菊池 日曜日に中京で行われたプロキオンSも回顧していきましょう。

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プロキオンステークス回顧



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<天候・馬場について>

菊池 中京は雨の影響が大きく、土曜の朝から「芝=重」・「ダ=不良」の馬場状態で始まりました。さらに土曜の夜間にも雨があって、日曜の朝には晴れたものの、日曜もダートは終日不良馬場でした。

京介 夜中の雨がだいぶ強かったようだね。芝すらも不良馬場に変わるほどだったから。

菊池 ただ、徐々に回復傾向で水分量は重に近い不良だった感じですかね。予め速いタイムでの決着は予見できましたが。

京介 開催当日に雨が続いたわけではなかったから、朝のハロー掛けで水が引いたようだね。モロに滑るような不良馬場でなかったのは何より。非常に走りやすい時計の出るダートで、7Rの500万下条件ですら1分22秒1の決着だったから、メインレースはどれだけ速くなるんだろうと。まあ従来のレコードを超えるのは間違いなかったようだね。

京介 だけど極端に前ばかりならともかく、下級条件では中途半端に差し追い込みが決まっていたから、差し馬に気が行ってしまった。直前になってもまとめにくかった状況ではあるなあ。


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<パドックについて>

菊池 14頭立てでした。前日のみならず当日も人気は割れて混戦ムードでしたね。

京介 前走1着馬が5頭、近走好調続きの馬も大半だったからね。当日のデキの差が顕著に出たかというと、そんなわけはないと思う。ただし、上位人気馬はみな確実に良かったし、インカンテーションはレベルの高い馬だと改めて感じたよ。デキ比較では高いレベルで拮抗していながら、トップもちゃんと強いという。後から見直しても、このインカンテーションを誰が交わすの?という相手関係に見えたね。

<レース展開について>

京介 中京ダート1400mのスタートは2コーナーの引き込み線。待避所はスタンドから遠くだいぶ静かだったし、ファンファーレが鳴り始めてからもう各馬ゲート入りを始めていたね。画面がアップになるともう5頭ぐらいは入っていた。

京介 ファンファーレの鳴り始めから数えても、45秒ぐらいでのスタート。この頭数ならまずまずの早さというところかな。

菊池 発馬から別格に速かった13番マテラスカイ。あっという間に5完歩くらいで1馬身出ていますね。内から2番ドリームキラリ・3番ウインムートが迫りますが、労せずハナを奪いました。

京介 これはとんでもないスタートダッシュだったね。周りの馬もだいぶ早い上に、内から押している2頭も標準以上の行き脚で進んでいるのに、その上を行った。

京介 ハッキリ出遅れたのは、4番ブライトラインと7番キングズガード。あと6番インカンテーションは芝スタートに苦戦していた様子。10番ダノングッドは、手綱を引っ張って下げる。

菊池 2番手に3番ウインムート。2番ドリームキラリのM.デムーロ騎手は意外なほどアッサリと引きましたね。外から12番ブラゾンドゥリスが並んでいきました。

京介 デムーロ騎手はこういう判断は早い方だし、案外あっさりしているよね。突っ張って競り合ったりはしない。コントロールできる自信があってのものだと思うけれど。

菊池 その後ろの列には、外から兵庫の9番エイシンヴァラー、その内に8番ドライヴナイトがいて、14番サイタスリーレッド、5番ルグランフリソン、1番サクセスエナジーらのグループ。

京介 ルグランフリソンは他の馬が寄ってきて馬群が絞られた時に、ちょっと口を割っていた。サクセスエナジーは馬群の内でいいリズムの追走にならず、ちょっと困っている様子。

菊池 中団より後方には4番ブライトライン、6番インカンテーション。そして後方に7番キングズガード、11番ナムラミラクル、離れて10番ダノングッド。

京介 インカンテーションの三浦皇成騎手は軽く促しながらの追走。やはり微妙ながらも追走に苦戦はしている。

菊池 前半600m通過が33秒5。800mが44秒7。2F目に続いて3F目も10秒台ラップ。1200mだとしても速いペースですね。カペラS並とでも言えばいいでしょうか。

京介 中京のダートは中山ダート1200mと同様に、序盤からしばらく下り坂になる地形効果がある。まさにカペラS並みのレース展開だと思うよ。だけどダートの1400mでこのラップを作るのは、相当厳しい方でしょう。しかし逃げているのは武豊騎手。

菊池 4コーナーでも武豊騎手の手はまるで動かず、13番マテラスカイは手応え十分に軽快な走り。買っていない身としては、このあたりでやられたかなという感じ(苦笑)。

京介 いかに脚抜きが良く負担が掛からないスピード特化馬場とは言え、このペースで行かれて直線になってもまだ脚があるとか…。そりゃ後続はどうしようもないですわ。

菊池 直線に向いても武豊騎手は軽く促す程度で、後続との差が詰まらないまま。2番手から追う3番ウインムート、1番サクセスエナジーの方が懸命に追っていますが、逆にリードを拡げられるような勢いで。

京介 この辺りの好位組は、速い流れに食らい付けても脚が溜まっていないようだよね。惰性も効いてないし。

菊池 坂でもまるで勢いの衰えない13番マテラスカイは大楽勝。注目の2番手争いも好位勢が流れ込もうとするところに、外から6番インカンテーションが追い込んで来て何とか2着は確保。

京介 インカンテーションは直線半ばまで馬群のど真ん中にいて抜け出せない様子だったけれども、直線後半にバラけてからやっと足が効くようになってきた。地力の高さや体力は示したけれど、流れに乗り切れたものかどうかは疑問。

<結果を受けて…>

180708プロキオンS結果

菊池 勝ち時計は1分20秒3。堂々のレコードが出ました。元の中京ダ1400mのレコードが1分21秒9、ダート1400mの日本レコード(従来が1分21秒5)ですね。これはしばらく更新されなさそう…。

京介 ダートの1400mが行われるコースは、どこも前半か後半に必ず上り下りの坂があるコースだから、無茶なペースで行くとバッタリ来てしまうものなんだけどもね。不良馬場とは言え、確かにこの時計はなかなか出ないよ。

京介 ただし、今回のメンバー上位10着までが、従来の当該コースレコードを超えて走っている。それだけ速く走れる馬場状態だったことは認めないといけないし、指数で補整すると意外と低く抑えられてしまうかもね。

菊池 1200mの通過タイムが1分7秒5。これでは後続も苦しいし、最後にマテラスカイの脚が上がっても追いつけない…。

京介 特に差し馬は、動き出すタイミングを掴めず苦労しただろうね。体感速度からしても、周りが止まらない状況でどう加速していいのか。このペースで主張しても大丈夫と見切った武豊騎手の勝ちだったように思う。

菊池 では、上位馬について。


マテラスカイ

菊池 前走がドバイ帰りを圧勝。今回もピカピカの馬体に映りましたが。

京介 というか、ドバイ遠征のダメージが全くなかったんじゃないかな?この馬は。後肢の捌きが硬いタイプで、今回のような馬場は得意とするところ。同型との兼ね合い次第、ではあった。

菊池 1400mがどうか?というのが懸念材料だったと思いますが、このスピード馬場では全く問題なかったですね。同じような馬場になればJBCスプリントでもかなり強そうです。

京介 それと枠配置の問題もあったと思う。ウインムートとドリームキラリが内目の枠だし、相当抵抗されるだろうとみんな見ていたはず。それが、スタートダッシュで1馬身引き離してしまうとは。内枠じゃなく被せる外枠だから、行ききるにはよっぽど内の馬に対し態勢で上回っていないと、譲ってくれないでしょう普通は。

京介 行ききれば勝てる馬場状態だとしても、併走だったら内を取っている馬が有利だしね。単勝候補として、ドリームキラリやウインムートの方が売れるのは当然だと思う。

京介 JBCまでこの下半期はかなり楽しみだね。前哨戦はどこに出すのか。

菊池 ただ、乾いたダートで時計が掛かる1400mだとどうでしょう。ピークを迎えた印象のある今だと杞憂に終わるかもしれませんが。

京介 武豊騎手が騎乗して逃げの手に出てから、急にポテンシャルを存分に出し始めた馬だからね。行ききれなかった場面でどうなるのか、は課題になると思う。もうさすがに、昔のように行き切る競馬はしないかな。

インカンテーション

菊池 かしわ記念以来でした。状態はどう映りましたか?

京介 もともと見映えのするタイプだから、今回馬体のバランスが崩れていたら即消しのつもりでいたけれど、追い切りの過程からパドックまで全く問題なさそうだったよ。姿勢は常に高くキープしていたし、後肢の伸びも十分だった。

菊池 出たなりの競馬であの位置、という感じでしたね。直線の脚は目を引きました。よく走っていると思います。

京介 このレースの先頭争いが厳しくなって前が一杯になり、この2着混戦争いが先頭で行われているのがインカンテーションでも勝つイメージだったんだけれど、このスピード勝負で止まらない馬が1頭いたという結果だね。

菊池 この後は秋に向けて休養になるのでしょうか。秋は南部杯からJBC(京都)になるんですかね。

京介 そういえば冬場もそこそこタフなレースを皆勤しているしなあ、それで夏場も案外休んではいない。どこか重賞勝ちを早く達成したい、という気持ちの方が大きいはず。ステップレースにスンナリ登場できるならば、出走権を取るための賞金やらの考えは必要ないけれど。

ウインムート

菊池 最終オッズは2番人気。思っていたより売れた印象です。馬場込みで期待されましたかね?

京介 それとオープンを2勝、前走は58kgで今回は斤量減、中京ダート1400mを勝っていることも考慮されたと思う。内枠も有利だと思うし。

菊池 ドリームキラリより前で2番手を追走。直線もこの馬なりに頑張ってはいましたが、時計の限界でしょうか。それでもレコードになる時計で走ってはいました。

京介 決して譲ったわけではないんだよね。マテラスカイが速すぎただけだった。ただ、このペースでも不安なしというのならば、一度でもいいからマテラスカイに並びかけるシーンが欲しかったね。今日のペースはその通過ラップでも大丈夫だったわけだし。

菊池 交流重賞の大きいところに使うには賞金面の不安もあり、今回は賞金加算が上手くいかず。距離はどうですか?1400m以上でも行けそうでしょうか。今年も佐賀のサマーチャンピオンかな?

京介 でも1700~1800mは無理で、マイルを使おうにも東京開催のタイミングが悪い。やっぱりちょっと無理して連戦という形になるのかなあ。

その他

菊池 4着はサクセスエナジー。58キロを背負っていましたが、見せ場はしっかり作りました。

京介 さすがに今日の馬場では、58kgがキツイ。スタートダッシュで劣ってしまったし、勝負所の反応も遅れた。掲示板に載れたのが偉いね。

菊池 キングズガードは7着。インカンテーションが2着まで追い込んだことを考えると物足りない内容に感じます。

京介 その通りではあるね。自分はこの馬は中団でも戦える機動力があると思うんだけれど、どうも鞍上は後方追い込み一辺倒だと思っている節があるようで…。

菊池 着順の紛れこそありましたが、人気が割れた中で比較的順当な決着でしたね。

京介 だけどマテラスカイはいくつかのジンクスを覆したよね。1200mタイプでは厳しいレースだったはずなのを覆したし、準オープン1着からの昇級初戦でも勝てた。逃げ専の外枠というのは本来ダート1400mの上のクラスでは苦しい条件だし、プロキオンS自体、ここ数年逃げ馬は苦戦していた。

京介 比較的不利条件になるレースを、ポテンシャルと鞍上の好判断で覆したという結果に見える。スタートがあそこまで上手くいかなかったら結果は大きく違っただろうし…。

<教訓まとめ>

・昨年のカペラSを制したディオスコリダーや、今回のマテラスカイのように、ドバイ遠征に挑戦した馬は、思った以上にタフな競馬の経験値を獲得している。準オープンからの格上げ戦になっても、ダート短距離重賞の厳しい流れを全く苦にしていない。今後もドバイ帰りのダート馬には注目。

・不良の高速ダート重賞は、過去の傾向とは前提条件が外れることになる。まず逃げられる馬こそが勝ち候補。むしろ「差しが決まる条件」と思われている時こそ、逃げ馬有利になりやすいか。

・高齢馬は能力通り走る計算は立てられても、奇跡は起こせない。過去に見せたことのない能力大幅更新を肝心の重賞レースで見せる馬は、いつも若い馬。


<次走巻き返し警戒馬>

<京介>
・サクセスエナジー
…交流重賞勝ちの2戦がかなり内容平凡だっただけに、走れるわけがないと思っていたのでかなり驚き。58kgを背負い道中でジワジワ内を押し上げ、馬群に苦しみながらラストもいい脚を使った。斤量不利になる条件では悩むものの、地力は中央オープン短距離クラスでは結構上の方だろう。

<菊池> 
・ドリームキラリ
…自分の形に持ち込めなかった割にはよく踏ん張っている方。連戦続きではあるものの状態落ちは見られず、ダメージが軽微ならすぐにでも巻き返せそう。

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菊池 では、今回の回顧はここまでです。今週は函館記念を京介さんと展望していきます。よろしくお願いします。