177143

<天候・馬場について>

菊池 土曜日の阪神は「芝=稍重」、「ダ=重」で始まったのですが、晴れて馬場は回復傾向。そして、日曜日も雨はごく僅かに降った程度で「芝=良」、「ダ=稍重」での開催になりました。ちょっと週中の予想とだいぶ違う天気でしたね。

京介 当日蓋を開けてみると雨は降っていないし、まさかの良馬場。前日の天気予報でも日曜日は雨だとなっていたから、2分1秒台ぐらいを考えていたのに…。

京介 おそらく当日の阪神馬場は湿り気こそ多少あったけれども、ほとんど問題ないレベルの良馬場だったのでしょう。超高速とは言わなくても、軽い決め手が必要で、弾けるサンデー系がずっと優勢だったようだね。


ブログランキング
↑他の競馬ブログもチェック!(ブログランキング)↑







<パドックについて>

菊池 15頭、ハンデ48キロ~56キロまで幅広いメンバーが揃いましたね。

京介 登録の時点で出走頭数が少なく、格上挑戦の馬がみんな出られたんだよね。今週は2場開催で、準オープンの中距離馬にとって良い番組がない。ここの抽選を外した時に、ダブル登録で保険を掛けておくことができない週だから、出走確実になるのは本当に助かるんだよね。今週ビッシリやれたかどうかにも影響するし。

京介 そして夏負けとは言わなくても、蒸し暑い気候のためなのか、気配微妙な馬が多かったと思う。最近はそこまで短期間で使い込んでいる馬は少ないはずなんだけど、ピークで来れている馬はいなかったんじゃないか。エテルナミノルも、正直思ったほどの気配じゃなかった。体つきはキープしていたけれども。

京介 パドックでこれでしょう、と言えるほどの差は出なかったと思う。良い馬はそれなりにいたけれど、そう感じたのはどれもNFしがらき、天栄帰りの馬ばかりだった。そういう時代になってきているのかも…。

<レース展開について>

京介 馬場に出ると多少風が出ていたようだね。今日は雨がなかったのでスタンドの方も人がいっぱい集まって盛況だったようだね。

京介 阪神2000mのスタートは4コーナー側、直線の入口序盤。ファンファーレが鳴り始めるとすぐにゲート入りが始まっていたようで、ファンファーレ終了ぐらいで既に残り3頭ほど。ものの38秒でスタートが切られた。

菊池 ゲートでガチャガチャする馬もいましたが、そこそこ揃ったスタートでしたね。

京介 ゲートで落ち着いている馬にとっては、スタートが早いのは助かるけれども、気が散っていた馬にとっては不意を食らう感じになるね。14番トーセンビクトリーはゲートで怪しくしていたけど、スタートの2歩目で躓いてしまう。だけど、全体にはかなり揃った一歩目だったね。

菊池 まずはスピードで勝る4番ミリッサが出かかりましたが、こちらは逃げる気はなく。外から9番ティーエスクライ、そして13番エマノンが行こうというところを、一気に大外から14番トーセンビクトリーが制して逃げました。

京介 ティーエスクライはかなり押しているのに、後手を踏んだトーセンビクトリーの方が明らかに脚が速い。スピードで敵わないという感じだったね。

菊池 その後の隊列はすんなり決まって1コーナーから2コーナー。14番トーセンビクトリーが先頭で、2番手に9番ティーエスクライ。そして13番エマノン、ハコ内4番手に4番ミリッサ、12番ミエノサクシードの順。

京介 最初に200m標識を通過した時には、みな手綱を引いて争わないようなムードだった。エマノンとトーセンビクトリーは、阪神2000mの外枠を活かして前に押し上げたけれど、その他の馬はほぼ枠なりテンの脚なりに落ち着いた様子。

菊池 その後ろに1番ワンブレスアウェイ、7番エテルナミノル、外から11番ヴァフラーム。直後に2番ルネイション、その内に3番アンドリエッテ。中団よりやや後ろの外に6番キンショーユキヒメ、外に11番アルジャンテ。後方に5番レイホーロマンス、11番アルジャンテ、15番フェイズベロシティが最後方。

京介 エテルナミノルは最近の体たらくもあるし、近走と比べればまあまあの位置。レイホーロマンスは序盤急がすようにしなければ、このぐらいの位置になってしまうタイプ。

京介 3番アンドリエッテは、最初行き脚悪すぎて最後尾になりそうだったから、鞍上が追っ付けて持ち直させた。フェイズベロシティより遅そうな脚だから、オープンだとだいぶ前半はズブいタイプのようだね。

菊池 前半1000m通過が59.6秒。このレースとしてはまずまず流れている方、と見ていいでしょうか。馬場が回復した結果ですね。

京介 重馬場だと思っていたら速いけれど、結局2000m戦で1分59秒台だったわけだからね。まあ平均的な流れでしょう。5番手通過ぐらいの馬は、弾ける脚を持っていないと苦しいぐらいのペースだよ。

菊池 6F目、浜中騎手が緩めたところで、馬群は一気に凝縮。序盤は縦長気味だったのが、3コーナーでは大幅に差が詰まって4コーナーでは一団でしたね。

京介 ハンデ戦だし、直線に賭けるだけの競馬にしたくないのなら、向正面から動くべき。しかも半分ぐらいの馬が押し上げに同意して、一斉に接近した様子があった。外から多数が押し上げて馬群の形が大いに変わっているけれど、不利多数という流れでなかったのは幸いだったね。

京介 3コーナー過ぎで10番ヴァフラームが詰まり、フェイズベロシティの捲りで11番アルジャンテが挟まれるシーンがあったぐらい。

菊池 直線、2番手から13番エマノンが先頭に並んで来ようというところ、 2列目にいた4番ミリッサが接近。そして、内の3列目にいた3番アンドリエッテが一気に差を詰めてきました。

京介 馬群の外を回ってグワッと押し上げようとした馬たちが、直線意外なほど脚が続かない。距離も怪しいのに、キツイ場面で体をぶつけあったためもあるのかな。根競べであともう一歩、というのが出ない状況だった。なので、4コーナー出口でまだ仕掛けを待っていた内のアンドリエッテに脚がある。

菊池 残り200mで逃げ馬・番手で脚が上がった馬が後退する中、やや4番ミリッサに寄りつつも脚色の良さが目立ったのが3番アンドリエッテ。そして、進路を確保して1番ワンブレスアウェイも急追。好位からジリジリと流れ込もうとする13番エマノンと12番ミエノサクシード。

京介 アンドリエッテは見事だと思ったけれど、ワンブレスアウェイが伸びたのは驚いた。3コーナーで馬群が動いた時に反応悪くズブさを見せたように後退、4コーナーでは間を空けるように下がりそうな態勢だったのに。あそこで気を抜いていたことが、直線もうひと踏ん張り必要な場面でプラスになったようだね。

菊池 坂上は2頭の一騎討ち。先に抜け出した3番アンドリエッテが1番ワンブレスアウェイをクビ差凌いで1着。

京介 一般の良馬場ではエンジンの掛かりが遅いと思えるような動きだった2頭が、ラストで伸びてきたという結果だった。ハンデ戦らしい展開のアヤもあったね。

京介 ラップとしては上がり4Fが速い決着だったけれど、レースを見ての通り馬群は向正面から動いているし、勝った2頭は半周ずっと仕掛け通しだったわけではない。スパート地点が早まったことで、普段の競馬で瞬発力不足かと思わせるタイプが浮上できた。その過程で、またハンデ重めの馬には厳しい結果になった。

<結果を受けて…>

180610マーメイドS結果

菊池 勝ち時計は1分59秒1。実は過去10年で最も速いタイムが出ました。トーセンビクトリーが淀みない流れを作ったのが大きいと思いますが。

京介 例年のマーメイドSは、テンに行く馬が向正面で楽できるし、追走で遊びを作る部分も多いものね。確かに、トーセンビクトリーの逃げを見て、まずいと思った馬たちが早めに動いた。その結果、途中で動いた馬はみな厳しいレース展開になったわけだね。

京介 特に外国人騎手もいない、若手中堅騎手ばかりの番組だったけれど、だいぶ引き締まった面白いレース展開だったと思う。ただこうなると、「途中の過程で黙っていた馬、仕掛け遅れした馬」が恵まれてしまうのがハンデ戦の常。

菊池 では、上位馬について。

アンドリエッテ

菊池 こちら、僕の穴推奨馬でした。10番人気でしたがオッズは割れていて17.1倍。よく売れていましたね。

180610マーメイドS穴推奨

京介 お見事でした!でも自分もこっちを推奨したかったわー。パールSのパドックよりも、今回の方が後肢の捌きに機敏さがあったと思う。やっぱり調整しやすい、いいローテーションだと思うんだよねこの過程は。

菊池 内ラチにこだわってワンチャンスに賭ける騎乗、人気薄だからできる芸当ですが、国分恭介騎手も、よくぞモノにしてくれました。

京介 ディープインパクト産駒なのになまくらなタイプで、レースの上がりが速すぎない状況が理想。2年近くパンパンの良馬場でばかり競馬していた運のない馬だったけれど、3歳時に強い馬相手に重賞で好走していた馬が、古馬になってもう一回花開いたね。

菊池 ただ、今後は難しいですね。だいたい、マーメイドSを軽ハンデで勝った馬はその後に活躍するタイミングがないので…。ラジオNIKKEI賞みたいなレースといいますか。

京介 この馬のように味のある、取捨のハッキリしているタイプは、もう一度どこかで走って欲しいと思うんだけどね。若い頃にそこまで消耗していないから。

ワンブレスアウェイ

菊池 こちらは9番人気でした。津村騎手も同様に内にこだわる騎乗でしたね。

京介 本当はハコ内に行けるダッシュはあるんだけど一旦控えて、他の差し馬が一斉にやってきた3コーナーでは逆に緩めていた。動くに動けずというか、あれは実際怯んでいたんじゃないかな?でも津村騎手が手に入れていた分もあるのか、初めてオープンで切れる脚を最後に見せてくれたね。

菊池 ロックディスタウンの話をした時に、このきょうだいは、一度途切れると戻らない…という話をしましたが、今回は久々に集中力を切らさずに最後まで走れましたね。一応、ハンデや枠、血統がバッチリで今回だけは…と思い印は入れられましたが…。

京介 そうそう!そうなんだよ。オープンでずっと馬体は良いのにあの体たらくが続いていたでしょう。調教でも舌越ししているし…。馬体は良くても、集中力の状態が良いとは思えなかったんだよ。

菊池 これを機会にもう一度、好走してくれるのかどうか。判断には悩みますが、人気薄で向きそうな場面なら拾えばいいかな。

京介 自分はオープンで通用しないとおかしいでしょ、ぐらいに思っていたから、おそらく追いかけちゃうなあ。スピードセンスに頼った切れ味勝負が合わなくて、距離を延ばして我慢比べをした方がいいタイプなのかな。

ミエノサクシード

菊池 オープンに昇級してから2戦目でした。状態は問題なさそうでしたね。

京介 パドックは本当に良い意味で変わらない馬だね。トモの張りもいいし腹構えもしっかりしている。それでいて、条件戦はいい脚が長続きしないのがネックなんだけれど…。やっぱり、体が消耗するほど本気で走っていないから、長く持つんだろうね。

菊池 陣営も気にしていたようですが、ちょっと伸びを欠いたのは距離の分もあったでしょうか。マイルだと少し追走が忙しいようにも見えるし、難しい馬ですね。

京介 今回のようなタフなスタミナ勝負になった方がいいんでしょう。それでも3着だから悩ましいんだけど。

その他

菊池 ミリッサは5着でした。道中の過程は全く問題なかったように思います。やはり距離ですかね。

京介 脚捌きが非常に窮屈で、長くいい脚を使えない。オープンになるとあの脚捌きと420kg台の小ぶりな馬格がネックになってしまうね。

菊池 レイホーロマンスは6着でした。コーナーで加速して行ける強みを活かせない枠だったのが痛かったですかね。

京介 勝ち負けした2頭が鮮やかに見える決着だったからこそ、外を回そうとして上手く捌けずモタついたのは目についてしまう。現状の能力が、実際こんなものだというのは考えておくべきだけどね。この水準だと過剰人気だよなあ。使い詰めで上がり目薄い状況だったのは影響していそう。

菊池 キンショーユキヒメは早めに動き出したものの、やはりハンデ差が出た感じがありましたか。

京介 福島牝馬Sと相性が悪いというか、福島牝馬Sのような出し抜け重賞で勝って斤量をここで背負ってしまう、という流れが良くないと思う。確かにハンデの差は出た。そしてこういうパターンの負けが毎年起こるから、福島牝馬S好走馬はこのレースと相性が悪いんだろうね。

<教訓まとめ>

・またもや今年もパールSからの臨戦馬が勝った。これでなんと過去5年中4勝。馬体比較でも上位とは言えない馬が勝てるので、ちょうど良い臨戦過程であり、かつ軽ハンデをもらえる効果が大きいということだろう。夏場にそれなりの好調をキープしている強みもあるか。

・明らかにスタミナが問われるレースなのは間違いない。ハンデ重めの重賞勝ち実績がある馬を評価するためには、G1で好走した履歴があったり、重賞で好走機会の方が多いタフな馬を評価するべきなのかも。エテルナミノルのように、何度も重賞に出ていて大敗してばかり、ピンポイントで運よく愛知杯を勝った馬では足りないか。

・連戦連勝で勢いのあるエリートが即通用というレースではなく、どちらかというとG1出走や重賞好走が過去にあるのにスランプが長くて、調子が上がらずうだうだしていた時期を経て上向いてきた馬が勝つ傾向があるレース。「心肺機能がガッチリしてきて日の目を見る」というパターンに注意したい。近走1着が多い馬は過剰人気もするしマークにも遭う。このレースではとりあえず避けるべき。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・フェイズベロシティ
…明らかに前走より仕上がりは良かったと思う。最後尾追走、3コーナーから馬群の外を大回りして捲って押し上げ、かなり強い競馬をした方だと思う。現状は2200m以上の方が良い馬。もっと成長はすると思うので今後に期待。

<菊池> 
・なし

~~~~

菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週はユニコーンSと函館スプリントSをともに京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。