菊池 日曜日の福島ではラジオNIKKEI賞が行われました。こちらの回顧をしていきましょう。

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ラジオNIKKEI賞回顧



展望トークはコチラ
https://regimag.jp/blog/kyo_guri/view/detail/entry/180731

<天候・馬場について>

菊池 週中の天気予報では、雨が降りそうな気配がムンムンでしたが、徐々に降らない予報に変化して。結局、開催の最中に「天候=雨」になった瞬間はなかったですね。かなりの暑さだった様子で。

京介 いやホントに暑かったんだよ。雲は出ているなと感じたんだけれど、福島競馬場に向かう道すがらがもう蒸しているし。土曜日昼13時ぐらいの福島市は、36.2℃を計測して、あの館林市や熊谷市を抜いて、全国トップの最高気温だったそうだね。

京介 少し雲が掛かっていた土曜日だったのにその水準で、日曜日は雲が晴れてピーカン照り。実感としては土曜日よりも直射日光が痛くて、さらに暑いと感じたよ。15時過ぎに当日一番の最高気温が計測されたそうだから、メインレースを行う前後の時間帯に、一番暑くなるタイミングとぶつかってしまった。

菊池 開幕週らしい馬場傾向が見られましたね。特に1200mで内・前有利が顕著でした。

京介 下級条件、強い馬皆無の未勝利戦だと特に顕著だったね。芝自体はところどころ剥げた場所があるようで、妙に枯れている場所もあるんだけど、全面的に良い芝がぐるっと生えている。馬場としてはかなり良い準備ができたようだね。なので、雨が降らなかったのは何より…なんだけど、ここまで暑いとね。


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<パドックについて>

京介 まずはちょっとしたニュースが。福島のパドックにも、とうとうミストシャワー設備が導入されました!観客がいる花壇側にも、奥の建物側にも噴射機が取り付けられていて、パドックを歩く馬に直接霧がかかるほどの強い噴射もできる。なかなかの優れものだよ。

菊池 これは凄いですね。よくぞやってくれました。

京介 誘導馬騎手の方も「だいぶ助かる」とおっしゃっていたようだし、これだけ暑い日の直前に導入が間に合ったのは良かったよね。

京介 5周もしていると出走馬がみんな発汗しているような見た目になるから、毛艶はわかりにくくなるけれど…。

菊池 13頭立て。フルゲートは埋まりませんでした。メンバー全体の印象はいかがでしたか?

京介 結構良し悪しはハッキリしていたように思う。全体のレベルとしてはなかなかだったんじゃないかな。

京介 だけど夏場はちょっとしんどそうだ、と感じる馬も結構いて、総合評価で間違いないと思える馬はほぼいなかったなあ。2勝目を福島で挙げたロードアクシスは、間違いなくばっちり仕上がっていたと思うよ。陣営もここが狙いだったろうし。

京介 高橋義忠厩舎の2頭出し、メイショウテッコンとマイハートビートは、どちらも良い仕上がりだったね。これも陣営の狙いがちゃんと見えるパドックだった。

菊池 キャリアの浅い関東馬はいかがでしたか?

京介 フィエールマンはまだ現状甘さがある。メリハリも半端で腰も緩め、それでいて暑さが堪えていたように感じる気配だった。後肢の捌きがモタついていて、反発力も甘い。これだとコーナーで勝負する福島芝1800mだと後手踏むの明らかでしょ、と思ってバッサリ行ったんだよね。そこはその通りだったんだけど…。

<レース展開について>

京介 きちんとファンファーレが鳴り終えてから、輪乗りしていた馬が続々とゲート入り。さすがに暑さもあるから、結構急がせた印象はあったね。

京介 今回もほぼスムーズ。45秒というところかな。13頭だったらもうちょっと早くなってもいいはずだけど。

菊池 主だったところでは6番フィエールマンが出遅れましたね。

京介 石橋脩騎手からすると、この程度でも十分出ている方だという判断らしい。まあ、馬群にくっついて行ける程度なら。

京介 その他は4番マイハートビート、大外13番グレンガリーも良くなかった。グレンガリーの後手は痛かったわ…。

菊池 まずは好スタートを決めた7番キボウノダイチが気合いをつけてハナを奪いに行きました。外から11番シセイヒテンが2番手へ。2番メイショウテッコンは様子を見つつの3番手、5番ケイティクレバーは控えて後方。

京介 ケイティクレバーの鞍上小林徹弥騎手は最初から追っ付けているんだけれど、馬が重たいのか周りが速いのか、全然行けなかったね。そして内目の馬もあんまり主張する気がなくて。先頭は削られることなく、いかにも気分良く進んでいるな、と感じる先行争いだった。

菊池 2コーナーでは徐々に縦長に。5番手が8番エイムアンドエンド、その直後に3番キューグレーダー、内に1番ロードアクシス。その後ろに10番イェッツト、6番フィエールマン。

京介 先頭の戸崎圭太騎手は、結構いい主張をしたよね。例年の前半3Fはだいたい35秒0~35秒半ばというところ。ここを34秒2は明らかに速い。1コーナーでグーッと引き離したんだよね。

菊池 後方に5番ケイティクレバー、13番グレンガリー、4番マイハートビート、最後方に9番マルターズルーメン。

京介 ケイティクレバーもグレンガリーも、だいぶ後ろに回ってしまったね。前で受けて粘れるハービンジャー産駒が早くからこの位置に…。

菊池 前半1000m通過が58.7秒でした。過去10年では2番目のペース。頭数の割には淡々と流れていましたね。

京介 先頭の戸崎騎手は、向正面でコントロールしながら適度にペースを落としている。あの1~2コーナーが例年よりも結構速かった。ただ、競り合ってお互いの脚を削られてという流れではない。

菊池 3コーナー手前では少し息が入り徐々に後続との差も詰まりました。馬群は凝縮しつつ、4コーナーへ。この4コーナー、3番キューグレーダー、10番イェッツトは大きく回っていきましたね。6番フィエールマンはまだ後方でしたね。

京介 先頭のキボウノダイチが大きく息を入れるようにペースを落とし、向正面後半から馬群が詰まり始めたから、差し馬は内か外かの選択を迫られる。バテる馬もいるわけだし、追い込み馬は捌くのが難しかった。残り400m標識辺りで後方の馬がだいぶ外に振られる格好になっている。イェッツトは3コーナーで7頭分ぐらい外に膨れてないか?

菊池 直線に向いて7番キボウノダイチまだリードをキープしていましたが、3番手から2番メイショウテッコンが追撃。内を突いた各馬や、4角出口では浮上するかに見えた1番ロードアクシスは伸び脚が案外。

京介 直線入口では、馬群が結構広がったね。馬群の中を通す馬もあんまり不利は受けてない。だけど、上手く勢いに乗り切れてないという様子。

京介 ロードアクシスは道中の捌きも問題なく詰まってもいないのに、この伸び脚は残念。前脚を掻く力が弱い馬だね…。

菊池 7番キボウノダイチにジリジリ迫った2番メイショウテッコンが残り100mあたりで代わって先頭。これに、4コーナーで最後方付近の大外だった6番フィエールマンがようやくエンジン掛かって猛追。

京介 フィエールマンはイェッツトの仕掛けについて行こうと思ったんだろうけど、イェッツトが下手を打って外ぶん回し脱落。それを交わしてさらに外から、しかも余程の脚を使わないと届かない距離。これを盛り返すんだから大したものだよ。ただし、メイショウテッコンも十分に脚色はある。

菊池 最後は完全に外を伸びた6番フィエールマンに勢いがありましたが、先に抜け出した2番メイショウテッコンが半馬身のリードを保ってゴール。3着は7番キボウノダイチが逃げ粘りました。

京介 ラストにハロン11秒台の脚を3度使えたキボウノダイチが、展開を完璧に制して、後ろの差し馬に揺さぶりを仕掛ける絶妙なペース。だけども、メイショウテッコンがハンデ差を覆して乗り切ったという流れだった。フィエールマンはもう、完全に流れの圏外からやってきたと考えていい。

<結果を受けて…>

180701ラジオNIKKEI賞結果

菊池 勝ち時計は1分46秒1。全体時計も過去10年で2番目。これは馬場状態の影響が大きいでしょうね。

京介 それと序盤にちんたらした先導ではなく、キボウノダイチが後続を動かすレース運びにしたからね。中盤に速いよりも、前半が速い方が小回りでは全体の時計が速くなる。

菊池 前日の芝1200mの1600万下で1分7秒1という高速タイムが出た馬場で、ペースも全体のタイムも速い水準でした。

京介 うーんやっぱり、こういう競馬ができるキボウノダイチは味があるしそれなりに奥がありそうだね。いい状態で来られたかどうかは影響したと思うけれど、この先行残りは恵まれではないし、1・3着馬も同時に評価すべきレースに思えるね。

菊池 では、上位馬を振り返りましょう。

メイショウテッコン

菊池 白百合Sからは6キロ減。状態はいかがでしたか?

京介 かなり良かった方だと思う。この馬はマンハッタンカフェ産駒にしては腰がいいんだね。姿勢の良さは目を惹いた。まだ斜尻っぽく見えるしお尻が薄いのは、産駒にだいたい共通している部分だからこれはかまわない。

菊池 逃げないとダメなタイプかと思いましたが、松山騎手は3番手からの競馬で勝利に導きました。

京介 だけどコントロールは難しくしていたね。若干行きたがる仕草もあり、掛かりそう破綻しそうだけど何とかコントロールした、という追走だったように見えた。大トビの馬なのに、壁の後ろで行きたがる馬は難しかったろうに。追走スピードはまだ余裕があるんでしょう。

菊池 展望トークでも触れましたが、過去の3勝馬(かつ白百合S勝ち馬)と比較すると、ちょっとハンデ設定が甘かったかも?とは思いますね。そこに加えて好枠。個人的には、思ったより逃げない競馬にも対応できたのが偉いという印象です。

京介 そこは同感だね。流れが速くなるのを読んでの対応だろうけれど、ここで未知の競馬を試して成功できるというのは、センスの高い証拠でもある。

京介 関西の騎手が小回り仕様とも言いにくい乗り方で、しかも他馬より重い斤量で結果を出せた。これは強かったと言えるよね。

フィエールマン

菊池 2戦2勝、今回はマイナス10キロでした。どう映りましたか?

京介 期待したよりも仕上げてないし、後肢全体が薄くてまだ弱さがある。それに当日の強烈な暑さに参っているようにも感じた。正直言って、良い気配ではなかったよ。

菊池 出遅れて後方一気、相変わらず大味な競馬になりましたが、最後の伸び脚はダントツでしたね。

京介 こればっかりは能力の高さという他ないね。石橋脩騎手がこういうプランで競馬しようと思ったわけではないし、当日の動きの鈍さや鞍上の判断ミスを、能力で全てカバーしたという内容だった。派手だからみんな飛びつくけれど、それだけ評価できる部分も濃いと。

菊池 距離を延ばした方が良いタイプですか?それとも、1600m・2000mを含めてこれくらいの距離帯が良いんでしょうか?個人的には後者かなと思っていますが。

京介 まだちょっとわからないけれど、マイルではないタイプだと思うよ。中距離の馬でしょう。ただ、手塚厩舎はそんなに距離を延ばせない厩舎だからどんなもんかなと。

菊池 終いのキレは目を引きましたが、展開も向いたということは覚えておきたいです。

京介 中団の組は3コーナー手前から仕掛けて、直線では足が止まっているしね。例年このレースは、仕掛けを遅らせた追い込み馬が1頭何かしらやって来れる。

キボウノダイチ

菊池 こちらも10キロ減でした。見た目はいかがでしたか?

京介 見た目は良かったなあ。腹構えも寂しくは映らなかった。ただ、地味ながらもしっかりした形ではあるね。

京介 実は自分はこの馬を、新潟2歳SやアイビーSでも評価していたんだよね。今回も強気で行けばよかったんだけど、当時と比べて痩せた形ではあったから、そこで悩んでしまった。展開も厳しいだろうなあと。

菊池 戸崎騎手は最初から逃げるつもりの競馬だったように見えましたね。少々厳しい流れでも、ハンデ差もありましたし、馬場を味方にこのレース向きの走りだったと思います。

京介 逃げるつもりでいたのが分かったとしても、他の騎手が競り込むと思ったのに…。これ昨年もあったね。同型がイマイチで少頭数だから逃げ馬が上手くいってしまうパターン。

菊池 次走は自己条件で間違いなく人気になると考えられますが、今後についてはいかがでしょう。

京介 昨年の2着ウインガナドルよりは、個人的には内容は良いと思うんだけど、時計だとたった0.3秒差でしかないのか。悩む所だね。自分は1000万下ぐらいなら勝てると思うけど。

その他

菊池 4着はマイハートビート。後方内から良い形でポジションを上げましたが、勝ち馬と微妙に進路が被った分がなくても4着までだったかな。

京介 徹底してインベタを守って進み、直線でも大きな不利はなかった。道中の進路取りが見事だったね。だけど13頭立てで外枠の馬がこれだけミスしてくれれば、相対的には浮上できるだろうし、このレベルだと何とも言えないかな。

菊池 イェッツトはちょっと雑な競馬だったかな…と思ってしまいます。蛯名騎手が強気に乗りすぎという言い方もできますが、枠順の分があるだけに。懸念していた悪い材料が全部出てしまった印象で。

京介 あれは何だろうね。馬群の6頭分外をずっと大回りして押し切るつもりだったのかな?パドックも返し馬もいい動きをしていた方だと思うけれど、序盤からほぼ工夫がなかったからなあ。

菊池 キューグレーダー・グレンガリーも同じような負け方になってしまい残念。ただ、フィエールマンは後方・大外から伸びて来ただけに、ちょっと単純な能力を見誤ったかな?という反省も。

京介 キューグレーダーは当日鉄橋鉄を装着。中間の追いきりの動きからおかしかったから、これは陣営の問題でしょう。

京介 グレンガリーは出遅れが痛かった。土日通して8枠引いてもスタートを決めて上手くいっている馬もいたわけだから、8枠即消しとは言い切れない状況だったし…。ロードライトの位置で頑張ってほしかったなあ。

菊池 終わってみれば、馬連は最も売れた組合せでした。

京介 ホントいつもこうだよ。前日予想で答えを出し切れず、直前も猛暑や高速馬場やらで悩み、パドックを見てからの想像力があまり役に立たない。フィエールマンが流れに全く乗れないのを読めたとして来られるのなら、正直お手上げですわ。今年は能力ありきになってしまったなあ。

<教訓まとめ>

・昨年と今年はフルゲートが割れたが、そうなると事前の予測よりもテンの争いが案外おとなしくなり、逃げ馬が自由自在にできる。そのための先行決着。フルゲートの方がガリガリやり合うので逃げ馬は厳しいが、3~4頭少ないだけでも競馬のムードは変わる。

・今年も福島競馬場は猛暑の真っただ中。重賞帰りの大敗続きで頭打ちの様子の馬では巻き返しが不十分、前走1着馬が上位を独占した。勢いがあるというのは、いろいろな難点を克服してくれる可能性がある。

・56kg以上の斤量を背負う馬の場合、メイショウテッコンやアンビシャスのように、「前走が3勝目で、そのレース内容が単純に素晴らしい」馬の場合はポジティブに考えられる。G1出走が続き負けてばかりの馬が、昔の成績で背負う場合は消しでいい。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・イェッツト
…3コーナーで体を上手く内に傾けられず、外に膨れるような回り方だった。福島のバンクや細かい傾斜を全然生かせない外回し。もう一度同じレースをやり直したいと思ったほど。確かに2000mが理想ではあるが。

<菊池>
・イェッツト
…プリンシパルSの3着は評価出来る内容で、こんなものではないはず。ラジオNIKKEI賞の敗戦はその後に響くことが少ないので、自己条件に戻る初戦は500万下なのでさておき、1000万下でも評価したい。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週はプロキオンSと七夕賞を京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。